読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

キレやすい、イライラしやすい。それは腸内環境の悪化が原因かも?

キレやすい中高年?

man sitting and smoking at the train station

 

最近はキレやすい中高年が増えているということが、Yahooなどのニュースに出ていました。

 

キレるというと若者のイメージがありましたが、もう年齢は関係なくキレる人は切れるということでしょうね。

 

キレやすいというのは、様々な要因が重なっているため、これが原因ですと特定することは難しいです。

 

生きていれば当然イライラすることは絶対にありますし、それってほぼ毎日経験することですよね。

 

イライラしない、イライラするな、と考えて毎日イライラを感じることなく過ごせるなどということは、おそらく瞑想か何かで悟りの境地にでも至らなければ経験できないのではないかと思います。

 

いやいや、悟りの境地なんてそんなものではない、と悟った方からおしかりを受けるかもしれませんが、私のイメージとしては何事にも動じない人、という感じです。

 

そして、多くの人がそのイライラを表に出さないでいられる、というのが通常の状態ですよね。

 

もちろん、とんでもなく理不尽なことが起こった場合は行動に移るのは当然ですが、日常のちょっとしたことを、キレることなく過ごすことができる、というのが大多数の普通の人であり、そう簡単にはキレてとんでもない行動に出ることは少ないです。

 

しかし、ちょっとしたことでキレてしまうという人や、今日はどうもイライラして仕方がないという場合は、どこに原因があるのでしょうか?

 

原因の一つを今回は考えてみたいと思います。

 

腸内環境

 

キレやすくなる原因の一つが腸内環境です。

 

腸内環境は、私たちの免疫の70%を司っているともいわれる、とても重要なものですがあまり注目されないという特徴を持っているものです。

 

ヨーグルトのCMなどで腸内環境のことが言われる程度で、日常的に腸内環境のことが話題になることはほぼないのではないでしょうか?

 

しかし、この腸内環境は私たちの思考にも大きな影響を与える重要なものです。

 

脳で考えているのでは?

 

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通常私たちは、脳で思考していると考えていますよね。

 

腸内環境が私たちの思考を決定するなんて、とてもではないが考えられない。

 

腸は消化器官の一つであり、それ以上のものではないはず、という意見をお持ちかもしれません。

 

しかし、腸内環境から私たちの思考や感情を左右するホルモンのような物質がたくさん分泌されているのをご存知でしょうか?

 

幸せホルモン「セロトニン

 

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セロトニンというホルモンの名前を聞いたことがある方は大勢いらっしゃるでしょう。

 

別名幸せホルモンと呼ばれるこのセロトニンは、ノルアドレナリンドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質です。

 

そのためセロトニンを増やすことで精神的な安定が得られると言われているため、幸せホルモンと呼ばれるようになっているようです。

 

ちなみに、セロトニン神経伝達物質であり、正確にはホルモンではないようですが、テレビなどで紹介されるときに、幸せホルモンという呼び方で放送されたことで、この名前が一般的になったようですね。

 

この幸せホルモンであるセロトニンは、リズミカルな運動を継続して行う、特にジョギングやダンスなどの有酸素運動で分泌されると言われています。

 

また、人とのふれあいや助け合いの中でもセロトニンや、オキシトシンと呼ばれるような物質が分泌されていると言われています。

 

セロトニンの働き

 

さて、このセロトニンですが、神経伝達物質の一つとして精神的な安定をもたらしてくれるのですが、実際にはどのような働きがあるのでしょうか?

 

様々な働きがあるのですが、ここで注目したいのが、自律神経への働きです。

 

そして、自律神経には次の2つがあります「。

 

  • 交感神経:活発な時間帯に優位になる
  • 副交感神経:寝ているときなどリラックスしている時間帯に優位になる

 

セロトニンが十分に分泌されると、この2つのバランスが整うことで、精神が安定して、イライラやストレスが軽減されると言われています。

 

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セロトニンはどこにある?

 

私たちの精神状態をコントロールするために重要な物質であるセロトニンは、どこにたくさんあるのでしょうか?

