読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

春菊がおいしい季節。その実力は鍋のわき役にしておくのはもったいないほどでした!

春菊は風邪薬?

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春菊は独特の香りがあるため、好き嫌いが分かれる野菜だと思います。

 

春菊の独特の香りは、α-ピネンやぺリルアルデヒドなどの成分によるものです。

 

これらの成分は、自律神経に作用して胃腸のはたらきを促し、消化吸収を良くしたり、痰を切って咳を鎮める作用があると言われています。

 

この香りの成分の効果から、春菊は漢方薬の本場中国でも昔から珍重され、食べる風邪薬とまで言われる野菜です。

 

私は、あの香りが嫌いではないので、鍋に春菊を入れるのが好きなので、冬には良く食べる野菜です。

 

鍋に入れるしか食べ方を知らない、という方も多いようですが、意外とたくさんのレシピに春菊が利用されているので、たくさんあっても困らない野菜だと思います。

 

最近のお気に入りとしては、春菊のナムルです。

 

春菊を混ぜて、ニンニクやゴマ油、塩、好みによってうま味調味料や鶏ガラスープの素などを使って味付けするだけで、かなりおいしい料理になります。

 

ちなみに春菊は灰汁が少ない野菜ですので、柔らかい葉の部分は生でも食べることが。できます。

 

茎の部分は固いので熱を先に通して、葉の部分は生でも食べられるため、さっと熱を通すことで、均一に熱を通すことができ、おいしく食べることができます。

 

春菊の栄養について

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春菊は鍋料理のわき役のようなイメージがあるため、栄養についてもそれほど知られていないような感覚がありますが、実は栄養価がかなり高い野菜ですよ。

 

β-カロテン


春菊にはさまざまな栄養素が含まれており、とくにβーカロテンが豊富なのが特徴です。

 

βーカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や目の粘膜を健康に保つ効果があります。

 

また、ビタミンAは薄暗いところでの視力を維持するといった作用のために必要なものです。

 

さらに、βカロテンには抗酸化作用があるのも特徴です。

 

抗酸化物質であるβカロテンは、身体が活性酸素によって酸化するのを防いでくれるため、積極的に取りたい成分です。


ビタミンC


春菊には、ビタミンCも豊富に含まれています。

 

その含有量は、100gあたりに19mg含まれていますので、かなり多い部類に入ります。

 

ビタミンCは、軟骨や毛細血管などに存在するコラーゲンの合成に欠かせません。

 

さらにコラーゲンは、皮膚にも重要なものであるということは常識ですよね。

 

そのコラーゲンは体内で生成されるのですが、その際にビタミンCが使われます。

 

ですから美容や健康のためには、コラーゲンはとても重要なものであり、そのためにビタミンCは美容のビタミンとも呼ばれるのです。

 

ビタミンCが不足すると血管がもろくなってしまって、出血につながるおそれがあります。

 

これを敗血症というのですが、ビタミンCが不足して敗血症になるということは稀だと思いますが、その重要性を理解するために、この事実を知っておくことは大切ではないでしょうか。

 

また、ビタミンCは皮膚においてメラニンの生成を抑える作用があることから、日焼け対策に役立つ栄養素とも言われています。

 

そして、ビタミンCはβカロテンと同じく抗酸化作用があります。

 

そのため、活性酸素によって身体が酸化されるのを予防してくれます。

 

抗酸化物質は、相互に作用してその作用を高める特徴がありますので、βカロテンとビタミンCを豊富に含んでいる春菊は理想的な食材ということが言えそうですね。


ビタミンK


ビタミンKは、骨や血管の健康維持に役立つ栄養素。

 

春菊における含有量は、100gあたり250μg(マイクログラム)です。

 

ビタミンKは骨にあるたんぱく質「オステオカルシン」を活性化する特徴があります。

 

その効果によって、カルシウムが骨に沈着するよう促すため、骨を丈夫に保つ効果が期待できるのですね。

 

骨の形成をサポートするため、丈夫な骨を作るうえで重要な栄養素のひとつであり、骨粗鬆症の治療薬としてメナキノン-4が処方されることがあります。

 

ビタミンKはいくつかの成分の総称になっているのですが、メナキノン-4はビタミンKに含まれるものです。


カリウム


春菊には、カリウムが100gあたり460mg含まれています。

 

カリウムはミネラルの一種であり、細胞の浸透圧の調整をおこなう栄養素と言われています。

 

そのためカリウムには、ナトリウムつまり塩分の排出を促す作用があると言われています。

 

外食が多かったり、ファーストフードを食べる機会が多くて塩分の摂り過ぎが気になる方は、とくに意識して摂るのがおすすめの成分になります。

 

また、ナトリウムを排出することで水分のバランスも整う効果があるため、むくみの解消にも効果があると言われています。



貧血対策に欠かせない栄養素である鉄。

 

春菊における含有量は、100gあたり1.7mgと、かなり豊富に含まれています。

 

体内で鉄は、赤血球のヘモグロビンの中にたくさん存在しています。

 

鉄が不足すると全身への酸素の運搬が滞ってしまいます。

 

その結果として貧血の症状が出るおそれがありますので、とくに月経がある女性や、妊娠中・授乳中の方は多くの鉄が必要なため、不足しないよう気を付けなければいけません。

 

とはいえ、鉄はサプリなどで取りすぎると悪影響があります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

鉄分についてはこちらも参考にしてみてください。

 

しかし、食材からなら鉄分を取りすぎることは、ほぼないと言われていますので、春菊を食べて効果的に鉄分を補給したいですね。

 

カルシウム


さらに春菊に含まれる栄養素の特徴として、カルシウムが豊富なことがあげられます。

 

100gあたりの含有量は120mgですので、牛乳よりも多いぐらいの量が含まれていることになります。

 

カルシウムは骨を形成する栄養素であり、慢性的に不足すると、骨量が減少するおそれがあることは誰もが理解していることですよね。

 

やはり骨の健康維持のために、カルシウムが豊富な食品をしっかり摂る必要があるのですが、春菊は理想的な食材ということができそうです。


食物繊維


春菊100gあたりには、食物繊維が3.2g含まれています。

 

食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のふたつにわけられますが、春菊にはとくに不溶性食物繊維が豊富に含まれています。

 

不溶性食物繊維は消化されることなく腸に届き、そこで水分を吸収して便の容積を増やし、スムーズな排便をサポートしてくれます。

 

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便通を整えることで腸内環境を整える作用もあり、もちろん便秘対策に役立つ栄養素ですよね。

 

便秘は美容にはもちろんですが、健康にも悪影響を与えてしまうものです。

 

腸内環境を整えることは、免疫力を高める、維持するためにもとても重要なことです。

 

免疫を司る細胞の多くは腸内の存在していると言われるため、腸内環境が乱れてしまうと、どうしても免疫が下がってしまうことになります。

 

ですから、腸内環境が乱れてしまって、風邪をひきやすくなったり、体調がすぐれないという経験をされる方は多いです。

 

春菊を食べることで、そんな腸内環境の乱れとは無縁の生活を送りたいですね。

 

まとめ

 

冬に旬を迎える春菊ですが、その栄養価の高さには驚いた、という方が多いのではないでしょうか?

 

鍋のわき役のような野菜ですが、栄養価は主役になるにふさわしい野菜かもしれませんね。

 

春菊には意外とたくさんのレシピがありますので、鍋だけではなくいろんなメニューで食べることをお勧めしたいと思います。

 

あまりたくさん食べるイメージがないかもしれませんが、料理の幅が広がれば当然食べる量も増えますので、ぜひともいろんなレシピに挑戦していただきたいです。