読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

慢性的なストレスは脳にダメージを与える?特に海馬に?

ストレスと現代社

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慢性的なストレスが身体に良くないということは誰でも知っていることですよね。

 

ですから、健康のためにはストレスをいかに慢性的なものでなくするか、ということがとても大切だと感じている方も多いでしょう。

 

ストレス自体は身体に悪いものと断定することができないもので、慢性的でなければ健康に良い側面もあります。

 

しかし、現代社会では、ストレスはどうも慢性化しやすい傾向があるように私は感じます。

 

情報のスピードや処理する速度などがどんどん速くなっている中で、それを利用する私たちも情報の処理を速くしなければならなくなってきています。

 

そして、その中でミスはますます許されない、というような状況になっていますので、ストレスは増大こそすれ、減るということは考えることができないですよね。

 

また、対人関係でもストレスを感じることが多くなってきているというケースもよく耳にします。

 

仕事や日常生活では人付き合いというのは避けることができませんので、対人関係のストレスもまた慢性化しやすいと言えるかもしれませんね。

 

ストレスが脳に与える影響

 

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そんなストレス社会では、私たちの身体に悪影響を与える可能性がかなり高いわけですが、脳にも悪影響を与えるということがわかってきているようです。

 

ストレスを感じる、仕事が終わらない、苦手な上司に話をしなければならない、苦手なプレゼンテーションがある、などストレスを感じる状況になった場合、私たちの身体はそのストレスに対処するために、様々な反応をします。

 

その中で、ストレスを感じた時に副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されるのですが、それはストレスを感じた時に分泌されるものですので、ストレスが慢性化していない状況であれば問題ありません。

 

しかし、ストレスが慢性化してしまうと、コルチゾールが常に分泌されるようになります。

 

コルチゾールは脳で無毒化されるため、ストレスを感じても慢性的でなければ脳にダメージはないのですが、慢性的に感じるようになると脳はとても忙しくなってしまいます。

 

そして、コルチゾールの無毒化が追い付かなくなってしまうと、脳に悪影響を与えるコルチゾールがあふれるようになってしまいますので、脳の海馬などがダメージを受けて破壊されてしまうことがあります。

 

海馬はワーキングメモリーを司る部分ですが、それはつまり短期記憶を司る場所ということになります。

 

短期記憶は、仕事や生活の中でとても重要なものです。

 

例えば、買い物に行くときに何を買うのかを記憶したり、仕事を進めるうえで覚えておかなければならないことも、短期記憶に保存されて、それを基に仕事を進めていくものです。

 

その短期記憶を司る海馬がダメージを受けてしまうと大変な事態が待っていることは簡単に想像できますよね。

 

最悪のスパイラルに陥ると、仕事の人間関係などでストレスを慢性的に感じる状況の中、海馬がダメージを受けてしまうと、仕事でもミスが多発することになり、それがストレスとなって海馬をさらに攻撃、それがさらにミスを誘う、という状況が生まれてしまう可能性があります。

 

そのような状況はぜひとも避けたいですよね。

 

ですから、慢性的なストレスは上手に解消することが重要になってきます。

 

脳をストレスから守るために

 

ストレスから脳を守るためには、ストレスを感じた時にどのように解消するか、ということが重要になります。

 

当たり前ですよね。

 

その当たり前のことが、多くの方にとって適切にできていない、という今の状況が問題になのです。

 

それがなぜできないのかというと、ストレスを感じてから、さあストレスを解消する方法を探そう、という感じで準備を事前に行っていないからです。

 

ストレスを解消するためには、ストレスを感じた時にどのように対処するか、ということを前もって考えておくということがとても大切です。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

そのためには、コーピングレパートリーと呼ばれるものがお勧めです。

 

詳細についてはこちらを参考にしてみてください。

 

有酸素運動

 

そして、脳をストレスから守るためには、やはり運動がとても効果的で、お勧めは有酸素運動です。

 

もちろん筋トレやサッカーなどのスポーツでも素晴らしい効果をもたらしますので、それらのスポーツを習慣化されている場合は、ぜひそれを続けることをお勧めします。

 

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有酸素運動がなぜお勧めなのかというと、やはり誰でも取り組むことが簡単であることです。

 

ウォーキングやジョギングなどは、道具などを必要としないで、今からでも始めることができますよね。

 

ですから、運動を始めるならまずは有酸素運動から、ということになるわけです。

 

運動がなぜストレスに効果的なのかというと、実は運動自体がストレスを与える行為になります。

 

運動によってストレスを感じた身体は、ストレスに対処するためにやはりコルチゾールなどを分泌して、ストレスに対処するのですが、運動が終わるとコルチゾールなどのストレスホルモンは、急激に減少していきます。

 

そして、運動を始める前よりもコルチゾールが下がるということがわかっています。

 

さらに運動をすることで、ストレスを感じた時に分泌されるコルチゾールの量が少なくなるということが報告されています。

 

運動をすることで、ストレスへの対処が上手になる、というような現象が起こるということですね。

 

コルチゾールが減れば、脳に届くコルチゾールも当然減るわけですから、無毒化も容易になりますので、運動の効果はかなり高いということになりますね。

 

そして、有酸素運動は海馬にもとても良い効果があると言われていて、記憶力をアップさせるためには、有酸素運動がとても効果的な方法であるとも言われています。

 

もちろん運動は海馬だけではなく、脳全体にもとても良い影響がありますので、ストレス解消だけではなく、脳の活性化のためにも、ぜひとも習慣化したいものです。

 

マインドフルネス

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マインドフルネスも、ストレスを上手に解消するためには有効な手段です。

 

マインドフルネスとは、今現在に意識を集中させている状態のことです。

 

そして、ストレスを感じているような場面を思い浮かべるとわかると思うのですが、私たちの意識は今現在に集中しているような状態では到底なく、過去の嫌なことを思い浮かべたり、未来の不安などを思い浮かべたりしているはずです。

 

そこで、マインドフルネスをすることで、今現在に集中させることができるようになれば、ストレスにも上手に対処できるようになり、脳を守ることができるということになります。

 

マインドフルネスはとても簡単で、瞑想をしながら自分の呼吸に意識を向け、雑念などがわいてきたら、それを排除しようとする必要はなく、もう一度自分の呼吸に意識をむける、ということを繰り返すだけです。

 

マインドフルネスは、続けられるなら長く続ければよいのですが、続けられない場合は、数分でも十分に効果があると言われています。

 

ですから、仕事などでつかれた、ストレスを感じたという場合など、数分目をつぶってマインドフルネスを行う、という程度でも効果を感じることができますよ。

 

まとめ

 

慢性的なストレスは避けて通ることができない、と感じるかもしれませんが、重要なのはそれを感じた時にどのように対処するか、ということを考えておくことが重要です。

 

そして、運動やマインドフルネスでストレス自体に強い、という状態を作り出せば、ストレス対処はばっちりということですね。