全集中の呼吸はできなくても呼吸法はアンチエイジングにも重要です
全集中の呼吸に注目
呼吸法について注目されている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
鬼滅の刃で登場する「全集中の呼吸」が、いたるところで注目されている中、国会でも菅総理が全集中の呼吸と言って全員がさっと引いていったのは記憶に新しいですよね。
鬼滅の刃の中でも、鬼殺隊の最上位である柱となるといつでも全集中の呼吸の呼吸ができるという、全集中常中になっているそうで、そのすごさがわかるというものです。
しかし、全集中の呼吸自体がどのようなものかわからないため、実際にはどのように呼吸するのかは、私自身はわからないのですが、単純に鬼滅の刃を楽しむためには、そういうものだということでスルーする必要がありますね。
なぜ今回全集中の呼吸を取り上げたのかというと、呼吸法は意外とアンチエイジングや美容にとても重要であり、健康促進にも当然ですが効果があると考えられるからです。
もちろん全集中常中になろうということではありませんのでご安心ください。
呼吸で落ち着く
深呼吸をすることで、気分が落ち着くというようなことを感じたことがあるのではないでしょうか?
プレゼンテーションの前に緊張しているときには、しっかりと深呼吸して落ち着いてから始めるとか、そういうことがよく言われると思います。
私個人の経験としては、深呼吸したところで心臓のバクバクは全く影響を受けず、緊張しっぱなしですが、深呼吸で落ち着くことができる、という人も当然いますので、呼吸が私たちの緊張やリラックスにとても影響を与えていることはご存知ではないでしょうか?
話がそれますが、プレゼンテーションや面接などでは、どうしたって緊張してしまいますから、緊張しても自分の実力が発揮できるようにすることが重要です。
そのためには、リハーサルがとても重要であり、プレゼンの達人と言われるスティーブ・ジョブズは、1つのプレゼンを成功させるために何十回も練習したのだそうです。
達人が練習で何十回もやるのですから、凡人の私たちは百回やっても足りないかもしれませんね。
話が脱線してしまいました。
緊張を解いたり、リラックスするために深呼吸をするということは重要であり、プレゼンや面接の前でなければ、深呼吸をすれば気分が落ち着いてくるはずです。
ストレスを感じていたり、嫌なことがあった場合、自分の呼吸にはまったく注意が向いていないと思いますが、一度呼吸に注意を向けてみると、呼吸が小さく速くなっているように感じると思います。
ストレスを感じるということは、臨戦態勢に入るようなものですから、呼吸が早くなるのは自然なのですが、そこで努めて呼吸を深く長くすることで、少し気分が落ち着くようになると思います。
ストレスを感じ続けることは、当然健康に良くないことですから、深呼吸を意識して行うことでリラックスすることはとても重要です。
酸素供給量を増やす
深呼吸をすることで、当然肺の中に酸素をたくさん取り込むことができるので、体内に供給される酸素の量が増えることになります。
酸素が血液中にたくさん溶け込むことになり、全身にたくさん酸素が送られるようになり、当然脳にもたくさんの酸素が供給されることになります。
そのため、当然ですが脳の働きが良くなるため、記憶力が良くなったりするかもしれませんね。
もちろん、深呼吸をしたことによって、爆発的に記憶力が良くなったりということはありませんが、悪影響があるということは考えられないので、取り組んでみる価値ありです。
深呼吸をすることで、集中力が上がるという研究報告はたくさんあります。
マインドフルネスを多くの企業が採用しているということをご存知でしょうか?
マインドフルネスは、自分の呼吸に意識を集中しながら行う瞑想法の一つですが、マインドフルネスを行うことによって、今現在に集中することができるようになるため、仕事や勉強の効率をアップさせることができると言われています。
集中力が高まれば、当然記憶力もアップすることが期待できるため、呼吸の重要性が理解できるのではないでしょうか?
血流改善
深呼吸を行うことで、血流を改善することができるともいわれています。
息を大きく吸うと、私たちの肺は大きく膨らみますね。
そうすると、肺に囲まれている心臓は、そのふくらみによって少し圧迫されるような感じになります。
圧迫されると心臓が止まってしまうのではないか、と心配される方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、私たちの内臓はそんな単純なものではないのでご安心ください。
圧迫された心臓は、その圧迫から解放されたときに、いつもより勢いよく血液を送り出すことができる、ということはイメージできるでしょうか?
蛇口をひねってホースから水を出しているときに、ホースの先をつまんで水を止めておいて、しばらくしてから話すと水が勢いよく出てくるあのイメージですね。
呼吸を大きくすることで、心臓に適度な圧力が加わることで、ポンプのような活動が活発になることで、血流が良くなると言われています。
この結果どんな効果があるのかというと、まず冷え性改善につながると言われています。
冷え性は末端の血流が悪くなることで、手足が冷えてしまうことが原因です。
しかし、心臓が呼吸によって活発に動くようになると、血流が良くなることで末端まで血液が届くようになるために、冷え性が改善することが期待できるわけです。
冷え性は血流が悪いことが原因の一つのため、いろんな病気につながる可能性があることが指摘されています。
そのため、早いうちに改善しておくことが当然望ましいですが、呼吸を意識して大きくすることで、それが可能であれば手っ取り早い方法ですよね。
もちろん、数回深呼吸をした程度では改善するはずもなく、継続して意識的に深呼吸をする必要があるのですが、気が付いたら深呼吸をするようにしていくことで、徐々に呼吸が大きくなって、冷え性改善につながる可能性は十分にあります。
免疫力アップ
深呼吸をすることによって、免疫力アップにつながるという指摘もあります。
これは、エビデンスがない、十分な研究報告がないことなのですが、十分に考えらえることだと言われていることです。
先ほど見てきた通り、取り込む酸素の量が増えること、血流を改善することができること、冷え性が改善されることなどを考えると、免疫力をアップさせる要因がそろっているように見えるからですね。
体温が上がれば免疫力がアップすると言われているわけですが、血流がアップすればそれが期待できますし、何より冷え性改善の効果はまさに体温アップにつながるわけですから、免疫力アップの効果は十分にありそうです。
新型コロナウイルスに対しては、私たちの武器は免疫力ということになるわけですが、呼吸によってその武器を強くすることができるのですから、取り組まない理由はなさそうですね。
まとめ
呼吸を改善することは、他にも様々な健康への良い影響が指摘されています。
いつも意識することなく呼吸している私たちですが、自然に行っているとどうしても小さく浅い呼吸になってしまいがちです。
今日からは、呼吸について気が付いたときには、意識して深呼吸することで、その効果をぜひとも体内に取り入れていきたいですよね。
常中の状態になるためには相当の努力が必要になりますが、そこまでいかなくても深呼吸を意識しているかしないかで、かなり呼吸の恩恵を受けるレベルが変わってくるかもしれません。