呼吸が小さいといろんな悪影響が出てくる理由について
呼吸の重要性
日々の生活の中で、自分の呼吸を意識することがあるでしょうか?
ヨガや瞑想法などで呼吸法を知っている方ならば、自分の呼吸に意識を向けることがあるかもしれませんが、普通の方はあまり呼吸を意識したことはないと思います。
呼吸は酸素を取り込むために必要不可欠なものですが、それだけに意識しないでも自動的に行えてしまうことから、わざわざ意識するということがそれほど頻繁には行われないものです。
しかし、酸素を取り込むことができなければ、人はすぐに死んでしまいます。
食べ物や水などは、なくてもすぐに死ぬことはありませんが、呼吸が止まってしまうと、すぐに死んでしまいます。
そこから考えると、呼吸ほど重要なものは他にはない、ということも言えそうです。
外呼吸と内呼吸
呼吸には大きく分けると2つの種類があります。
まずは外呼吸。
一般的に呼吸は、身体が必要としている酸素を取り込んで、不要になった二酸化炭素を排出するものと考えられていますが、これが外呼吸です。
そしてもう一つが内呼吸です。
これは、取り入れた酸素を使ってエネルギーを作り出す意味の呼吸です。
呼吸は吸って吐くという動作でしかありませんが、目的は大きく二つあって、酸素と二酸化炭素を交換すること、そして酸素を使ってエネルギーを生み出すことになります。
呼吸で取り込まれた酸素は、肺から血液のヘモグロビンによって身体の隅々にまで届けられます。
そして、赤血球を除いたすべての細胞には、ミトコンドリアと呼ばれるものがあり、そこでエネルギーが作られます。
ミトコンドリアは、細胞の中にある発電所、エネルギープラントと言える重要な器官です。
その働きは本当に複雑なのですが、難しいことは省いてエネルギーが作られる場所と理解すれば十分でしょう。
そこでは、糖や脂質などの栄養素を燃料として、酸素と水素が反応することで燃焼し、エネルギーを作り出します。
呼吸の重要性
ミトコンドリアは、酸素を使ってエネルギーを作り出すということが分かったところで、呼吸の重要性にも自動的に気が付かれたのではないでしょうか?
酸素を取り込むのは呼吸ですから、如何に呼吸でたくさんの酸素を取り込むか、ということは本当に大切なのです。
人間は平均すると、1日に25000回ほど呼吸をすると言われています。
1回の呼吸で500ミリリットルの空気が入ってくる、と言われているので、1日に吸い込む空気の量は12500リットルくらい空気を吸っているということですね。
かなりたくさんの量だということがわかると思います。
そして、大気には酸素が約20%程度含まれているため、2500リットル前後の酸素を吸い込んでいるということです。
これもまた、かなりたくさんの量ですよね。
それだけの量を吸い込んでいる呼吸ですが、実は効果的に呼吸ができていない可能性が高いのです。
それはなぜかというと、やはり姿勢が悪くなっているからです。
最近の生活を思い浮かべると、頭が前に傾くような姿勢が多くなっているのではないでしょうか?
特にスマホを使っていると、頭が前に倒れてしまっている姿勢を長時間続けることになります。
またデスクワークなどでパソコンを使うと、これまた頭が前に倒れる姿勢になってしまいます。
頭が前に倒れている姿勢は、猫背になってしまうため、肩も前に出てしまっている状況となり、肺が自由に動けるスペースが本当に少なくなってしまうのです。
その結果呼吸が浅くなるわけですが、その量は半分ぐらいまで小さくなると言われています。
半分になるということは、酸素の量が1250リットルになってしまうということですから、当然エネルギーを生み出すミトコンドリアにも酸素があまり届かなくなります。
結果としてエネルギーを生み出すことができなくなってしまって、疲れやすくなってしまったり、病気になりやすくなってしまいます。
呼吸を大きくすることはとても重要なのですが、姿勢が悪いと効果的に呼吸を大きくすることができません。
ですから、姿勢を正すということがとても重要になってきます。
姿勢を正すことができれば、呼吸も大きくなり酸素もたくさん取り込むことができるようになります。
ミトコンドリアを増やす
そして、呼吸を大きくすることと並行して重要になるのは、やはりミトコンドリアを増やすということですね。
ミトコンドリアは、エネルギーを作り出すところですが、それがたくさんあればより多くのエネルギーを作り出すことができるわけですから。
そこでミトコンドリアを増やすためには、何をすればよいのかということになります。
しかし、ミトコンドリアを増やす方法はそれほど難しいことではありません。
金繊維の中にはミトコンドリアがたくさん存在しているのですが、それは筋肉がよりたくさんのエネルギーを必要とするからです。
ですから、運動することで筋肉を鍛えることで、ミトコンドリアを増やすことができるのです。
お勧めの運動は有酸素運動です。
筋トレももちろん良いのですが、ミトコンドリアを増やすという観点から言うと、有酸素運動の方が良い、ということになります。
筋肉には赤い筋肉である「遅筋」と、白い筋肉である「速筋」があります。
遅筋が赤いのは、ミトコンドリアやミオグロビンというものがたくさん含まれているからです。
ミトコンドリアにはチトクロームと呼ばれる赤い色素が多く含まれており、ミオグロビンは鉄分を含んでいるため、これまた赤く見えるのです。
遅筋はミトコンドリアが多く含まれているわけですが、酸素を使ってエネルギーを作り出すため、たくさんのエネルギーを作ることができるのですが、収縮運動に時間がかかってしまいます。
そのため遅筋と呼ばれるのです。
逆に白い筋肉である速筋は、酸素を使わないで糖からエネルギーを作り出して素早く反応することができますが、酸素を使わないためエネルギーの量も少なく、長続きもしません。
そのため速筋と呼ばれるのですね。
瞬発力を必要とするウェイトリフティングなどは、速筋が鍛えられるのに対し、持久力を必要とする有酸素運動は遅筋を鍛えることができる、と言われています。
つまり、ミトコンドリアを増やしたいという場合は、遅筋を鍛えるのが効果的であり、それは有酸素運動だということですね。
インナーマッスルにも、たくさんの遅筋があるのですが、インナーマッスルを鍛えるためには、正しい姿勢をキープすることでも鍛えることができます。
つまり、正しい姿勢を維持することは、呼吸を大きくすることができるとともに、ミトコンドリアを増やすことができるという、ものすごいメソッドということになりますね。
まとめ
