投資において危険な「人間のリスク」について
投資のリスクは一種類?
投資に関しては、市場のリスクというものがあります。
このリスクは非常に分かりやすいもので、株式投資であれば買った企業の株価が暴落することです。
企業が倒産するリスクもありますし、世界的な不況が訪れるなど、様々な理由が考えられますが、理由はどうでもよくて、買ったもので損をしてしまうことですね。
株式投資に限らず、FX、債券、不動産などには、すべて市場のリスクが存在します。
リスク管理というのは、主にこの市場のリスクをいかに小さくするかということに着目されています。
このリスクは管理ができるところは、当然管理してリスクを小さくする必要があるのですが、このリスクを大きくしてしまう要因があります。
人間のリスクについて
それは他人に頼るということです。
著著がたくさんある経済評論家の山崎元さんは、これを人間のリスクと読んでいます。
あらゆる投資は、自分自身でリスクを管理して、自分で売買のタイミングなどを考える必要があります。
しかし、自分でリスクをコントロールする方法が分からなくて、証券会社の人や不動産会社の人、そして銀行の人のアドバイスをそのまま実践してしまうことです。
このような投資のプロのように見える人達は、手数料商売をしている人達です。
自分で投資をして、その利益で生計を立てているのではなく、お客様に投資案件を購入してもらって、その手数料で生計を立てているわけです。
つまり、極端な話をすれば、手数料が入ってくればそれでよいわけで、その後でお客様が損をしようが得をしようが関係ない、ということです。
株式投資では、これから上昇していく可能性がある銘柄は、今は人気がないわけですから、株価も低迷しているはずですよね。
しかし、そのような株価が低迷している銘柄は、お客様にはお勧めすることが難しいです。
そこで、お勧めされる銘柄は、今暴騰していて人気が高い銘柄になります。
そのような銘柄の方が理解されやすいですし、見た目に派手で分かりやすいですよね。
しかし、その銘柄を購入したとたんに下がり始める。
その状況を担当者に相談すると、また別の銘柄を進められる・・・
これを繰り返すことで、手数料を何度も得ることができますよね。
私はこのような取引の進め方は、詐欺にも近いような気がしてしまうのですが、法律的には問題ないようなので、だまされる人が多いのが残念です。
手数料商売をしている人は、全員悪人というわけではなくて、善意で仕事を当然しているわけですが、結果としてだましてしまっている、という悲しい状況が生まれています。
ここから言えることは、投資は自己責任ですので、自分で勉強して知識を深めていくしか方法がありませんし、アドバイスをもらう場合は、自分で投資している人に求めるべきです。
そしてそのアドバイスは自分でしっかりと考えて、従うべきかそうでないか、ということを決めなければなりません。
全て自分で決めることで、人間のリスクをゼロにすることができます。
まとめ
投資のプロであれば、素晴らしい投資対象が見つかった場合は、自分で投資するはずです。
しかしながら、手数料商売の場合は自分ではなくて、誰かに投資をさせることで利益を得るわけですから、正しいアドバイスができているのかは、かなり疑問ですよね。
証券会社の外交員などは、株式投資を行うことは一定の制限があるのですが、投資ができないということはありません。
ですから、まずは証券会社で銘柄を進められたら、まずはあなたが買ってみてください、と言ってみるのもよいかもしれません。
リスク管理は他人任せにしないで、自分でしっかりと行うようにしたいものですね。