ナルシストになるべき?その理由とは?
自己満足がネガティブな考えを追い払う
自分のことを良く見せたいという感情は、どちらかというとマイナスのイメージの方が強いように思います。
ナルシストすぎる、というような批判を受けることが多いでしょう。
しかし、この自分のことを良く見せようという気持ち自体は、それほどネガティブにとらえる必要がないものかもしれません。
それよりもむしろ、自分の姿を少しでもよく見せようという気持ちは、実は心をポジティブに保つのに重要なことだと言われています。
私たちは、「自分は他人からどう見えているだろうか?」と、対外的に心を開いている状態にあるときほど、自然と気持ちに張り合いが出てくると言われているのはご存知ですか?
相手からの批判におびえたり、どう見えるのかをあまり考えすぎるべきでない。
他人の目を気にしすぎて、新しいことに挑戦するような気持ちがなくなってしまうから、自分のことをしっかりと考えるべき、というようなことも言われます。
確かに、他人の目を気にしすぎることは良くないことですが、髪の毛ぼさぼさ、服はダボダボでも気にしない、という極端に他人の目を気にしない、ということも同じく問題ですよね。
やはり身だしなみというのは、相手に不快感を与えないという意味でとても大切です。
そのことから考えると、自分はどう見えているのか、特に外見に関して気にすることは良いことです。
そしてそのように考えているときほど、気持ちに張りがあるものです。
どうしてそう言えるのかというと、あなた自身の体験を思い浮かべるとわかると思います。
自分がどう見えているのかを考えながら、同時に「自分はダメな人間か」「本当にやりたいことができない」など、ネガティブな考えを次から次へと思い浮かべることはかなり難しいですよね。
手を洗うたびに鏡を凝視して前髪をいじる人、コンパクトを開いてはグロスを塗りなおす人、ネクタイのズレをしょっちゅう直す人っていますよね。
この行動を、端から見ると自意識過剰に映るものですが、先ほどのことから考えると実はこういう人こそ自分で心の舵をコントロールできているのです。
自分の容姿を確認することは一種の自己満足ですが、自己満足することが、一番クヨクヨした気持ちを吹き飛ばしてくれるものです。
ネガティブな思考に陥りがちなのは
しかし、自分の姿なんてどうでもいい、それよりも自分の心の深部が気になるという場合はどうでしょうか?
心理学ではこの状態を自己注目というそうですが、ひたすら足首がいつも冷たい、手が震える気がする、冷え性が続いているなどと、自分の内部だけが過度に気になっている状態のことです。
もちろん過去の失敗を悔やんだり、未来の心配をしたりすることもあるかもしれません。
このようなとてもネガティブな状況が続いていてしまう傾向にあるため、自己注目する人は、年中ネガティブな気持ちから逃れられなくなってしまっている可能性があります。
そして、自己注目する人に共通するのは、一日の間でほとんど鏡を見ないことなのだそうです。
言ってしまえば、彼らは自分の見た目に構おうとしないのです。
そして、それは社会から離脱してしまう第一歩ともいえるとても危険な状態になっているのです。
相手にどう見えようとかまわない、という考えでいれば、対外的に心が開いていない状況だと心理学的には考えられているため、社会から離脱してしまう可能性が高くなるわけです。
自己満足力を高めてポジティブに
実は、ワシントン大学の観察実験によって面白いことがわかっています。
それは、男女ともに、普段から鏡に映る自分を見る時間が長い人の方が、抑うつ傾向が低いということです。
つまり鬱になりにくいということです。
鬱の初期症状の多くは、自己注目のしすぎが原因になっているそうです。
外見的な注目ではなく、「自分は本当に私らしい人生を歩んでいるのだろうか」「心臓がドキドキする気がする、息が苦しい気がする」といった、身体や心の内面について考えてしまうことが自己注目でしたね。
私たちは放っておくと、ネガティブな思考に走ってしまいがちですよね。
あなた自身の思考をたどっていけば、ネガティブな方が多いということがわかるかもしれません。
それ自体は悪いことではなく、どんな危険な状況もネガティブな思考がなければ気にせず挑戦し、意味なく失敗してしまい、最悪の場合は命を落としてしまう可能性がありますから、ある程度のネガティブな必要なものです。
しかし、自分の内面を見すぎるあまりに、それらネガティブなものに固執し過ぎて、端から見えているルックスには、全く無頓着になってしまうと危険です。
同じようなことが民俗学の研究でも報告されています。
世界中にはいろんな習慣がありますが、朝起きたらまず鏡を開いて化粧をしたり、髪に油を塗ったりするといった自分の身支度を入念にするという歴史がある国や地域に住む方々は、毎日を活発に過ごしている割合がかなり高いようです。
ここからわかることは、身繕いに時間をかけている人々は、クヨクヨする時間なんてないということですね。
あなたの周りの人のことを考えてみるのも良いかもしれません。
いつもお手洗いの鏡の前で、化粧直し、髪の毛をセット、ネクタイを直す人、また休憩時間には常に手鏡で自分の容姿をチェックしている人を思い浮かべてみてください。
どうですか、ネガティブで全然元気がない、という人はあまりいないのではないでしょうか?
現代社会の弊害
自分がネガティブになり、悩むことが多いと訴える人口は、近年になって特に増大してきていると言われています。
忙しい毎日で、自分の容姿をしっかりと見ることが少なくなっているからかもしれません。
また、スマホやPCを使っている時間が長いため、自分の容姿を見ない、という可能性もありますね。
またこういったガジェットと言われるものを使うと、下を見る機会が増えるために、精神的にネガティブになるという可能性もありますが。
便利な生活になってきている反面、自分をかっこよく見せようと鏡を見る時間が減っているのかもしれませんね。
ですから、男女問わず、いつも手鏡を持ち歩くようにすると良いと思います。
誰でも経験があると思いますが、時間が空いたときに手鏡で顔をのぞくと、なんだか疲れた自分の顔が見えることもありますよね。
そんなときには、口角を上にあげて笑顔を作ったり、背筋を伸ばしてみたりしますよね。
顔の筋肉と脳は密接に関連していて、顔を元気に戻せば、ポジティブな思考になると言われているからです。
よって、いつもクヨクヨしている人よりも少しナルシストな人の方が、ポジティブな思考を持っているということになります。
ナルシストな人の方が、メンタルは健康だということになりますね。
まとめ
ナルシストにはなりたくない、という方が実は多いかもしれませんが、その考えは改めるべきかもしれません。
ナルシストというのをどう解釈するかによりますが、手鏡をずっと見ている、という人を否定する理由はないということがわかりましたよね。
むしろポジティブなメンタルを持つのがナルシストということですから、褒められるべき行動なのかもしれませんよ。
手鏡を見ることで、ネガティブな考えを持つ癖をなくし、ポジティブな思考を手に入れることができるのであれば、これほど簡単なことはないのではないでしょうか?
