読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

アンチエイジングには肉食?ベジタリアン?

身体にいいのは肉か野菜か?

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健康で長生きするためには、「肉を食べたほうがいいのか、食べないほうが良いのか?」

 

このテーマって、人間にとって永遠のテーマのような気がします。

 

どちらも一長一短という感じで、完璧なのはどちらということはできないと思うのですが、肉だけしか食べない人で健康を保っている方もいるし、野菜だけを食べて健康でいる人もいます。

 

野菜だけのほうが健康だという意見のほうが主流になっているようですが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

ここでは両方のリスクを見てみたいと思います。

 

肉食コースのリスク

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肉食のリスクは、脂肪の摂取過剰による血液中の中性脂肪(体内で最も一般的な脂肪)やコレステロールの増加があります。

 

脂肪が動脈内の血管壁に付着・蓄積すると、血管内が狭くなったり、血栓も付きやすくなったりします。

 

動脈硬化が起こり、動脈のゴムのような伸張性が失われて、高血圧を引き起こします。

 

それが進行していくと、脳卒中狭心症(心臓の血管が狭くなって起こる病気)、心筋梗塞を引き起こします。

 

ベジタリアンのリスク

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脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが不足します。

 

これら栄養素の不足から生じる、さまざまな体調不良が考えられます。

 

どちらを選ぶべきか、選ばなければならないのか?

 

これらのリスクを考えると、どちらを取るべきでしょうか?

 

肉食で注意すべきポイントは脂肪にあります。

 

肉類に含まれる脂肪、つまり飽和脂肪酸について知るべきことがあります。

 

脂肪酸は、脂肪を作っている主成分で、炭素と水素と酸素の3種類の元素で構成されています。

 

その主成分の組成の構造の違いから、大きく2つに分けることができます。

 

27つの炭素原子同士のつながり方には、1つの手でつながっているものと、2本の手でつながっているもの(二重結合)があります。

 

二重結合がない脂肪酸を「飽和脂肪酸」、二重結合があるものを「不飽和脂肪酸」と言います。

 

そして。不飽和脂肪酸のうち、二重結合が一つしかないものを「一価不飽和脂肪酸」といい、二重結合が2つ以上あるものを「多価不飽和脂肪酸」といいます。

 

飽和脂肪酸は、バター、ラード、牛の脂などに多く含まれています。

 

これらは常温以下では固体になります。

 

一価不飽和脂肪酸は、オリーブ油、菜種油などに多く含まれています。

 

多価不飽和脂肪酸は、サンマ、サバ、イワシエゴマ油、ナッツなどに含まれています。

 

不飽和脂肪酸は、常温以下でも液体です。

 

ここから、「固まりやすい飽和脂肪酸は動脈に沈着しやすいが、液状の不飽和脂肪酸はそうではない」というイメージを多いかべるかもしれませんね。

 

例えば、リブ・ステーキは100g中に15g程度の飽和脂肪酸を含みます。

 

そのため、肉食が多い場合は飽和脂肪酸の摂りすぎが懸念されます。

 

ちなみに、サーロイン・ステーキの飽和脂肪酸量は、100g中に16.29gです。

 

他に含有量が多いのは、生クリームの27.62g、クリームチーズの20.26gなどです。

 

加工肉のリスクについて

 sliced vegetable on black textile

 

肉食の場合、加工肉を食べる機会も多いでしょう。

 

そこに潜むリスクについても考えておく必要があるかもしれません。

 

2010年アメリカの医学誌「サーキュレーション」に、ハーバード大学の研究チームによる「ハム、ソーセージなどの加工肉が心臓病や糖尿病のリスクを高める」という報告が掲載され話題になりました。

 

この研究は、アメリカを中心に日本など計10か国、20件の論文の研究結果を集計し、総計121万8000人超(うち、心臓病が2万3889例、脳卒中が2280例、糖尿病が1万797例)のデータを基に総合評価を行ったものです。