 

実は私たちの体内にあるセロトニン約90%が、腸内に存在すると言われています。

 

詳しく見てみると、小腸の粘膜上のクロム親和性(EC細胞)内に存在しているのがセロトニンです。

 

この結果からわかることは、キレにくい、イライラしないでストレスもあまり感じないという精神状態になるためには、腸内環境が整っている必要があるということになりますね。

 

セロトニンが不足すると

 

腸内環境が乱れることで、セロトニンが不足すると、私たちは精神的に不安定になることが研究で報告されています。

 

うつ病になる人は、腸内環境が乱れている可能性があるという報告もあります。

 

うつ病とまではいかなくても、最近ストレスを感じている、精神的に不安定だと感じている場合は、腸内環境が乱れていないかを確認する必要があるかもしれません。

 

 仕事が忙しすぎて、食事が乱れていることがあるかもしれませんし、悩みがあって生活のリズムが崩れてしまう場合も、腸内環境に影響を与えることがあります。

 

食の欧米化の腸内環境への影響

 

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腸内環境の乱れは、やはり食事の内容がダイレクトに影響します。

 

中でも腸内環境に影響を与えやすいのが、高脂肪の食事であると言われています。

 

これは、北海道大学農学部の横田篤教授らのグループによる研究報告です。

 

ラットに高脂肪の餌を10日間与えたところ、「クロストリジウム」という悪玉菌が全体の98%と異常に増殖していたそうです。

 

さらに善玉菌に関しては、たった4種類しかいなくなり激減していたそうです。

 

腸内環境の悪化が肥満の原因?

 

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さらに米国では肥満者の腸内環境に関しての研究があります。

 

その研究によると、やはり肥満者の腸内環境はかなり悪化しており、通常であれば1割程度いるはずの善玉菌が、ほとんどいなくなっていたというのです。

 

さらに肥満のラットの腸内細菌を、痩せているラットの腸に入れるとそのラットは肥満になったという報告もあります。

 

 なぜ腸内環境が乱れるとイライラする?

 

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先ほども述べた通り、幸せな気持ちをもたらすといわれている神経伝達物質の一つ、セロトニンの約90%は腸にあり、脳には約2%しかありません。

 

腸のセロトニンはそのまま脳に届くのではなく、セロトニンの前駆体が作られてそれが脳に届き、合成されてセロトニンになると考えられています。

 

このとき、セロトニンの前駆体を作るために必要となるのが腸内細菌です。

 

腸内の善玉菌がセロトニンの前駆体を作る役割を果たすのですが、その善玉菌が減ることによって、セロトニンの前駆体が少なくなってしまいます。

 

その結果、脳に届くセロトニンの前駆体も当然少なるなるため、精神的に不安定になりイライラしてしまうのです。

 

腸内環境を整える

 

腸内環境を整えることで、精神的に安定してイライラしなくなるようになるのであれば、ぜひともそれを実践してみたいと思いますよね。

 

では一体何をすればよいのでしょうか?

 

healthyounger.hatenablog.com

 

腸内環境を整えるためには、こちらも参考にしてみてください。

 

そして、今腸内環境が乱れているとしたら、腸がダメージを受けてしまっている可能性も当然あります。

 

そのため、腸を回復させることができるものを摂取することがとても重要になります。

 

腸へのダメージは、腸内環境の悪化に加えて、活性酸素による酸化も大きな原因の一つです。

 

そのため、腸内環境を整えるためには、活性酸素を除去して、身体を酸化から守るものを摂取しなければ、なかなか腸内環境が改善しないという結果になってしまいます。

 

つまり、いくら腸内環境を整えることができるヨーグルトなどの発酵食品を食べたとしても、腸内環境は悪化したままということが起こってしまうのです。

 

ですから、腸内環境を整えるためには、身体の酸化を防いてくれる抗酸化物質を摂る必要があります

 

よく知られたポリフェノールが抗酸化物質として挙げられますね。

 

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ポリフェノールは多くの植物に含まれた成分ですので、腸内環境を整えるためには、やはり野菜や果物を中心とした生活ということになります。

 

野菜や果物には同時に食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境を整えるには最適の食べ物ということになります。

 

まとめ

 

腸内環境というのは、脳にまで影響しているというのは少し驚きだったのではないでしょうか?

 

しかし、私たちの経験の中では、ストレスを感じている時などに、下痢になったり便秘になったりということがよく言われます。

 

ここ一番というときに下痢になるというのは、腸が精神と密接に結びついている証拠かもしれませんね。

 

どうもイライラする、最近ストレスが解消できない、というような場合は食事が偏ってしまっていないか確認する必要があるときかもしれません。