また、手を洗うときに自分の顔をあまり見ない、という方はぜひ自分の顔をしっかりと見てから出ていくようにする習慣をつけてください。
習慣にするためには、手を洗うときの鏡の前では髪の毛を直す、などをするようにすれば自然と鏡の前で顔を見るようになります。
また、自分のデスクの上には小さな鏡を置くようにしましょう。
そうすれば自然と自分の顔を鏡で見ることができますので、苦労することなくその習慣を身につけることができますね。
悩みを速く解決したい?そのためには相談相手の選び方が重要です。
悩みを解決する相談相手の選択
日ごろの生活の中で、悩みがない人なんていませんし、悩みは常に生み出されるように感じてしまいます。
きっとそれは渡しただけではないと思いますがいかかでしょうか?
仕事や家庭などの悩みというのは、人間関係によるものが多く、ストレスの原因にもなってしまいがちです。
しかし、そういった悩みを抱え続けると、健康にも当然良くないですし、アンチエイジングにも良くない効果を与えてしまう可能性があります。
ですから、できるだけ早く解決してしまう、というのが一番良いアプローチの仕方ですよね。
そして相談することによって、その悩みが速やかに解決されることを望みます。
その考えは正しいことであり、相談することなく悶々と悩みを考え続けるということはストレスの原因ともなって、やはり良くない結果になるものです。
相談上手、相談下手
その場合、いくら相談しても上手くヒントが引き出せない、つまり相談下手な人がいます。
そして、反対に短時間でもヒントを引き出すのが得意、いわゆる相談上手な人の2タイプがいますよね。
私も相談下手に分類されると思うのですが、どうしてこんな違いが生まれるのか、ちょっと不思議に思って調べてみることにしました。
その違いがなぜ生まれるのかというと、「誰に相談するか?」が重要なカギとなっているからのようです。
いろんな研究によってわかっていることは、相談下手な人はいつも同じ友人や家族に悩みを聞いてもらう、という傾向があるそうです。
ちょっと自分のことを考えてみると、やはり相談しやすい人にいつも相談している気がします。
しかし、この相談しやすい相手というのがちょっと曲者のようです。
相談しやすい相手に相談するということで、一時的に癒されることはあっても、建設的な意見がもらえることは少ない、というのが原因になっています。
私たちの心には、誰しも人から認められたい気持ちがありますが、それを心理学では「承認欲求」と呼ばれます。
承認欲求は誰でも持っているもので、かなり強い欲求であると言われています。
誰かに認めてもらいたい、と意識はしていないですが、認められたいと考えることは当然のことですよね。
そして精神分析では、悩んでいるとき、問題を抱えているときにはその欲求が特に高くなると考えられているのです。
つまり次のような悩みを抱えている場合は承認欲求が強くなります。
- こんな私は親として未熟なのでは
- 私にはこの仕事は無理なのかもしれない
- 何をやってもうまくいかない
悩みは尽きないため、これ以外にも無限に悩みはあると思います。
そんなときに効きたい言葉は、
あなたはそのままで大丈夫だよ
というたぐいの言葉ですよね。
ここで考えなければいけないことは、相談下手な人というのは、自己肯定をしてくれる相手にしか相談しないという事実です。
問題を指摘してアドバイスされたり、叱咤激励をされたりすることは「やっぱり自分はダメなのだ」と認めなければならないわけですから、かなりタフな作業になりますよね。
こういったきつい、厳しい作業というのはどうしても避けてしまいがちになります。
だから、私たちは、「大丈夫だよ」「悩むことないよ」と承認してくれる相手にしか相談しないという傾向があるのですね。
しかし、難しい作業を避けるこの習慣を一生続けている場合、根本的な解決に至ることができるでしょうか?
それはかなり難しいということは想像できそうですよね。
これは、自分の承認欲求が満たされることになります。
しかし、自分の承認欲求が満たされて、肝心の悩みが解決されるようなものが全く見つからないため、それでおしまいになってしまいます。
しかし、相談上手な人は、自分の悩みを家族や友人など、いわゆる優しい人には相談しないのです。
中には相談する方もいらっしゃいますが、それ以外にも厳しい意見を言ってくれる人に相談をしているのです。
この事実を知っている心理学者の方々は、仕事のことで悩んだら「それは君が違う。ここが間違えている。ここに矛盾がある」というような批判的な目を持った先輩や同僚に相談事をする習慣があるそうですよ。
その方が多角的な視点での忌憚のない意見がもらえるので、悩む間もなく事が合理的に進むということを知っているのですから、当然と言えば当然ですが。
ですから、悩みを抱えて自分では解決できないような場合は、日頃あまり折り合いのよくない家族や気の合わない先生、やたら厳しい指摘をする先輩、可愛げのない後輩などに相談することが大切になりますね。
なぜなら、苦手な人こそが、実はあなたの悩みを打破するヒントを持っている人なのですから。
苦手な人に相談したり、頭を下げたりすることは勇気がいります。
苦手なのですから、当然勇気がいりますが、思い切って一歩踏み出してみるとさほど難しくないものですよ。
私も苦手な人に相談するのは本当に勇気がいりますし、いつまでたっても慣れないです。
しかし、それが一番良い方法だと自分に言い聞かせて行っています。
あなたが相談上手になれば、敵も味方になる!?
