自然が免疫力を高めてくれる。アンチエイジングや美容にも効果あり!
自然の健康への効果
アンチエイジングや美容のためには、免疫力が高いほうがやはり効果が高くなります。
それはなぜなのでしょうか?
免疫力が低いということは、風邪やいろんな病気にかかりやすくなってしまうため、身体はそれに対応するために働かなければならず、アンチエイジングや美容など言っていられなくなってしまうからです。
ですから、免疫力は日ごろから高くなるように心がける必要があります。
免疫力を高める方法として、最近注目されているのは、「温活」ですね。
身体の体温が高いほど免疫力が高くなると言われていますので、温活に取り組まれている方は多いでしょう。
温活について述べておくと、常温で飲み物を飲んだり、お風呂にちゃんとつかるというようなことが進められます。
温活の他にもたくさん免疫力を上げる方法はありますが、今回はあまり知られていないのではないかと思うことを考えてみたいと思います。
自然に触れる
どうでしょうか、最近は自然に触れることができているでしょうか?
山の中に入ってハイキングやトレッキングをしたり、川のそばにいって遊んだりすることはありますか?
最近の生活では、自然に触れるということは、自分で積極的にやろうと思わなければ、なかなか難しい時代になりましたね。
都会の生活は言うまでもありませんが、田舎の生活をしている場合でも、自然に全く触れないという方が多くなっているようです。
それは、やはりインターネットの普及によるものが大きいと考えられています。
インターネットが発達したおかげで、私たちは一歩も外に出ることなく、自分が欲しいものを買うことができたり、お互いに見たことがない人とも連絡が取れたりします。
そのため、運動量も極端に少なくなって、ひどい人など今日歩いた歩数は、宅急便を受け取りに行った数百歩という人もいるのではないでしょうか?
パソコンやスマホがあることで、生活は本当に便利になっていますが、それによってアンチエイジングや美容には好ましくない影響もたくさん出てきています。
もちろん健康にもよいわけがありません。
自然に触れなくなったということも、便利な生活の弊害の一つでしょう。
自然に触れるというのは、難しいことではないはずなのですが、林や森の中を散策したり、山の中をハイキングしたりする必要が全くないのが現代ですから。
しかし、自然に触れることが人間の免疫力を高める力があるとしたらどうですか?
それを聞いたら、アンチエイジングのためにも、ぜひとも自然に触れるようにしなければなりません。
どうして免疫力を高めるのか、不思議に考える方もいらっしゃるかもしれませんが、自然が人に与える影響については、たくさんの研究があります。
そして、健康やアンチエイジング、美容などにも効果が期待できる結果も報告されているのですよ。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
NK細胞は、白血球の一種なのですが、全身を回って腫瘍やウイルスに感染した細胞に「自己破壊せよ」というメッセージを送る細胞です。
名前は物騒な感じがしますが、この働きを聞くとかなり頼もしく感じますよね。
このNK細胞の数は、ストレスや加齢、農薬など様々な要因によって減少することがわかっています。
ですから、このNK細胞の数をいかに減らさないかが、免疫力を高めるためには重要になってきます。
ある研究で、自然の中にいることが、ストレスを減らしリラックスすることにつながるのならば、結果的にNK細胞を増やすことにもつながるのではないかと考え、その効果を確認したものがあります。
この研究では、東京在住の中年のビジネスマンの一団を森の中に連れていき、三日間、2~4時間ほど森の中をハイキングしてもらいました。
そして、三日後に血液検査をしたところ、ビジネスマンたちのNK細胞の数は、なんど40%も増大していたそうです。
自然の中にいるだけで、これだけNK細胞が増えるのですから、やはり自然の力はすごいですね。
血圧が下がる
そして森や林の中など、自然の中にいることで血圧が下がるという報告もあります。
自然の中にいると、怒りやストレスから解放されるため、血圧も下がるのでしょう。
フィトンチッド
この結果の背景には何があるのでしょうか?
NK細胞が増えるのは、樹木が発生させる良い香りにあるのではないか、ということでそれについて研究が進みました。
この芳香性揮発物質は、「フィトンチッド」とも呼ばれ、常緑樹をはじめとして様々な樹木から放出されています。
フィトンチッドはピネン、リモネンなどのテルペン類の天然化合物を含んでいます。
森林中には100種類以上のフィトンチッドがあると言われていますが、都会の中には残念ながらフィトンチッドは存在しません。
2002年以降の研究で、土壌には放線菌のように人間の健康にとても役に立つ成分が含まれていることがわかっています。
そうした土の中のにおいを、人間の鼻はなんと1000億分の一の濃度でも嗅ぎ取ることができるのだそうです。
その優れた鼻が、フィトンチッドを嗅ぎ取り、NK細胞を増加させるのです。
まとめ
自然から得られる健康への効果は、それこそ数えきれないほどあります。
しかし、研究を熱心に行う方は少ないように感じます。
それは、自然に触れるということが利益を生み出さないのが理由のようです。
しかし、自然の健康への効果は予防医学などの研究が進んだことで、最近注目されて来ており、ようやく研究も進んできているようです。
今は意識しないと自然に触れることができない時代ですが、アンチエイジングや美容のために、そして健康のために、自然に積極的に触れていきましょう。