呼吸を大きくすることは、集中力や記憶力を高くするために重要なことですが、それには姿勢を正すことがまずは第一歩ということになりそうですね。
それによって、体内のエネルギーを作る場所であるミトコンドリアも増えていくことになりますので、日ごろのパフォーマンスを向上させることが可能になります。
エネルギー不足では、集中力も途切れがちになりますし、パフォーマンスも向上しようがありません。
どんなことでも構いませんが、何か目標を達成したいと思うのであれば、まずは姿勢を正して呼吸を大きくして、ミトコンドリアを増やすことから始めることです。
お金もかからず、誰にでも取り組めることですので、ぜひ今から取り組んでいただきたいですね。
「普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法」(ただっち 著)を読んだ感想
なかなか勉強できない
大人になって勉強をやり直したい、と考える方は大勢いらっしゃるはずです。
私もそう思っています。
しかし、大人になってからの勉強というのは、かなり高いハードルがあるように感じるものです。
勉強を始め、目標を達成した自分を想像してみてください。なんだかワクワクしてきますよね。けれども、大人になってから勉強を始めるというのは、学生の頃と違って様々な障壁があります。お金、家族、仕事、時間、自分の性格、考えれば考えるほど「できない理由」が頭に浮かんできて、諦めモードに入ってしまい、結局行動にうつさずじまい。これが普通の大人だと思います。
仕事や家事をしていると、学生と違って疲れがかなり溜まってしまうことで、何もしたくない、という気持ちになってしまいますよね。
ストレス、お金など学生自体には考える必要があまりないことも、真剣に考えなければならないため、勉強できないということもあるでしょう。
そのような一般的な社会人にとっては、仕事もバリバリこなして、いつも勉強したり読書をしている、というようなスーパーマン、スーパーウーマンのノウハウというのはあまり役に立たないということになります。
そうではなくて、日ごろは仕事に追われて時間がなくて、休日はグータラしていて勉強しない、というような一般的な社会人と考えられる人が、一念発起して勉強を始めた方法、というような内容が役に立つはず。
と思って本を探していると、本書「普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法」を見つけたのでした。
著者であるただっちさんは、アラサーの主婦で、漫画やイラストを描く仕事をされているようです。
ある意味情報発信の仕事をされているわけですが、東大大学院に進もうと決意された理由は「人に何かを伝えたいから」だそうです。
すでに漫画やイラストを描いているということは、伝える仕事をされているわけですが、こう書かれています。
けれども、私より絵や文章が上手い人は数えきれないくらいたくさんいますし、私自身に何か特別な能力があるわけではありません。何かを机ても、誰にも見てもらえなければ意味がありません。
だったり、いっそのこと「研究者」になって、何か人々の役に立つような研究をして自分で発信していこう、と思ったのです。
そして、どうせなら日本で一番の環境で、最高の教授に指導してもらおうと、東大大学院に進学を決意されたそうです。
そして、その決意をされたのが東大大学院受験の3か月前だったということで、如何に短い期間で準備されたのか、ということが気になるところでした。
如何に勉強をするか
3か月という短い準備期間でどのような準備をされたのか、いやそもそも頭が良いのではないか、とかいろんなことを考えました。
しかし、著者のただっちさんは、本を買っても途中で読むのをやめてしまうし、加齢による記憶力の低下を感じていたということで、勉強は自分には向いていないと、負のレッテルを貼っていたそうです。
ここを見ると、一般的な社会人が感じる気持ちを、しっかりと感じていらっしゃったということで、共感が持てる気がしますよね。
そして、こう書かれています。
勉強は自分には向いていないと、負のレッテルを貼っていました。
しかし、それはただの勘違いでした。
単に、「勉強の方法」を知らないだけだったのです。
勉強の内容自体は、いろんなところ、塾や予備校などで教えてもらうことができるのですが、如何に勉強していくか、というところはあまり教えてもらえないものです。
ですから、多くの人がどう勉強するかという「勉強の方法」を知らない、という状況の中でいかに勉強を進めていくか、ということが書かれている本書は、多くの方が参考にできるのではないかと思います。
計画の立て方
勉強を進めていく、特に効率的に勉強を進めていくためには、やはりいかに計画を立てて進めるか、ということが重要なわけですが、ここにも落とし穴があります。
それは、計画を立てるときには気分が上がっているために、わくわくしているために、不可能なほどの量を計画に盛り込んでしまうのです。
冷静に見れば無理だよね、というような計画を気分が高揚しているときには作ってしまいます。
小学校の時の夏休みのスケジュールを考えると、同じような経験を誰もがしていると思います。
なんだかワクワクしてきて、なんでも達成できような気さえしてきて、気が付けば一流の学習計画が完成している。
そんな経験は誰でもしているわけですが、その計画がその通りに進んだことなど、ほとんどないでしょう。
私は一度もありません。
私たちはどうやら未来に過剰な期待をしていて、なんでもかなえられるような気がするという性質を持っているようですね。
しかし、数日たつとそれを継続することが困難になってきて、自分に嫌気がさしてしまう。
そしてひどくなると、自分は何をやってもダメだ、というような事故嫌悪感のようなものを持ってしまうのです。
ネガティブな思考を持っていると、勉強にしても仕事にしてもうまくいかない、ということは誰でも知っているのですが、計画に何度も失敗してしまうと、どうしてもネガティブな気持ちになってしまうものです。
ですから、計画を立てるときには、その高揚感はとりあえずおいておいて、これでもかというほどに少ない量の計画を立てるべきなのです。
いわばリハビリのようなものですね。
スポーツを考えてみると、マラソンを走ろうという場合、いきなりフルマラソンを計画したりはしないものです。
1キロから始めたり、場合によってはウォーキングから始めたりするはずです。
それは、勉強においても同じなのですね。
あらゆるものを盛り込んだ計画を立てるのは、いきなりフルマラソンを走るようなものです。
それは絶対に挫折しますので、最初はウォーミングアップ程度の量を計画することが大切です。
