読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

運動には抗酸化作用がある!運動がアンチエイジングや美容に必須なわけ

運動で酸化ストレスをなくす?

woman doing exercise inside white room

 

運動が健康のために必要であるということは、誰の反論もないのではないでしょうか?

 

運動は様々な面で、私たちの健康をサポートしてくれているのですが、そんな中でも今回は抗酸化作用についてみたいと思います。

 

抗酸化作用というと、頭をよぎるのはポリフェノールという言葉ではないでしょうか?

 

healthyounger.hatenablog.com

 

ポリフェノールには、抗酸化作用がありますので、身体の酸化を防いてくれる頼もしいものです。

 

ポリフェノールがたくさん含まれているもので、一番有名なのは赤ワインでしょう。

 

確かに赤ワインには、たくさんのポリフェノールが含まれているので、健康には良い効果があると言われています。

 

運動の抗酸化作用

two women doing push up

 

しかし、運動の抗酸化作用というのはどういうことなのでしょうか?

 

運動には抗酸化物質であるポリフェノールは含まれていません。

 

もしかして、運動後に飲む赤ワインがおいしいから、抗酸化物質をたくさん取り込むことができるとか?

 

いえいえそうではありません。

 

実は運動自体に抗酸化物質を生み出す作用があるのです。

 

酸化ストレスのプロセス

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悪名高い酸化ストレスの状態は、フリーラジカルから始まると言われています。

 

フリーラジカルとは、通常二個が対となって原子核の周りの軌道上に存在する電子の一つが失われて、軌道上に一つだけしか電子がなくなった状態になっています。

 

通常二つの電子があるのに、一つしかないわけですから、足りない一つの電子を求めている状態となり、フリーラジカルはとても不安定なのです。

 

そして他の分子から電子を一つ奪ってしまうのですが、これが酸化です。

 

電子を奪われた分子は、それがまた不安定になりますから、他の物質から電子を奪います。

 

これがたくさん起こっている状態が酸化ストレスという状態です。

 

酸化ストレスは、見境なく広がっていき、これが老化や疾患の始まりとも関連していると言われています。

 

具体的に言うと、心血管系の病気、がん、肺疾患、関節炎、糖尿病、黄斑変性、神経へ陰性疾患など、上げればきりがないほどです。

 

抗酸化作用による酸化ストレスの中和

 

フリーラジカルから始まる連鎖は、ずっと続いていくようで恐ろしく感じるかもしれませんが、これを止めてくれるのがポリフェノールなどの抗酸化物質です。

 

実は、私たちの細胞の中にも抗酸化物質は存在していて、酸化ストレスに対して自然に防護できるような体制は整えているのです。

 

細胞内の抗酸化物質は、不安定なフリーラジカルに電子を提供するのですが、その後も抗酸化物質自身は安定しています。

 

そのため、酸化はそこでストップするという、とても理想的な物質です。

 

理想的な身体の状態では、フリーラジカルを中和するのに必要な抗酸化物質は十分に含まれています。

 

フリーラジカル自体は、生きている以上身体の中から消えることはありません。

 

たとえば、代謝という日常で当たり前に行われることでも、フリーラジカルは作られるのです。

 

フリーラジカルは通常であれば問題はないのですが、問題になるのは、フリーラジカルが過剰に生産されてしまうときです。

 

放射線を浴びたり、タバコの煙などをたくさん吸ってしまうような環境的なストレスを感じた時など、フリーラジカルは大量に作られてしまいます。

 

仕事などでストレスを感じてしまって、それが長期間続くような状況でも、フリーラジカルは大量に作られてしまうことがあります。

 

そして、抗酸化物質の量をフリーラジカルが超えてしまったときに、バランスが崩れて酸化ストレスの状態に突入してしまうのです。

 

運動が酸化を防ぐわけとは

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酸化ストレスを防ぐために、とても重要なのが運動なのですが、それはどうしてなのでしょうか?

 

運動をすることで、短期的にはフリーラジカルが増加してしまいます。

 

それは運動によって酸素が大量に取り込まれることが原因です。

 

酸素は大部分はエネルギーを作ることに使われるのですが、エネルギーは細胞内のミトコンドリアの中の化学反応で作られます。

 

そして、エネルギーをミトコンドリアの中で作る過程で、どうしても副産物が発生してしまいます。

 

その副産物の一部がフリーラジカルを形成するのです。

 

じゃあ運動はフリーラジカルを発生させて、身体を酸化ストレスの状態にしてしまうじゃないか!

 

その意見はわかりますが、少しお待ちください。

 

この運動によっておこる短期的な反応は、健康的な対抗反応のきっかけになるのです。

 

つまり、運動によってフリーラジカルが形成されたのを身体が確認し、より多くの抗酸化物質を身体の中に作り出すのです。

 

適度で定期的な運動によって、肉体がストレスを受けることによって、究極的には抗酸化物質とフリーラジカルとのバランスを向上させることができ、細胞をより健康的な状態に保つことができるというわけです。

 

この作用は、筋トレと少し似ているでしょうか?

 

筋トレで筋肉を少し痛めつけることで、より太い筋肉になっていく過程が。

 

まとめ

 

運動の効果というのは、とても一言では言い表せないほどに、たくさんの良い影響があります。

 

今回は運動の抗酸化作用についてお話ししていますが、この作用についてはあまり知られていないかもしれません。

 

ポリフェノールなどの抗酸化物質を摂って、身体の酸化を防ぐことはアンチエイジングや美容にとっては、基本中の基本です。

 

さらに運動によって、身体の防衛機能を最大にすれば抗酸化物質を細胞内に十分に用意することができるため、酸化のリスクはさらに小さくなります。

 

運動を見る目がまた少し変わるかもしれませんね。