株式投資のためには優れたビジネスモデル「DtoC」を理解すべき
DtoCは優れたビジネスモデル
株式投資に興味がある場合は、やはりいろんなビジネスモデルを理解しておく必要があります。
たくさんの知識があればあるほど、投資すべきかどうかということを決めるときに有利に働きますからね。
そこで今回はDtoCというビジネスモデルについて見てみたいと考えています。
DtoC(D2Cとも言います)のビジネスモデルは、成功すれば利益を得やすいビジネス体系と言われています。
DtoCとは、Direct to Consumerの略で、メーカーが自社の商品を仲介業者や店頭で販売することなく、ECサイトを作って、消費者に直接販売できるビジネスモデルです。
これはアメリカのスタートアップ企業、ベンチャー企業が、SNSやブログを使って消費者を集めて成功させたことによって注目されるようになりました。
DtoCを成功させることができるノウハウ、スキルを持っているところに投資することができれば、利益を得ることができるかもしれませんね。
当たり前ですがDtoCは簡単なものではなく、SNSなどを使った高いマーケティングノウハウが必要です。
ブランド力がそれほどない中小企業が、さあ今からDtoCを始めようと思っても、なかなか難しいところがあります。
DtoCで必要なマーケティング力とは
マーケティングとは、お客様を集めてくることですので、これができなければDtoCでなくてもそのビジネスは終わりです。
ですから、あらゆるビジネスでマーケティングスキルは重要視されるわけですが、DtoCにおいては今までのマーケティングではない方法で集客するため、既存の中小企業が参入しようとしても難しいわけです。
SNSにはいろんなものがあります。
Instagram、Twetter、LINEなど様々なものがありますよね。
そして、YouTubeやブログもとても重要なものです。
それらを使って、いわゆるフォロワーをたくさん集めることによって、自社の商品に注目を集めさせて販売していくことになります。
これは、広告宣伝費が非常に安いにも関わらず、利益を上げることができるため、参入障壁が非常に低いものです。
以前であれば、広告代理店などに依頼したり、テレビCMなどで商品を宣伝していたところが、SNSなどを使って自分で行うことができるわけです。
ここが、簡単に見えてとても難しいところであり、SNSなどを使って人に注目させるためには、今までのビジネスで培ってきたノウハウとは全く違うものが求められることが多いです。
テレビCM等ならば不特定多数の人に、半ば自動で届けることができるのですが、SNSを使っての集客は、見てもらうようにすることから始める必要があります。
そこで躓いてしまう企業がとても多いようです。
DtoCの大前提は商品力
しかし、DtoCを成功させるための大前提は、やはり商品力ということになります。
優れた商品であるから、ユーザーの方がSNSに投稿したり、その良さを誰かに伝えてくれるわけです。
そこから少しずつ話題になって、大きなフォロワーを獲得することができます。
DtoCでフォロワーを集めればよい、というのは当たり前ですが、その前に優れた商品であるかどうかを抜きにして、なんでも売れるというように考えるのは間違っています。
DtoCの場合は、仲介業者や販売スタッフがいないため、ダイレクトに商品の良さが影響するわけです。
むしろ商品力は、一般的な販売経路よりもシビアかもしれませんね。
熱狂的なファンを作る
SNSなどを利用したDtoCのビジネスモデルには、熱狂的なファンの存在が重要です。
テレビCMやチラシを使って宣伝する場合は、一過性になりがちですので、ファンを作るような構造にはなっていません。
しかし、DtoCでは熱狂的なフォロワーがとても重要な役割を果たしてくれるため、その人たちをいかに獲得していくか、ということが重要になります。
そのような戦略が、通常の企業にはまったくないため、これもDtoCが成功しない原因になっているようです。
継続購入できる商品
DtoCが非常に有効なのは、毎月使い続けるような商品ですね。
会員制のビジネスは、毎月一定の売り上げを計上できるため、非常に優れたビジネスモデルであり、例えばヤクルトやダスキンなどがその代表になるでしょうか。
それをDtoCで行うことができれば、かなり有利にビジネスを展開できますよね。
ここでも商品力が重要になってくるわけです。
毎月使おうと思うほどに優れた商品をお客様にお届けできるかが、DtoCを成功させる一つのポイントになります。
まとめ
DtoCの利点を少し見てきました。
DtoCを使ったビジネスを展開している企業は、利益を伸ばしていく可能性が高く、投資する対象として考えていくべきですよね。
しかし、投資する場合には、そのDtoCのモデルが本当に機能するのか、商品力、マーケティングスキルなどを総合的に判断していく必要があります。
DtoCだからということで投資をすると、当然痛い目に遭いますよ。