加えて、もう一点大事なポイントがあります。それは、目標達成できた自分を思いっきり褒めてあげることです。
少ない計画だからと、自分を褒めないというのは良くないことです。
ネガティブな思考をしないようにするためには、小さなことを達成していくこと、そしてそれを継続していくことです。
そして、いくら小さいことであろうと、達成したことはしっかりと褒めることで、ポジティブな思考を作っていくことができるわけですね。
復習の重要性
そして、復習の重要性についても解説されています。
復習というのは、どうしても新鮮味がかけてしまうために、あまりやりたくないという気持ちがはたらくかもしれません。
しかし、あらゆる試験に言えることは、如何に復習を効率的にやるかが全てだということです。
著者や記憶力が落ちてきていることを感じていたようですが、暗記のコツなども解説してくれていますので、かなり参考になります。
やはり重要なことは、アウトプットをいかに効果的に行うか、なのですが、参考書を使った方法なども解説されているため、昇進試験や資格試験などにも役立つのではないでしょうか。
まとめ
いくつになっても勉強を続けることは重要です。
とはいえ、やみくもに進めていても効率が悪く、できれば効率的な方法で勉強を進めていきたいですよね。
そんな方には、本書はかなり役に立つ内容になっています。
一度勉強から離れた人が書いた本ですので、参考になることがたくさん見つかるはずです。
姿勢を良くする。正しくできていますか?
ソファーが快適?
姿勢を良くするということは、子供のころから親に注意されたり、学校の先生に注意されたりした経験が誰にでもあると思います。
姿勢が良いということは、日ごろのパフォーマンスを向上させるために必須の条件ともいえるのですが、私を含めてあまり意識していない方が多いですよね。
姿勢を整えるためには、何に座るかということもとても重要になります。
なかなか良い姿勢をキープできない場合は、姿勢によくないものに座っているからかもしれません。
特によくないと思われるのはソファーです。
ソファーというのは、座り心地がとても良いので長時間座ってしまうものですよね。
私もソファーが好きなのですが、あまり長時間座り続けるということは良くないと言われています。
もちろんソファーの種類はたくさんあるため、すべてが姿勢によくないとは言い切れない部分があるかもしれませんが、長時間座らないようにすることが大切です。
ソファーが姿勢によくないのは、ソファーの座る部分が普通の椅子よりもかなり低い部分にあり、さらにかなりクッションがきいていて柔らかいために、座ると膝が股関節よりも高い位置になりやすいですよね。
そうなると、どうしても背中は丸くなってしまうために、腰に負担がかかる姿勢になるのです。
ですから、できればソファー禁止が良いのですが、それは難しいかもしれませんので、ソファーには長時間座らないということを意識されるとよいと思います。
腰に負担がかかるとパフォーマンスが落ちる
良いパフォーマンスを心がけたい場合、まずは姿勢を正すということから始めるべきなのですが、その理由は腰を考えるとわかると思います。
腰痛になってしまうと、パフォーマンスを落としてしまう、ということはイメージしやすいと思います。
スポーツなどは腰が悪いと、成績にダイレクトに悪影響を与えてしまいます。
そして、デスクワークや勉強にも腰が悪いと悪影響が出る、ということはイメージできるのではないでしょうか?
腰が悪くて椅子に座っているのがつらい状況で、パフォーマンスを向上させるなど不可能ですよね。
そして、その腰を悪くしてしまう原因が、姿勢の悪さなのですね。
良い姿勢とは
良い姿勢を保つということは、なんとなく背中などに力みを感じてしまう、という方がいらっしゃいますが、それは正しい姿勢とは言えません。
正しい姿勢というのは、無駄な力が入っていない状態であり、そのため長時間その姿勢を続けても疲れにくいものです。
無駄な力を入れて、背中をまっすぐにしようとすると、当然疲れてしまって、その姿勢を長時間続けることができないため、それは間違った姿勢ということです。
正しい姿勢は、人体の脊柱の形状をキープできている状態です。
私たち人間の脊柱は、首と腰の部分が前方に出るように曲がっていて、胸の部分は後に曲がっているものです。
脊柱全体は緩やかなS字を描いていますよね。
これは人間が、直立歩行ができるように進化したものと言われていて、そのS字をキープすることができる姿勢が正しい姿勢ということになります。
なぜこのような形状になっているのかというと、私たちの頭は脳が大きいため、かなり重くなっています。
成人の場合は大体5キログラムぐらいあると言われています。
5キログラムのウェイトを持ち上げてみるとわかると思いますが、相当重いですよね。
それが直立歩行の場合は、一番高いところにあるわけです。
首は頭を支えるために筋肉がありますが、とてもそんな重さを常に支えておくことはできません。
そこで、脊柱のS字カーブが頭部の重さの負荷を分散することによって、維持することができます。
ですから、S字カーブを維持できる姿勢の場合は、一番効果的に頭部を支えることができるわけなので、一番リラックスできる姿勢のはずなのです。
逆にS字カーブが維持できていないと、負荷が分散できないため背骨のいろんなところに無理な力がかかるため、腰痛などを引き起こしてしまいます。
そうなるとあらゆるパフォーマンスはガタ落ちになってしまいます。
「気をつけ」は悪い姿勢
小学校で必ず「気をつけ」の姿勢を習うと思うのですが、ここに姿勢を維持できない原因があるのではないかと私は思います。
気をつけの姿勢をすると、必ず身体をまっすぐにしようとして、背中や足、腹筋など身体のいたるところに力が入ります。
力が入るということは、良くない姿勢なのですが、気をつけが正しい姿勢だと習ってしまっているため、それを維持しようとするわけです。
その癖が大人になっても残っているため、姿勢を正そうとすると無理な力が入ってしまうのではないか、と考えています。
しかし、正しい姿勢というのは、背骨のS字カーブが自然にキープされている状況ですので、頭の重さを自然に支えている状況。
つまり、一番自然な状態であり、一番リラックスできている状況なのです。
力がどこかに入っている時は、「あっ、姿勢が悪いな」と考えて、一番リラックスできるところを探すことで、姿勢を正すことができます。
良い姿勢を心がけるために
では良い姿勢を心がけるためには、何に注意すればよいのでしょうか?