英ケンブリッジ大学の観察研究の結果を見てもそれが明らかになっています。
そこでは、いつでもすぐに問題を解決できる人やあまり悩みに囚われない人、長期間グズグズと悩まない人の行動について報告が記載されています。
相談上手な人はあえて苦手な人に頼ることがとても上手であると、やはり同じ結果が記載されています。
苦手な人だからと、不愛想な態度で聞くのは良くないのは当然で、「突然ごめんね、ぜひ教えてもらいたいのだけど」などとという感じで聞いてみると良いでしょう。
上司や部下、男女、能力、経験値など関係なく、やっかいだと思っている人やライバル関係にある相手に心を開いて相談をする習慣がある人が、問題を速く解決できるのですが、さらに良い結果を導くことができると言われています。
それは。出世が早くて、さらに人望も厚く、メンタルも良好だというのです。
この結果を見るともう、苦手な人だけに相談するしかありませんね。
苦手な人に上手に相談するために
苦手な人に相談するためには、やはり相談上手になる必要があるわけですが、どのようにすればよいのでしょうか?
やはり相談するということは教わるということですから、教わる側の態度というものがありますよね。
苦手な人、厳しい人に接するときには、どうしても横柄な態度や、おどおどした態度をとってしまうかもしれませんが、同じ人間ですから教えてくださいという態度で臨むことが大切です。
自分が苦手だなと思っている人ほど、あなたが教えてくださいという態度をとれば、向こうもなんだか嬉しくなり、役に立ちたいという気持ちになってくれるものです。
こうなると鬼に金棒状態です。
なぜなら、あなたとウマの合わない人が相談相手に回ったとしたら、一転してあなたの弱点をよく知っている人になるわけです。
弱点をズバズバ言ってくるのですから、その弱点を克服すれば、あなたは簡単に悩みを解決して成長していけることになります。
まとめ
苦手な人に意見を聞くということは、本当にタフなものです。
しかし、それを乗り越えることで、得られるメリットはかなり大きいですよね。
またこれは相談する苦手な人にとってもメリットがあることなのですよ。
あまり親しくなかったあなたに対して自分の貢献感情が広がるという体験は、その人にとってとても幸福感を感じる瞬間でもあるからです。
誰もが相談された相手のために具体的なソリューションを出してあげたい、という感情を持っているため、力になってあげるという行為に幸せを感じるからなのです。
ですから、勇気を出して苦手な人に相談をしてみることを、ぜひ実践してみてください。
しぐさや動作でポジティブになれる!
感情が動作やしぐさに与える影響
人は動作やしぐさのようなものを無意識に行うものですが、意図的に行うことで健康やメンタルに影響を与えることができると言われたらどうでしょうか?
動作によって力を得ることができるならば、ぜひともそれを利用したいところです。
動作やしぐさは通常は無意識に行いますし、動物もいろんなしぐさをします。
例えば、犬は嬉しいときにはしっぽをふりますね。
猫は、何か獲物を捕まえるときにお尻を左右に振る動作をしたりします。
無意識とはいえ、そこには何か感情のようなものが伴っているように感じますよね。
私たち人間もハッピーなときには自然と笑顔がこぼれたり、思わずガッツポーズをとったりします。
逆に悲しいときは、うつむいてしまったり、自然と涙がこぼれたりしませんか?
このように私たちは感情の起伏に伴って、身体にその反応が出てしまうと考えてしまいますよね。
動作が感情に影響を与える
それはそれで正しいのですが、どうも人間はその関係がもっと複雑であることが研究によってわかってきました。
心理学の研究によって次第に明らかになってきているのは、感情が先にあって、その後に身体の動きが伴うだけではないということです。
楽しそうなポーズをとったり、明るい印象の服を着たりすれば気分が上がり、逆に悲しそうなポーズをしたり、暗い印象の服を着たりすれば気分も下がるということも研究によってわかってきています。
心理学者のダリル・ベム氏は、これを情動二要因理論として説明しています。
情動二要因理論の情動、これは感情の起伏を意味しているのですが、実際の喜怒哀楽そのものから引き起こるだけではないということがこの理論の核となる部分です。
それとてもに身体のポーズや服装からも引き起こされるという、二つのルートによって感情の起伏が起こるということを説明しています。
だから二要因理論と呼ばれるわけです。
この情動二要因理論はスタンレー・シャクター氏が提唱したものですが、のちにダリル・ベム氏が改変している理論です。
この理論は、ある人が囚人の服を着たら、おとなしく従順な感情になり、反対に警官や看守の服を着ると、実際に話す言葉や態度が威圧的に変わることから見出されたものです。
つまり囚人の服を着る、警官や看守の服を着るというファッションの変化によっても、人間の感情は変化するということがこの研究でわかりました。
緊張しがちの人、これから商談を決めなければならない、という場合はファッションも意識して、意欲がわくようなものを選ぶことが重要になりそうですね。
このセオリーに基づいてファッションを意識すると、プレゼンや企画会議の際は、黒やグレー、茶の服やネクタイは選ぶべきではないかもしれません。
身に着けているものの色が暗いせいでいつもより気が小さくなったり、オドオドしたりしてしまう可能性があるからです。
特にプレゼンなどで心臓が飛び出そうなほどに緊張するタイプの方は、ますます暗い色のファッションは避けるべきなのかもしれません。
しかし、ビジネスでピンクのスーツをいきなり来たり、奇抜なファッションで登場するわけにもいきません。
ですから、ハンカチやネクタイ、アクセサリーなどを少し明るい色にする、という程度のことで良いと思います。
しかし、ファッションから、感情に影響を受ける人間というのは本当に繊細ですよね。
見上げる行動をすれば性格もポジティブに
また学術雑誌「Science(サイエンス)」にフランスの研究チームによる興味深い実験についての記事があります。
この研究では二つのグループに分かれて、まず一つめのグループには、床に置いてある豆を高いところに置いてある皿に20分間運ぶという作業を行ってもらいます。
そして、もう一つのグループには、高いところに置いてある豆を床にある皿におろしてもらうのです。
豆を高いところの皿にのせるグループは、下から上を見上げる動作を行うことになります。
逆に後半のグループは、反対に見下ろすポーズをとり続けるということになります。
その結果がかなり興味深いのですが、この作業の後に両方のグループに面接調査を受けてもらっています。
前半の見上げるポーズをし続けたグループは、その後の面接調査で、楽しかった思い出や自分が幸せであること、家族を愛しているこなど、ポジティブなことばかり話す傾向にありました。
反対に、後半の床の低いところを見下ろし続けたグループは、職場環境や人間関係などでの極めてネガティブなことばかり話したそうです。
このグループの違いはただ一つ、上を見る動作を続けるか、下を見る動作を続けるか、ということだけですよね。
この研究によって、私たちの動作は感情の起伏に大きな影響を与えるということが示されたことになります。
スマホはネガティブになりやすい
この現象を知ってしまった今となっては、この結果を日常生活に活かさない手はありませんね。
毎日スマホばかりをいじっていると私たちの動作はどうなりますか?
