マインドフルネスや瞑想の効果はアンチエイジングにも必要か?
マインドフルネスとは
マインドフルネスや瞑想が世界的に注目されいていますね
大企業や有名人が、熱心にマインドフルネスに取り組んでということもあり、日本でもたくさんの方がマインドルフネスや瞑想、座禅に取り組んでいます。
マインドルフネス、瞑想というのは昔から仏教などで行われてきたものです。
そういう意味で考えると、マインドフルネスというのは最古のメンタルトレーニングとでもいうべきものかもしれません。
最近の研究では、マインドフルネスや瞑想は、不安の解消に高い効果があることがわかっています。
マインドフルネスの状態
ここでいうマインドフルネスというのは、どのようなことを言うのでしょうか?
いろんな説があるようなのですが、一番妥当であると思われる定義は、「いまこの瞬間」に注意を向けるということ、向け続けるということを意味しています。
そんなこと簡単じゃないか、マインドフルネスや瞑想などを行わなくてもすぐにできる、と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみましょう。
このブログを読んでいらっしゃる今、何か違うことを考えていないでしょうか?
楽しかったことや、悲しかったこと、どうでもよいことなど、様々なことが頭の中を駆け巡っていませんでしたか?
その状態はマインドフルネスではない、ということです。
私たち人間の心は、さまよいやすいものである、ということは納得していただけるでしょう。
その瞬間に全く関係のない何かを考えられるのは、いろんな動物の中でも人間だけに備わった能力なのだそうです。
さまよう心は危険?
この能力は、言語を使うことができることと関係があるようですが、とても有効に機能することがある反面、諸刃の剣でもあります。
なぜ諸刃の剣なのでしょうか?
今している作業以外のことを考えるとき、人の幸福度は、作業に集中している場合よりも低くなることが研究によってわかっています。
特に、否定的な考えを思いめぐらせたり、ここではないところにいたい、と願ったりするなど、ネガティブなさまよう心は、次の瞬間の不幸につながりやすいというのです。
こんな仕事をしたくない、こんな勉強をしたくない、と思いながら何かをしていたとしたら、それは心の中に葛藤があるあらわれであり、不幸の元になる可能性があります。
この状態って私たちの普通の生活をしていれば常にあると思うのですが、この状態はまさに「マインドフル」な状態とは逆の状態です。
つまり、普通の生活を送っていた場合、マインドフルネスはなかなか望めないということです。
世界各地で行われているマインドフルネスストレス逓減法(MBSR)の創設者である、ジョン・カバット・ジンは次のように言っています。
別の何かが今起こっていればと願うのをやめるのは、今ここにあるものに向き合う大切な第一歩です。
便利な生活による弊害
また、現代の生活はいろんなことで、今現在に集中することを妨害されやすくなっています。
作業をしていて、スマホがなったり、仕事をしていてもSNSが気になったり・・・
このように、いろんなことを同時に行おうとすることは、自分の注意をバラバラに切り裂くことになり、気が付かないうちに、低量ですが確実に有害な、ストレスを作り出す元になってしまいます。
また、SNSなどに常につながっている状態は、マインドフルネスからは真逆ともいえるような状況になってしまいます。
今この瞬間、この作業に集中しているつもりでも、SNSの着信によってその集中が途切れるということがありませんか?
また、インターネットでは否定的な情報があふれている状態ですので、そういったマイナスの情報をたくさん見ることも、マインドフルな状況からは遠ざかってしまうものです。
ある研究の報告では、スマートフォンをそばに置いておくと、たとえ電源を切った状態であっても、集中力が阻害されるという報告があります。
ですから、マインドフルネスの状態を維持したい、そうなりたいというのであれば、スマホはできれば別の部屋に置いておく、目につかないところに置いておく必要があります。
こういったことを考えてみると、気が付かないけれど、便利な生活になっている中で、失っているものもたくさんあるようですね。
ひらめきなどは?
ある種の心のさまよい方は、創造の源泉になることもあります。
こんな話を聞いたことがありませんか?
偉大な科学者たちの多くは、散歩していたり、風呂に入っていたりしたときに、偉大な発見をしているというような話を。
しかし、それは作業に集中して、マインドフルな状態で作業に没頭した後のリラックスした状態だからこそです。
私たちの心は、いろんなことを思い浮かべている場合、その多くは過去のネガティブなことを思い浮かべていることが多いです。
- あの時こうしていれば、今頃大金持ちだっただろうな。
- あんな奴と友達にならなければよかった。
- 学生時代にもっと勉強しておけばよかった。
- なんであいつが出世して、私は平社員のままなのか。
こんなことばかり思い浮かべているのではないでしょうか?
これはあなたが悪いのではなく、誰もが思い浮かべていることなのですが、これによって鎮まっていて必要のないストレスホルモンを、わざわざ煽り立てるという危険な行為でもあります。
フロー状態
現代に生きている私たちは、限りある注意力、集中力を総動員して、書類を書いたり、メールをチェックしたり、本を読んだりして、時間を有効に使おうとしています。
しかし、一番有効な時間の使い方とは、一度に一つのことしか行わないことです。
意識を一つのことにすべて投入することである、ということが研究で明らかになっています。
これは「ユニタスク」と呼ばれたり、「フロー」と呼ばれる状態で、一瞬一瞬を一番満足のいくように過ごせる方法です。
この方法で時間を過ごすことができれば、心を深く集中させることができ、満ち足りた思いも味わうことができるのです。
このユニタスクを用意に破壊するのが、先ほどのスマホの存在ですね。
集中すべき時に、スマホが目に入れば、どうしても気になってしまうものですから、できれば目の届かないところに置いておく必要があります。
心がさまようストレスの影響は?
心がさまようことで、ネガティブなストレスを煽り立てることがある、ということが分かったと思います。
そのストレスは当然、アンチエイジングや美容、健康には悪影響を与えるものです。
ネガティブなストレスというのは、血流を悪くしたりホルモンバランスを崩したり、自律神経の乱れを引き起こす可能性があるからです。
過去のことをくよくよすることで起こるストレスは、大きなものではないと考えるかもしれませんが、継続的に起こってしまうと、ボディーブローのように確実に悪影響を与えてしまいます。
ですから、マインドフルネスでいるということが、アンチエイジングでも、美容でも、そして健康のためにも重要なのです。
まとめ
マインドフルネスが重要なのは、心を一つに集中させるためのものですが、それがアンチエイジングや美容、健康のためにもとても良い効果を及ぼします。
一つのことに注意力を向けるということは、やってみるとかなり難しいですが、そのメリットは本当に大きいものです。
毎日少しずつでも取り組んでいきたいですね。