むくみを改善したい。こまめな運動と冬瓜で改善しよう。
むくみがつらい場合
むくみに悩んでいる方、特に女性には多いようです。
むくみは医学的には浮腫と言われるのですが、脛を指で押してみて、指の跡がついて戻らない場合は、浮腫とされるようです。
むくみはいろんな原因がありますが、検査が必要な場合があるようなので、あまりに改善しない、つらいというような場合には、病院で診察を受けることをお勧めします。
特に以下のような原因は、検査が必要なようです。
- 腎機能障害
- 心臓病
- 低蛋白血症
- 薬剤性
もちろん他にも原因がありますので、気になる場合はかかりつけのお医者さんなどに相談されるべきでしょう
また、女性に特に多いのは、原因不明のむくみです。
これは突発性浮腫と呼ばれるもので、特に原因がないけれどむくんでしまう状態ですね。
突発性浮腫の場合は、原因が不明ということで、病院などでは対応が難しいため、自分で改善していく必要があるものですね。
むくみの原因は運動不足
むくみが女性に多いのは、筋肉が男性よりも少ないことが原因の一つです。
特に脚の筋肉が少ない場合、むくみやすくなりますので、運動不足で脚の筋肉が衰えている場合は、筋肉をつける必要があります。
脚は第二の心臓と言われるように、血流にとても重要な働きをしているものです。
重力に逆らって血液を心臓に戻す必要があるのですが、血液が心臓に戻る場合は、大部分は心臓からの血圧で戻るのではなく、筋肉の収縮によって血液が押し戻されています。
そのため、脚の筋肉がたくさんあれば、血液がスムーズに戻っていくのですが、逆に筋肉が足りない場合は、血流が悪くなってしまいます。
その結果、脚に余計な水分がたまってしまうことになり、むくみにつながってしまいます。
また、仕事などで長時間座り続けることもむくみにつながります。
1時間以上は座らないようにすることで、むくみも少しずつ改善されていくことが多いです。
ですから、日ごろからこまめに動くということを意識する必要がありますね。
また、座りっぱなしていると、他にもさまざまな弊害があります。
仕事などでは、階段を使って違う階で休憩するなど、脚を使う工夫をするようにしましょう。
むくみに効果があるのは「杏」?
杏は、日本では杏仁豆腐が有名で、杏の果肉はあまり食べる機会がないかもしれません。
杏仁豆腐は、実は杏仁から作られているものですが、その杏仁は「キョウニン」と呼ばれる漢方薬です。
その杏仁は、肺と腸を潤す効果があると言われていて、咳止めや喘息に効く漢方として利用されています。
また、水分の代謝をよくする働きもあると言われ、それがむくみの改善に効果があると言われているのです。
中華料理のデザートとしてもよく知られている杏仁豆腐ですが、種子の茶色い薄皮を取り除いた白い種肉の部分「杏仁霜」を寒天で固めたものである。
漢方薬の杏仁は、杏の果肉と核と呼ばれる大きな種に分け、その核を乾燥させた後、それを割って中の種子を取り出し、晒して乾燥したものが生薬として使われます。
そのため、杏仁豆腐に使われているものは、乾燥させていませんが、杏仁の効果を得ることができるかもしれません。
とはいえ、口に広がる甘さは砂糖を使っていますので、食べ過ぎると肥満につながるのは言うまでもありません。
また、杏仁を使って杏仁豆腐を作るのは、かなり手間がかかるため、市販の杏仁豆腐にはアーモンドパウダーのような、別の物が使われていることがありますので、そこにも注意が必要ですね。
これらのことを考えてみると、漢方の杏仁の効果を杏仁豆腐に期待することはちょっと難しいかもしれません。
単なる豆知識としてご紹介させていただきました。
冬瓜
むくみに効果があるものとしては、杏仁よりも現実的なものを考える必要があります。
むくみに効果がある食べ物としては、冬瓜があります。
冬瓜は夏の野菜として、水分がたくさん含まれている野菜ですが、長期保存が可能なため、冬でも食べることができますし、癖のない味のためいろんな料理に使って食べることができます。
カリウム
冬瓜には、カリウムがたくさん含まれています。
そのため、体内のナトリウムのバランスを整えてくれるため、体内の水分バランスの調節にも効果があります。
体内のナトリウムバランスが崩れてしまうと、そのバランスを整えようとするために、体内に多くの水分が残ってしまうことになります。
ナトリウムは簡単に言えば塩のことですが、料理で塩をたくさん入れすぎるとしょっぱくなりますが、それと同じようなことが体内に起こるとどうなるでしょうか?
料理でしょっぱさをなくすためには、水をたくさん入れることで塩分濃度を低くすれば、味を調節できます。
それと同じように、体内に塩がたくさんあると、水分を蓄えて、ナトリウムのバランスを整えようとするわけです。
そうなると、余分な水分がたくさんあるわけですから、当然むくみます。
むくみがひどいという場合は、食生活を考えて、塩辛い物ばかり、例えばジャンクフードやスナック菓子ばかり食べていないかを見てみる必要がありますね。
冬瓜に含まれるカリウムは、体内のナトリウムバランスを整えるために、不要なナトリウムが排出されることで、体内の水分バランスも整います。
それによって、むくみの改善効果が期待できるわけです。
ビタミンC
冬瓜には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは美容のビタミンと言われるように、アンチエイジングや美容には欠かすことができないビタミンです。
それには様々な理由があるのですが、一つはコラーゲンの生成に不可欠なビタミンであるということです。
皮膚の下にあるコラーゲンが正常に保たれるためには、新しいコラーゲンがスムーズに作られる必要がありますが、ビタミンCはそれに必要なビタミンであり、ビタミンCがなければ、当然コラーゲンはスムーズに作られなくなります。
そして、ビタミンCは、血流を良くするためにも重要な働きをします。
血流、そしてリンパの流れをスムーズにすることがむくみにはとても重要ですが、それにはビタミンEがとても重要なのですが、そのビタミンEをビタミンCはサポートする役割があります。
また、ビタミンCは鉄分の吸収をよくする働きもあります。
鉄分が少なくなると、貧血になるのはご存知だと思いますが、貧血までいかなくても鉄分が不足してしまうと、身体の末端まで血流が十分に届かなくなってしまいます。
そうなると、脚に余分な水分がたまりやすくなりますので、むくみにつながってしまいます。
それを防ぐためにも、ビタミンCは重要な役割をしてくれるのですね。
サポニン
サポニンは、サポニンは、植物の根、葉、茎などに広く含まれている成分で、植物の苦みやえぐみの原因となるものです。
冬瓜にもサポニンが含まれているのですが、サポニンには抗酸化作用があります。
抗酸化作用は、ビタミンCにもあり、サポニンと一緒になることで高い抗酸化作用が期待できます。
抗酸化作用によって、動脈硬化などを防いだり、血管の老化を防ぐことができるため、血流がスムーズになり、結果としてむくみの改善につながる効果があります。
サポニンには、免疫向上や脂肪蓄積抑制など、アンチエイジングや美容、さらには健康促進にもとても重要な成分ですので、冬瓜を食べてこのような効果も体内に摂り入れたいですね。
まとめ
むくみはとてもつらく、特に夕方になるとつらさもピークになっていきますよね。
それを改善するためには、やはりこまめに動くことを意識することで、脚を動かすことが大前提です。
座っていては、むくみの改善は難しいです。
そして、冬瓜などむくみに効果があるものを摂ることで、効果的にむくみの改善につなげていきたいものです。
アロエの効果がすごい!ダイエット効果も期待できる?
