むくみを改善したい。こまめな運動と冬瓜で改善しよう。
むくみがつらい場合
むくみに悩んでいる方、特に女性には多いようです。
むくみは医学的には浮腫と言われるのですが、脛を指で押してみて、指の跡がついて戻らない場合は、浮腫とされるようです。
むくみはいろんな原因がありますが、検査が必要な場合があるようなので、あまりに改善しない、つらいというような場合には、病院で診察を受けることをお勧めします。
特に以下のような原因は、検査が必要なようです。
- 腎機能障害
- 心臓病
- 低蛋白血症
- 薬剤性
もちろん他にも原因がありますので、気になる場合はかかりつけのお医者さんなどに相談されるべきでしょう
また、女性に特に多いのは、原因不明のむくみです。
これは突発性浮腫と呼ばれるもので、特に原因がないけれどむくんでしまう状態ですね。
突発性浮腫の場合は、原因が不明ということで、病院などでは対応が難しいため、自分で改善していく必要があるものですね。
むくみの原因は運動不足
むくみが女性に多いのは、筋肉が男性よりも少ないことが原因の一つです。
特に脚の筋肉が少ない場合、むくみやすくなりますので、運動不足で脚の筋肉が衰えている場合は、筋肉をつける必要があります。
脚は第二の心臓と言われるように、血流にとても重要な働きをしているものです。
重力に逆らって血液を心臓に戻す必要があるのですが、血液が心臓に戻る場合は、大部分は心臓からの血圧で戻るのではなく、筋肉の収縮によって血液が押し戻されています。
そのため、脚の筋肉がたくさんあれば、血液がスムーズに戻っていくのですが、逆に筋肉が足りない場合は、血流が悪くなってしまいます。
その結果、脚に余計な水分がたまってしまうことになり、むくみにつながってしまいます。
また、仕事などで長時間座り続けることもむくみにつながります。
1時間以上は座らないようにすることで、むくみも少しずつ改善されていくことが多いです。
ですから、日ごろからこまめに動くということを意識する必要がありますね。
また、座りっぱなしていると、他にもさまざまな弊害があります。
仕事などでは、階段を使って違う階で休憩するなど、脚を使う工夫をするようにしましょう。
むくみに効果があるのは「杏」?
杏は、日本では杏仁豆腐が有名で、杏の果肉はあまり食べる機会がないかもしれません。
杏仁豆腐は、実は杏仁から作られているものですが、その杏仁は「キョウニン」と呼ばれる漢方薬です。
その杏仁は、肺と腸を潤す効果があると言われていて、咳止めや喘息に効く漢方として利用されています。
また、水分の代謝をよくする働きもあると言われ、それがむくみの改善に効果があると言われているのです。
中華料理のデザートとしてもよく知られている杏仁豆腐ですが、種子の茶色い薄皮を取り除いた白い種肉の部分「杏仁霜」を寒天で固めたものである。
漢方薬の杏仁は、杏の果肉と核と呼ばれる大きな種に分け、その核を乾燥させた後、それを割って中の種子を取り出し、晒して乾燥したものが生薬として使われます。
そのため、杏仁豆腐に使われているものは、乾燥させていませんが、杏仁の効果を得ることができるかもしれません。
とはいえ、口に広がる甘さは砂糖を使っていますので、食べ過ぎると肥満につながるのは言うまでもありません。
また、杏仁を使って杏仁豆腐を作るのは、かなり手間がかかるため、市販の杏仁豆腐にはアーモンドパウダーのような、別の物が使われていることがありますので、そこにも注意が必要ですね。
これらのことを考えてみると、漢方の杏仁の効果を杏仁豆腐に期待することはちょっと難しいかもしれません。
単なる豆知識としてご紹介させていただきました。
冬瓜
むくみに効果があるものとしては、杏仁よりも現実的なものを考える必要があります。
むくみに効果がある食べ物としては、冬瓜があります。
冬瓜は夏の野菜として、水分がたくさん含まれている野菜ですが、長期保存が可能なため、冬でも食べることができますし、癖のない味のためいろんな料理に使って食べることができます。
カリウム
冬瓜には、カリウムがたくさん含まれています。
そのため、体内のナトリウムのバランスを整えてくれるため、体内の水分バランスの調節にも効果があります。
体内のナトリウムバランスが崩れてしまうと、そのバランスを整えようとするために、体内に多くの水分が残ってしまうことになります。
ナトリウムは簡単に言えば塩のことですが、料理で塩をたくさん入れすぎるとしょっぱくなりますが、それと同じようなことが体内に起こるとどうなるでしょうか?
料理でしょっぱさをなくすためには、水をたくさん入れることで塩分濃度を低くすれば、味を調節できます。
それと同じように、体内に塩がたくさんあると、水分を蓄えて、ナトリウムのバランスを整えようとするわけです。
そうなると、余分な水分がたくさんあるわけですから、当然むくみます。
むくみがひどいという場合は、食生活を考えて、塩辛い物ばかり、例えばジャンクフードやスナック菓子ばかり食べていないかを見てみる必要がありますね。
冬瓜に含まれるカリウムは、体内のナトリウムバランスを整えるために、不要なナトリウムが排出されることで、体内の水分バランスも整います。
それによって、むくみの改善効果が期待できるわけです。
ビタミンC
冬瓜には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは美容のビタミンと言われるように、アンチエイジングや美容には欠かすことができないビタミンです。
それには様々な理由があるのですが、一つはコラーゲンの生成に不可欠なビタミンであるということです。
皮膚の下にあるコラーゲンが正常に保たれるためには、新しいコラーゲンがスムーズに作られる必要がありますが、ビタミンCはそれに必要なビタミンであり、ビタミンCがなければ、当然コラーゲンはスムーズに作られなくなります。
そして、ビタミンCは、血流を良くするためにも重要な働きをします。
血流、そしてリンパの流れをスムーズにすることがむくみにはとても重要ですが、それにはビタミンEがとても重要なのですが、そのビタミンEをビタミンCはサポートする役割があります。
また、ビタミンCは鉄分の吸収をよくする働きもあります。
鉄分が少なくなると、貧血になるのはご存知だと思いますが、貧血までいかなくても鉄分が不足してしまうと、身体の末端まで血流が十分に届かなくなってしまいます。
そうなると、脚に余分な水分がたまりやすくなりますので、むくみにつながってしまいます。
それを防ぐためにも、ビタミンCは重要な役割をしてくれるのですね。
サポニン
サポニンは、サポニンは、植物の根、葉、茎などに広く含まれている成分で、植物の苦みやえぐみの原因となるものです。
冬瓜にもサポニンが含まれているのですが、サポニンには抗酸化作用があります。
抗酸化作用は、ビタミンCにもあり、サポニンと一緒になることで高い抗酸化作用が期待できます。
抗酸化作用によって、動脈硬化などを防いだり、血管の老化を防ぐことができるため、血流がスムーズになり、結果としてむくみの改善につながる効果があります。
サポニンには、免疫向上や脂肪蓄積抑制など、アンチエイジングや美容、さらには健康促進にもとても重要な成分ですので、冬瓜を食べてこのような効果も体内に摂り入れたいですね。
まとめ
むくみはとてもつらく、特に夕方になるとつらさもピークになっていきますよね。
それを改善するためには、やはりこまめに動くことを意識することで、脚を動かすことが大前提です。
座っていては、むくみの改善は難しいです。
そして、冬瓜などむくみに効果があるものを摂ることで、効果的にむくみの改善につなげていきたいものです。