人脈が大切だということはわかっているけれど、どうすればよいのかわからない。キーワードは「貢献」です。
人脈って重要?
人脈が重要であるということは、誰もが納得する話ではないでしょうか?
やはり私たちは一人でできることはほとんどないため、他の人の協力を得ながら生活していくしかありません。
アンチエイジングや美容の効果を高めたい、健康な体を維持したり促進していきたいという場合も、人脈はとても重要な要素の一つだと私は思います。
同じ目標を持つ人が集まることで、その効果は何倍にもなる、ということにはおそらく皆さんが賛成してくださることでしょう。
しかしなぜ、人脈というものがそれほど大事だと言われるのでしょうか?
アップル創業者である、スティーブ・ジョブズはこのようなことを言っていたそうです。
私たちは自分たちの食べる食べ物のほとんどを作っていません。私たちは他人の作った服を着て、他人の作った言葉をしゃべり、他人が作った数学を使っています。要は、私たちは常に他人に依存しているということです。
自分でなんでもできると考えていそうなスティーブ・ジョブズがこのように考えていたのは、私にとっては少し新鮮でした。
とはいえ、これは当たり前と言えば当たり前のことですが、私たちはいかに多くのことができないのか、ということを再確認することができますね。
自給自足の生活をしているとしても、やはりどこかで他者の力を借りているところがあるということでしょう。
ですから、人脈というものは、どのような生活をしていたとしても必要になってくるものです。
この人脈を上手に作ることが、自分の望み通りの生活をするために必要であったり、ストレスフリーの生活をするためには必要であったりするわけです。
人脈は打算的?
人脈という言葉を聞くと、重要なことだとわかっているのだけれど、なんとなく打算的なものを感じてしまう、という方が多いかもしれません。
他者を利用して自分だけが利益を得ようとか、人脈を利用して高い地位を確立しようとか、そういったイメージが付きまとっているのが、この「人脈」という言葉かもしれません。
確かに自分だけメリットを得ようとして人脈を築こうとしている方が多いようですが、そのような状況に自分自身がいたとしたらどう感じるでしょうか?
私たち人間は、打算的なものを感じる感覚が意外と強いようで、そのような人が近づいた来た場合、すぐにその意図を見抜いてしまいませんか?
そして、その人との付き合い方には、なんとなく距離を置くようになってくるものです。
そこから考えると、打算的に人脈を築こうとしても、その目論見のほとんどは失敗してしまうことになります。
人脈を築く場合には、やはり自分のメリットを考えることは避けることはできないものですが、重要なことはその人脈を作ることで、自分のメリットはもちろんですが、合わせて他者もメリットを得ることができる状況になければならないのですね。
そこが難しいところですが、とても重要なことです。
Win-Winの関係などと言われることもありますが、私としては自分がこの人脈でどのように貢献できるか、ということを意識しながら行動することがとても重要であろうと思います。
貢献という言葉も難しいとことがあり、なんとなく自己犠牲のニュアンスを含んでいるような気がするかもしれません。
しかし、私は人脈において「貢献」という言葉を使う場合は、自分が貢献することで他者に利益があり、さらに自分にもメリットがあるような状況だと考えています。
そう考えることで、さらにその人脈は成長していくのではないでしょうか?
人脈の中でストレスを感じている場合は、この貢献の意味を今一度考えてみる必要があるのかもしれませんね。
自分が目標とすることを邪魔するような人脈にいる場合は、特にストレスを感じてしまうものです。
自分が読書が好きなのに、周りは読書なんてほどんとしないような人ばかりであったり、ジムで汗を流すのが好きなのに、周りは運動しないでジャンクフードばかり食べている人だったら、自分がいかに貢献しようとあまり効果がなさそうですよね。
そんな人脈よりも、読書好きな数人の人との人脈を作ったり、ジム通いしている数人との人脈を築いた方が、より自分がその人脈に貢献出来たり、メリットを得ることができるものです。
また、人脈を築くという場合、どうしても会社や自分に近いコミュニティなどでしか作ることができない、と考えている方が多いです。
実際に会社や学校など以外で人脈を積極的に作ろうとしている方は少ないと言われていて、9%程度の人が積極的に人脈を作ろうとしているだけのようです。
しかも、このような人も年に数回、何らかの機会、例えば異文化交流会のようなものに参加するだけということが多いようです。
これだけ人脈づくりをしている人が少ない、という状況ですから、今から人脈づくりを進めていけば、いろんな人と知り合えて、さらに人生の豊かさを感じることができるかもしれませんね。
人脈は短期間では作れない
人脈は当然ですが、短期間では作ることができませんので、長期的な取り組みであるということを認識しておく必要があります。
そのためには、やはり今から人脈づくりを始める必要があります。
早く始めれば始めるほど、その効果は大きくなっていくわけですから、今からスタートする必要があるわけです。
ピーター・ドラッガーはマネジメントの父と呼ばれる人ですが、このようなことを言っています。
世の中の人は1年でできることを多く見積もりすぎる一方、5年でできることを少なく見積もりすぎている
人脈も5年という長いスパンで考えることで、その人脈の中で貢献できることがたくさんあるために、より良いそして多くの人脈を築くことができる可能性があるわけです。
なぜ人脈を築くことができないのか
人脈を築くことができない理由はたくさんあるかもしれませんが、一般的には次のようなことでしょう。
- 面倒くさい
- やり方がわからない
- 人見知り
- 怠け者だからできない
このような理由が一般的でしょうか?
その気持ち本当によくわかります。
私も面倒くさがりですし、人見知りですので、人脈なんてなくてよいのであれば作りたくない、というように感じてしまいます。
しかし、やはり貢献できている人脈にはたくさんのメリットをいただきましたし、お互いに利益を得ることができているので、人脈を作らないということはどう考えてもデメリットしかないようです。
ですから、人脈を築きたいという方は、少しの勇気は必要かもしれませんが、補って余りあるいろんなメリットを共有できると思いますよ。
そして、人脈づくりというものも、やはり技術の一つですから、経験すればするほどその方法も上手になっていくものです。
例えば、学生時代はすごく仲が良かったけれど、今はかなり疎遠になっている、という友人がいる場合は、その人に連絡してみることから始めてみてはいかがでしょうか?
10年以上も連絡していない、ということがあれば連絡することも気が引けるかもしれませんが、それはお互い同じ気持ちかもしれませんし、連絡してみれば意外とあっさりと、また仲の良い付き合いが再開するかもしれません。
アンチエイジングや美容のためにジムに通っている場合は、迷惑にならないときに、同じような目標を持っている人に話しかけてみるとよいかもしれませんね。
人脈づくりは時間がかかりますので、その場でいきなり親密な関係になることはほとんどありません。
そして失敗しても経験を得ることができますので、チャレンジあるのみですね。
まとめ
人脈の重要性はいろんなところでいわれることですが、重要なことはそこから何が得られるかではなく、自分がどう貢献できるかということです。
セミナーなどで、自分の名刺を配りまくるということも重要かもしれませんが、そこから自分がどう貢献できるか、という観点が抜けていると、名刺の無駄遣いになるだけかもしれませんよ。