食欲の秋で太りやすい?
食欲の秋と言われるように、秋にはどうしても食欲が旺盛になってしまいがちですよね。
また、秋にはおいしい物がたくさん出てきますので、これまた食欲に火をつける原因になってしまいます。
食欲の秋というのは、生物的にもとても理にかなったものであり、私たちの身体のリズムに必要なものでした。
秋に食欲が高くなるのは、よく言われるように次のような理由があります。
- 夏の暑さにつかれた身体をいやすために食欲が高くなって、身体に必要な栄養をたくさん取り入れるため。
- 冬に食糧が少なくなる可能性があるため、秋にたくさん食べて脂肪として蓄えておくため。
このような自然のリズムによって、食欲が増していくということになります。
また、あまり知られていないかもしれませんが、夏よりも秋の方が日照時間が短くなることも理由の一つということが言われています。
日照時間が減ることで、太陽の光を浴びる時間が当然減ってしまうことになります。
そうなると、太陽の光を浴びることで分泌されると言われるセロトニンの量が減ってしまうことになります。
それを補おうとして、セロトニンの材料となるような成分を取り入れるために、食欲が増してしまうそうです。
自然のリズムですので、この食欲の秋というのはとても大切なものだったということは理解できると思いますが、ちょっと問題も出てきそうですね。
その問題とは、今では年中いろんなものが食べられるために、秋に食欲を増す必要がない、ということです。
この食欲の秋のリズムに合わせて、たくさん食べていると、どうしても肥満気味になってしまう人が多いようですね。
秋は、気候がとても快適ですので、スポーツの秋と言われるように、身体を動かすにも最適な季節です。
冬の寒さであまり身体が動かせない可能性がありますので、秋にしっかりと身体を鍛えておくということも、自然のリズムでは必要なものだったようです。
このように秋に関しての言葉は、本当にたくさんありますよね。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など、それぞれをしっかりと満喫していれば、それほど肥満を気にする必要はないのかもしれません。
しかし、あまり運動をしない状態で食欲の秋だけを満喫してしまうと、結果は明らかですよね。
ですから、読書の秋ということを踏まえて、ダイエットに効果があると言われる食材の知識をつけておくことも、実は重要なのかもしれません。
アロエの効果
ダイエットに効果が高い、と言われる食材はたくさんあるのですが、今回お勧めしたいのは、アロエです。
アロエには、本当にたくさんの種類があり、その数は500以上ともいわれています。
私たちがよく知っているアロエは、キダチアロエやアロエベラでしょう。
アロエの旬というのは、今一つよくわからないかもしれませんが、意外に長くて、夏から秋の間ぐらいあるようです。
ですから、秋にアロエを食べるというのは理にかなっているのかもしれません。
たくさんの種類があるアロエの中でも、葉肉のゼリー部分が非常に大きいアロエベラには、200種類にも及ぶ有用成分が含まれていると言われています。
そんな有効成分がたくさん含まれているアロエベラですが、ダイエットにも効果が高い成分が本当にたくさん含まれています。
アロエステロール
アロエベラには、アロエステロールが含まれているのですが、これは植物ステロールの一種です。
植物ステロールとは、植物に含まれるコレステロールによく似た構造や機能を持っているステロールの総称であり、植物のもつ健康成分の一つです。
植物ステロールは、細胞膜を健全に保つ働きがあり、全ての生物に必要な脂溶性の物質です。
その一種であるアロエステロールには、それらに加えてさらにたくさんの健康への効果があると言われています。
まず、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を増やすなどの効果があり、保湿やシワ、たるみの改善など幅広い肌悩みに効果がある可能性が示唆されています。
これは、アンチエイジングや美容にとてもありがたい効果ですよね。
さらに、アロエステロールには、脂肪燃焼を促進してくれる効果があり、これがダイエットを効果的なものにしてくれると言われています。
さらに血糖値の上昇を抑えてくれる効果、食後の血中脂質の上昇を抑える効果があることもわかっています。
血糖値の上昇を抑えてくれることから、血糖値スパイクを予防してくれることになりますので、これまたダイエットにはとても有効なものですね。
血糖値スパイクが体内で起こってしまうと、インスリンが大量に分泌され血液中の糖質を処理することで、血糖値を下げることになります。
インスリンで下げられた血糖は、脂肪として蓄えられることになりますので、当然肥満の原因になってしまいます。
血糖値が緩やかに上がるようになれば、それだけ不要な糖質が少なくなるわけですから、脂肪に蓄えられる量も少なくなるというわけですね。
また、血糖値スパイクが起こることにより、体内での糖化も進んでしまう可能性があります。
糖化は老化を進める可能性があるために、最近はいかに糖化を予防するかが重要であると言われています。
予防の一つが血糖値スパイクを起こさないことなのですが、アロエステロールがその役割を果たしてくれることになりそうですね。
食物繊維
アロエベラには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維が豊富に含まれているということは、体内に糖質が吸収されることを抑制してくれる効果がありますので、血糖値が急激に高くなることを防いでくれます。
アロエステロールに加えて、食物繊維が含まれていることにより、効果的に血糖値の上昇を抑えてくれるということが言えそうですね。
さらに食物繊維は、腸に届くことで、腸内環境を整えてくれる作用があります。
食物繊維が腸内に届くと、腸内の善玉菌の餌となるため、善玉菌が元気になって増えてきます。
その結果、腸内環境が整うようになります。
さらに、食物繊維は便の量を増やしてくれるため、便通を整える効果もあり、便秘を予防することにより、腸内環境を整える効果も期待できます。
腸内環境が整うことによって、腸内で善玉菌が増えれば、腸内の日和見菌は善玉菌の味方になってくれるのですが、その中に痩せ菌と言われる菌が、私たちの身体を痩せやすい体質にしてくれます。
食物繊維を摂ることで、腸内の善玉菌が増えれば、当然悪玉菌が減ることになり、悪玉菌が分泌する悪玉物質が減ることになります。
その結果、お肌の健康も向上することになり、アンチエイジングや美容にもとても効果的なわけです。
先ほど、アロエステロールにも美肌効果があることをご紹介しましたが、合わせてアロエに含まれる食物繊維も、美肌効果があるため、ダブルで効果を期待できることになりそうですね。
アロエの食べ方
アロエは、葉の中にあるゼリー状のものをそのまま食べてもよいですし、一般的に良く食べられるように、ヨーグルトの中に入れてもおいしく食べることができます。
アロエは、癖のない味ですし、食感がとても良いため、ジュースなどに混ぜても食感を楽しむことができますね。
まとめ
アロエの効果は健康に良いということは、なんとなく知っていたけれど、これほどとはという印象ではないでしょうか?