 

この研究の特徴は、赤身肉と加工肉とに分けて分析を行っている点です。

 

ちなみに英語の赤身肉(red meat)とは、日本でいう「脂身のない赤身肉」ではありません。

 

牛肉、豚肉、羊肉などの成獣肉で、生の状態での肉色が赤色系である肉全般をさす言葉です。

 

ですから、霜降りの牛肉も赤身肉に入ります。

 

そして、鶏肉、魚肉などは「白身肉」と呼ばれます。

 

この研究によると、加工肉を含まない赤身肉だけの摂取量が1日100g増えても、心筋梗塞などの冠動脈疾患や糖尿病のリスクが全くと言っていいほど増えなかったのです。

 

つまり赤身肉は心筋梗塞や糖尿病の発症可能性を高めないということがわかりました。

 

一方、加工肉の摂取量が1日50g増えるごとに心筋梗塞の発症リスクは42%増え、糖尿病のリスクは19%増えていました。

 

なぜ赤身肉と加工肉の間にこんな差があるのか、疑問に思いますよね?

 

ハムやベーコンを作る場合には、塩分を浸透させる「塩せき」という工程があります。

 

普通は濃度の高い塩水を作り、そこに肉を浸して浸透させますが、これには数日かかります。

 

アメリカや日本の大手加工品メーカーの商品は、どちらかというと、価格の安い食肉材料をいかにして、商品化するかに主眼が置かれています。

 

このために使われるのが、インジェクションという技法です。

 

インジェクションとは注射のことで、これを行うことで塩せきの工程を大幅に短縮できると言われています。

 

しかも、注射液の中身は調味料だけではなく、肉のタンパク質に似たものも含まれています。

 

これを肉に入れることで、全体の傘が増えるのです。

 

食肉業者の間では、本当かどうかはわかりませんが、こんなジョークがあるようです。

 

「1kgの肉をベーコンに加工すると何キロに減るの?」

 

「減りません。1.2kgに増えるんです。」

 

どれだけインジェクションしているんだということです。

 

また、加工肉には、殺菌・発光材として亜硝酸ナトリウム亜硝酸Na)が入っています。

 

亜硝酸ナトリウムと摂取すると、ニトロソアミンという発がん性物質を生成すると言われています。

 

このように加工肉には、いくつかのリスクが確かに存在しています。

 

まとめ

 

肉食がよいのか、野菜が良いのか、どちらか一方を選ぶということはできないと思います。

 

重要なことは、食べるものの質をいかに健康、アンチエイジングによいものを選ぶかです。

 

肉食が好きな人は、できるだけ肉の質にこだわることをお勧めします。

 

特に加工肉には、デメリットがありますので、よくよく品質を確認する必要があります。

 

流通している加工肉はできるだけ避けるというのが基本になる、ということは先ほどの内容を読んでいただければわかると思います。

 

加工肉というのは、よくわからない成形肉も含まれると私は思っています。

 

どうしても食べたいときは、後ろを見て何が使われているのかを確認することです。

 

よくわからないカタカナの物質がたくさん使われているときには、例えば5つ以上使われているようならば、食べるのをやめようという感じで、良い品質のものを選んでください。

 

加工肉というのは、もちろん質が良い物もあります。個人で作っている加工肉は、質が高くておいしいですよね。

 

ですから、加工肉を選ぶときには、このようなものを選ぶことがポイントです。

 

アンチエイジングや美容には、野菜はとても重要ですが、それでは良質のたんぱく質や脂質がどうしても不足しがちです。

 

良質のたんぱく質や脂質は、やはり肉や魚から摂るのが最も効率的です。

 

赤身肉の研究を見れば、適量で良質なものならば、健康に悪影響がない、という結果が報告されているのは、お分かりいただいたと思います。

 

ベジタリアン、肉食どちらかを選ぶということではなく、両方の質を高めていくことが、アンチエイジングや美容にはとても重要なポイントです。