先ほどの背骨のS字カーブを維持するということから考えると、リラックスできている状況を作り出すことが重要なのだろうと想像がつきますよね。
その通りで、できるだけ自然に力が抜ける状況を作り出すことが大切です。
とはいっても、全身を意識するのはちょっと難しいので、注意する部分を限定してもよいと思います。
その場合は、首と腰に力が入っていないか、ということを気に掛けることです。
姿勢が悪い時には、この2つの部分に特に負荷がかかりますので、逆にこの部分に負荷がかからなければ、姿勢が良い状況だということが言えます。
いつもこの部分が、リラックスして自然な状況にあれば、身体はリラックスしてパフォーマンスも高い状況を維持できそうですよね。
最近はPCを使う機会が多かったり、スマホを使う時間が長いために、頭部が前に出ている姿勢が多いです。
そうなると、首に無理な負担がかかってしまっている状況であり、それを支えるために腰にも負担がかかってしまうのです。
特に、PCやスマホを使っているときには、姿勢が悪くなっていないか、ということをチェックするようにしてください。
姿勢が悪いと、どうしても余計な力がかかってしまうために疲れやすくもなってしまいます。
最近疲れやすくなってきている、という経験がある場合は、姿勢が悪くなっていないか、ということを確認してみる必要があるかもしれません。
姿勢が悪いと、余計な力みが入ってしまうことになりますので、エネルギーも不必要なところで消費されるため、疲れやすくなるのですが、まさか姿勢ごときで疲れないだろうと思っていると痛い目に遭うかもしれませんよ。
まとめ
日ごろのパフォーマンスを高めたい、能力を最大限に出したいという場合は、姿勢を正すということが第一条件になります。
誰にでも取り組めますし、今からでも取り組むことができるのが、この姿勢を正すということです。
多くの方が間違っている正しい姿勢の作り方を真似するのではなく、如何に背骨を自然に維持してリラックスできるか、ということに注力してください。
首と腰がリラックスできるようになれば、疲れにくい身体にもなりますので、さらにパフォーマンスが向上するかもしれませんよ。
「「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア」(西岡壱誠 著)を読んだ感想
アイデアを生み出すのは才能?
いろんなアイデアを出していく、ということはどんなところにいても重宝される能力ですよね。
しかし、そんなクリエイティブさを誰もが持っているかというと、そういうわけでもないということで、アイデアをたくさん出せる人をうらやましく思うことが多い。
私もその一人です。
しかし、そもそもアイデアというものはどのようなものか、しっかりと考えたことがない、というのも事実です。
そこで、アイデアというものは一般的にどのように捉えられているのか、ということからスタートする必要があるのかもしれません。
当然様々なものがアイデアとして考えられるわけですが、本書ではこのように書かれています。
「突飛で面白い考え方のことをアイデアと言い、それを作り出そうとすることを”アイデア作りという」
「斬新な思いつきのことを”アイデア”と言い、それを思いつける人のことを発想力がある人”と言う」
(3ページ)
一般的にはこのような感じで考えられていると書いてありますが、確かに私もこのようなイメージを持っていました。
アイデアを生み出せるのは、なんとなく特別な能力のような気がする、というのは誰もが感じていることですよね。
しかし、本書はそうではないと主張しています。
アイデア作りというのは、難しいものではありません。
(3ページ)
そしてこう続けます。
この本は、インスピレーションを高める本というわけではありません。技術的に、合理的に、「アイデア」を生み出す本に他ならないのです。
(4ページ)
アイデアというのは、誰にでも生み出すことができる技術であり、それを本書は教えてくれるというわけです。
東大で求められる能力
この本のタイトルに「東大アイデア」という言葉が入っているので、東大で使われているノウハウのようなものが書かれている、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そのようなノウハウについては書かれていません。
しかし、東大で求められる能力についてこう書かれています。
東大が求めている能力というのは、「知識をたくさんインプットする能力」ではありません。
「知識をどう活用するか」という”知識の運用能力”つまりは「自分の頭で考えて発送する能力」です。
(5ページ)
そして、この知識をどう活用するか、ということがアイデアを生み出すことにつながるわけです。
最近では、AIの進歩がとても速いため、多くの職業がAIに奪われてしまい、失業する人が増えていくのではないか、ということを指摘する方がいらっしゃいますね。
私はそれほど心配する必要はないと思いますが、ある程度の準備というのはもちろん必要になるでしょう。
そして、その準備の一つとして、アイデアを生み出す技術、能力というものが含まれると思います。
その求められる能力を、本書で学ぶことができるとなれば、ぜひとも参考にしたいですよね。
アイデアを生み出すための前提
本書ではアイデアを生み出すためのコツのようなものを、たくさん紹介してくれています。
私がとても大切だと感じだことは、「目的」を明確にするということです。
目的を明確にするということは、あらゆることの基礎と言っても良いことなのですが、それがアイデアを考えるときには、すっかり忘れられてしまう傾向があります。
アイデアというのは、何もないところから生み出される、というような印象を持つ人が多いことが原因の一つなのかもしれません。
しかし、目的やゴールがなければ、何を考えればよいのか、ということも全くわからないため、アイデアが出てくるはずもありません。
逆に言えば、【目的】を作るようになれば、そこに行き着くためのアイデアを考えるだけで、簡単にその目的地にたどりつくことができます。
(27ページ)
そして、アイデアというのは誰もが思いつくものだと、アイデアと呼ばれないことが多いです。
誰もが思いつかないようなものをアイデアと呼ばれることが多いですよね。
つまり、誰もが届かない遠くにあるアイデアを思いつく必要があるわけですが、遠くにあるため目的が明確でないと、全くそれが見えないわけです。
どこを目指せばよいのか、ということが明確ではないため、アイデアにまで届かない、という結果になるわけですが、先ほどの引用のように目的が明確であれば、それが遠くてもたどり着くことができますよね。