アロエを食べたからと言って、急激にダイエット効果が高くなる、ということではありませんが、こういった知識を持って食べるものを決めていく、ということも重要ではないかと思います。
やはり健康やアンチエイジングに関しては、内側からのケアもとても重要なことですから。
アディポネクチンをダイエットに利用したい!
アディポネクチンで痩せる?
アディポネクチンというホルモンのことをご存知でしょうか?
何度かお話しさせていただいたことがあるのですが、アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、痩せホルモンと呼ばれるものです。
痩せホルモンという名前が示している通り、ダイエットやアンチエイジングにはとても重要なホルモンです。
その痩せホルモンが、脂肪細胞から分泌されるというのは、何とも皮肉っぽい気がするのは私だけでしょうか?
しかし、ここでちょっと疑問がわいてきますよね。
アディポネクチンは、脂肪から分泌されるということは、太っていれば太っているほど分泌されるのではないか?
だとしたら、痩せる効果なんて全くないのではないか?という気がしてしまうかもしれません。
しかし、痩せホルモンアディポネクチンが分泌されるのは、内臓脂肪が減ったときと言われています。
なぜ脂肪から分泌されるアディポネクチンが、内臓脂肪が減ったときに分泌が増えるのでしょうか?
肥満は脂肪細胞にもダメージを与える
脂肪細胞は、脂肪を細胞の中に蓄えるのですが、そうなると脂肪細胞が大きく膨張してしまいます。
肥満の状態は、脂肪細胞すべてが丸々と太った状態と考えてよいのですが、そうなると脂肪細胞は狭い場所にギュウギュウ詰めになっているような状態です。
ちょうど満員電車のような状態のため、脂肪細胞には大きな負荷がかかってしまいます。
その状態で長時間いるわけですから、脂肪細胞は負荷によって炎症を起こしてしまうと言われています。
炎症を起こしてしまうと、脂肪細胞は健康な働きができなくなってしまうことから、アディポネクチンのような良性の分泌物を出さなくなって、悪玉物質を出すようになってしまいます。
そうなると、アディポネクチンの量が減るとともに、悪玉物質が増えてしまうために、肥満が肥満を呼ぶという状態でダイエットの効果が減ってしまうわけです。
アディポネクチンを上手に利用しながら、ダイエットを進めていくということがとても重要になりますね。
アディポネクチンを上手に利用したい
アディポネクチンがたくさん分泌されれば、ダイエットの効果も高くなりそうなので、できればそれをうまく利用したいと考える方は多いでしょう。
なんとなく楽をして痩せることができそうな気がするのも、このアディポネクチンというホルモンのことを知ると、感じてしまいますよね。
アディポネクチンを上手に利用するためには、脂肪細胞を太らせないということが重要なのですが、特に内臓脂肪を減らすということが重要になります。
内臓脂肪を減らせばよいのだから、食べる量を減らしていけばよい、と考えるかもしれませんが、それは得策ではないかもしれません。
食べる量を減らすことで、内臓脂肪を減らそうとすると、身体は軽い飢餓状態になってしまうことから、より脂肪を蓄えようとしてしまう可能性があります。
そうなると、少し食べても効率よく脂肪に蓄えるような効果が働いてしまうことから、内臓脂肪をよりため込みやすい身体になってしまうわけです。
また、食べる量を減らすことで、食欲に火がついてしまうと、一気にたくさん食べてしまい、加えて身体は効率よく脂肪を蓄える状態になっていますので、食べたものがすべて脂肪になってしまう可能性もあります。
そのため、食べる量を無理に減らしたり、カロリー計算をしながら食事を摂るということは、逆効果になる可能性がありますので、注意が必要になります。
そこでアディポネクチンを効果的に利用するために必要になるのが、やはり運動です。
なぜ運動が必要なのか
私たちの身体には、脂肪が蓄えられているのですが、大きく分けると皮下脂肪と内臓脂肪に分けられます。
これらの脂肪の量が少なければ、アディポネクチンが効率よく分泌されるわけですが、特に内臓脂肪を減らすことが重要になります。
この内臓脂肪は、すぐにエネルギーになるように蓄えられている脂肪ですので、比較的簡単に燃焼すると言われています。
ですから、運動することで効率よく内臓脂肪を燃やすことができるわけです。
運動を習慣化することで、内臓脂肪を減らすことができるとともに、アディポネクチンの分泌も効果的になるということですので、やはりダイエットには運動が不可欠ということになりますね。
そして、運動は内臓脂肪を減らすという効果がありますが、加えてアディポネクチンも運動をしているほうが効果的に脂肪を燃焼できるという特性があります。
アディポネクチンは、運動をしなくても脂肪を燃焼させる酵素を活性化する作用があるのですが、運動をするとその効果がさらに高まると言われています。
ダイエットにアディポネクチンの力を最大限に利用したいというのであれば、やはり運動を積極的に行う必要がありますね。
アディポネクチンのその他の効果
アディポネクチンは痩せる以外にも、様々な効果を私たちの身体にもたらしてくれます。
いくつかをご紹介すると、このようになります。
- プラーク(動脈硬化巣)が形成されるのを防ぐ、血管壁の傷を修復するなどのはたらきで、動脈硬化を予防改善。
- 血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きを良くして、糖尿病を予防改善。
- 脂質の代謝を促して、中性脂肪を下げ、HDL(善玉)コレステロールを増やす。
- 血管を拡張して高血圧を予防・改善。
