投資と投機の違いをちゃんと理解していますか?
投資で株価の動きに心が動揺する?
投資をする場合は、心理的にリラックスしていつもと同じ、よく言われる平常心を維持しながら行うことが理想ですね。
しかし、日々の株価に心が揺れてしまう方が多いものです。
やはり多くの方は、株式投資は企業の株式を安く買って高く売るということをメインに考えているからではないでしょうか?
株式投資というのは、株価の上昇がメインではなくて、企業がしっかりと利益を上げ続けていくかどうか、ということがメインになるはずです。
株式を購入する意味についてはこちらで解説しております。
株式投資とは、簡単に言ってしまえば企業に資金提供して、利益を上げてもらうためのものですので、投資家の心理は株価の変動には動揺することはないはずです。
投資ではなく投機を行っていないか?
株価の上昇で利益を得ようとすることは投資ではなく「投機」であると言われます。
投機で利益を得ようとすることはすべて間違い、というわけではありませんが、やはり株価の動きに心を乱されてしまうと、それだけでストレスになりますし、日々の生活や本業にまで影響を与えてしまうことが多いです。
投機という言葉は知っていても実際の例で示そうとすると意外とできない方が多いです。
投機の例を考えるために、農家の方がトラクターを購入するとします。
そのトラクターは農業で作物を育てて、お客様にその収穫した作物を買ってもらって利益を得るためのものですよね。
トラクターはそのために、しっかりと働いてくれるものを選ぶわけです。
これは、農家の方がトラクターに資金を投資して利益を得ようとすることに当たります。
しかし、農家の方が投機で利益を得ようとする場合は、トラクターを購入してそのトラクターが値上がりしたら売却して利益を得ようとすることになります。
おそらくほとんどの農家の方が投機は失敗しますよね。
トラクターの値上がり、値下がりなどは全く分かりませんから、値上がりするかも分かりませんし、買った瞬間からトラクターはおそらく値下がりするでしょう。
投機というのは、勝った瞬間に負けが確定することが多いわけです。
株式投資も同じことであり、投機ではなく投資を行えば、企業が利益を上げ続けていくことで、結果的に株価が上昇していくことになり、日々の株価の変動はそれほど意味がないことになります。
しかし、株価は日々いつでも見ることができるため、トラクターなどよりもはるかに簡単に投機として利用することができてしまうのが難点ですね。
株価をチェックするのではなく企業価値をチェック
株価を日々チェックしている方は、チェックしないと落ち着かないという気持ちがないでしょうか。
私もチャートやオシレータ系のインジケーターなどを使って投資を行っていたときには、常に株価が気になっていて、時間があればチェックしていました。
特に暴落したときなど、本当に気になってしまって仕事どころではありません。
これは、投資ではなく投機を行っていたからです。
投資を行うようになった後、つまり企業価値を把握して、割安で購入して企業がしっかりと利益を上げるのを待つようになると、日々の株価はそれほど気にならなくなりました。
株価は1週間に1回しかチェックしないこともあります。
その程度ですので、本当に落ち着いて株式投資に向かうことができます。
重要なことは、企業の価値が理解できるところまで知識を増やすことであり、そのために勉強するべきですね。
毎日チェックするのであれば、それは株価の変動ではなく企業がしっかりと経営を行っているかをチェックすることが重要になるのです。
まとめ
投機についてはいろんな定義をする方がいますが、実際の行動を例に出してみるとすごく分かりやすいと思います。
投機で利益を上げることをほぼ不可能だということが理解できたのではないでしょうか?
やはり企業の価値をしっかりと見つめ、利益を上げ続けることができる企業なのかどうか、ということをしっかりと判断できることが重要ですね。
そして、今の株価がその企業のポテンシャルよりも割安なのかどうかを、冷静に見極めることで、落ち着いて投資することが可能になります。