読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

ストレスが心臓に悪影響を与える。それを防ぐためのコーピングレパートリー

心臓とストレス

 

私たちは日々呼吸をして、全身に酸素を送っていかないと死んでしまいます。

 

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酸素はとても大切なのですが、それは血液で運ばれるため、血流がとても大切でもあります。

 

そして、その血液を体中に送り出してくれるポンプの役割をしているのが心臓です。

 

ですから、心臓はとても大切な臓器ですので、いたわってあげるということも大切なことですよね。

 

しかし、あまり心臓に意識を向ける機会というのはないのではないでしょうか?

 

心臓に意識が向く瞬間というのは、例えば運動が終わった後の心臓の鼓動が速くなった時とか、大勢の人前で話さなければならない場合のような、緊張して心臓の鼓動が速くなった場合などでしょうか。

 

そして、心臓の鼓動が速くなる瞬間として、ストレスを強く感じる瞬間があると思いますが、ストレスが慢性的に続くと、心臓がずっと過剰に働く状態が続くことになってしまいます。

 

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この慢性的に続くストレスが、実は心臓にかなり良くない影響を与えるということが、いくつかの研究で明らかになっています。

 

コンコルディア大学などが行った研究によると、ストレスが心臓に与える悪影響はかなり強力であるということがわかっています。

 

心疾患のリスクが34%アップ、脳卒中のリスクが75%アップ、高血圧のリスクが115%アップというような結果になっています。

 

これは、相対リスクですので、そのまま大きく数字が上がるわけではありません。

 

例えば、心疾患のリスクが、ストレスを感じない人が1%の場合を考えてみましょう。

 

ストレスで心疾患のリスクが34%アップするというのは、1%から1,34%にアップ

するという微増にとどまります。

 

もちろん心疾患のリスクが1%ということはないと思いますが、34%という数字にそれほど驚く必要もないということです。

 

相対リスクについてはこちらの記事にも解説があります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

とはいえ、ストレスによってリスクがアップすること自体は、研究によって明らかになってきているため、ストレスには上手に対処した方が良いということになりますね。

 

ストレスに対処するためには、これ一つだけで良い、という考えでいるよりも、ストレスの対処法をいくつか知っているというほうが上手にストレスに対処できます。

 

これは当然と言えば当然の話しで、ストレスを感じた瞬間の環境というのは本当に様々ですので、その環境に合わせた方法でストレス解消できるかできないかは、やはりストレスへの対処の方法をたくさん知っていることと関係してきます。

 

たくさんのストレスへの対処法を持つことをコーピングレパートリーと呼ばれたり、コーピングリストなどと呼ばれるのですが、こんな名前がついているということからも、ストレスに対処する方法はたくさん知っておいた方がよさそうですね。

 

ストレスに対処する方法として、飲酒をしている方がいらっしゃるかもしれません。

 

もちろん適度な飲酒はストレスを軽減してくれる効果がありますが、飲酒に頼ることは良くないですよね。

 

特に強いストレスを感じるような場合は、飲酒はマイナスに働くことが多いですし、ストレス解消に飲酒を行う方は、アルコール中毒になりやすいという報告もあります。

 

このような悪影響は誰もが理解しているところだと思いますが、ストレス解消の方法が飲酒しかない場合はそれに頼らざるを得なくなってしまいます。

 

このような場合も、いくつかのストレス解消法を知っておくことがとても重要になるのですね。

 

コーピングリストを100個作りましょう、という意見もありますが、そこまで一気に作ろうとすることはかなり負担が大きくなりますので、まずは10個ぐらいを作るのが良いのではないかと思います。

 

数個でも質が良いものであれば、それで十分ということもありますので、数については個人に合わせていけばよいと思います。

 

今回は全てのストレス解消法をご紹介することはとてもできませんので、絶対にリストに入れてほしいことだけをご紹介します。

 

自然に触れる

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私としては、自然に触れるということを絶対にリストに入れていただきたいと思っています。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

自然に触れる、というのは山や川に出かけて自然を満喫するということができれば、それが最高ですが、それができない場合も、道端や花壇などちょっとした自然に触れるだけでも十分です。

 

自然の木や花を見るだけで人はストレス解消できるものです。

 

また、そういった植物からは光合成によって酸素もたくさん出ているため、酸素をたくさん取り込むという意味でもとても良いことです。

 

心臓から送り出される血液に酸素がたくさん入っていれば、身体に酸素をたくさん供給できることになりますし、酸素がたくさんあることで心臓が酸欠の部分にたくさん血液を送ろうとする必要がなくなるため、心臓の負担も小さくなると考えられます。

 

また、自然を見るだけで人はリラックスしている時の脳波である、α波が出てくるともいわれています。

 

α波は目が覚めているけれどリラックスしているときに多く出てくる脳波ですので、まさにリラックスしてストレス解消するためにはうってつけの方法ということになりますね。

 

自然に触れる機会があまりない、という場合は観葉植物を置くということもとても素晴らしい方法です。

 

デスクの上に小さな観葉植物を置くことで、常に自然に触れることができるわけです。

 

また、観葉植物は適度に湿度を上げてくれるため、天然の加湿器のような機能を持っています。

 

新型コロナや風邪のウイルス対策としても活躍してくれそうですよね。

 

緑茶やコーヒーを飲む

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緑茶やコーヒーを飲むということも、とても良いリラックス方法です。

 

まあ、誰もが行っている方法ではありますが、どちらもポリフェノールをたくさん含んでいるため、健康にも良いですよね。

 

コーヒーの香りは、それだけでリラックス効果を感じますので、香りを嗅ぐというだけでも良い効果が期待できそうです。

 

運動をする

 

運動については、その効果を何度もお伝えしておりますが、やはりストレスへの対処として運動はぜひともコーピングリストに加えていただきたいことです。

 

運動すること自体が、ストレスをかける行為になるため、運動している間はストレスホルモンが分泌されます。

 

しかし、運動が終わるとストレスホルモンは速やかに下がっていき、通常よりもストレスホルモンのレベルが低くなります。

 

そして、運動を習慣化すると、日常生活でストレスを感じてもストレスホルモンのレベルがそれほど上がらなくなると言われています。

 

つまりより上手にストレスホルモンを分泌できるようになった、ということができるわけです。

 

そして、運動をした後の爽快感はストレスも忘れてしまうほどに素晴らしいものです。

 

筋トレでも有酸素運動でもなんでも良いのですが、あの爽快感を体験するために、ぜひとも運動を習慣化していただきたいと思います。

 

そして、運動は心臓を強くするためにもとても効果的ですので、ストレスへの対処と合わせて心臓をいたわることにつながる、まさに一石二鳥の方法ということになります。

 

まとめ

 

心臓はいつも休むことなく働いてくれているため、あまり気にかけたことがないですよね。

 

しかし、やはり毎日働いてくれている心臓に、少しでも良いことをしてあげるということは、健康促進につながりますし、当然アンチエイジングにも効果的です。

 

そのためにも、ぜひあなた自信のコーピングリストを作成されることをお勧めします。

 

そして、そのコーピングリストはメモなどに書いて、常に持ち歩くようにすることもお勧めしたいと思います。