コミュニケーション能力を高めるために最初に行うべきことは?
コミュニケーションが苦手
仕事の場はもちろんですが、家庭や日常生活の中でコミュニケーションは行われますから、誰もが毎日必ずとらなければならないものです。
しかし、人見知りの人、コミュニケーションが苦手な人などは、毎日行うコミュニケーションに苦痛を感じたりすることがあります。
そして、コミュニケーション能力が異常に高い人は、どうしてあんなに上手に人と会話できるのだろうと、不思議に思うことも多いようです。
しかし、どのように改善していけばよいのか、ということがわからないため、あまり改善できない、というのが現実でもあります。
私もコミュニケーション能力が高いというわけではありせんので、どのように会話を進めることが、コミュニケーションをスムーズすることができるのかに興味がありました。
そこで、コミュニケーション能力が高いと言われる方の共通点を探して、それを真似することが一番近道なのではと考え、そのような研究について調べてみましたので、それを少しお話ししたいと思います。
相手のしぐさなどを真似する
コミュニケーション能力の高い人は、相手と打ち解けたり、信頼を得ることが人一倍上手である、ということは誰もが納得しますよね。
すぐに打ち解けないからコミュニケーションが苦手なのですから、その逆ができる人はコミュニケーション能力が高いということになりますからね。
コミュニケーション能力が高くない人が、誰かが初対面の人とあっという間に仲良くなっている、というようなシーンを見ると、ああ、コミュニケーション能力が高くてうらやましい、という気持ちになってしまいます。
きっとそんな人があなたの周囲にも1人はいると思います。
ですから、そのようなコミュニケーション能力の高い人が、あっという間に相手の心を開かせてしまうのには、相手との一体感のような雰囲気をつくるようにコミュニケーションを進めていけるからだということが言えそうです。
逆にその一体感を作り出す方法を、コミュニケーション能力が低い人は持っていないということになりますね。
初対面の人と話す際には、この一体感をいかにつくるか、ということに全力を注ぐべきではあるのですが、どうすればできるのかがわからないというのが正直なところです。
そんな方法がないのかと調べてみると、いくつかのテクニックがあるようなのでご紹介します。
NLPという心理学があるのですが、そこに2つのテクニックがあります。
ミラーリングとペーシングです。
ミラーリングとは、文字どおり「鏡」のように、会話をしているときに合わせていく方法です。
会話中の相手の表情や姿勢、動作、ジェスチャーなどを、相手と鏡写しになるように合わせていくテクニックです。
ペーシングとは、話すスピード、声のトーン、口調などを相手に合わせていくことで、ペースを合わせることからペーシングと呼ばれています。
なぜ、相手に合わせることが信頼関係を築くことに繋がるのかと言うと、人には、自分と似た人に対して好意や親近感、安心感を持ちやすい、という特性があると言われているからです。
共通点があるほうが、それを起点として様々なことを話すことができますよね。
例えば、初対面の人でも、出身地が同じだとわかったら、少しかもしれませんが嬉しいと思いますよね。
また、今住んでいる場所が近くて、いろんな情報を共有するようにお互いが話すことができれば、かなり親密度が上がると思います。
または、同じ俳優やアイドルのファンだとわかって連帯感を感じたり、趣味が同じで話しが尽きなくなるというような経験もあるかもしれませんね。
そして、いつの間にかすっかり仲良くなっていたという嬉しい結果をもたらすことはしばしばあります。
つまり、信頼関係が築かれている人同士は、共通点が多いということになります。
しかし、初対面では共通点があるのかどうかわかりませんので、相手の真似をすることで共通点を作ることがポイントになります。
相手の動作や口調などに、こちらから合わせていくことで共通点を作ることができ、すでに信頼関係が築かれているよ、という状態を意図的に作り出していくということになります。
簡単なようですが、効果が高い方法になります。
相手をまねるということは、人類が言葉を持たない時代では重要なコミュニケーション手段だったようで、その名残が今の私たちにも残っていると言われています。
ですから、相手をまねるということに親近感を覚える、ということもある研究で言われていますので、ぜひ試していただきたいテクニックですね。
質問をたくさんする
会話をスムーズに行うためには、やはり質問するということが重要なのですが、コミュニケーションが苦手という人は、やはり質問の回数も少ないというのが特徴になります。
何を聞けばよいのかわからないというのが理由になるようですが、相手のことを知りたいという気持ちがあれば質問は結構出てくると思います。
ハーバード大学の研究で、モテる人の会話について調べたものがあります。
モテる人の中で、コミュニケーションが苦手という方はあまりいないと思いますので、この研究はコミュニケーション能力を高めるために、かなり役に立つものです。
その中で特徴があったのは、やはりコミュニケーションが得意、モテる人というのは質問の回数が多いという結果になっています。
通常の会話では質問の回数は15分に4回以下になるそうですが、モテる人というのは15分間に9回以上の質問をするというのです。
もう、1分に1回程度という風に考えてもよいというぐらい質問していますね。
もちろん質問の仕方にも十分に注意が必要です。
無意味に質問を連発しても、それは嫌われるために質問しているのと同じことです。
ですから、質問するためには、相手のことを知りたいという気持ちがなければならず、相手が気持ちよく話すことができるように質問する必要もあります。
つまり、質問というのは相手を知りたい、相手との共通点がないかどうかを探したい、というように、相手への好奇心がなければすぐに飽きられてしまいます。
ここでもできましたが、会話で相手との親近感を深めるためには、相手との共通点を探すことであり、親近感を高めるための質問をするということを心がけなければなりません。
ここがコミュニケーションが苦手な人には難しいところで、相手を知りたいということで自分知りたいことを質問してしまいがちですが、コミュニケーションは相手がどう感じるかが最も重要なところであり、そのための質問ということも忘れないようにしないと、逆に相手との関係が悪くなってしまいます。
コミュニケーションで大切になるのは、やはり相手の話を聞きながら、相手の感情も聴くということができなければ、心地よい会話は難しいものですよね。
まとめ
コミュニケーションが苦手な場合は、自分のことに集中してしまって、相手が見えないという状況になることが多いですね。
それはよくわかるのですが、相手のしぐさや声のトーンなどをしっかりと観察して、それに合わせていくトレーニングは、やはりとても重要になってきます。
コミュニケーションはキャッチボールと言われることがありますが、相手が取りやすいボールを投げる、という相手のことを考えなければならない、という意味でもその例えは正しいと思います。
独りよがりで剛速球を投げて満足していては、コミュニケーションがいつまでたっても上達しませんから、相手を観察できる能力を訓練することが重要ですね。