中国投資をする場合は中国市場や企業をしっかりと理解すべき
中国の市場について
中国株に投資したいけれど、よくわからないという方が多いですね。
投資というのは自分の理解できないものには投資しない、ということを基本にするべきであり、中国株について理解できない場合は、やはり投資しないというのが正解になります。
しかし、そこで終わりではよくないわけで、中国株について理解しようとするのが正しい行動であり、理解できれば投資すべきか否かということも明確になりますね。
中国株には、3つの市場があります。
これらは東京証券取引所のようなイメージで考えればよいと思います。
上海市場と深セン市場は、まとめて本土市場と呼ばれることもあります。
上海市場は、金融や資本財セクターの企業が中心になっています。
対して深セン市場は、ニューエコノミー分野の企業が多いというのが特徴です。
つまり深セン市場にはIT起業のような新しい企業がたくさんあり、そこにはビジネスの成長を感じている投資家がたくさんいます。
香港市場について
日本から投資をする場合には、上海市場や深セン市場を視野に入れている方もいますが、香港市場をメインにしている方も多いです。
それはやはり香港市場が、上海市場や深セン市場よりも分かりやすい、ということが理由かもしれません。
そして、日本人やその他の外国人投資家も香港株は投資ができるため、香港市場を通して中国株投資をしている方が多いようです。
香港市場には、メインボードとGEMがあります。
GEMは新興企業を対象にしたもので、メインボードよりも公開基準が厳しくないと言われています。
この2つを比べると、上場企業数や時価総額はメインボードの方が圧倒的に高いです。
GEMの企業は新興企業が多いので、JASDAQのようなイメージで、メインボードや東証1部というイメージが近いかもしれませんね。
そして、香港市場の株式は、H株・レッドチップ・香港株の3つに分けられます。
H株とは、中国本土の企業が香港取引所にも上場したものです。
日本では東証に上場してNYにも上場している企業がありますが、それと同じようなイメージでしょうか。
レッドチップとは、中国本土に主な事業資産を持っている海外登記の企業ですが、香港市場に上場している企業です。
なぜレッドチップと呼ばれるのかというと、レッドチップの企業には中国政府の資金が30%以上入っているため、中国共産党のカラーである赤を表すためにレッドチップと呼ばれています。
そして最後の香港株は、H株・レッドチップのどちらにも該当しない企業のことになります。
まとめ
中国株投資をする際は、その市場についてしっかりと理解する必要がありますし、さらに投資する企業についてもしっかりと理解を深める必要があります。
それは日本株でも同じことなのですが、国が変わると難しく感じるものですよね。
ですから、なおさらしっかりと理解しておくことが大切であるということを、しっかりと認識しておく必要がありますね。