読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

投資で成功できるかどうかは「待てる」かどうか?

投資していないと気が済まない?

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多くの機関投資家ファンドマネージャーは常に投資をしているものですし、現金で持っている金額は少なく、株式市場や債券、通貨などに投資をしていないといけないため、常に市場の動きに注力している必要があります。

 

しかも、常に高い利率の儲けを出す必要がありますので、いつもストレスを抱えているような状況なのではないかと思います。

 

しかし、私たち個人投資家というのは、常に何かに投資していなければならない、ということはないため、投資対象がないな、と感じた時には現金で持っていればよいのです。

 

そして、投資対象と思えるものが出てきたときに、その現金を株式や債券、通貨などに変えれば良いわけですから、私たち個人投資家の武器は、「待つこと」なのですね。

 

しかし、この待つことができないのが、負ける投資家の特徴になっているようです。

 

もちろんデイトレードなどで、一気に資金を増やしてお金持ちになった、という話は良く聞くことですが、そのような人は一日に何度も取引をしているものです。

 

その手法は薄利多売のビジネスモデルということができます。

 

この方法で稼ぐことができればよいのですが、うまくいく人は本当に少数でほとんどの人は、コツコツ貯金してためたお金を一気に溶かしてしまって、市場から退場してしまいます。

 

この方法があっている、という確証がないのであれば、わざわざその方法に固執する必要はありません。

 

トレードを繰り返して資金を失うのであれば、利息が少なくても銀行に預けておく方が資産運用としては上手だということになります。

 

銀行預金は立派な資産運用として考えて差し支えないですから、それを活用するべき時は、それをしっかりと活用しましょう。

 

そして、投資対象にふさわしい銘柄が現れた時には、いよいよ銀行に預けている現金を引き出して投資する時です。

 

そこまでいかに待てるか、ということが個人投資家の腕の見せ所ということになります。

 

偉大な投資家は待てる

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大金持ちになった投資家というのは、いつも資金を株式などに投資しているというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではないようです。

 

待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。

チャーリー・マンガー

 

チャーリー・マンガーは、世界一の投資家として有名なウォーレン・バフェットが運営するバークシャー・ハザウェイの副会長です。

 

ウォーレン・バフェットともに、バークシャーを成長させた投資家ですので、学ぶべきことが本当にたくさんあります。

 

そのチャーリー・マンガーが、待つことが大きな助けになる、と話しているのですから、それができなければ投資家としての成功はなかなか難しいのではないか、と感じてしまいます。

 

例えばウォーレン・バフェットは、1960年代後半にいったん株式市場を離れたのですが、そこから自分が買いたいと思う銘柄が出現するまで5年待ったそうです。

 

世界一の投資家が5年間銘柄を見つけることができなかったのですから、私たちもその程度の時間を待つことができる忍耐が必要になるでしょう。

 

また、バフェットとマンガーは、1990年代後半のITバブルの時には投資対象を見つけることができなかったようで、魅力的な銘柄を見つけたのはITバブル崩壊後の2003年だったと言います。

 

その間、もちろんすべてを現金で持っていたというわけではありませんが、その多くの現金として保有していたようです。

 

現金で持つメリット

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待っている間は現金、もしくは元本割れがほぼないような資産に変えて持っているわけですが、そこにはどのようなメリットがあるのか気になりますね。

 

いろんなメリットがあるのですが、著名な投資家にとって一番重要なことは、投資チャンスが出てきたときには、一気に手元の現金を投資することができるということです。

 

多くの投資家は、相場が崩れて株価などが安くなると一気に売ってしまって損失を確定しようするわけですが、冷静さを失って必要以上に株価が安くなっている状況を作り出します。

 

そこで待っていた投資家たちは、投げ売りのバーゲンセール状態の銘柄を次から次に購入していく、という行動に出ます。

 

そこまで待てるか、ということが投資家として成功できるかどうかの違いになるわけですね。

 

待っている間はどうする

 

待っている時間は何をすればよいのか、というともちろん投資先を探す作業を行う必要がありますし、日々のお金の流れなどを学んでおく必要もあります。

 

待っている時間は常に自分の知識を増やすように行動する必要があるわけです。

 

しかし、個人投資家の場合は、投資だけで生活できるという人は少ないはずなので、本業をしっかりと行う必要があります。

 

投資というのはギャンブルではなく、安く仕入れて高く販売するという、ビジネスの基本となることを行うわけですから、それだけで生活できるようになるためには、スキルをしっかりと学ぶ必要があります。

 

投資で独立するのは簡単?

 

この世にはあらゆるビジネスがあり、何かのビジネスで独立しようと考える人は少ないものです。

 

しかし、投資となるとなぜかすぐに独立してトレーダーとして生活しようとする方が多いのが不思議です。

 

八百屋さんを始めるには、安く野菜などを仕入れるルート、野菜を売るスペース、お客様をいかにたくさん集めて買ってもらえるか、という知識が必要になるわけで、それを始めるためには八百屋さんの知識をしっかりと学ばなければなりません。

 

投資家も、銘柄を安く仕入れてきて、他のお客様に高く買っていただくという、野菜を仕入れるのと同じことを行わなければならないわけです。

 

それを簡単にできると考えるのは、如何にバカげたことか、すぐに分かりますよね。

 

仕入れをするために、投資家に必要なスキルは待つことであり、それができないならば投資家として成功することは難しい、ということになりそうですね。

 

まとめ

 

人類の問題はすべて、部屋の中で一人静かに座っていることができないことから生ずる

ブレーズ・パスカル

 

投資家としての問題も、待てないことから発生するということが言えそうです。

 

今まで見てきた通り、個人投資家の最大の武器、「待つ」ということを最大限に活用することができるかどうか、ということが成功できるかどうかの重要なポイントになるのではないでしょうか?

 

待てることが前提となり、さらに銘柄選択、資金管理など様々なスキルが必要になるため、投資家として求められるスキルはかなり高度なものです。