読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

キウイは腸の活動を活発にする。その驚きの効果とは?

腸へのダイレクトに働きかけて腸を元気にする

 

腸内環境を整えるという場合は、腸内細菌のバランスのについてイメージする方が多いのではないでしょうか?

 

腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三種類が存在し、善玉菌の量を増やすことが腸内環境を整えることになる、と考えている方が多いですよね。

 

それはとても正しいことですし、常日頃意識しておく必要があることです。

 

特にアンチエイジングや美容を心がけたり、健康促進を心がけている場合は、腸内環境を整えることはとても重要です。

 

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そして、合わせて意識しておきたいことが、腸自体を健康にする、元気にするということです。

 

なんだそれは、いったい何が違うのか?

 

そんな感覚にとらわれていらっしゃるかもしれません。

 

腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるということは、腸の中にいる微生物に対してのアプローチ、という感じではないでしょうか?

 

そこには、腸への直接のアプローチがない、ということで最近では腸への直接のアプローチを考えるようになってきています。

 

もちろん、腸内環境を整え、善玉菌が増えていくことで、結果としては腸も健康になっていくので、スパっとここからは腸内細菌へのアプローチ、ここからは腸への直接のアプローチと、厳密に分けることは不可能です。

 

腸へのアプローチも、結果的に腸内細菌に影響を与えるものですので、ふわっとした理解を持っていれば十分ではないかと思います。

 

キウイが腸を元気に

 

腸を元気にする食材として、キウイが注目されています。

 

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キウイというと、ビタミンCがたくさん含まれていますし、果物ですのでポリフェノールも豊富、食物繊維もこれまた豊富ですので、腸内環境を整えるだけではなくて、健康にとても良いフルーツであるということは、誰もが知っていることですよね。

 

そんなキウイですが、さらに腸に直接働きかける酪酸を作るときに活躍してくれるということで、注目が集まっているのです。

 

 腸内細菌が作り出すとても重要なものとして、酪酸というものがあります。

 

腸内細菌は、入ってくる食物繊維を餌にして、身体によい成分を出すと言われており、その成分の中に短鎖脂肪酸があります。

 

腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸は、酪酸、酢酸、プロピオン酸などがあります。

 

そして、この酪酸を作り出すのに、効果を発揮してくれるのがキウイだと言われています。

 

酪酸の重要性

 

それでは、腸内細菌が作り出す酪酸がなぜ重要なのかを見てみましょう。

 

理由には主に2つあると言われています。

 

エネルギー源

 

まず1つ目の理由は、酪酸腸のエネルギー源となるということが挙げられます。

 

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酪酸は、大腸にとってはナンバーワン、小腸にとってはナンバーツーの主要なエネルギー源となっています。

 

腸内で善玉菌が酪酸を十分に作ることができれば、腸の細胞にたくさんのエネルギーが供給されて、腸が元気に働けるようになります。

 

逆に、腸内細菌の善玉菌が少なくなると、酪酸も当然すくなくなりますので、腸の活動も活発ではなくなってしまい、便秘や下痢の原因となってしまうことがあります。

 

さらに腸には身体の免疫力に関係する細胞がたくさん集まっていますので、腸が活発に働かなくなると、免疫力も落ちてしまいます。

 

そうなると、風邪をひきやすくなってしまったり、他の病気を引き起こしてしまう可能性があります。

 

整腸作用


2つ目は理由は整腸作用です。

 

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酪酸をはじめとする短鎖脂肪酸が増えると腸内の酸性度が高くなります

 

そうなるとビフィズス菌などの善玉菌は棲みやすい環境になり、悪玉菌は棲みにくい環境になります。

 

その結果、腸内フローラのバランスが改善され、腸内環境も理想的な状態になっていきます。

 

善玉菌が増えることで、腸内がさらに善玉菌が住みやすい環境になっていくわけですから、ダブル、トリプルの効果で腸内環境が整っていくことになりますね。

 

酪酸は食事で摂れる?

 

これだけ腸に重要な役割を果たしている酪酸ですが、食事から摂ることができるのでしょうか?

 

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残念ながら、食事で酪酸を摂ったとしても、腸にまで届くことはないようです。

 

そのため、酪酸に腸内で活躍してもらうためには、食物繊維をたくさん摂って、それを腸内細菌が食べることで発生させるしか方法がないと言われています。

 

逆に食物繊維を十分に食べなければ、腸内の善玉菌も餌が不足することになって、数が減っていきます。

 

その結果、酪酸の分泌も当然減ってしまうことになり、腸内環境は悪化の一途をたどっしまいます。

 

やはり、食物繊維は本当に健康に重要なものなのですね。

 

酪酸にはキウイ

 

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先ほど、キウイが腸内環境を整えるために注目されているとお伝えしましたが、その理由はいったいどこにあるのでしょうか?

 

それはキウイに含まれている食物繊維にあります。

 

食物繊維についておさらい

 

食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。


不溶性食物繊維は水分を吸って膨らみ、便のカサを増やすとともに、腸を刺激して便をスムーズに出させる働きがあります。

 

そして、水溶性食物繊維は体内で粘り気のあるゲル状になり、コレステロールや腸の中の有害な物質を吸着するとともに、便を軟らかくして排出しやすくします。

 

どちらの食物繊維も腸内環境のためには、必要不可欠なものです。

 

ただ今回詳しく見ている腸のエネルギー源となる酪酸に関しては、水溶性食物繊維をエサとする酪酸産生菌によって作り出されていることがわかっています。

 

つまり、酪酸の効果的に発生させるためには、水溶性食物繊維が豊富に含まれている食材が理想的ということになります。

 

キウイには、不溶性食物繊維、水溶性食物繊維ともに豊富に含まれていることから、酪酸発生にとても良い効果があると考えられます。

 

実際に、キウイが酪酸を増やす効果についての報告があります。

 

2016年に開催された「第1回キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム」で、その効果が発表されています。

 

この研究では、人の腸内環境によく似た環境を作り、ゴールドキウイ、グリーンキウイ、そしてイヌリンという水溶性食物繊維を添加した3つのグループと、そうでないグループを比較したものです。

 

その結果、2種類のキウイともに、イヌリンを添加したグループとほぼ同じ酪酸を確認することができたということです。

 

キウイはその種類に関係なく、しっかりと腸内細菌に酪酸を発生させることができるようですね。

 

キウイの手軽さ

 

これだけ腸内環境に良い効果があるキウイですが、私がありがたく感じるのは、キウイを食べる手軽さにあると思います。

 

今では、スーパーなどで簡単にキウイを購入することができますし、何より半分に切ってスプーンですくって食べることができますので、本当に手軽に食べることができるフルーツですよね。

 

strawberry and green fruit on white ceramic bowl beside stainless steel spoon

 

もちろん細かく切ってヨーグルトなどに混ぜて食べてもおいしいですし。

 

しかも、価格も比較的安く安定していることもうれしいポイントです。

 

まとめ

 

腸内環境を整えるためには、腸の活動に直接かかわる酪酸をたくさん分泌することが重要です。

 

そのためには、腸内細菌に食物繊維をたくさん食べてもらって、酪酸を作ってもらう必要がありました。

 

食物繊維をたくさん含んでいるキウイを食べることで、それが可能になります。

 

これがもし、毎日キャビアを食べなければ酪酸を出せない、ということなら継続はほぼ不可能ですが、キウイならきっと比較的簡単に継続することができるのではないでしょうか?

 

やはりアンチエイジングや健康促進は、継続できることが第一の条件ですからね。