アイデアというのは、どこからともなくやってくるものではなく、目的地をしっかりと決めてそれに向かって進む人に与えられるもの、ということができるかもしれません。
知識を運用する
そして目的地が定まれば、そこに向かっていかに上手にそこにたどり着くか、ということが重要になるわけで、それがアイデアにつながることになります。
この段階で重要になってくるのは、やはり自分が持っている知識をいかにうまく運用することができるか、ということになります。
自分の知らないことを突然思いつくというのは、考えづらいですよね。
ですから、アイデアを考えるためには、できるだけ知識を仕入れておく、ということがとても重要なのだろうと私は思っています。
詰め込みの学習は良くない、ということが言われることがありますが、私は詰め込み以外の教育や学習はないと思っています。
欠けていることは、詰め込んだ知識をいかに運用するか、ということを教える人が誰もいない、ということが問題なのであって、詰め込まなければ何も発想できないだけです。
アイデアを生み出したいのであれば、いろんな人のアイデアや思考を参考にしながら、自分の知識としていくことが重要だということになります。
いい意味でパクる
アイデアというのは斬新なもの、今まで誰も思いつかなかったこと、というイメージがあるかもしれませんが、そのイメージは間違っているようです。
あらゆるアイデアは、すでに存在するものを別の場所に応用したり、さらに改善したりして生まれたものであり、全く無から生み出されたものというのは、ほぼないようです。
たとえば、今世界で一番売れている機械であるスマートフォンは、どこの会社(誰)が作ったものか知っていますか?
「アップル!」「スティーブ・ジョブズ!」と答える人が多いと思いますが、違います。
実は、スマホは「ノキア」という会社が、どこよりも早く1996年に開発していました。ジョブズは、そのノキアが作ったアイデアを「改良した」に過ぎないのです。
(61ページ)
今あるアイデアをより良いものにし、さらに改良を重ねてよいアイデアにしていく、という行為は、私たちが歴史上で繰り返してきたことなのですね。
ですから、如何に知識をたくさん仕入れていくか、ということがとても大切になってくるということが、ここからもわかると思います。
まとめ
アイデアを生み出すのは才能ではなく技術であるということが、本書が主張することです。
もちろん技術ですから、練習して上手にアイデアを生み出すようになる、という過程は必要ですが、学ぶことができるとなれば、あきらめる必要もなくなります。
目的を明確にして、さらに知識をたくさん取り込み、それらを応用していくことで、アイデアをたくさん生み出せるようになれば、いろんなチャンスをつかむことができるかもしれませんね。
もちろん、アイデアを生み出すためのテクニックは、他にもたくさん必要ですが、本書に解説されていますので、今後の人生でアイデアをたくさん生み出したいという方は、ぜひ参考にしていただきたい書籍です。
「一流の達成力」(原田隆史 , 柴山健太郎 著)を読んだ感想
一流の達成力を知りたい
一流の達成力とはどのようなものか、おそらく一流の人たちが目標を達成していくための力のことだろうと思います。
どんな困難な目標でも達成していく、いわゆる一流と言われる人たちの秘密を知ることができれば、これほど力強いものはないです。
それをこの本で知ることができるのだとすれば、読まない理由はないということで、興味深く読んでみました。
その結果、得られることは本当にたくさんありました。
原田メソッドには「オープンウィンドウ64」というものがあるということは、以前から知っていました。
マンダラチャートとも呼ばれるようですが、本書を読むと、それは達成力のごく一部にしか過ぎないことがわかりました。
曼荼羅のように、自分の夢や目標を書いていく、ということはいろんな方が本で紹介していますが、それを作り上げるための前提条件のようなものをしっかりと理解しておくということが、目標達成の力を強くするということが紹介されています。
心のケア
心のケアというと、精神的に傷ついているような人を、誰か別の人がケアするかのようなイメージがあります。
もちろん、それは大切なことですし、なんでも一人で解決しようとしてもなかなか難しいものです。
ですから、心のケアを利用するということも、選択肢として考えることは大切です。
そして、それに加えて自分自身の心のケアも十分に行えるようにする必要があります。
まずは、夢や目標を掲げる前に、私たちには心のケアが必要です。もっと自分自身を愛したり、認めたり、許してあげることから始めなければならないと思っています。
(36ページ)
自分に対して疑いや、嫌悪感などがあったりすると、どう考えても目標達成にはマイナスの効果しかなさそうですよね。
「私にそんなことができるのだろうか?」
こんな疑いの気持ちがあるだけで、目標達成は遠のきそうな気がします。
ですから、やはりまずは自分を愛せるように、自分自身をケアしていく、ということが目標達成には重要になっていくのですね。
目標達成を加速させるもの
目標達成には、やはり努力をしなければいけないものですし、行動しなければ叶わないものですが、できれば最短距離を最速で行きたいものです。
少々欲張りな考え方のような気もしますが、私たちは誰もがそう考えているはずです。
しかし、なかなか目標達成できない人が多いのが事実です。
さて、この日本一となった生徒との出来事から、私は目標を達成することの意味についてあらためて考えさせられました。それは現状を把握、反省し、反省したことをもとに行動を変えるだけでは、けっして結果は得られないということです。
(25ページ)
目標を達成するためには、現状を把握して反省して、行動を変えていく、といういわゆるPDCAサイクルと呼ばれるようなことが不可欠だと考えられていますが、それでは目標が達成されない、結果が得られないというのです。
多くの方が目標を達成できない現実があるのは事実ですが、それはしっかりと反省して行動につなげていないことが原因だと考えられているものです。
私もそう考えていました。
しかし、実はそれが原因ではない、ということがここに書かれています。
もちろん反省しないで、行き当たりばったりで行動していても、目標達成にはなかなかつながらないのは事実ですが、反省して行動を変えていくことも、結果を得る事につながらない、としたらいったい何をすればよいのでしょうか?