スマホを大きく上げてみている人は一人もいませんから、常に下を見ているという状態ですね。
つまりスマホを見続ける動作は、私たちの気持ちをネガティブにする効果を持っているということです。
スマホを常に見ていると不幸体質になってしまうかもしれませんよ。
ですからいつもスマホを見ているのではなく、なるべく空や太陽、雲を見上げるようにしましょう。
太陽を長時間直視することは目に良くないですが、空を見上げると不思議と元気をもらえるような気がします。
そして休憩時間には、上に延びるようなストレッチを行うことで、下ばかり見ている仕事中の動作から解放されるようにすると、メンタルにも良い影響を与えてくれそうですね。
また、座りっぱなしも下を見てしまうことが多いですから、ただ座って悩んでばかりいないで立って考えるということも効果的です。
特にネガティブな問題を考えているときには、あなた自身が下を向いてしまう傾向がありますよね。
悩んでいるときに、上を向いている人はあまりいませんから。
しかし、ネガティブな問題をあえて立って考えたり、歩いて考えたりすることで、ネガティブな問題の解決策が見つかるかもしれませんよ、
そして、今日はプロジェクトの重大なプレゼンがある、お客様との重要な商談があるという場合には、ファッションにも注意することが必要ですね。
ファッションが感情に影響を与えることがわかっている今、ポジティブになる色を選ぶことはとても大切です。
プレゼンや商談で、しっかりと、しかし落ち着いて自信に満ちた状態で臨むために、ネクタイの色を明るくしたり、アクセサリーを変えたりして、自分の実力をいかんなく発揮できるようにしたいですね。
まとめ
私たち人間は思った以上に複雑で繊細な生き物のようですね。
感情の起伏によって動作やしぐさが変わるという方向がある一方で、動作やしぐさ、そしてファッションによっても、感情やメンタルに影響を与える側面がある。
これを上手に利用することで、日常生活はさらに楽に送ることがで切るのかもしれません。
緊張しやすい場合はもちろんですが、これから商談、プレゼンだという場合は、堂々とした自分を演じるためにも、パワフルな動作を行うことで、よりポジティブな思考を持ちやすくなり、成功しやすくなると思います。
もちろんそれまでの準備が必要ですが、その準備を無駄にしないためにも、動作やファッションなどから得られるポジティブな影響を利用しない手はありませんよね。
イライラが不幸体質を招く!不健康を招く?
イライラが続くと、ネガティブな考えが生まれる
生きているとストレスを感じたり、イライラしたりすることは必ずありますよね。
私たちが生きている社会は、スピードもかなり上がっているため、多くの方がイライラを感じるようになっているかもしれません。
あなたも、家庭や仕事場で家族や同僚に対して、ムカついたりイライラしてしまったりすることがあるのではないでしょうか?
ムカついたりイライラしたりすることは仕方ないとあきらめている、という方もいらっしゃるかもしれません。
- 忙しいのは俺だけだ!
- なんで私の気持ちをわかってくれないの!
- 全然評価されない・・
イライラの原因を上げ始めるときりがありませんので、これだけにしておきますが、生きているといろいろありますね。
イライラ、ムカつくのは感情
実は、このムカつきやイライラは思考ではなく感情であるということはご存知でしょうか?
そのため、イライラは感じるものであり、考えるものではないということです。
ちょっと違いが分かりにくいかもしれませんね。
私たちは無意識のうちに「うれしい」「悲しい」「切ない」「悔しい」などの感情を1日に何度も体感していますよね。
その中にイライラやムカつく、ということも含まれるのです。
そしてこれら感情に関しての研究もたくさんおこなわれています。
その一つがカナダ大学の心理学者イーセンが行ったものがあるのですが、かなり興味深い実験結果になっています。
ここでショッピングセンターでたまたま景品をもらった時を思い浮かべてみてください。
きっと「うれしい!やった!」という感情になるのではないでしょうか?
このようなポジティブな感情になった人は、その日に自分で購入した他の製品の満足度がとても高いということがこの研究で分かったのです。
これが何を意味しているのかというと、難しいことではなくて、うれしいという感情が「今日の商品はすべて素晴らしい」という思考をもたらすということです。
よって、ポジティブな感情はポジティブな考えや判断を生むということがこの研究で報告されているということですね。
同じような実験報告もあります。
オーストラリアのニューサウスウェールズ大学の心理学者ジョセフ・P .フォーガスとステファニー・モイランによるものです。
それは、コメディ映画を観終わったばかりの人に「あなたの実生活は良好ですか?」と質問をすると、ほとんどの人が「YES」と答えるというものです。
ここで、あなた自身がどう感じるか、ということを考えてみてください。
ダウンタウンの笑ってはいけないなどを見た後で、たくさん笑った後を考えてみるとどうでしょうか?
その後で、不幸なことをイメージすることは結構難しいですよね。
研究結果からわかること
さて、この2つの実験からわかることは何でしょうか?
それは、私たちはそのときの感情や気分に応じて自分が幸福かどうかという思考や判断が、左右されるということを示し、そしてそれは簡単に左右されるものであるということです。
つまり、気分の良いときには、日常生活でもポジティブな判断をしやすいということです。
逆に、「ムカつく」「イライラする」というような気分が続くとどうなるでしょうか?
当然、ネガティブな考えグセに変わっていき、それが続いてしまうと不幸体質になってしまう可能性があるということになります。
気分が良いことで幸せ度がアップする
これまでの研究結果などで分かったことは、その人の気分と実際にその人が幸福なのかということが、かなりの程度一致するということですね、
この気分と実際の幸福感との一致を、心理学では「気分一致効果」と呼ばれています。
ポジティブな気分の時には前向きな判断や決断をしやすく、ネガティブな気分の時には後ろ向きな判断や決断をしやすいという傾向が、心理学ではしっかりと定義づけられているということです。
これを日常生活に利用しないという手があるでしょうか?
