読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

中国の企業である恒大集団が倒産すると日本に影響があるの?

恒大集団というのはどんな会社?

 

恒大集団という会社についてのニュースが株式投資をしている方の中で暑くなっています。

 

株式投資をしていない人でもこの会社の名前を聞いたことがある方が多いかもしれません。

 

恒大集団は中国の不動産会社なのですが、どうも経営が怪しいということが言われてるのです。

 

一つの会社ですので、倒産したところでその従業員の方や関係会社にはもちろん影響が出ると思いますが、私たちの生活に影響なんてあるのでしょうか?

 

実はかなり大きな影響があるのではないか、と言われているのですがその理由は恒大集団の規模、大きさにあります。

 

恒大集団は、銀行からの多額の融資を受けて不動産開発を行ってきました。

 

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北京にある高級マンションなども何棟も建設していますし、他にもたくさんの不動産を手掛けてきました。

 

さらにEV自動車など、様々な業種にも事業を拡大していくことで、中国の不動産会社を代表するような会社になっています。

 

しかし、中国では不動産価格の高騰が続いており、新型コロナウイルスの流行が続いている現在でも右肩上がりに価格が上昇しているようです。

 

この状況はまさに日本のバブル期と同じような状況で、普通の会社員が一生懸命働いても、マイホームは夢のまた夢というような状況になっているのです。

 

価格の高騰は不動産投資などによって価格が吊り上がっているわけですが、中国当局は「住宅は住むための物」というスローガンのような目標から、不動産に対する融資に制限をかけ始めているのです。

 

恒大集団は銀行融資をたくさん受けているのですが、融資を制限されると当然困ってしまうわけで、これからどうしようという状況になっているのです。

 

恒大集団のバランスシートを見てみると、2020年度の売上高は約8兆円ということで、融資などなくても大丈夫かと思いきや、当期純利益を見るとなんと5千億円ということですので、ほとんど利益がなくなってしまっています。

 

さらに貸借対照表を見てみると、会社の負債から会社の現金や債権を引いた残りがなんと約17兆円ということですので、借金が17兆円ということになります。

 

これだけ巨額の借金をどうするんだ、どう解決するんだという状況になっているわけです。

 

理財商品を発行

 

恒大集団はこの状況を打破するために、市場から直接お金を得ようと理財商品という金融商品を売り出したようです。

 

理財商品とは利回りがかなり良いのですが、元本保証はないというかなりリスクが高い金融商品です。

 

その年率はなんと13%ということですから、とんでもない高利回りな金融商品ですね。

 

恒大集団の経営状況を考えると、その理財商品の元本を払い戻すことはできなそうですが、案の定返せないようで中国の債権者が恒大集団の前で「お金を返せ」と集まってきている様子がニュースになっていました。

 

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ニュースによるとその負債額が33兆円ということですから、この恒大集団がもしも破産してしまうと、その影響は当然日本にも及んできそうです。

 

先ほどの17兆円は2020年の貸借対照表から出てきている数字ですので、そこからさらに膨れ上がっているのでしょう。

 

その衝撃はリーマンショックレベルとも言われるのですが、どのような影響がでるのかは誰にもわからない状況です。

 

恒大集団は不動産会社ですので、持っている不動産を売却して借金を返済することになるのですが、たくさんの不動産を持っているためそれらを売りに出すと、当然土地の価格が下がってくる可能性があります。

 

そうなると、さらなるショックを引き起こす可能性が十分にあるわけです。

 

何をすべきか?

 

中国発の暴落が始まるかどうかは誰も予想できないことです。

 

始まるかもしれないし、中国政府が何らかの行動をとって抑え込むかもしれません。

 

重要なことは、何が起きても正しい行動がとれるかどうかですね。

 

ショックが起こった時の行動も重要ですし、ショックが起こったとしても影響を最小限にとどめることができるポートフォリオの形成も重要です。

 

まとめ

 

ショックが起こったときにさあどうしよう、ということを多くの人がやってしまいがちです。

 

しかし、あらかじめ準備をしておくことで、より正しい行動がとれるようになるはずです。

 

予測をすることが重要ですし、予測は外れるものですから外れた時にも正しい行動がとれるという状況を作るようにしておきましょう。