新しいことに挑戦する人は見た目が若い?それは本当に実年齢よりも若いのかも。
好奇心が旺盛な人は若い?
実年齢が見た目より若い、という方の特徴としては、いろんなことに関心を持っているということがあります。
新しいことに常にチャレンジしているような方は、往々にして見た目が実年齢よりもかなり若かったりします。
誰もがそれを望んでいるはずですが、できる人とできない人がいますよね。
それは何に原因があるのでしょうか?
感情の老化
実は、私たち人間というのは、身体の老化ももちろんあるのですが、合わせて感情の老化というものもあるのだそうです。
- 昔に比べて感動することが少なくなった。
- 失敗をいつまでも引きずるようになってしまった。
- 頑固になった。
- 新しいことをしようとする意欲がなくなってきた。
このような実感がある場合は、感情の老化が始まっているのかもしれません。
私たちは、老化と言われて真っ先に思い浮かぶのは、やはり見た目や健康ではないでしょうか?
最近皺が増えてきた、白髪が増えてきた、疲労の回復が遅いなどを老化と考えるでしょう。
それらは見えるものであったりするので、気が付きやすいからでしょう。
しかし、それよりも先にやってくるのが、感情の老化と言われています。
しかも、あまり知られていないので、だれもそれを食い止めようとしないというところも厄介なものです。
気が付かないうちに、感情の老化が進んでいることもあるとか。
あまり気にされたことがないかもしれませんが、感動や挑戦する意欲が失われるのですから、生活へのハリのようなものが失われてしまうことになります。
そうなると、生きている実感というものがあまり感じられなくなるかもしれません。
感情年齢
感情の老化を考える場合には、感情の年齢のことを感情年齢と呼ばれることもあります。
そのままですね。
その感情年齢が老けていく、老化していくというのはいったいどういうことなのでしょうか?
それは脳の老化が原因です。
感情年齢は、前頭葉と密接な関係にあると言われています。
脳の中にある前頭葉では、泣いたり笑ったりといった原始的な感情より、もっと微妙で高度な判断を担当している場所です。
前頭葉の仕事は、なにかに感動したり、好奇心やときめきを持ったり、やる気を出したり、気持ちのコントロールや切り替えをしたりすることです。
まさに感情の老化をつかさどる場所ということになります。
この前頭葉の萎縮が老化とともに始まるのですが、画像診断のうえでの「前頭葉の萎縮」は、なんと40代ごろからはじまると言われています。
そして、その感情の老化を放置しておけば、どんどん進行していくことになってしまいます。
その結果、なにを見てもおもしろくないし感動しない、やる気が起きないし、気持ちの切り替えもできないという、困った状態になってしまうのです。
いろんなことに挑戦し続けたり、新しいことを始めたり、いろんな人に会って感情豊かに話したりしている人が若く見えるというのは、実際に感情の老化が全く起こっていないため、脳自体が若く保たれていることで、実年齢よりも老化の進みが遅いという可能性があるわけです。
感情を老化させないためには?
さあ、そうなると、アンチエイジングや美容、そして健康促進のためには、感情の老化を食い止めることが、まず第一に重要なことになるわけですが、さあどうすればよいのでしょうか?
一言で言ってしまえば、前頭葉の萎縮を食い止めればよいわけです。
では、その方法はあるのでしょうか?
人間の身体というのは、使わない部分はどんどん衰えていってしまいます。
それは、感情にも同じことが言えるのです。
前頭葉の萎縮を起こさないためには、しっかりと前頭葉を働かせる必要があり、ずっと使い続ける必要があります。
前頭葉を萎縮させず感情の老化を食い止めるためには、やはり感情をしっかりと使うことがとても重要です。
感情を使い続けて生活をすることが、アンチエイジングや美容につながるわけです。
いろんなことに挑戦しながら、失敗を恐れずにどんどんいろんな新しことをしましょう。
小さな新しいことから始める
企業したいという気持ちがあるのであれば、それを行うのもよいですが、誰もがそんなことはできませんよね。
新しいことを行うということも、やはりいきなり大きなことを行うのは、抵抗もありますし続けることができないものです。
ですから、ここでもまずは小さなことから始めることが重要になります。
例えば、通勤のために駅までの道順をいつもと変えてみる、右から靴をいつも履いているのであれば、左から履いてみる、など本当に簡単な新しいことから始めてみてください。
そこから、新しいことに挑戦することが楽しくなってきたら、DIYなどの新しいことに挑戦してみればよいと思います。
もちろん、いきなりDIYを行ってはいけないというわけではありませんし、世界一周に飛び出してはいけないというわけではありません。
環境が許してやってみたいということは、どんどんやってみてもよいと思います。
退職後の趣味が重要であるということは、この感情の老化とも関係があるのですね。
シニアの女性を見習う
ここで少し考えてみたいことがあります。
シニアの男性と女性の比較です。
一般的にシニアの女性は、シニアの男性に比べて若々しく見えますよね。
それは、女性の方がおしゃべりしたり、いろんなところに出かけたりして感情豊かに生活しているからだと言われています。
新しいこと、楽しいことにどんどん挑戦していくことの重要性は、意外と身近な存在が証明になっていましたね。
運動を習慣化する
そして、脳を若々しく保つためには、運動を欠かすことはやはりできません。
運動には様々な良い効果がたくさんあるために、どれか一つが脳の老化に効果的であるということはできません。
しかし、最も注目すべきことは、BDNFの濃度が上がるということでしょう。
BDNFは脳由来神経栄養因子と言われるもので、いわば脳の栄養分とも言うべきものです。
BDNFはタンパク質の一つで、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促してくれる重要なタンパク質です。
このBDNFを増やすことができる最も良い方法が、運動をすることだと言われているのです。
運動を習慣化している方は、見た目も若々しく感じることが多いですよね。
そして、運動を習慣化している方は、目には見えませんが脳も若い可能性が十分にあるわけです。
身体が十分に動くのであれば、旅行などでも新しい経験がたくさんできたりするため、脳への刺激が増える傾向にもあるので、運動をして身体が十分に動く状態を常に保つということは、その意味でも重要であると言えます。
まとめ
新しいことを始めたいと思わなくなってくると、何を見ても感動しなくなったり、落ち込む時間が長くなってしまいます。
常に新しいことに挑戦している状態で、毎日を過ごすことで感情の老化を防ぎましょう。
小さな新しいことで十分です。
左手で文字を書いてみたりとか、料理をしない人は料理をしてみたりなど、今できる新しいことを、脳のアンチエイジングのために始めてみませんか?
そして、どんな運動でもよいので身体を動かす習慣をつけることもとても重要です。
どうしても時間がないという場合は、いつもの歩き方を早歩きに変える程度でも、運動の効果は期待することができますよ。