読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

空腹時血糖値を低く維持することがアンチエイジングには不可欠。そのための方法とは?

糖質を控える?

お菓子を我慢する人のイラスト(女性)

 

糖質については、糖質制限などが有名になっていますので、控えたほうが良いと考えている方が多いかもしれません。

 

糖尿病などの治療として、糖質制限食は考えられたと聞いたことがありますが、それがダイエットに効果があるということで、糖質制限ダイエットというものができたそうです。

 

糖質制限については、今でも研究の途中のようでして、糖質制限ダイエットなどを行う場合は自己責任で行ってください、というような状態のようです。

 

糖質制限を進めている人は、糖質制限が研究によって有効性を証明している、というように話すことが多いですが、まだまだ研究の途中のようなので、その実践には注意が必要なのかもしれません。

 

しかしながら、血糖値が高い状態というのは、健康に良くないことは明らかになっています。

 

血糖値が高い状態が続いていると、当然糖尿病の危険性が高まりますから、それはわかると思います。

 

この血糖値を下げるために効果的なのは、当然糖質制限食ですから、先ほどの通り糖尿病の方には有効な方法として考えられたのは納得できるところです。

 

そして、血糖値は一日の中で大きく上下するものです。

 

食事の後は血糖値は当然高くなりますし、空腹のときには血糖値は低くなります。

 

また、お風呂に入ったり、運動したりすることでも血糖値は変動するということですので、かなり繊細なもののようですね。

 

空腹時血糖値

 

woman inject a woman on left shoulder

 

健康診断などでは、必ず血糖値が測定されますよね。

 

健康診断で計られる血糖値は、空腹時血糖値というもので、その名の通り空腹の状態での血糖値の値です。

 

通常は健康診断の前日の夕食は軽めにとって、朝食を抜いた状態で血糖値が測定されます。

 

この空腹時血糖値は、100mg/dlを超えないことが理想とされています。

 

糖尿病の可能性が高いのが、126mg/dlですが、空腹時血糖値はできるだけ低く保つことがアンチエイジングや健康促進のためには必要なことです。

 

空腹時血糖値が高いことからくる弊害

 

空腹時血糖値が高いとどのような弊害が起こるのでしょうか?

 

糖尿病

 

当然ですが、空腹時血糖値が高ければ糖尿病になる可能性が高くなります。

 

糖尿病はそれ自体もよくないのですが、様々な病気を引き起こす原因ともなりますので、予防することが一番重要になります。

 

そのために、空腹時血糖値は低い方が良いわけですね。

 

血管へのダメージ

 

血糖値が高い状態が続くと、血管へのダメージが増えることが指摘されています。

 

血液中に糖がたくさんある状態が続くと、なんと血管内に活性酸素が発生するというのです。

 

活性酸素は、アンチエイジングや美容の敵である身体の酸化の原因となるものですが、それが血糖値が高いことで発生してしまうのですね。

 

血管内で活性酸素が発生すれば、当然血管が酸化されてしまいますので、血管がダメージを受けてしまいます。

 

血管が酸化することで起こることは、動脈硬化がまず挙げられます。

 

動脈硬化が進行すると、血流が悪くなってしまいますから、アンチエイジングや美容を期待することはできませんし、様々な病気のもとになってしまうこともあります。

 

具体的には心筋梗塞脳梗塞、そして内臓にも血流が悪くなることから、様々な弊害が発生してしまうことが考えられます。

 

認知症の発症率

 

そして、最近の研究では空腹時血糖値が高いと、認知症の発症率が高くなることが報告されています。

 

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認知症については、研究が進んでいますが、その原因はまだすべて解明されていないようです。

 

そんな研究の中でも、認知症の原因の一つとして報告されているのが、脳の糖尿病であるということです。

 

このことからも、空腹時血糖値は低いことが良いことがわかると思います。

 

空腹時血糖を下げるためには?

 

空腹時血糖を下げるためには、何をすればよいのでしょうか?

 

甘い物、特に甘いジュース類を避ける

 

甘い物や甘いジュースは、できるだけ避けることが望ましいです。

 

特に甘いジュースは、糖質を一気に飲んでいるような状態で、その糖質がまた一気に体内に吸収されてしまいます。

 

その結果、血糖値が一気に跳ね上がるために、血糖スパイクが起こります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

そして、その血糖値を下げるために、インスリンが大量に分泌され血糖値を正常に戻そうとします。

 

血糖スパイクは、アンチエイジングの敵である酸化や糖化を促進してしまうものです。

 

そして、その酸化や糖化の影響を、当然ですがインシュリンも受けてしまうことがわかっており、その結果インシュリンが効かずに、血糖値が高いままという状態ができてしまう可能性があるのです。

 

2型糖尿病の方の場合、糖化されたインシュリンを分泌していることがあるそうです。

 

インシュリンを正常に働かせるためにも、甘い物、甘いジュースは控えることが大切なのですね。

 

甘いジュースは、控えて水やお茶、ブラックのコーヒーなどを飲むようにしましょう。

 

どうしても甘い物を食べたくなったときには、血糖値の上昇を抑えるためにも、緑茶やコーヒーを合わせるなどの工夫をすることが重要です。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

運動を習慣化する

 

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アンチエイジングや美容には、運動はもう欠かすことができないことはお分かりだと思いますが、血糖値の観点からも運動はとても重要です。

 

その理由はGLUT4(グルットフォー)と呼ばれるたんぱく質にあります。

 

このGLUT4は、いったいどのような働きがあるのでしょうか?

 

まず食事を摂ることで体内に吸収されたブドウ糖が、血液中に放出されて血糖値が上がると、膵臓からインスリン分泌されます。

 

このインスリンは血糖を骨格筋や脂肪組織に送り込むための仲介役としての働きをし、骨格筋や脂肪細胞の表面に行き、それらをノックするような感じで血糖があることを、骨格筋や脂肪細胞に伝えます。

 

これがインスリン伝達と言われるものです。

 

すると、骨格筋内や脂肪細胞内に潜んでいるGLUT4が、インスリンのノックに応えて血糖を取り込む作業を行い、骨格筋にはグリコーゲンとして貯蔵され、脂肪組織では中性脂肪として蓄積されます。

 

GLUT4が、最終的には血糖を蓄えることによって、血糖値が正常に保たれるわけですね。

 

このGLUT4は、インシュリンのノックにこたえることで、細胞の表面に出てくるのですが、通常は細胞内に潜んでいる状態です。

 

しかし、運動することによってGLUT4は、インシュリンのノックがなくても表面に出てくるということが様々な研究によって報告されています。

 

運動によって、GLUT4が出てくるので、インシュリンとは関係なく血糖値を下げることができるのです。

 

有効な運動としては、やはり有酸素運動が挙げられますが、日ごろ座る時間を減らして立つ時間を増やすだけでも、GLUT4の効果は期待できると言われていますので、日常の生活の中で、運動を増やすように意識するだけでも良いようですよ。

 

まとめ

 

血糖値が高い状態が続くことは、糖尿病以外にもいろんな弊害がありますね。

 

血糖値が高いとまずは血管にダメージがあるために、健康への弊害は深刻なものになることが多いです。

 

認知症の発症率が上がることが報告されていますが、認知症を発症しないとしても、脳へのダメージがあると考えられ、記憶力の低下や学習能力の低下も指摘されています。

 

そう考えると血糖値を低く維持することは、自分の目標達成にも密接に関わっているのかもしれませんね。

 

というのも、脳がしっかりと働ける状態でなければ、目標達成も難しいはずですから。