ビタミンDの健康効果がすごい。十分に摂取するための2つの方法とは?
「健康寿命」を可能な限りのばす「ビタミンD」
ビタミンDは健康のために、とても重要なビタミンです。
その理由は、ある研究によると、ビタミンDサプリメントを常に摂取する人は、摂取しなかった人に比べ、平均して長く生きるという報告があるからです。
ビタミンDの研究に関しては、十分に進んでいるというわけではないようですが、健康への好影響があるという報告がたくさんあります。
日本では、ビタミンDの重要性があまり指摘されないように感じますが、アメリカではビタミンDの重要性が広く認識されているようで、ビタミンDのサプリメントもたくさん販売されています。
日本では、ビタミンBやビタミンCのサプリメントを摂る方が多いように感じます。
しかし、これらのビタミンは、実はバランスの良い食事がとれているのであれば、十分な量のビタミンを摂ることができるため、極端に偏った食事をしている方以外は、あまり必要ではないという研究結果もあります。
ヴィーガンの方などは、ビタミンB12を食事で摂ることができないため、サプリメントで摂る必要があるようですが。
しかし、ビタミンDは食べ物からは、吸収しづらいビタミンと言われています。
そのため、ビタミンDに関しては、サプリメントを摂る意味があるという研究結果があります。
ビタミンDの効果
ビタミンDの効果は日本ではそれほど知られていませんが、免疫力を高めて病気になりにくい体をつくるという点でも、非常に重要なビタミンです。
たとえば、かぜの予防にはビタミンCが効果的であることはよく知られていますが、ビタミンDの効果は知られていません。
しかし、最近の研究で、ビタミンDも風邪の予防にはとても有効であることがわかってきました。
なぜならビタミンDは、かぜのウイルスに対抗する免疫力を増強するからです。
そして、かぜにともなう鼻水、鼻づまりなどの症状も軽くします。
2月から3月にかけて、ビタミンDの血中濃度は1年の中で一番低くなる時期と言われています。
それは日光に当たる時間が減ることが一因と考えられているのですが、この時期にかぜがはやるのは、ビタミンD不足で免疫力が落ちていることも、原因の一つと考えられています。
そして、アメリカの研究調査でも、次のようにさまざまな効能が報告されています。
- 摂取量が少ないほど、脳梗塞のリスクが増加する
- 発がん率が低下する
- 内臓脂肪の蓄積を抑える
- 高血圧を予防する
- 骨折を防ぐ
などなど、他にもかなりたくさんの良い効果がビタミンDにはあると報告されています。
ビタミンD不足になると
まず、ビタミンDは、丈夫な骨づくりに欠かせない栄養素の一つです。
骨の主要成分のカルシウムが体内に吸収されるのを助ける作用があります。
そして、ビタミンDは骨づくりにも大切な栄養素なのです。
なぜビタミンDが不足すると、骨がもろくなってしまうのでしょうか?
一つの理由は、ビタミンDが不足すると、副甲状腺ホルモンが増えます。
副甲状腺ホルモンは、食品から吸収されなくなったカルシウムを補うために、骨からカルシウムを奪うのです。
そのため、ビタミンDが不足すると骨がもろくなってしまうのですね。
ですから、骨を丈夫に保つためには、ビタミンDを補給することが絶対不可欠なのです。
サプリメントには抵抗がある
しかし、なんとなくサプリメントには抵抗があるという方もいらっしゃるでしょう。
そういう私もその一人です。
できれば、自然に食事からビタミンDを摂っていきたいものです。
魚
ビタミンDが豊富に含まれている食材が実はあります。
それは「魚」です。
DHAやEPAが豊富な魚は、身体にとても良い脂質が含まれているため毎日食べたい健康食品です。
しかし、ビタミンDを摂取するという意味でも、魚を毎日食べるということはとても良いことなのですね。
魚は、女性の半数近くが不足している「ビタミンD」の補給源になるからです。
成人女性の4割もの人が週に1~2回しか食べていないという統計があり、魚離れが大切な栄養素の欠乏を招いています。
ビタミンDは、干しシイタケなどにもたくさん含まれていると言われます。
ビタミンDには、じつはD2とD3の2種類があり、植物由来であるD2は干ししいたけなどきのこ類に豊富で、動物由来であるD3は魚に多く含まれます。
D2とD3は同じビタミンDとはいっても、人間は、D3で補ったほうがはるかに効率的だということが、研究によってわかっています。
ということで、ビタミンDの補給に関しては、魚からと考えるのが一番効果的なようです。
魚の中でもビタミンDがとびぬけて多いのがサケです。
毎日サケを摂るように心がけるとよいですね。
そしてサンマ、サバなどの青魚、ジャコ類などもビタミンDがたくさん含まれています。
日光浴
日光浴も、ビタミンDの補給源になります。
男性なら半袖半ズボンで真夏の日差して人間と週3回も浴びれば、十分にビタミンDがつくられます。
ビタミンDは、紫外線によって体内ではコレステロールをもとにつくられます。
しかし、注意しなければならないのは、ガラス越しの日差しではビタミンDが十分に作られないというこです。
紫外線はガラスにかなりブロックされてしまっているからです。
ですから、ビタミンDを作るための日光浴をする場合は、外に出るか窓を開ける必要があるということです。
ビタミンDこのように必要な量の、半分ほどはこうして体内でつくられ、あとの半分は魚などの食べ物からとり入れられます。
ビタミンD不足は女性に多い
最近の日本人は、ビタミンDが不足していると言われています。
それは、昔のように外に出て遊んだり、活動することが減っていることが原因の一つとなっています。
また、食事が欧米化して魚をあまり食べなくなったということも影響しています。
あるデータでは、男性の4人に1人、女性ではやはり半数近くの人がビタミンD不足だという結果が出ています。
男女ともに不足しているのですが、女性の方がさらに深刻ですね。
その原因は、日光浴が健康上のマイナスだと考えられているからです。
たしかに、女性にとって紫外線は大敵で、体内で活性酸素を増やして老化を進め皮膚がんなどの病気を引き起こします。
それだけでなく、しみしわなどの美容上のトラブルを招きます。
こうしたことから、ほとんどの女性にとって日光を浴びることを避けるのが当たり前になってきています。
その結果、ビタミンD不足におちいっているのです。
最近の研究では、紫外線不足は私たちの身体に、様々な弊害をもたらすと言われています。
紫外線はすべて悪、と考えられていた面がありますが、紫外線にも本当にたくさんの種類があるようで、それらをすべてブロックしてしまうような紫外線対策は、むしろ健康被害がある可能性があります。
まとめ
ビタミンDには、本当にたくさんの健康への良い効果がありましたね。
しかし、ビタミンDは現代の生活では、どうしても不足しがちなビタミンとなっているようです。
健康への効果を知った今なら、ビタミンDが不足しないような生活を心がけることができますね。
まずは、日光浴から始めるのが良いのかもしれません。
日光浴を行うためには、1円もお金がかかりませんし、今すぐにでも実行できますから。
ちなみに、雨の日でも太陽の光は十分に届いているため、天候に関わらず日光浴を習慣化するのが健康に良いようです。
そして、ビタミンDをさらに効果的に取り入れるために、一日に一度は魚を食べるようにしたいものです。