実は夢や目標の達成に必要な要素とは、「自分自身に対する目に見える夢や目標」と「他者や社会に対する目に見えない夢や目標」があり、この2つがあって初めて相乗効果を生み出すからです。
(46ページ)
自分の目標設定を決める際には、多くの方が自分の目標だけを決めるものです。
年収を1000万円にしたい、というようなものが具体的な例になります。
そして、その目標に向かっていろんな行動を起こすことになりますよね。
今の職場で1000万円を超えるためには、どのような役職にまで昇進しなければならないとか、どんな資格を取る必要があるか、というようなことを考えます。
今の職場では1000万円を超えることは不可能だ、ということになれば転職や企業などを視野に入れるかもしれませんね。
そして、日々努力しつつ、反省して改善しながら目標に進んでいく、ということが通常の取り組み方ですが、それでは不十分だということです。
「他者や社会に対する目に見えない夢や目標」が足りていない、というのが先ほどの引用の中にある指摘です。
第一章で、砲丸投げで日本一になった中学生の話をしました。あのとき、「目的は親孝行。目標は日本一と学費免除で高校進学」と言ったのを覚えているでしょうか?
これは目標を2つ立てたのです。
1つは「砲丸投げ日本一で、学費免除で高校進学」という「自分自身に対する目に見える夢や目標」=「私・有形」の目標、もう1つは「親孝行」という「他者に対する目に見えない夢や目標」=「社会、他者・無形」という目標。
(48ページ)
私たちが目標を達成しようとする場合には、半分の目標しか設定していないことが多いわけです。
一生懸命やっても、半分しか目標設定していないとなると、やはり達成は難しくなりそうだ、というのは感覚的にわかりますね。
逆に、社会や他者に対する目に見えない目標だけを目標にする、ということも目標達成には足りないということになります。
ボランティアなどを行うことはとても素晴らしいことなのですが、やはり有形の目標がないとそこで終わりになってしまう、ということですね。
目標設定のためには、有形無形すべてを設定しなければ、効果的に達成することができない、ということを認識しておく必要があります。
なぜ両方の目標設定が必要なのか?
ここで疑問が出てくるのではないでしょうか?
「なぜ、自分自身のための目に見える目標だけではうまくいかないのか?」という疑問です。
それに対する答えはラグビー日本代表を例に出して説明されています。
2015年のラグビーワールドカップで、南アフリカを破った日本代表。
この勝利によってラグビーの人気に火が付いたことを記憶している方は多いのではないでしょうか?
日本代表は、他国の選手よりも体格的に恵まれているわけでもない状況で、南アフリカという強豪を破りました。
その際に、日本代表が目標として設定したことに、以下のようなものが含まれていたそうです。
これらは、「社会、他者・無形」の目標として機能したのです。
このように、あるべき姿「BE」が生まれると、おのずと行動すべきものも見えてきます。世界に比べて圧倒的に体格差の劣る日本人が、ラグビーで勝つために死ぬほどの練習に耐えられたのも、彼らの目指す「BE」があったからなのです。
(80ページ)
他者のためにこうあるべき、という目標があれば、自分自身の目標達成のために相乗的な効果をもたらすということなのでしょう。
まとめ
目標設定ということは、簡単に捉えていましたが、「社会、他者・無形」の目標を同時に設定することが重要、ということは多くの方が知らないことでしょう。
それがゆえに目標達成を困難にさせていたということは、多くの方が目標を達成できない、という事実が証明しているのかもしれません。
しかし、この2つの側面からの目標設定ということを知った今、目標達成に近づけたような気がしています。
そして、原田メソッドである「オープンウィンドウ64」に取り組めば、目標達成をより具体的に描くことが可能です。
オープンウインドウ64については、本書に詳しく解説されていますので、一読されることをお勧めします。
「年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0」(井村俊哉 著)を読んだ感想
売れない芸人の年収
年収3万円から1億円を作ったという、なんとも刺激的なタイトルの本です。
著者である井村さんは、テレビなどで何度か見たことがあったのですが、家電量販店でいかに安く購入するか、というようなことを紹介されている番組だったので、お金を貯めることが得意なのだろうなと思っていました。
その井村さんが著者になっているので、興味を持って読んでみました。
私は失礼ながら、井村さんを芸人として見たことがないため、どのような芸風だったのかということは知りません。
芸人というと売れるまでは、かなり貧乏生活をされている方が多いため、井村さんもそうなのだろうなと思いました。
何せ年収3万円ですからね。
ところが、このタイトルは実は間違いだったということを、本のプロローグの中で話されています。
この本のタイトル「年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0」ですが、一部誤りがございます。
芸人年収は3万円もなくて、2万6850円でした。
ちょっとサバを読んでいたようです。
ちなみに、これは芸人として組んでいたトリオ「ザ・フライ」が、日本一のコントを決める「キングオブコント2011」で準決勝まで進んだ翌年の年収だそうです。
ということは、いつもよりも少し多めの年収ということになるのでしょうか・・・
ひと月2000円強というところですので、生活はできないですね。
ちなみに今は芸人は引退されているようです。
子供のころからお金を稼いでいた
お金を稼ぐ能力、増やす能力が高い人というのは、概して子供のころからお金を稼ぐことに興味を持っているものです。
著者もその一人です。
そんなある日、何気なくTVゲームの折り込みチラシを眺めていたら、不思議なことに気が付きました。あるゲームソフトが、A点が販売する価格より、B店の買い取り価格の方が高かったんです・・・!
