チョコレートの効果!カカオポリフェノールが脳を活性化する?
ポリフェノールを手軽に摂るために
ポリフェノールは私たちの身体の酸化を防いでくれるとてもありがたい存在です。
ですから、アンチエイジングや美容、そして健康促進のためには、やはり常に摂取しておきたいですよね。
ポリフェノールを摂るのは、サプリなどを使って摂るという方法もありますが、私としては食材から摂るのが自然であると感じますし、また健康にもその方が良いのではないかと考えています。
ですから、リンゴやバナナなどの果物をたくさん食べるようにしています。
しかし、果物を食べるというのは、日々の生活の中では難しい瞬間の方が多いですよね。
仕事中や学校などで、いきなりタッパーや弁当箱を開けて果物や野菜を食べ始める、というのはかなり勇気が必要になります。
まったく気にしない、という勇者の方は素晴らしいですし、それを許してくれる環境である場合には、どんどん食べるのが良いと思います。
しかし、一般的にはそれは難しいかと思います。
ですから、そんな場合には手軽にポリフェノールを摂れるものが欲しいですよね。
そこで私はいろんなものを探してみたのですが、やはりチョコレートが一番手軽に摂れると思います。
チョコレートのポリフェノール
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、身体の酸化を防いでくれるとても優秀な成分です。
カカオポリフェノールの効果などについてはこちらを参考にしてみてください。
ポリフェノールを効果的に摂るために
ポリフェノールって、植物が自分自身を守るために作り出すもので、紫外線などの外敵から守るという意味もあるため、皮やその近くにたくさん含まれると言われています。
そのため、果物や野菜は皮ごと食べるというのが、ポリフェノールを効果的に取り入れるためには重要なポイントになります。
とはいっても、皮があると固くて食べづらいということで、皮をむく人も多いと思いますが、その場合はできるだけ皮を薄くむくようにすることが大切ですね。
そこから考えると、カカオ豆はローストして薄い皮を取り除いてチョコレートにされるため、カカオ豆をほぼすべて使っていることになり、ポリフェノールをたくさん摂ることができる状態になっているようです。
ですから、チョコレートは手軽に摂ることができる食材ですが、ポリフェノールの効果はかなり期待できるということになります。
チョコレートの脳への効果
そして、ポリフェノールの効果はもちろんあるのですが、さらにチョコレートの効果としては、脳への良い効果があると言われています。
その理由は、脳由来神経栄養因子、名前が長いので一般的にはBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)と呼ばれる物質にあります。
私たちの脳は神経細胞のかたまりです。
脳の中にあるたくさんの神経細胞が毎日活動することにより、私たちは物事を記憶したり、色々なことを判断したりすることができます。
そうした脳の活動を支えている代表的な栄養分が BDNFなのです。
この栄養分がたくさんあれば、脳は活動を活発化させることができるわけですね。
さて、そのBDNFはタンパク質の一つで、栄養という名前が入っていることからもわかると思いますが、神経細胞の発生や成長、維持や再生を促してくれる重要なタンパク質です。
このBDNFは、脳内で記憶を司る「海馬」に多く含まれていると言われており、そこで神経細胞の動きを活発化させることが様々な実験結果で報告されています。
BDNFを増やすために
BDNFをたくさん分泌して脳の活性化を促すということは、記憶力や学習能力を高めるというのは当然ですが、脳の神経細胞の発生や成長などにも影響があることから、脳のアンチエイジングにもつながると考えられます。
ですから、BDNFを増やすということは、アンチエイジングや美容のため、健康促進のためにもとても重要なことになります。
運動
BDNFを増やすことができるのは、運動であると言われています。
特に有酸素運動が有効であると言われているのですが、詳細についてはこちらを参考にしてみてください。
抗酸化物質
抗酸化物質を摂ることも、BDNFを増やすために必要なことだと言われています。
抗酸化物質を摂ることで、運動しているときにおこる酸化ストレスを抑えることで、BDNFが効果的に分泌できる環境を作り出すことができると言われているからです。
チョコレートを食べる
そして、チョコレートを食べることも、BDNFを増やす可能性があることが実験で報告されています。
チョコレートを食べると、肉体的にはもちろんですが、精神的にも活動的になる人が多いということが実験で分かったのですが、それを詳しく調べてみると、チョコレートを食べることで、このBDNFが増えているということが分かったのです。
この結果から、チョコレートは記憶力を上げたり、学習効果を高めたり、さらには認知症やうつ病の予防にも効果があるのではないかと期待されているそうです。
記憶力や学習効果が高くなるのは、すぐにわかると思いますが、認知症やうつ病に効果があると考えられているのは、認知症やうつ病になるとBDNFの分泌量が少なくなるからです。
どんなチョコレートでもよい?
ここまでの結果を見ると、チョコレート好きにはこれ以上ないほどにうれしいものですよね。
ですから、今日からたくさんチョコレートを食べようと考えるかもしれませんが、そこは注意が必要です。
実はどんなチョコレートでもよいというわけではないようです。
実験で使われているのは、高濃度カカオのチョコレートで、具体的にはカカオ含有量が70%以上のものが目安になります。
ですから、チョコレートを選ぶときには、成分が書かれているところを見て、カカオがたくさん入っているかどうかを確認する必要があります。
私を含めてチョコレート好きの人は、一般的な甘いチョコレートが好きですよね。
ちょっとそのチョコレートの後ろを見て、成分に何が入っているかを確認してみてください。
きっと一番最初に「砂糖」と書かれているはずです。
成分は含まれている量が多い物から順番に書かれるようになっていますので、砂糖が一番最初に書かれている場合は、含有量が多いのはカカオではなく砂糖です。
つまり私たちが日ごろ食べているチョコレートだと思っているものは、実はチョコレート風味の砂糖なのです。
ですから、成分についてはしっかりと確認して、カカオの含有量の多いものを選ぶようにしましょう。
植物油脂
チョコレートの成分を見てみると、植物油脂と書かれていることがあると思います。
この植物油脂には、通常トランス脂肪酸が含まれていることが多いので、注意が必要な成分です。
トランス脂肪酸の健康への悪影響についてはこちらを参考にしてみてください。
トランス脂肪酸を避けるという意味では、植物油脂と書かれたチョコレートはできる限り避けるのがベストです。
どれだけ食べるのが良い?
チョコレートが好きだから、高濃度チョコレートをたくさん食べようと考えるかもしれません。
しかし、それも注意が必要です。
チョコレートをたくさん食べすぎると、疲労感が出てきてしまったり、集中力の低下や頭痛の原因となる可能性があると言われています。
また、ポリフェノールは体内にためることができないため、たくさん食べてもすぐに体外に排出されてしまいます。
そのため、チョコレートも時間をかけて少しずつ食べるのが健康に良いと言われています。
そしてその量は1日25g程度で十分効果があると言われていますので、くれぐれも食べすぎには注意が必要ですね。
まとめ
私はチョコレートが好きなので、この結果にはかなり満足しているのですが、皆さんはいかがでしょうか?
高濃度カカオのチョコレートがこれだけの効果があるのですから、ぜひ毎日の生活に取り入れていきたいですね。
しかし、私を含めて注意が必要なのが、やはり食べ過ぎです。
チョコレート好きには、少なく抑えるということが、やはり一番難しいところです。
ですから、どうしても食べ過ぎるという場合は、さらにカカオ含有量の多いチョコレートに変えるのも一つの方法ですね。