- 筋肉での脂質代謝を促し、運動と同じ効果によりメタボリックシンドロームを予防・改善。
- 肝臓での脂質代謝を促進し、脂肪肝を予防・改善。
これはもう、アンチエイジングや美容には欠かすことができないホルモンということになりますね。
アディポネクチンを増やす食べ物
アディポネクチンを増やすためには、内臓脂肪を減らすとともに、アディポネクチンを増やす食材を食べることも重要です。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸を含んだ食材を食べることで、アディポネクチンの分泌を増やすことができると言われています。
そのため、肉類よりも魚を食べるように心がけると、効果的にオメガ3脂肪酸を摂ることができます。
また、ナッツ類にもオメガ3脂肪酸含まれていますので、お勧めの食材になります。
食物繊維
食物繊維を含んだ食材を摂ることもとても重要です。
食物繊維を摂ることで、腸内環境を整えることができます。
食物繊維は、腸内で善玉菌の餌となるため、善玉菌を増やす効果がありますし、さらに便の量を増やすことができるために、便通を整えることで腸内環境を整えることができます。
腸内で善玉菌がたくさん増えると、腸内の日和見菌が身体に良い働きをしてくれるのですが、その中に痩せやすい体質にしてくれる菌が存在します。
つまり、腸内環境を整えることは、痩せやすい身体になるということであり、内臓脂肪を減らすうえで最適な体質になるということです。
その結果、アディポネクチンを分泌しやすい身体になって、痩せやすい身体を獲得することができるわけですね。
まとめ
ダイエットを効果的にするためには、アディポネクチンの力を借りるのがとても重要なことが分かったのではないでしょうか?
重要なことは内臓脂肪を減らすことであり、それには運動がとても大切であり、また食べるものにも注意することが重要です。
とはいっても、運動は日ごろの動作をできるだけ機敏にしたり、階段を意識的に使うようにするだけでも効果があります。
もちろん運動習慣がある場合は、その方が効果が高いのは言うまでもありませんが。
さらに、食生活は野菜や果物などを中心とした生活を送るという、アンチエイジングや美容、健康促進を心がけている場合は、当然に行わなければならないことを行うだけですね。
運動を習慣化できない。それは習慣化の方法を知らないだけです。
運動が習慣化できない
運動がアンチエイジングや美容には不可欠であること、また健康促進にもとても重要であるということは、誰もが理解していることではないでしょうか?
アンチエイジングと運動についてはこちらも参考にしてみてください。
運動が重要な理由は様々あるのですが、誰もが考えることとしては、余計な脂肪をつけないようにすること、体重管理ができること、という感じでしょう。
脂肪をたくさんつけない、ということはアンチエイジングや美容の基本ですし、ダイエットを心がけるという場合も、脂肪をつけないように意識することは基本中の基本ですね。
そのためにも、運動を習慣をつけるということがとても大切なのですが、わかってはいるけど、それができないという方が多いようですね。
今日からいざ運動を始めようとしても、やっぱり明日からにしようとか、いろんな理由をつけて運動を先延ばしにして、結局何もしないとか。
ウォーキングを始めてみたけれど、やっぱり三日坊主で終わってしまったとか、それであきらめてしまっている方が多いようです。
運動なんて最初からやろうという気がない、という人はどうしようもないですが、運動を習慣にしたいけれど、それができないという場合は、やはり何か対策が必要です。
それについて今回は考えてみたいと思います。
とりあえず始めてみる
運動の習慣をつけるためには、とりあえず始めてみるということが前提です。
考えているだけでは、何も始まりませんから、何か運動を始めてみるということが必要ですよね。
重要なことは、この程度では少ないのではないか?と感じる程度の軽い運動で最初は十分だということです。
ウォーキングを5分程度とか、ジョギングを1分とか、すごく少ない運動から始めてみてください。
それなら負担にならない、という程度から始めて習慣化していく、ということが最も習慣になりやすいようです。
そして重要なことは、その少ない運動を継続することです。
全く負担にならない程度の運動から始めているので、言い訳の余地はないのですが、それでもいろんな言い訳を探してやめようとするはずです。
それは意志が弱いとか、だらしないということではありませんのでご安心ください。
運動が習慣になっている人も、最初はそのようなことを考えていたはずですし、私は運動が習慣になっているのですが、それでもいろんな先延ばしの言い訳を考えてしまいます。
そこで何をすべきかというと、運動の時間が来たら、何も考えずに運動に行ってしまうということです。
そうすることで、不思議なことに運動が嫌だったという気持ちがなくなりますので、まずは運動をするということを継続しましょう。
習慣化するためには、最低でも3週間はかかると言われているのですが、実は特定の運動、動きを脳に好きだと認識させるためには、6週間程度かかると言われています。
ですから、余裕をもって2か月程度は続ける必要があることになりますね。
この2か月継続ということを達成するために、運動の強度をかなり低くしているわけです。
もちろん、運動が楽しくなってきた場合は、量を増やしたり強度を高くしたりしても良いのですが、目的は2か月間の継続ですので、継続できる範囲で増やしていくことが重要ですね。
運動が続かない人の特徴
運動がどうしても続かない、という人はどのような特徴があるのでしょうか?