半信半疑で試してみましたよ。A店で「ときめきメモリアル3」を購入し、B店で売ってみたら、1500円も手元に残ったんです!
これは「せどり」という方法になり、昔から差額を抜くという方法は行われていました。
投資の世界ではアービトラージという取引になるでしょうか。
あまりよくないイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、よく考えればこれはビジネスの基本ですよね。
安く仕入れて高く売る、ということがビジネスの基本です。
その意識を子供のころから持っていれば、それはお金を増やす能力につながりますよね。
株式投資に手を出す
お笑い芸人ですから、芸を磨く時間が必要であったり、ライブやオーディションは不定期に行われることから、アルバイトも続かないことがあるようです。
そのような芸人ですが、生活のためにお金が必要になります。
そこで井村さんは、株式投資に手を出します。
まあ、時間を作りたいという場合には、株式投資で稼ぐことができれば、というような考えは誰もが持つものですよね。
井村さんもその一人だったわけですが、株式投資はそんなに簡単に稼げるものではありません。
私も株式投資を行いますが、株式投資で重要なことは、その企業が持つ本来の価値に対して、現在の株価が安い、きわめて安いというときに買う、ということだと考えています。
そして、その場合意識しておかなければならないことは、割安だということは人気がない、ということです。
その企業の本来の価値に多くの人が気が付けば、株価が上がっていくわけですが、それがいつになるかは、全くわからないわけです。
ですから、よほどの資金があるのならば別ですが、生活のためのお金を株式投資で稼ぐということは、かなり困難なわけです。
井村さんも株式投資で、最初は痛い目を見ています。
コスパを意識して生活する
井村さんが本書で強調していることは、一言で言ってしまえば「コスパを意識する」ということです。
そもそもコスパとは「コスト」と「パフォーマンス」を組み合わせた略語。このコスパを構成する要素は2つ、①価格と②質です。僕がよく言う「コスパがいい」とは、①価格が安い割に②質がいい、という意味で使っています。
コスパを考えると、単なる節約の状態でなくなります。
コスパが良い物とただ安いだけのものを買っている状態を比べてみましょう。
カップラーメンが安いから、毎食カップラーメンを食べている節約志向の人がいるとしましょう。
(私はカップラーメンが安いと感じたことがありません。安くても一つ100円ぐらいしますので、どう考えても安いとは思えないです。ただ、多くの方がカップラーメンで節約というイメージを持っていると思うので、あくまでもたとえとしてです。)
そんな場合はコスパは低いと言えそうですね。
なぜなら、栄養などの質を考えると、質が良いとは言えないためコスパが良いとは言いづらいです。
井村さんは、そのような状況では、バナナ、納豆、卵を進めています。
これらの商品は、確かに激安で購入できる食材ですが、栄養面でもかなり充実していますよね。
私はこれに、もやしなども加えていくことで、充実した食事を摂りつつ、安くコストを抑えることができると思います。
本書では、もやしはあまりよくない感じで書かれていますが、私はとても良い食材だと思います。
栄養もしっかりと補給しつつ、コストダウンしていくということが重要なことです。
コスパを極めれば極めるほど、生活の質も向上していきます!はやりのQOL(クオリティー・オブ・ライブ、生活の質)とでも言いましょうか、少ないお金やリソースで最高に効果的に生活を豊かにしようというのがコスパの考え方なんです!コスパでは極力我慢しません。
生活を豊かにするために
生活を豊かにするためには、我慢をできる限り少なくするべきだと、私は常々思っています。
我慢をしなければならないことは、どうしても継続できないからです。
コスパを意識した生活というのも、我慢をしなければいけないというイメージがどうしてもついて回ってきます。
しかし、その意識は捨てるべきだと思います。
コスパを意識した場合は、欲しいもの、それが生活の質を豊かにしてくれるのであれば、買うことでパフォーマンスが上がったりします。
例えば食洗器、自動掃除機などがあれば生活の質が上がって豊かになる、というのであれば買うべきだろうと私は思います。
しかし、それを買うときにはコスパの意識をしっかりと持たなければなりません。
どういうことかというと、どんなものでも買うときには、普通よりも圧倒的に安く買うようにすることです。
最近では、激安でいろんなものを購入するための情報が、インターネットで簡単に手に入るようになっています。
ですから、そのような情報をしっかりと調べて、激安で目的のものを購入するように努力するわけです。
激安で購入する方法や手段は、意外と頻繁に変わっていますので、都度チェックすることが必要ですが、それが節約につながるのならやるしかありませんね。
それができれば、コスパ最高の生活、つまり満足度は落とすことなくお金も上手にためていくことができるわけです。
まとめ
本書で書かれていることは、魔法のように一気に大金持ちになる方法ではもちろんありません。
日ごろの生活の質を下げることなく、お金を上手にためていく方法が書かれています。
書かれていることは、そんなに難しいことではないのですが、大切なことは実践しているかどうかです。
我慢したくないけれどお金は貯めたい、というような少々わがままに感じる考えを持っている人は、参考になることがたくさんかかれていますよ。
「「人を動かす人」になるために知っておくべきこと」(ジョン・C・マクスウェル著)を読んだ感想
人を動かす能力は自分で学ぶ?
人を動かす人になる、タイトルにあるこの言葉って、かなり力強いものだと思うのですがどうでしょうか?
人を動かせるようになれば、自分がやりたいことがもっともっとできるようになったり、新しく起業できたりするかもしれませんよね。
人の力、助けを借りることができる、ということは多くの偉人が大切にしていた能力のようなのですが、誰も教えてくれないというのが悲しいところでした。
学校でもどうやって他者の力を借りればよいのか、ということを教えてくれるところはないですし、社会に出てからも誰も教えてくれません。
ですから、何とか自分でその能力を磨いていくしかないわけですが、本書のような内容を読むことは不可欠です。
人を動かす人とは?
しかし、そもそも人を動かす人、というのはどのような能力を持っている人なのでしょうか?