利用しないで、いつもムカムカ・イライラというような感情が続いている人はどうなるか、簡単にイメージできますよね。
いつもイヤな記憶や過去を思い出しネガティブになってしまう可能性があり、それが習慣化されると本当に不幸体質になってしまう恐れがあるということになります。
イライラを継続しているだけで不幸体質になってしまう、ということは絶対に避けたいものです。
であるならば、毎日幸せな人生を送れるかどうかは、自分の感情をしっかりとコントロールできるかということにかかっています。
つまり、その人がいかに普段から自分自身の感情を気分が良い状態、ご機嫌な状態にコントロールできるかということになりますね。
幸福体質になるために必要なことは、非常に簡単なことで、とにかく毎日を機嫌よく過ごすということになります。
機嫌よく過ごそうとするということは、何か特別なことをする必要があると思うかもしれませんが、ちょっとしたことで機嫌よく、ポジティブに過ごすことは可能です。
幸福体質というとなんとなく宗教的なにおいを感じる方もいるかもしれませんが、宗教的なものを行う必要もなく、感情コントロールは自分がやる気になりさえすれば、意外に些細なことでもできますよ。
具体的な行動を上げてみましょう。
- 好きな写真を持ち歩く
- 部屋のディスプレイを変える
- お気に入りの色の物をいつも持つ
- 有酸素運動を習慣化する
- 自然に触れるようにする
どうでしょうか、今すぐにでもできそうですよね。
そして、イライラと合わせて、不満を抱くことも不幸を呼び寄せます。
不満とイライラというのは、なんとなく似たような感情ですので、当然不幸を招く感情として理解するべきです。
不幸を招くような体質にならないために、ぜひとも今日からできるだけ機嫌よく過ごすことを意識してください。
そのこと心に留めておくことは、心理学的にとても大切なことなのだそうです。
やはり、機嫌よく過ごそうと意識しているのとしていないのでは、その結果の違いは明らかですよね。
特に良いことはなくても鼻歌を歌ってみたり、自分を褒めてみたり、テレビを観て笑ったりするなど、意識して機嫌よくすることで、ネガティブな思考を停止させることが可能です。
今日から、感情をできるだけハイに持ち上げる習慣を身に着けて、不幸体質から脱出しましょう。
笑顔が免疫力を高める
気分よく過ごすということは、自然と笑顔になる回数も増えていくことは想像できますよね。
怒ったような顔で気分よく過ごすということは、かなり難しいと思います。
そして、笑うということは私たちの免疫力も高めてくれる、と言われています。
気分が落ち込んだときほど、強制的にでも笑うことで、幸福を引き寄せる体質になりますし、免疫力も高くしてくれるのであれば、これは心強い味方ですよね。
私のお勧めは、自分の好みのお笑いの動画やDVDを見て、思いっきり笑う習慣をつけることです。
手っ取り早く笑うことができますし、気分もすっかりポジティブに変わります。
もちろんお笑いが嫌いな方は、無理してみる必要はありませんので、好きな動物の動画とか、自分がポジティブになれるものを見ることで、気分を爆上げできるようにしてください。
まとめ
幸せ体質でいることは、当然健康にも影響を与えますし、アンチエイジングの効果も高めてくれるものです。
その幸せ体質、幸福体質になるためには、特別に行う何かがあるわけではなく、日ごろの生活でどう気分よく過ごすことができるか、ということにかかっているわけですね。
ゲーム感覚で、如何に日ごろの生活をご機嫌に過ごせるかを考えながら、いろんなアイテムをそろえていく、という感じで取り組んでみると、意外と楽しく取り組むことができるのではないかと思います。
投資?まずは積み立てNISAで資産運用を
資金の運用
今は終身雇用も怪しくなってきていますし、世間的にも副業を進めるような状況になってきていますので、お金の心配というのも大きくなってきています。
お金ですべての問題が解決するというわけではもちろんないわけですが、かなりの問題がお金で解決できるというのもまた事実です。
逆にお金の心配は、相当大きなストレスにもなり、健康やアンチエイジングには実はかなり大きな影響を与えてしまうことがあります。
お金はその性質上、できるだけ早い時期から増やそうと考えるほど、より増やすことができるものです。
その意味でも健康促進やアンチエイジングと似ていると言えるかもしれませんね。
なぜ早いうちから増やそうとするほど増えるかというと、複利が効いてくるからです。
10万円を年間5%で運用して、その利息をすべてさらに投資に回したとした、その金額は、10年後には約16万円になりますが、30年後には43万円になります。
全てを投資に回せるかどうかとか、投資で得た利益には税金がかかりますが、それらを一切無視して考えていますが、言わんとしていることは伝わるのではないでしょうか?
10年間で利益は6万円ほどになりますが、30年後には利益は33万円になります。
その差、実に5倍以上ですね。
複利のすごさは、時間を追うごとにすごくなるということがわかると思います。
ちなみにこれは、複利を味方につけた場合ですが、もしも複利が敵になった場合はこれほど恐ろしい物はないですよね。
ローンや借金はほとんどすべてが複利になっているはずです。
そのため、利息だけを返して続けて元本が全く減らない、という地獄のような状況もあり得ます。
コントロール不能に陥るような借金は絶対にしてはいけない、ということが複利の計算からわかりますね。
投資でお金を増やす
投資でお金を増やしたいという方も多いと思いますが、なかなか難しいと感じるのではないでしょうか?
