メモをとる効果が凄かった
メモを取っていますか?
メモを取るということは、あらゆることの基本ともいえることですが、あまり活用していない方が多いように感じます。
書くのが面倒くさい、というのが最大の理由になっているようです。
また、どのようにメモを取ればよいのかということがわからない、というのも理由になるようですね。
メモを取るということは、自分の記憶の補助として機能すればよいだけで、それがどのような方法でメモを取られたものであっても、記憶に残るのであればそれが正解です。
つまり、どのようにメモを取らなければならないのか、という質問にはたった一つの答えというものはない、ということになります。
自分に合った方法でメモを取ればよいのであって、きれいにメモを取る必要もなければ、見栄え良く飾ったりする必要は全くありません。
もちろんきれいにメモをとることで記憶に残るというのであれば、きれいにメモを取るべきですが、少々汚いぐらいのメモの方が意外と記憶に残りやすいということも多々ありますので、それはケースバイケースということです。
私は個人的にはちょっと汚いメモの方が、なんとなく記憶に残るような気がします。
汚すぎて後々読む気がしない、ということなら問題ですが、読むことができるように自分に合わせたメモをとることで、自分の宝物のようになっていくものですよ。
メモを取るメリット
メモをとることには、本当にたくさんのメリットがありますので、書ききれないぐらいかもしれませんが、いくつか紹介したいと思います。
話を頭に入れやすい
会議や相談をしているときには、誰かの話を聞いているはずですが、メモを取らないと話している情報が、本当に素通りしていく感覚で、全く記憶に残らないという経験がありませんか?
私は何度もあります。
私たちの記憶力というのは、この程度のものなら覚えておくことができるだろうと思っても、次の瞬間に別のことを考えてしまうと、その情報がすっぽりと抜けてしまうほどにもろいものです。
これはワーキングメモリーと言われる部分、短期記憶と呼ばれる部分の問題ですが、新しい情報が入ってくると、古い記憶が押し出されてしまうような構造なのが原因のようです。
しかも、蓄えておくことができる情報量は、7個プラスマイナス2個というぐらいで本当に小さいものです。
ですから、メモを取らずにいると、会議などで話されている内容が全く覚えられていない、ということが多々あるわけです。
しかし、メモを取りながら話を聞くと、メモを取らなければならない、という意識も働いて、しっかりと会議の内容や話の内容を記憶にとどめることができます。
メモを取り始めると、メモをとるために聞き洩らしてはいけない、という意識が強く働いて、情報をしっかりと聞こうとするため、メモの効果をすぐに実感できると思います。
眠くなりにくい
会議や講演を聞くような状況は、睡眠にいざなわれるかのような感覚に襲われることはありませんか?
私はしょっちゅうあります。
しかし、会議などですべてをメモに取ろうとしていると、手を動かすことになりますので、眠気防止になります。
私もメモをとるように意識してからは、会議などで眠気に襲われることは少なくなりました。
もちろん、睡眠不足が続いていたり、慢性的に睡眠負債を抱えているようならば、メモの効力はかなり低いので、万能薬のような期待をして使うことはできません。
今現在に集中できる
研究によって、私たちが幸せを感じるのは、今現在の状況に集中している時だということがわかっています。
今現在に集中するためには、余計な情報が頭の中に残っていてはなかなか難しいですよね。
あの仕事が残っていた、今日の晩御飯の献立は何にしよう、本の内容が気になる、毀滅の刃の新しいアニメが見たい、というように、いろんな情報が頭の中に残っていては、今現在になかなか集中できないものです。
そこで、やるべきことをメモに書いて順番をつけることで、今やるべきことに集中することができるため、仕事や家事などもスムーズにこなすことができます。
しっかりとやるべきことに集中することができれば、ますます幸福度が上がっていきますので、さらにメモの効果を感じることができるのではないでしょうか。
相手の信頼を得ることができる
これは、メモを取る姿勢を見せることで得られる副産物的なものですが、侮ることはできませんよ。
会議や話し合いなどでメモを取っている姿を見せると、積極的に話を聞いてくれていという気分になって、相手も嬉しく心地よい気持ちがしてくるものです。
あなたが話しているときに、しっかりとメモを取っている人がいれば、嬉しく感じたり、快適に感じたりすると思います。
相手に快適な気持ちを与えることができれば、さらに深い情報まで得ることができる可能性も高くなりますし、その相手との関係もさらに強固なものになっていく可能性も高くなるため、メリットだらけということになりますね。
インプット、アウトプットの能力が高くなる
メモを取るということは、話などを聞いて文字に書くということですから、情報が素通りしていくことが少なくなります。
素通りしなければ、インプットすることが多くなっていくため、当然インプットの能力が高くなっていきます。
そして、アウトプットですが、メモを取るということは今聞いたことを文字にして書くということですから、言語化するということになります。
聞いたことを言語化するということはアウトプットに他なりませんので、アウトプットの能力も高くなるというわけです。
メモを取っても記憶に残らない
さてメモの機能としては、自分の記憶力を補完することが目的なわけですが、メモを取っても記憶に残らない、という場合はそのメモは役に立たないということになります。
記憶に残るようにメモを取る、ということができなければ、メモを取る時間が無駄ということになりますね。
自分に合ったメモを取ればよいわけですが、それが記憶に残らないのであればメモの機能を果たしていないわけです。
メモをとる目的をしっかりと認識して、記憶に残るようにする必要があります。
読み返す
当たり前ですが、メモは書いたら終わりではなく、読み返すために書くものです。
ですから、何度も読み返すことがとても大切ですが忘れがちですよね。
そこで、メモを読むことを習慣化するために、仕事の終わりや一休みするときなどにメモを見返すことをお勧めします。
さっと見返すだけでも記憶に定着する率は大きく跳ね上がりますので、面倒くさいと思っても見返すようにしてください。
おそらく面倒くさいのは最初の数日だけで、すぐに見返すことが当たり前になると思いますよ。
メモは未来の自分に教えるように書く
記憶に残すために最も効果的な方法は、誰かに教えることだということを聞いたことがあるかもしれません。
そこでメモを取るときには、未来の自分にその内容を教えるようにとることが重要です。
自分が取り組むべき内容、忘れてはいけないこと、など自分がわかるように書き加えておくことで、見返すときにも何をすべきかわからない、ということがなくなるため、記憶に残りやすくなります。
まとめ
メモを取るということは、とても重要な行動でありメリットがたくさんあるため、ぜひ今日から習慣化していただきたいものです。
メモをどのようにとるのか、というテクニカル的な問題もありますが、やはりまずはメモを取るということを習慣化することから始めるのが良いと思います。
習慣化したのちに、より効率的にメモを取る方法がないか、ということを探していけば、自分に最も適したメモの取り方に出会えると思いますよ。