当たり前ですが、何かの魔法で人を操り人形のように操れる能力ではありません。
そんな能力があればぜひ教えていただきたいですが、どうやらそんな能力はなさそうです。
人を動かす人、というのは特別な存在というわけではなく、リーダーとかボスと呼ばれるような、人の上に立つ人のことです。
そして、そのリーダーがいかに人を動かして、目標を達成していくのか、ということに内容がフォーカスされているように感じました。
リーダーにもいろんなタイプがいるのは周知の事実で、無能と呼ばれる人、カリスマ性を発揮して強いリーダーシップで周りを率いていく人など、様々なタイプがいますね。
そして、できれば強いカリスマ性、リーダーシップを発揮して、周りを巻き込んでいきながら、目標を達成していきたい、と考える人には本書はお勧めです。
会社、チームが成功するために
リーダーやボス、上司は当然会社やチームを率いているはずです。
この場合、仕事に限定する必要もなく、コミュニティの中のチームであったり、また家族であっても同じことだと思います。
そのチームが成功するか否かは、リーダーがいかに人の能力を最大限に引き出して、共通の目標に向かって努力できるかにかかっているわけです。
その能力が「人を動かす人」には必要になるのですね。
リーダーというと、周りの人に無理やり言うことを聞かせる、というようなイメージを持つ人がいるかもしれませんがそれは違います。
「利他の心」が、結局は人の心を動かし、自分自身をも助けるのだ。
(30ページ)
利他の心とは、いろんな意味がありますが、他者の利益を増大させるようなイメージですね。
そんなリーダーが、無理やり言うことを聞かせる、というような行動をとるわけはないですよね。
無理やり言うことを聞かせるような方法は、最終的には周りに協力してくれる人が誰もいなくなってしまうことは目に見えています。
最終的には誰もいなくなるようなものは、リーダーシップではないですよね。
相手の立場に立って考えることができる人が、強いリーダーシップを発揮することができるわけです。
そして、その心を伝え、他者に全力を出させるために必要なのが、やはりコミュニケーションです。
コミュニケーションはすべての基本である。
いつも「激励の言葉をかける」「自尊感情をくすぐる」「傾聴力を鍛える」「相手の心の底を斟酌する」の四つを念頭に置いてほしい。
(38ページ)
なんとなく激励の言葉をかけるというのは、恥ずかしいという気持ちになってしまう人が多いのですが、リーダーシップを発揮する人は、それが自然にできているということです。
ここから言えることは、人を動かすということは、人がやりたいと思うように、自発的に行うように導く力がリーダーシップには必要だということでしょう。
カリスマ性のある人は、自分が人生の勝利者になりことを望んでいるだけでなく、他の人にもそうなってほしいと思っている。
(47ページ)
他者の望んでいることを理解することができるのであれば、それを実現できるように力を貸すことができるのもカリスマ性を持ったリーダーができること、ということになります。
自分だけが良ければよい、というような一見強いリーダーシップを発揮しそうな考えとは正反対のことを、強いリーダーシップを発揮するためには身につける必要があります。
相手を批判するときには
リーダーシップを発揮するためには、当然ですが他者を𠮟責したり、批判したりする必要があります。
間違ったことを行っている場合、それを正しい方向に導かなければ、最終的には破滅の道を進んでしまうことになります。
ですから、他者を導くという場合には、批判することも重要です。
感受性が強い人は自分が傷つくのを恐れ、人と関わるのを避けがちだ。しかし、カリスマ性のある人は積極的にリスクを負い、他者への影響を発揮していく。
(50ページ)
批判についても、やはり積極的に行っていく、ということがリーダーシップを発揮するためには必要な能力です。
しかし、その批判は他者を傷づけることが目的となっていてはいけないのはもちろんのことです。
先にも述べたが、カリスマ性の本質は、「自分がいい気分になるより、人をいい気分にさせることに気を遣う」ことである。
(54ページ)
この気持ちというのは、いかなるときにも持っていなければならないことであり、当然誰かを叱責したり、批判するときは必要ない、ということではありません。
その批判が相手のためになることだから、言うのだということを念頭に置いておくべきでしょう。
リーダーシップに欠かせない資質とは
ここまで見てきた強いリーダーシップに必要とされるものは、他者の気持ちを考えることでした。
そしてそれを可能にさせてくれる、リーダーとしての資質とはいったい何なのでしょうか?
人のモチベーションを高めたり、他者を巻き込んだりしていくのに欠かせない資質があるとすれば、それは「自信」である。この自信に、ヴィジョン、統率力、過去の実績といった要素が加わると、人々のモチベーションに作用して強烈なパワーが生み出される。
(56ページ)
自信というものは、自分の経験から生み出されていくものであり、それはリスクを恐れずに果敢に挑戦していく中から形成されていくものです。
自分を信じて行動範囲を広げ、経験値を積み上げ成長する努力をしない人に影響力など生まれるはずがない。
(59ページ)
経験値を積み上げて、失敗も経験していく中で、自信が形成されていき、リーダーシップを発揮するための土台が積みあがっていくということです。
とはいえ、なんでもやってみるということは、再起不能になるような失敗をしてもよいということではありません。
再起不能になるような失敗は、当然避けなければならないことであり、リスクも自分がコントロールできる範囲でとるということが大切です。
それもリーダーシップを発揮するための重要な能力ということができそうです。
まとめ
リーダーシップというのは、他者の利益を考えて能力を引き出すことができる人のことですね。
スティーブ・ジョブズは、「アップル社が成功した理由」をこう説明している・
「優れた人材を集めたこと。それに失敗が成功をもたらすという意識を浸透させたことだ。」
(184ページ)
リーダーシップを示すためには、他者の能力を引き出すことが重要であり、それはリスクを恐れずに行動させることができる能力でもあります。
その意識がチーム全体に浸透すれば、大きな結果を出すことができる、そう思わせることがリーダーシップの一つなのですね。
そしてそれを可能にさせる方法について、本書は本当に詳しく解説してくれています。