投資に時間がかけられて、余裕資金も山ほどあるといううらやましい状況ならば、投資に時間をかけてもよいと思いますが、一般の人の場合はそうもいかないですよね。
お金を稼ぎたいと、本業があるにも関わらずデイトレやスイングトレーディングのようなことをする方がいらっしゃいますが、それはいかがなものかと思います。
本業に全く影響がない、ロボットのような精神の場合ならばともかく、トレードでポジションを持つということは、普通は大きなプレッシャーとなるはずです。
そのため、仕事中に何度も株価を確認したり、為替をチェックしたりするため、本業に集中することが難しくなるでしょう。
そうなれば、仕事の精度が落ちてしまったり、いろんなミスをしてしまうことになると、減俸や最悪の場合は退職しなければならない、ということもあり得ます。
そうなると何のための投資なのかわからないですよね。
ですから、投資は本業の障害にならないような方法で行うべきだと私は考えています。
積み立てNISA
では何を行うべきなのか、というと積み立てNISAが良いと思います。
積み立てNISAは、普通投資で得た利益には約20%の税金がかからないのが特徴です。
1万円の利益を出したばあいは、2000円の税金分が引かれて、利益は8000円になるということですね。
しかし、積み立てNISAは税金がかからないため、1万円がそのまま利益となります。
もちろん無限に非課税で行けるわけではなくて、上限が決まっており、年間40万円までの積み立てが対象です。
月に直すと3万円程度ということになりますが、本業に集中できるという意味でも、投資を始めるという場合でも、上限がこの程度が良いのではないでしょうか?
この積み立てNISAは、どんな銘柄にも投資できるというわけではなく、金融庁が、長期・積立・分散投資の基準をクリアしたものを選定しているので、その中から選ぶということになっています。
金融庁の選定ですので、その点も安心材料になると思います。
150本程度の商品がありますので、そこから選ぶのですが、投資信託ですので投資するだけで分散投資できている状況になります。
投資信託とは、ファンドともいわれるのですが、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品のことになります。
その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている金融商品です。
専門家がいろんな銘柄に投資するために、自然に分散投資されるというわけです。
しかも、投資家から資金を集めて投資するため、それほど大きな金額を必要としないのも魅力です。
その投資信託の中から、さらに金融庁が選定しているものを選びますので、安全性はかなり高そうですよね。
もちろん投資信託といえども投資ですから、当然リスクがありますので、元本保証ではないことは理解しておく必要はありますが、今の時代は銀行に預けても増えませんので、投資信託も選択肢に入れる時代になってきてると思います。
そして、選定された投資信託には、日本株だけを対象としているものもありますが、世界の株式に投資している商品があるというのも大きな魅力です。
全世界株式を対象にしている投資信託もありますし、先進国株式を対象としている投資信託もあります。
さらには、アメリカの株式指数であるS&P500を対象としている投資信託もありますので、日本にいながら世界の株式に投資することが可能になります。
先ほどの通り、月に積み立てNISAで投資できるのは3万円程度ですので、大きな金額ではありませんが、世界に投資資金を分散できるというのはかなり魅力だと思います。
いろんな投資信託がありますので、自分の好きな国が含まれている商品を選ぶこともできますし、今後成長していきそうな国に投資することも可能になります。
そして、何よりもメリットとなると考えているのが、本業の合間にいちいち株式相場をチェックする必要もないということです。
投資信託も金融商品ですので、当然価格は上下するのですが、金額も小さいですのでそれほど気にならないでしょう。
何より積み立てNISAは、積み立てですからすぐに引き出したり、また預けたりというものではないですよね。
ですから、相場の動きを気にすることなく、仕事に集中できると思います。
また、積み立てはドルコスト平均法で投資することができますので、それも相場を気にする必要がない原因の一つですね。
ドルコスト平均法は、毎月一定額をファンドに投資することで、ファンドが上がっているときには少ない量しか購入できませんが、下がったときには多くの量を買うことができるために、継続して投資することによって、利益を得ることができる効果です。
ドルコスト平均法とは? 毎月定額で積立てる方法の長所と注意点を解説| 人生100年の歩き方
ドルコスト平均法については、こちらが参考になります。
まとめ
資産運用を勉強するということはとても重要なことだと思います。
やはり銀行に預けておくだけでは、貯金箱と変わらないような状況では資産運用の重要性が増してくるものです。
しかし、資産運用を行うに際しては、リスクをしっかりと理解する必要がありますし、何より日常生活に弊害がないようにしなければなりません。
先ほども申し上げましたが、あなたの仕事に弊害があるような投資は絶対にするべきではありません。
そのような投資としては、FXや株のデイトレードなどですね。
利益をすぐに得たいという気持ちでこのようなトレードを行う場合がほとんどですから、当然常に相場が気になるはずです。
もう仕事なんてそっちのけ、という状態の方もいらっしゃるようですが、本業という収入の柱をしっかりと維持しておきながら投資を行う、ということが基本中の基本であるということを忘れないようにしたいものですね。
そして、今すぐにできる資産運用としては、節約するということがあります。
1円を節約するということは、1円を稼ぐということと同じだと私は考えています。
そのため、節約も立派な資産運用だと考えてよいでしょう。
今すぐにできる節約法としては、クレジットカードを使うなどの方法がありますし、ふるさと納税を上手に使うという方法もあります。
このような節約方法についても、ぜひ検討していただきたいと思います。
沈黙は金、メンタルヘルスの維持にも重要だった?
「沈黙は金」とストレスについて
沈黙は金ということがよく言われますね。
もちろん沈黙は金だからといって、何も話さないということではコミュニケーションをとることができません。
生活をしていると、コミュニケーションをとることは避けることができませんし、避けるつもりもないですよね。
しかし、そのコミュニケーションの中で感じるストレスが多いというのもまた事実だと思います。
友達とのちょっとした会話や会社でのミーティング、親子での会話などを思い浮かべてみてください。
ストレスを感じるシーンって会話の中にたくさんあることがわかると思います。
相手の言動にイラついたり、傷ついたり、ムッとしたり、ということを経験することが本当にたくさんありますよね。
そして、これが毎日積み重なると、かなりのストレスになります。
カナダ大学の調査によると、日常のコミュニケーションで、私たちはなんと一日平均20~30回は、ストレスを感じていると報告されています。
平均でその数ですから、実際はもっとたくさん経験しているかもしれませんね。
そんなコミュニケーションから受けるストレスを少しでも回避したいというのは、少なからず万人の望みになるでしょう。
コミュニケーションの中で、相手から嫌なことを言われたときにどう振る舞うことで、メンタルヘルスを保つことができるのでしょうか?
沈黙でストレスが減る?
