アディポネクチンを効果的に分泌するための食生活とは
アディポネクチンで痩せる?
アディポネクチンが注目されているため、多くの方がアディポネクチンという名前は聞いたことがあるのかもしれません。
アディポネクチンが注目されるのは、痩せホルモンと呼ばれるもので、ダイエットに効果がありそうということが理由ですね。
まあ、楽して痩せたいという気持ちがあるのは万人に共通したものであり、アディポネクチンはその楽して痩せたいという希望を満たしてくれそう、というのが注目の理由でしょうね。
確かにアディポネクチンは痩せホルモンとしての効果があるのですが、もちろんアディポネクチンだけに頼って、何もしなければ効果はかなり少ないです。
ですから理想は、アディポネクチンをたくさん分泌させるような生活を送りつつ、ダイエットを心がける、というのが一番良い方法なのでしょう。
アディポネクチンを増やす食事
アディポネクチンの分泌を高めるためには、毎日の食事が重要だということは言うまでもありません。
アディポネクチンを作るための栄養などがしっかりとなければ、当然体内でアディポネクチンが分泌されることは期待できませんからね。
そこで食事とアディポネクチンの関係について見てみたいと思います。
大豆製品
アディポネクチンを増やすためには、大豆をとると効果的であると言われています。
大豆たんぱくに含まれているβコングリシニンという成分が、アディポネクチンを増やすといわれているからです。
ですから、大豆たんぱくをたくさん含んでいる大豆製品を食べるということが重要なのですが、できればさらに効率的に大豆製品を食べたいですよね。
そこで大豆製品について少し見てみたいと思います。
木綿豆腐には6.6g、絹ごし豆腐には4.9gのたんぱく質が含まれています。
これは食品100gに対して含まれているたんぱく質の量になります。
これ以降はすべて100g中のたんぱく質の量として記載していきます。
豆腐を凍らせて乾燥させた高野豆腐は、栄養分が豊富だとよく報道されることがあるため、高野豆腐をたくさん食べるべきだと考える方も多いのではないでしょうか。
高野豆腐は木綿豆腐の約7倍のたんぱく質を含んでいる、というような話も聞いたことがあるかもしれません。
確かに、高野豆腐には50.5gのたんぱく質が含まれていますが、それは乾燥品100gあたりの数値になっていますので、そのままの数値を当てはめるわけにはいかないというのが事実です。
なぜなら乾燥した高野豆腐をそのままガリガリと食べる人は、ほとんどいないはずだからです。
一般的に水やだし汁などで高野豆腐は戻されるわけですが、約80%の水分が含まれた高野豆腐の水煮に含まれるたんぱく質は10.7gとなっています。
実際に食べるときにはだし汁でもどすはずですので、この数値を参考にする方が現実的ということになりそうです。
ということで、高野豆腐は普通の豆腐よりもややたんぱく質を効果的に取ることができる、ということになりますね。
言うまでもないですが、納豆や豆味噌、湯葉など、ほかの大豆製品もたんぱく質が豊富ですので、一つにこだわることなくたくさんの大豆製品を食べるように心がけましょう。
青背魚
青魚もアディポネクチンを分泌させるには効果が高い食材と言われています。
それはなぜかというと、青背魚に含まれるEPAもアディポネクチンを増やすと言われているからです。
青背魚とは、アジやイワシ、サバ、サンマなどになりますので、私たちにとって身近な食材ではないでしょうか?
ですから、日々の生活の中で青背魚を摂るということは、比較的簡単なことだと思います。
ただ注意すべきことは、EPAは脂肪ですので熱を加えると溶け出てしまうことです。
刺身やカルパッチョなど生で食べる工夫をするということが、EPAを効率よく摂るための方法ということができます。
お寿司などはかなり効果的にEPAをとることができる食べ方ということが言えそうです。
そして、煮魚の場合は煮汁をすべて飲むようにしないと、EPAを捨ててしまう可能性があります。
もちろんすべてのEPAを捨ててしまう、ということはありませんが、せっかくのEPAですのですべて体内に取り込みたいですよね。
ただし、煮汁を飲むという場合は、すごく濃い味付けになっているものは、さすがに塩分摂りすぎの可能性が高くなってしまうので、そこはケースバイケースで飲むべきかを考える必要があります。
そして、EPAの性質を考えた場合、青背魚の揚げ物はできれば避けるべきということになります。
EPAは熱で溶けだしてしまうということは、揚げた場合はEPAは揚げ油に溶けだしてしまうことになります。
そして揚げ油に溶けたEPAは取り戻すことができないですよね。
毎回揚げ物で食べると、かなりもったいないので、揚げ物にするのはたまにして、後は刺身や煮魚、焼き魚などで食べるようにしましょう。
その他の魚介類
もちろん青背魚だけがアディポネクチンを増やすわけではありません。
ほかに魚介類にも身体に良い成分がたくさん含まれていますし、アディポネクチンにも効果が高い成分が含まれているものがたくさんあります。
例えば、サケやエビ、カニなどに含まれている赤い色素成分であるアスタキサンチンもアディポネクチンの働きを助ける成分として注目されていますよ。
青背魚ばかり食べるわけにはいかないですから、こういった食材も試してみることをお勧めします。
アルコールについて
アルコールも適量であれば、アディポネクチンを増やすといわれていますが、私はアルコールの効果はそれほど強調するべきではないと思います。
なぜなら、アルコールの適量はかなり少ないので、おそらくほとんどの方はメリットがあると聞くと飲みすぎてしまう傾向があるからです。
適量でとどめることができる方は、取り組まれると良いとは思いますが、少数ではないでしょうか?
ちなみに1日の適量というのはビールで中瓶1本、25度の焼酎で0.7合、ワインでグラス2杯程度、ということなのでかなり少ないですよね。
アルコールを飲み過ぎてしまうと中性脂肪を増やしてしまう可能性が高いのは誰もが理解されていると思います。
そして、中性脂肪を必要以上に増やしてしまうことは、アディポネクチンの分泌を阻害することになりますので、逆効果になってしまうわけです。
先ほどからも言う仕上げていますが、お酒を飲み過ぎることがよくあるという人は、アルコールでアディポネクチンを増やすことはやめるべきです。
適度な運動
アディポネクチンを効率よく分泌させるためには、食べ物もとても重要なのですが、当然運動も重要になります。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるのですが、重要なことは脂肪細胞がたくさんありすぎないということです。
アディポネクチンは脂肪から分泌されるため、脂肪細胞がたくさんあるほうが分泌も多くなるのではないか、と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら逆です。
脂肪細胞は適量でないと、効果的にアディポネクチンを分泌することができません。
ですから、適度な運動を行って脂肪細胞を蓄えない、ということがアディポネクチンを効果的に分泌させるためには重要なことになります。
まとめ
アディポネクチンを効果的に分泌させるためには、ヘルシーな食事、適度な運動、ということが重要なようですね。
健康促進やアンチエイジングに重要なことばかりですよね。
やはり基本はすべてのことに通じるとても重要なことだということでしょうね。