動脈硬化は血管の老化。納豆で予防!
動脈硬化は常識?
動脈硬化という言葉を、知らない人はいないのではないか、と思うほどほとんどの方が動脈硬化がどのようなものかを知っていますね。
テレビやインターネットなどで、病気の特集などがあると動脈硬化というものは必ず登場するというのも、有名な理由なのかもしれません。
日本人の死因としてトップ3が次のようになっています。
- がん
- 心疾患
- 脳血管疾患
そして、これらの病気ですが、2と3については、血管が原因となって起こっているものですので、動脈硬化の影響がもろに出てきてるということになります。
また、がんについても、やはり血管の健康が間接的にせよ、影響している可能性があることから、動脈硬化とは無関係と考えることはできません。
やはり身体の不調というのは、複雑に入り組んでいるため、これはこれだけを引き起こす原因となるため、他には全く影響を与えない、ということは考えづらいものです。
動脈硬化とは?
でも、動脈硬化というのはどんな病気なのかと聞かれると、うまく説明できない方もまた多いのかもしれませんね。
動脈硬化について知っておくことは、その対応策についても考える基礎となるものですから、しっかりと理解しておくことが大切です。
動脈硬化というのは、一言でわかりやすくいえば血管の老化ということになります。
老化というのは身体の至るところで起こるものであり、肌にシワやシミができたり、たるんだりするのと同じように、血管も年齢とともに傷つき、弱り、しなやかさも失われていくものです。
しかし、血管というのは目に見えるものではないため、あまり意識しない方が多いのが現実なのですが、目に見える肌の老化などと違うのは、動脈硬化が生命にかかわる老化であるということです。
外からはわかりにくいため、ほとんどの人が血管の老化には気がつかず放置していますよね。
そもそも動脈硬化になっているかどうかもよくわからないから、何も対策をしないという方がほとんどかもしれません。
しかし、動脈硬化というのは徐々に進んでいる可能性が高いため、気づいたときにはかなり進行してしまっているということが多々あります。
その動脈硬化を放っておいた結果、血液の通り道が狭くなったり、血栓ができてつまったりし、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こしてしまうのです。
血管の老化というのは、気が付かない可能性が高いだけに、日ごろから意識して予防しておく必要があると言えます。
コレステロールと動脈硬化
動脈硬化というと、すぐにコレステロールのことを想起する人が多いのかもしれません。
コレステロールと動脈硬化については、密接に関係していると考えている方が少なくないですからね。
健康診断などでコレステロール値が高い場合、動脈硬化の原因となる可能性があるため気をつけましょう、というようなことが言われることもあるでしょう。
血液中のコレステロールが多い脂質異常症と呼ばれる状態は、たしかに動脈硬化の大きな要因になると言われています。
しかし最近の研究から、コレステロールの中でも、とくに超悪玉といわれる小型LDLコレステロールが多いと、動脈硬化を引き起こしやすくなってしまう、と考えられています。
ちなみにLDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれるものですが、身体には必要なものであり、ちょっとかわいそうなネーミングだと私は思っています。
動脈硬化が引き起こされる原因の一つが、血管が傷ついたときの修復にあると言われています。
私たちは手や足をすりむいたり、切ったりした場合は傷ができて、血が出てくるはずですが、実は同じようなことが血管の中でも起こっているようで、意外と頻繁に起こっているのだとか。
それ自体は自然なことなので、問題はなく、すぐに修復するための作業を行うわけですが、その過程で困ったことが起こることもあるようです。
血管内に傷ができると、それを修復するためにコレステロールが使われるのですが、その時に血管の奥にまで入ってしまって、活性酸素によって酸化LDLになるコレステロールがあります。
ここで小型LDLコレステロールが超悪玉と呼ばれるのは、小型ですので簡単に血管の中に入ってしまうことが原因です。
たくさんの小型LDLコレステロールがあるということは、それだけ血管の中に入りやすいということになりますから、超悪玉と呼ばれるようになっているようです。
その酸化LDLが増えると、これを異物とみなして免疫細胞のひとつであるマクロファージがそこに集まってきます。
マクロファージは酸化LDLを次々にとり込んで泡沫細胞となるのですが、わかりやすく言うと、たくさんの酸化LDLを食べたマクロファージが死んでしまってそこにとどまってしまう、という状況のようです。
その結果、血管の内壁にプラークというおできのようなものをつくることで、血管内壁は厚くなり、血液の通り道が狭くなり始めるようになります。
これが本格的な動脈硬化の始まりになります。
この血管の中のプラークがなんらかの原因で破裂すると、それを修復するために血小板が集まってきて、かさぶたのようなものをつくり、さらに血液の通り道をふさぐようになります。
これをくり返すうち、かさぶたが重なって血栓をつくり、ダムのように血液の流れを悪くしたり、最悪の場合は止めてしまうことがあります。
それが心臓や脳で起こると、深刻な状況を引き起こしてしまうことになります。
つまり、コレステロールがすべて悪いというわけではなく、一部のコレステロールが良くない、ということにもなります。
善玉(HDL)コレステロールが多いと、動脈硬化のリスクは低くなると言われていますので、コレステロールはそのタイプによって、動脈硬化への影響が異なるのです。
動脈硬化を起こす複合要因
もうひとつ知っておきたいのは、コレステロール値がそれほど高くない人でも、動脈硬化を起こす可能性があるということです。
実は動脈硬化には以下のような原因があります。
- 肥満(とくに内臓脂肪型肥満)
- 高血圧
- 高血糖
- 脂質代謝異常(中性脂肪やLDLコレステロールが多い、HDLコレステロールが少ない状態)
これ以外にもさまざまな危険因子が関係しており、さらに複合的に影響を与え合うことで、動脈硬化を引き起こしやすい状態にしていることもあります。
コレステロールだけが問題ではないため、コレステロール値だけを気にしていても、動脈硬化を予防することができない、ということになりますね。
動脈硬化は、こうした多くの要因によって促進されやすい、ということを知らないでいると知らず知らずのうちに動脈硬化が進んでいる可能性もあるわけですね。
予防法
動脈硬化が進んでしまうのは、血液が汚れていること、ドロドロになっていることが原因の一つです。
コレステロール、特に超悪玉と呼ばれるような小型LDLをたくさん含んでいるような血液は、やはり汚れていてドロドロ血液と呼ばれる状態になっています。
汚れた血液をきれいに、サラサラにすることが重要になるわけですが、いろんなことに取り組んでも長続きしないものです。
ですから、まずは一つだけ取り組むというのが良いでしょう。
そこでお勧めしたいのが納豆を食べるということです。
納豆にはたくさん健康に良い成分が含まれていますので、ぜひ一日に1パックを目安に食べてみることをお勧めします。
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まとめ
動脈硬化は目に見えないため、対策がとりづらい印象があるかもしれませんが、食生活などに注意しないと、すぐに進行してし舞う可能性があるため、注意が必要ですね。
対策としては、納豆を食べるという簡単なことを継続することから始めることで、少しずつ取り組んでいくのが良いと思います。