老後の資金を作るためには早いうちからETF投資を
老後の資金が心配
ETF投資で資金を作りたい、特に老後資金を作りたいという方が多いようです。
老後資金は多ければ多いほど良いわけで、上手に増やしていくことができれば、老後の資金を潤沢にすることができます。
しかし、老後資金ですから大きなリスクを取って運用してしまうと、すべてが吹き飛んでしまうことになり、悲惨な老後になってしまいます。
理想はノーリスクでハイリターンを得ることですが、そんな投資先はどこにもありません。
銀行やその他の金融機関に預貯金しているからリスクゼロと考える方もいらっしゃいますが、預貯金であってもノーリスクではありません。
金融機関が破綻してしまった場合、最悪の状況では1000万円までしか保証されませんので、リスクはどこにでも存在しているということです。
株式投資や債券などに投資したり、コモディティと呼ばれる商品先物取引などに投資することは、大きなリターンを期待することができます。
しかし、リスクもそれだけ大きなものになりますので、投資の知識をしっかりと持っていて、銘柄を選ぶことに自信があるのであれば取り組んでもよいのですが、そうでない場合は老後資金のためにはおこなうべきではありません。
知識がないけれど、個別銘柄にも投資したいという場合は、老後資金ではなくて、余裕資金でちょっとだけ行う、という程度にしておくべきでしょう。
そこで多くの方が老後資金のために投資をしているのが、ETFと呼ばれるものに投資をすることです。
ETFとは何か?
ETFとは「Exchange Traded Funds」の頭文字を取っているもので、証券取引所に上場していて、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託のことです。
投資信託と言えば分かりやすいですが、ETFと言われるとよくわからない、という方も多いと思いますので、参考にしてみてください。
ETFには日経平均やTOPIXに連動するように考えられたものがたくさんあります。
ですから、これらのETFを購入するとういことは、日経平均に組み込まれている225社の株式を購入しているのと同じような状況であったり、TOPIXに連動しているものならば、東京証券取引所1部に上場しているすべての企業の株式を購入している状況を作ることになります。
そして、ETFは多くの投資家から資金を集めて投資をするため、少ない資金から始めることができるのも魅力です。
例えば1万円ずつ毎月投資することも可能です。
毎月積立の感覚でETFに投資
そして、EFTで老後資金のために投資をおこなうためには、一気に全額投資することはお勧めできません。
例えば毎月1万円、2万円というような無理のない金額を、毎月ほぼ同じタイミングで購入することをお勧めします。
毎月月初に購入する、月末に購入するというように決めて、一定の金額を投資することです。
その理由は、ドルコスト平均法で投資することができるからです。
ドルコスト平均法については、こちらを参考にしてみてください。
ETFで分散投資
ETFはたくさんの企業に投資している状況ですので、それだけで分散投資している状態を作ることができます。
それで十分に分散投資できているわけですが、日本だけではなくて世界に分散投資したいという方もいらっしゃるでしょう。
その場合には、米国EFTなどの海外の指数に連動しているETFに投資をすれば可能です。
ETFには、本当にたくさんの種類がありますので、そこから自由に選んで投資をすればよいということになります。
例えば、米国債に連動しているETFもありますし、香港の株式指数に連動しているもの、ヨーロッパの株式市場に連動しているものなど、本当にたくさんあります。
コモディティ、例えば原油に連動しているようなETFもあるので、自分に合ったポートフォリオを作ることが可能です。
日本の借金が1000兆円を超えている、ということに対してはいろんな意見がありますが、もしもあなたが、将来その1000兆円を解消するため手段として政府がお金を印刷しまくってインフレが発生すると考えるのであれば、例えばアメリカのETFに投資することでリスクを分散することができます。
日本円だけで資産を持つことが危険、と考えるのであればユーロに連動する、ドルに連動するETFを購入することもできます。
自分の考えで投資先を選ぶことができるというのも、ETFの魅力の一つかもしれませんね。
そして、重要なことは少ない金額であっても毎月積立の感覚で投資を行うことです。
コモディティや通貨はわからないのですが、株式市場に関しては、歴史的にはすべて右肩上がりに成長しています。
経済はここから一切成長していかない、というのであれば株式市場も停滞か下降していきますが、経済が一切成長していかない、ということは通常は考えられません。
ですから、株式に連動するETFに長年積み立てていくことで、資産を作ることが可能になるわ毛です。
まとめ
ETFへの投資は、ローリスクとは言え、投資ですからリスクは当然存在します。
そのリスクをいかにコントロールするかが、老後資産を形成するために必要なことであり、その一つの方法が毎月積立の感覚で投資をすることになります。
老後資金は一発逆転を狙っていくのではなく、コツコツと作り上げていくというイメージを持つことが本当に重要ですね。
そのため、当然ですがETF投資を始めるのは早ければ早いほど良いということになります。