そこを理解しておくことで、運動をやめようと考えることが少なくなるかもしれませんので、少し考えておきましょう。
ダイエットや体型と運動を結び付ける
意外と運動を継続できない理由として多いのが、やらないと痩せないと考えている方です。
もちろんそれで継続できている方もいらっしゃるのですが、運動を継続できない理由ととして、運動とダイエットや体型維持を結び付けてしまっているため、義務感が生まれてしまい、運動の楽しさを実感する前に継続できない、ということが多いようです。
やらないと痩せない、体型維持ができないと考えれば、当然義務のように感じるために、運動の自由さや、楽しさが半減どころが台無しになってしまうことがあります。
それでも継続すれば、運動の楽しさに気が付くことができるのですが、私を含めて大多数の人が、義務感をもって自分から何かをやるということを続けることはできないです。
運動をするのは、楽しいからという状態にするのが継続の秘訣ですので、ダイエットのため、体型維持のためと考えた場合に、運動が楽しく感じない、という場合はそれらは別々に考えた方が良いかもしれませんね。
体育の授業が嫌いだった
体育の授業がトラウマのようになっている方も、運動の習慣を身につけることが難しいことがあるようです。
体育が苦手だったということで、運動をあまりしないというのは、その気持ちはわかりますが、体育と自分の運動はやはり別の物だと理解する必要がありますね。
体育の場合は、どうしても成績をつける必要があったため、他人との比較がなされることが多いのですが、自分で行う運動は自分が楽しめばよいのであって、他人との比較はありません。
まずは、ウォーキングや軽い運動を始めてみると、運動の楽しさに気が付くかもしれませんよ。
また、掃除を毎日、雑巾がけまで行うなどということも、良い運動になりますし、部屋もきれいになるため、そこから始めてみるというのも一つの方法ですね。
運動が自分にあっていない
また、自分にあっていない運動をしているという可能性もあります。
ランニングやジョギング、ウォーキングなどはとても良い運動ですが、それがどうしても自分にあっていない、という場合もあるかもしれません。
まずは、自分が楽しいと感じる運動を探してみて、そこから始めてみるというのも選択肢の一つです。
運動は、自分一人でできるものだけではなく、サッカーや野球などいろんなものがありますので、まずはやってみたいと思う運動を経験してみるとよいと思います。
真面目な人は、一度決めたらそれをやり通さなければならない、と考えがちですが、継続できないならむしろどんどん運動を変えていく、という戦略もありだと思います。
運動を継続するためには、結局はやり通す必要はありますが、それは楽しいから続けるということであり、修行のように続けるということではありませんから。
運動を通じで何を得たいのかは二の次
よく、その運動で何を得たいのか、ダイエット成功とか健康維持とか、さらに体重何Kgをいついつまでに落とすなど、そういった目標が大切だということがよく言われいます。
それはとても大切なことであり、目標もなく1回30分以上、週3回という計画を立てても失敗する可能性があります。
しかし、運動をなかなか習慣化できない場合、明確な目標があったとしても継続できないケースがほとんどです。
まずは、運動を習慣化させるための戦略をしっかりと理解して、習慣化に成功したときに、明確な目標を立てればそれで十分だと思います。
まとめ
運動が習慣にならない、ということをよく耳にするため、この内容をお話しさせていただきました。
習慣化するためには、ただ一つ継続するだけなのですが、私たちは習慣化させる方法を学んだことがないために、どうやったらよいかわからないことが多いです。
まず、全く負担にならない程度のことから始めることが何より大切で、それを決めたら四の五の言わずにやってしまう。
四の五の言わずにやる、というと根性論のように思われるかもしれませんが、やるべきことはとても簡単なことを設定していると思いますので、根性は必要ないと思います。
何かちょっとしたことでも習慣化させれば、あとは意外とスムーズに運動の量や強度が上がっていくものですよ。
時間がない場合は、駅に向かうときにできるだけ早歩きで歩いていく、という簡単なことから始めてみるのもよい方法だと思います。
腎臓の機能を高めるために必要なものとは?食物繊維の重要性について。
身体を解毒する臓器
腎臓は、肝臓と同じように、私たちの身体の解毒をしてくれるとても重要な臓器です。
肝臓と腎臓がしっかりと働いてくれているから、毎日健康に過ごすことができますし、アンチエイジングや美容の効果も高くなります。
この2つの臓器は、アルコールの解毒とか、薬などを飲んだ時などの解毒もしてくれているのですが、そういったことは意識しなくても体内で行われるために、その重要性にあまり気が付かないですよね。
しかし、この2つの臓器が健康に機能しなくなれば、当然身体から毒素が取り除かれないことになりますから、大変なことになってしまいます。
ですから、毎日肝臓や腎臓をケアする必要があるのですが、今回は腎臓について考えてみたいと思います。
肝臓に関しては、コーヒーなどが良いということを、以前ご紹介させていただきましたので、参考にしていただければと思います。
腎臓の機能とは
腎臓は、尿を作る臓器として知られていると思いますが、それは同時に身体のなかでいらなくなったもの、つまり老廃物を体外へ排出する、ということになります。
身体にいるものといらないものを分別して、いらないものは尿として出してしまうということで、デトックスを行ってくれていることになりますね。
腎臓が行ってくれるデトックスは、血液をろ過して老廃物や塩分を尿として体の外へ捨て、身体に必要なものは再吸収して体内に戻すという作業になります。
ですから腎臓がしっかりと機能していれば、老廃物はすべて排出されるわけです。
しかし、腎臓の健康が損なわれて、この機能が正常に働かなくなると、老廃物が身体の中に再吸収されてしまったり、逆に身体に必要なものが排出されてしまったりするわけで、デトックスができない、という状態になりますね。
そうなると、当然ですがアンチエイジングや美容の効果は低下してしまいますし、健康も損なわれることになります。
腎臓には、健康でしっかりと働いてもらうことが、アンチエイジングを効果的に行うには大前提とも言えることです。
腎臓の健康を保つために
これだけ重要な腎臓ですが、どうすれば健康に機能し続けてくれるようになるのかは、あまり知られていないような気がします。
腎臓の健康を維持するためには、よく知られていることとしては、塩分を控えるということでしょうか。