科学的なアプローチをとることで、ストレスを減らす方法がないか、ということを調べてみました。
そこで見つけたのが次の研究です。
サイエンス誌に掲載された英国・サセックス大学の調査チームによる研究です。
サセックス大学の調査チームは、以下のような実験を試みています。
まず実験者は被験者に対して、高圧的に出たり、反論したり、意見を無視したりするなど、怒らせるような言動をとります。
かなりストレスを感じるような言動だったようです。
すると、被験者には二つのタイプがあらわれます。
最初は、実験者に対してクレームを入れるなど、怒りをむき出しにするタイプです。
これは一般的な反応であり、多くの方もこのような反応を示しますよね。
そして、もう一つはその正反対で、嫌な実験者を相手にせず、むしろ黙り込むタイプです。
この反応もよくみられるものですね。
後の反応として考えられるのは、この2つのバリエーションのようなものなので、この2つの結果がわかれば、おおよそすべての人のストレスレベルがわかります。
そして、この研究で重要なのはこの後の反応です。
研究では、30分後に実験者が「わざと怒らせてごめんなさい」と謝ります。
その結果、最初のタイプ、つまり怒りをむき出しにするタイプの人達は、謝られてから半日経っても、まだストレスが継続するということがわかりました。
逆に黙って怒りを表さない後者のタイプは、実験者の謝罪を聞いたら、すみやかにストレス値が下がることがわかりました。
これが何を意味するのかというと、人は相手の挑発に乗って一度怒り始めてしまうと、そのスイッチはなかなか切れないということですね。
その結果、イライラが長く持続してしまうという、一番よろしくない状況を作り出してしまうわけです。
逆に怒りを表さないグループは、ストレスレベルがすぐに下がるという結果ですので、相手が怒っていると思ったら、スルーする方が、メンタルを守れる可能性が高いです。
ストレスが下がる理由
内心はムッとしてもとりあえず沈黙している人は、どうしてストレスがすぐに下がるのでしょうか?
それは、沈黙することで自分の発した怒りや暴言からも影響を受けなくて済みますし、気持ちをすり減らすことがないので、結果として強いメンタルでいられるのではないかと考えられています。
嫌なことを言われたり、怒りたくなるようなことを言われても、黙っているほうが実は自分のメンタルヘルスを維持するためには良いことですし、さらにはストレスを考えると身体の健康のためにも良いことかもしれません。
つまり口論になりそうな場面でも、沈黙は金ということになりそうです。
できる人は沈黙は金を知っている?
できる人というのは、沈黙しているイメージがありますか?
私はあまりそんなイメージがないのですが、実は相手の話を引き出すために話しているだけで、自分自身の話はあまりしていない、という可能性はあるかもしれません。
そのため、ここでも研究報告を調べてみました。
2019年に行われた米・カーネギーメロン大での研究が参考になりそうです。
その研究では、セールスパーソンが商品をプレゼンするときの言葉の数をカウントしています。
この研究で明らかになったのは、言葉が巧みかどうかは売り上げにあまり関係なく、数が大変重要だということでした。
研究においては、セールスパーソンの発話レベル(言葉の数)を1(トークが少なく、客の話ばかり聞いている)~30(トークが多く、客の話をほとんど聞かない)までに分類しています。
明らかになった結果は、商品がよく売れる発話レベルは、なんと8~10ということで、話すことが仕事のようなセールスパーソンであっても、できる人はむしろ聞き上手、という結果になっているのです。
営業担当の人でもできる人は聞き上手という結果ですから、全般としてできる人は話し上手ではなく、聞き上手だという結果に納得できそうです。
当然のことですが、あまりにも話さないのは営業に置いては論外ですが、交渉上手な人ほど、意外と言葉の数が多くなかったという結果に少し驚きを感じませんか?
これは私たちの生活でも、相手の話を引き出す聞き上手になるほうが、かなりメリットが多いということを示唆しています。
たとえば会議や飲み会などを考えてみるとわかりやすいかもしれません。
会議や飲み会などでは、自分が一方的に多くしゃべったほうが「楽しかった」「盛り上がった」「またあの人と会って話したい」と記憶に残りやすいかもしれません。
しかし、それは話した本人の感想であり、他の人の感想は違うかもしれません。
喋り倒された方は、そのデートや飲み会があまり印象に残っていない、そして疲弊を感じていることが実証されているようです。
さらに、あなたも経験からわかっているかもしれませんが、話し倒されて説得されるより、自分の意見を引き出された方が、その相手に好印象を持ちやすく、援助行動をしやすいということが研究で明らかになっています。
雄弁な人や話し上手な人、すぐに言葉にしてしまう人は、実は自己満足になっているという可能性が十分にありますので注意が必要ですね。
健康促進やアンチエイジングのためには、メンタルの健康、そして身体の健康はとても重要なことである、ということは説明の必要もないでしょう。
そのためにも、やはりしゃべり倒すということ、怒りに任せていろんなことを話すということは避け、沈黙は金という科学的に正しいことを行う必要があるかもしれません。
まとめ
沈黙は金、ということが科学的にも正しいことが証明されているようですので、ぜひとも生活に取り入れていきたいですね。
沈黙は金というのは、全く口を開かない、ということではもちろんないことは理解しておく必要がありますね。
沈黙は金というのは、相手にしゃべってもらえるように話をするということであり、自分の発現はセールスパーソンの研究でもわかった通り、3割程度を目安にするとよいと思います。
3割で十分にコミュニケーションがとれるレベルを目指すということになりますね。
幸福感を感じない、向上させたい!それならマインドフルネスがおすすめです。
マインドフルネスは誰でもできる
最近は、瞑想やマインドフルネスに取り組む方が多くなってきているようですね。
それはとても素晴らしいことだと私は思っておりまして、もっと多くの方が瞑想やマインドフルネスを生活に取り入れていくことを望んでいます。
なんとなく難しそうとか、怪しいというイメージがある方は、ちょっと損をしているかもしれません。
瞑想やマインドフルネスは、多くの大企業が取り入れ始めているもので、中にはマインドフルネス専用の部屋を作っている企業もあるとか。
しかも、グーグルもこのマインドフルネスを社員研修に取り入れているそうで、このことからもマインドフルネスの効果はかなり高いことがわかるのではないでしょうか。
アメリカの企業ですので、結果が出ないことは取り入れないでしょうし、その結果もすぐに出るものを取り入れそうなイメージがありませんか?