塩分を摂りすぎると、血圧が上昇することで、腎臓の糸球体という毛細血管の集合に負担がかかることで、腎機能が低下してしまう可能性があります。
この意味では確かに塩分を控えることは重要ですが、よほどたくさんの塩分を摂らない限りは、それほど気にする必要もないのかもしれません。
食物繊維
そして、腎臓に良い影響があると言われているのは、実は「食物繊維」だと言われています。
ある研究では、食物繊維を摂ることで腎機能を改善することができる、という報告がなされています。
腎臓と食物繊維って、あまり関係がなさそうな気がするかもしれませんが、実は腎機能を正常に保つためには必要なものなのですね。
食物繊維が腎臓に良い影響を与える理由はいくつかあります。
腸内環境を整える
食物繊維がたくさん含まれているものを食べるということは、腸内環境を整えるためにとても重要なことです。
食物繊維が善玉菌の餌となって、善玉菌を増やす効果がありますし、食物繊維が便の量を増やすことで、便通を改善してくれることなど、食物繊維は腸内環境を整える上で、とても重要な成分です。
食物繊維を摂らなければ、腸内で悪玉菌が増えてしまうことになり、腸内環境が悪化することになります。
腸内の悪玉菌は、毒素をたくさん出しますが、それが腸の血管に吸収されて血流にのって全身に毒素が回ってしまうことになります。
腎臓の働きは、身体のデトックスがありましたが、腸内環境の悪化で毒素がたくさん回ってくると、腎臓はもうフル稼働で解毒を行う必要があるわけです。
それはもう、連日5時間の残業を命じられているような状況でしょうね。
腎臓は何も言いませんが、それが続けば過労死もあり得るような状況になってしまうわけです。
そのような状況を避けるためには、やはり食物繊維をたくさん摂るということが重要になりますよね。
野菜、果物中心の生活
食物繊維を豊富に摂るためには、やはりアンチエイジングや美容に効果が高い食生活である、野菜や果物中心の生活ということになります。
食物繊維は、肉や魚には含まれていないものですから、野菜や果物を食べないと、食物繊維がとれないですからね。
そして、野菜や果物中心の生活を行うことで、さらに腎臓に良い影響を与えることができることがわかっています。
カリウム
まず、野菜や果物にはカリウムが豊富に含まれているのですが、カリウムは体内のナトリウムバランスを整えてくれる作用があります。
先ほど申し上げた通り、塩分の摂りすぎは高血圧を招く可能性があり、それは腎臓に悪影響を与えるものでした。
塩分の摂りすぎは、体内にナトリウムがたくさん存在することを意味していて、それが高血圧などを引き起こしてしまうのですが、カリウムによって体内のナトリウムバランスが整えられることで、不要なナトリウムが体外に排出されるため、高血圧予防につながります。
それは当然腎臓にとても良い効果があることは、すぐにわかりますよね。
抗酸化物質
野菜や果物を摂ることで、ポリフェノールやミネラル、ビタミン類などを摂ることができます。
そして、たくさんの抗酸化物質を摂ることもできます。
腎臓がしっかりと、健康に機能してくれるようにするためには、やはり腎臓を酸化から守るということがとても大切になります。
抗酸化物質をたくさん含んだ野菜や果物をたくさん摂ることで、腎臓を酸化から守ることができます。
タンパク質を摂りすぎない
タンパク質はとても重要な栄養素であり、人体には欠かすことができないものです。
ですから、適切な量を摂るということはとても重要なことです。
しかし、たんぱく質を摂りすぎてしまうと、それを代謝する必要があるのですが、その過程でたくさんの老廃物が発生します。
その老廃物は血液中に流れ込み、腎臓は尿としてそれを排出する作業を行います。
たんぱく質を摂りすぎることによって、老廃物の量が多くなると当然腎臓に負担がかかりすぎてしまいます。
また、動物性たんぱく質には、硫黄を多く含むアミノ酸がたくさんあります。
それが体内にたくさん存在すると、身体が酸性に傾くことになります。
身体は弱アルカリ性になっているのが普通の状態ですが、それが酸性に傾いてしまうと、腎臓は酸を尿の中に排出することで、身体のバランスを整えようとします。
しかし、この作業がたくさん必要なると、これまた負担増になってしまうわけです。
ですから、この意味でも野菜や果物を中心とした生活を送るということがとても大切だということですね。
まとめ
腎機能を高めるということは、身体の解毒をスムーズに行うことになるため、同時にアンチエイジングや美容を進めるということにもなりそうですよね。
ただ、今まで見てきた通り、腎臓に良いものとしては、アンチエイジングや美容に効果があるものですし、健康促進や健康維持のために行うべきことと同じでしたよね。
ですから、健康に良い生活習慣を続けることによって、腎臓の健康も同時に保つことができるということになります。
基本はすべてに通じる重要なことだということでしょうね。
睡眠不足がダイエットの効果を帳消しにする!
がむしゃらに頑張る努力は大切?
言い古された言葉だと思いますが、やはり私たちは日々いろんなことに努力をして、望んだ生活や、自分自身を向上させるように生活していくことが大切ですね。
アンチエイジングや美容を手に入れたい、健康を維持したり促進したいというような場合も、やはりある程度の努力は必要になるでしょう。
しかし、その努力はできれば賢く行っていく、ということも合わせて必要になってくるでしょう。
がむしゃらに頑張る、ということも価値のあることだと思いますが、あまり努力していないように見える人の方が、良い結果を残してしまっているような場合は、努力もそこでストップしてしまうかもしれません。
他人との比較は健康やアンチエイジングには良くないので、他人は他人、自分は自分ということが基本になりますが、やっぱり私たちは他人のことが気になりますよね。
ダイエットの努力
ダイエットしたいと思って、かなり努力している方って多いのではないでしょうか?
ダイエットに取り組む理由というのは、人それぞれですが、アンチエイジングや美容においても、やはり重要なものです。
アンチエイジングや美容において、そして健康を促進するためにも、余計な脂肪をつけない、ということがとても重要ですし、ついてしまっている余計な脂肪はできるだけ早く燃焼させて、必要な分だけの脂肪を身体に残すということが重要です。
しかし、ダイエットをしても全く体重が落ちない、体型がスリムにならないと嘆いている方が多いですよね。
いろんなダイエット方法に取り組んでいるけれど、一向に結果につながらない、ということで何度もリバウンドを繰り返してしまう方って、やっぱりいらっしゃいます。
どうして食べている量は少ないのに、痩せないのだろう?
あの人は、私よりも明らかにたくさん食べているけれど、私よりもスリムでスタイルが良いのは納得がいかない!
そんな気持ち、ダイエットに失敗したことがある方なら、きっと何度も味わったことがあるのではないでしょうか?
ダイエットしたいという場合は、いろんな努力が必要になりますが、食べ物を無理に減らしたり、ある食材を食べないようにする、という方法にばかり注目されてしまいます。
しかし、それで結果が伴わない場合は、そこを改善することも重要なのですが、足りないものがある可能性があります。
そこで、ダイエットを効果的にするために、賢く努力する必要が出てくるわけです。
がむしゃらに食べ物の内容や、カロリー計算だけを行っていても結果が伴わない場合、別のアプローチを考えて、合わせて行うことで、効果的な結果を得ることができるかもしれません。
まず、食べ物だけに注意しても、効果的なダイエットはできません。
運動をしなければ、ダイエットは当然成功しないですよね。
日々の生活で、運動する時間をしっかりと取れる場合は、それを続けることが一番なのですが、運動する時間がどうしても取れない、という場合は日々の生活の中でできる限り身体を動かすことを意識する必要があります。
小さな努力が、後々の結果につながるということは意識しておく必要がありますね。
重要なのは睡眠
そして、ダイエットで見落とされているのは、睡眠に関してです。
食べ物や運動などに注意しているということはよく聞くのですが、睡眠に関してはあまり注意していない方が多いようです。
カナダ内科学会が発行している「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル」に、睡眠不足がダイエットに直接関係することを証明する実験についての記事があります。
その実験は、被験者は全員同じ食事内容で、同じ運動を行うものです。
ただ一つの違いは睡眠時間です。
一つのグループは8時間以上睡眠をとるグループ、そしてもう一つのグループは睡眠時間が6時間以下のグループです。
その結果は、睡眠時間が6時間以下のグループは、睡眠時間8時間以上のグループに比べて、一貫して体重や脂肪が減らなかったという報告になっています。
ダイエットをしている気配が全くないにも関わらず、あなたよりもスリムな体型を維持している人は、実は睡眠時間や睡眠の質が全く違うのかもしれません。
ですから、もしもダイエットを効果的に行いたいのであれば、睡眠の量や質は絶対に考慮しなければならないものなのです。
睡眠不足が肥満を招く
先ほどの実験では、食べ物や運動は同じで、違うのは睡眠時間だけですので、睡眠自体がダイエットに効果をもたらすことが分かったと思います。
しかし、睡眠不足はさらにダイエットに深刻な状況をもたらすことがあります。
それは、食べ物への誘惑が増してしまう可能性があるからです。
睡眠不足が続くと、体内のレプチンというホルモンが大幅に減少すると言われています。
このレプチンというホルモンは、満腹を教えてくれるホルモンなのですが、そのホルモンが減ってしまうのですから、当然満腹を感じないような状況になってしまうわけです。
そうなると、どうなるかは説明する必要もありませんよね。
さらに肉体的、精神的に疲れてしまうと、私たちの脳はすべての機能を基準値に保とうとする働飽きがあります。
その機能を保つために、さらにカロリーを摂れ、という命令を出すようになります。
そのため、カロリーを素早く補給できる、いわゆるジャンクフードに手が伸びるわけです。
睡眠不足の状態の時には、アイスクリームやポテトチップス、クッキーなどのお菓子を食べたくなるのは、身体がそれを欲しているからなのですね。
これは、人間の本能的な機能によるものですから、これに逆行した行動をとることは、かなりのストレスになりますし、おそらくジャンクフードのようなものを食べてしまう結果になると思います。
これは、意志が弱いとか、だらしない生活を送っているということではなく、私たちの意志の力ではどうしようもないものです。
運動と睡眠
運動と睡眠に関しても密接な関連性があります。
運動を行うことは、ダイエットにおいて脂肪を燃焼させるためには、やはり重要なものです。
運動を行うと、身体にいろんなダメージを受けることは理解されていると思います。
そのダメージから回復することで、身体はより健康に、若々しさを保つ効果も期待できるわけです。
そのダメージからの回復のほとんどは、実は睡眠中に行われるものです。
ですから、運動をしている場合は、しっかりと睡眠時間を確保して、回復に努める必要があるのです。
しかし、ダメージから回復する時間が十分にとれていない場合は、ダメージが蓄積していってしまうことになります。
その状態になれば、当然老化は加速してしまう可能性がありますし、ダメージを回復させるために、さらにカロリーを求めるようになり、ダイエットの効果を打ち消してしまう可能性もあることになります。
まとめ
ダイエットには食事や運動に注目することが多いですが、それよりも最初に注目するべきは睡眠ということになりそうですね。
なぜなら、睡眠不足だとダイエットの効果が全くなくなってしまう可能性がありますから。
ダイエットに必要な努力は、睡眠をしっかりと摂るために、早めに寝室に入る努力なのかもしれませんね。
さらに、睡眠不足はダイエットに大きな影響を与えるだけではなく、言葉は悪いですが「馬鹿になる」可能性もあるということが研究によりわかってます。
機会があれば、それについてもご紹介したいと思います。
コーヒーが脳に与える良い効果とは?痴ほう症を予防する?
コーヒーの脳への効果
コーヒーを飲むことは、肝臓に良い効果があるかもしれない、というお話をさせていただきました。
さらにコーヒーにはたくさんの健康への効果があり、研究も進んでいるのですが、その中でも今回は、脳の健康にも効果があるかもしれないという研究を見つけましたのでご紹介したいと思います。
またコーヒーか、という方もいらっしゃるかもしれませんが、コーヒー好きの私としては見逃せないものですので、ご容赦くださいね。
コーヒーが脳に好影響を与えるという報告はたくさんあるのですが、今回はアルツハイマー病やパーキンソン病の予防にコーヒーが効果的かもしれないという研究をご紹介したいと思います。
それはクレンビル脳研究所の研究です。
コーヒーとアルツハイマー病、パーキンソン病の発症リスクの低下に相関関係があるということは、いくつかの研究で報告されていました。
しかし、発症リスクがなぜ低下するのか、その原因を特定されていなかったために、クレンビル脳研究所では、その理由を特定する研究を進めたそうです。
クレンビル脳研究所の研究チームは、「カフェイン入りの深煎り豆」と「カフェイン入りの浅煎り豆」「デカフェの深入り豆」のコーヒーを対象とし、焙煎の過程で生成されるいくつかの化合物(カフェインを含む)について調査しています。
その結果、カフェイン入りもデカフェも深煎りのコーヒー豆に、より発症リスク低下の効果が認められたとのことです。
この結果によって、アルツハイマー病やパーキンソン病の発症リスクを低下させるのは、カフェインではないということがわかります。
なぜなら、デカフェのコーヒーでも同様の効果があったからです。
それではいったいコーヒーの何が、発症リスクの低下をもたらしているのでしょうか?