その企業に取り入れられているということは、かなり効果が高そうですよね。
その効果は大企業でなければ取り入れることができないというのであれば、残念でしかありませんが、瞑想やマインドフルネスは誰でもどこでも取り組めるものです。
ストレスにまみれた生活を何とかしたい、集中力が最近落ちてきた、などのように効果が様々なものに及ぶのが瞑想やマインドフルネスです。
そして、幸福感を感じたいという場合も、マインドフルネスや瞑想はかなり効果的ですよ。
なぜ瞑想やマインドフルネスで幸福感が上がるのか?
幸福感が上がるというのは、科学的な研究で明らかになっていることなのですが、マインドフルネスや瞑想を行うに当たっては、そのような科学的根拠を知っているほうが、取り組もうという意欲もわいてくるというものです。
なぜ、マインドフルネスや瞑想が幸福感を高めるのかというと、今現在の自分に集中するというトレーニングを行うことができるからです。
科学的には今の状況にしっかりと集中できている人の幸福感が高いということが報告されています。
ちょっと抽象的でよくわからないかもしれませんので、具体的な例を見ながら考えていきたいと思います。
今現在に集中している状況を、マインドフルな状況と言います。
逆に今現在に集中していない状況をマインドレスな状況と言います。
そのマインドレスの状況というのがどういうものなのかというと、例えば過去に意識が向いていて、「あの時こうしていればよかった」「あの時もっと頑張って勉強していれば今頃は・・・」というように、過去にとらわれている状況があります。
この場合、幸福感が高くなると思いますか?
当然ですが、幸福感が高くなるとは思えませんよね。
また、未来に対する心配も同じことです。
「年金は十分にもらえるだろうか?」
「リストラされたらどうしよう」
このように未来の心配をしている状況も、幸福感が低いということが理解できるのではないでしょうか?
また、今現在に集中していない状況というのは、過去や未来にとらわれている状況だけではなく、かなり頻繁に訪れる状況です。
仕事をしていて、あのお菓子が食べたいなとか、ツイッターを確認したい、SNSを見たい、というような状況も今現在に集中していないということになります。
マインフルな状況とは?
逆にマインドフルな状態というのはどのようなものなのでしょうか?
一番わかりやすいのは、子供の頃に遊んでいて時間を忘れてしまった、というような経験です。
友達を遊んでいて、いつの間にか家に帰らなければならない時間になっていた。
ゲームをしていて、1時間だけのつもりが3時間以上やっていた。
そんな状況がマインドフルな状況ということができます。
別に子供の頃に限定する必要もなくて、仕事で作業に没頭していて時間を忘れてしまったという場合や、家事を一生懸命やっていた、勉強していて時間を忘れていた、という状況もマインドフルな状況と言えます。
ではここで考えてみたいことは、この何かに没頭している状況で不幸だと感じることができたでしょうか?
おそらく不幸だと感じないと思いますし、さらに幸せだとも感じないのではないかと思います。
まさに今の状況に集中していることで、楽しいとかやりがいがあるというような感じでやっていることを止めることができない、という状況ではないかと思います。
というよりも止めたくないという気持ちなのかもしれませんね。
この今現在に集中しいてる状況を作れる人ほど幸福感が高くなるのですが、ここまでのことを考えてみると、納得できるのではないでしょうか?
幸福感が高いと健康によい
説明の必要もないかもしれませんが、幸福感が高いということは健康にもよいことですし、アンチエイジングにも当然役に立ちます。
毎日が楽しくない、不幸だと思って過ごしている人と、毎日が楽しくて幸せだと感じている人と、どちらが健康で若々しくいられるか、というのは誰も後者であると納得すると思います。
ですから、マインドフルネスや瞑想で今現在に集中できるようにトレーニングすることは、健康にもとても良いことですし、さらにアンチエイジングにも効果があるということになります。
良い効果しか見つからないマインドフルネスや瞑想ですので、ぜひ毎日の生活に取り入れていただきたいと思います。
マインドフルネスの方法
マインドフルネスと瞑想については、違うという方もいるのですが、私はどちらも同じでよいのではないか、と考えています。
やり方は本当にシンプルです。
マインドフルネスの基本は、集中 → 注意がそれる → 再び集中を繰り返すことにあります。
この過程を繰り返すことができるものであれば、マインドフルネスはできるということです。
一番有名な方法は、瞑想しながら行う方法です。
椅子に座ってもよいですし、床に座ってもどちらでもよいので座ります。
背筋をまっすぐにして、リラックスして深呼吸を行います。
深呼吸を行って、空気が出たり入ったりすることを感じながらそれに意識を集中する。
この時、自分の肺の動きに集中する、横隔膜の動きに集中するという方法もありますので、自分の集中しやすい方法で行うとよいと思います。
そして、ポイントになるのが、注意がそがれる、呼吸から意識がそれて別のことを考えてしまった場合です。
ここで、重要なことは意識がそれたことに気が付き、速やかにまた呼吸に意識を集中させるということです。
速やかに、と言いましたが、ダメだ急いで戻れ、というような感じではなく、自然に意識を戻すということが大切です。
ダメだ、と考えて余計な力みが生じたりするようなことがないように注意しましょう。
雑念がわいてきたり、別のことを考えてしまうというのは、たとえマインドフルネスのベテランであっても常に経験することです。
重要なことは、自然に呼吸に意識を集中させ治すこと、今現在に集中していない自分に気づくことです。
どうでしょうか、すごく簡単ではないでしょうか?
マインドフルネスは、快適であればいくらでも続けてよいのですが、最初は数分しかできないという方がほとんどです。
マインドフルネスが素晴らしいのは、数分でも継続すればしっかりと効果が期待できるということです。
ちょっと仕事に疲れた、時間が空いた、というなときに背筋を伸ばして呼吸に意識を集中させることで、いつでも取り組むことができる、というのもマインドフルネスの優れたところです。
まとめ
マインドフルな状況をいかに作り出すか、ということが幸福感を高くするために必要になりますが、瞑想やマインドフルネスを手軽に実践することで、それが可能というのはありがたいですね。