それは、コーヒーを焙煎することで生じるフェニルインダンという成分がもたらしていることが判明したそうです。
フェニルインダンの働きとは
それではこのフェニルインダンという成分はどのような働きをするものなのでしょうか?
この研究によると、フェニルインダンは、アミロイドβとタウを予防する効果、というより、むしろ阻害することが研究で確認されたとのことです。
アミロイドβとタウはともに、アルツハイマー病とパーキンソン病の患者の方の脳に蓄積されると言われているタンパク質小片のことです。
アミロイドβやタウは、脳を使うことで誰もが毎日作り出している老廃物なのですが、それは当然素早く排出されることが望ましいわけです。
さらに現代社会はストレス社会と言われるように、誰もがストレスを抱えながら生きているわけですが、ストレスによっても脳は疲弊してしまうことがありますし、いろんな悩みも浮かんできますので、脳の老廃物がたくさんできてしまう可能性があります。
ですから、なおさら早く排出させる必要あることになります。
脳は特に睡眠中に脳内に発生した老廃物を排出する作業を行っているのですが、その老廃物が何かの影響によってうまく排出されないようになると、脳にたまってしまうようになります。
このアミロイドβやタウなどの老廃物は、当然一気に脳にたまってしまうということはなく、長年かけて少しずつ脳にたまってしまうものです。
老廃物が脳にたまり始めるのは、なんとアルツハイマーなどが発症する20年以上前から始まっていると言われています。
そして、アルツハイマーなどの痴ほう症と呼ばれるものは、その原因がはっきりと特定されているものではないため、できる限り早い時期から予防を心がけることが大切だと言われています。
20年以上もかけて老廃物がたまることで発症するのですから、当然早いうちからの予防が一番重要になります。
今回の研究によって、コーヒーに含まれているフェニルインダンは、この厄介な老廃物である、アミロイドβとタウという標的2つの阻害剤として働くということが判明したのです。
この結果は、研究でも予想されていなかったそうで、かなり興味深い結果だという感想も報告されています。
コーヒーの焙煎によってフェニルインダンは増加するため、先ほどの研究結果では深煎りコーヒーの方が予防能力は高まっていましたが、それはこのような理由があるからのようです。
深煎りのコーヒーを飲むようにすれば、フェニルインダンの効果をさらにたくさん体内に取り入れることができるわけですね。
クロロゲン酸
コーヒーポリフェノールと呼ばれるクロロゲン酸も、当然脳の健康にはとても重要な影響を与えるものです。
クロロゲン酸が持つ高い抗酸化作用によって、身体の酸化が予防されるのですが、それは当然脳にも良い影響を与えることになります。
なぜなら、アルツハイマーや他の痴ほう症の原因の一つとして、脳の酸化が考えられています。
特にアルツハイマー型痴ほう症の場合は、先ほど見た通りアミロイドβやタウが蓄積することで起こることがあるのですが、アミロイドβやタウがたくさん蓄積してしまうと、それらの老廃物はたくさんの活性酸素を発生させると言われています。
そのため、脳が酸化されてしまうことで、痴ほう症が発生してしまう可能性があります。
ですから、アミロイドβなどの老廃物をしっかりと排出できる健康な状態を保つこととともに、やはり活性酸素を抑えるために抗酸化物質をたくさん摂取することが、脳の健康にはとても重要になってくるわけです。
その点から考えても、コーヒーは最適の飲み物ということになりそうですね。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、高い抗酸化作用があるために、例えば血管の酸化を防いでくれることで、血流をスムーズにするとともに、動脈硬化を防いでくれる効果があります。
そうなれば当然、脳への血流もしっかりと確保することができるため、脳の健康にとても良い効果があります。
コーヒーと運動
コーヒーを飲んでいれば、それだけで痴ほう症などを予防できるのか、というとやはりそれは無理でして、他にも健康に良い生活を送ることで、コーヒーの効果をしっかりと自分のものにできるようになります。
痴ほう症などの病気を予防するための方法としては、やはり運動することがとても効果的なのですが、コーヒーを飲むことで運動の効果が高くなります。
アルツハイマーを発症した方の約60%が、内臓脂肪が基準よりも大きくなっているという研究結果があります。
つまり、余分な脂肪が脳にも悪影響を与えることになってしまいます。
特に内臓脂肪が悪影響を与えてしまうことが、先ほどの例でわかると思いますが、それを防ぐにはやはり運動をするしかないわけです。
その運動を効果的にするためには、ぜひコーヒーを利用していただきたいというのが、ここでの話になります。
というのは、コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、脂肪燃焼効果があると言われています。
クロロゲン酸は特に、肝臓についている脂肪を効果的に燃焼させてくれると言われていますので、脂肪肝を防ぐ効果もあります。
そしてさらに、コーヒーに含まれているカフェインも脂肪燃焼の効果があると言われています。
これはもう運動とコーヒーはセットにしないともったいないですよね。
まとめ
コーヒーの成分であるフェニルインダンには、驚くべき効果がありましたね。
脳の健康というのは、やはりアンチエイジングや美容のための前提とも言うべきものですし、健康促進にとっても重要なものですよね。
脳がしっかりと健康を維持していないと、身体の健康も当然維持できないのですから。
脳がダメージを受けるのは、長年かけて蓄積していくアミロイドβやタウなどの老廃物はもちろんですが、内臓脂肪や運動不足などからも影響を受けます。
コーヒーを飲みつつも、日ごろの生活を健康的なものにして、それを継続していく、ということがやはり一番大切だということを再確認させてくれる研究報告だったと私は思います。