読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

アディポネクチンは痩せホルモン!どこから分泌されてどう使われる?

アディポネクチンは素晴らしい

woman seriously performing gym exercise

 

アンチエイジングや美容のために、ぜひとも美しいスタイルを手に入れたい。

 

健康のためにもダイエットをして、体重をコントロールしたい。

 

ダイエットなど、体重のコントロールは、食べ物がたくさんある現代社会に生きる私たちにとっては、もう永遠のテーマになっているかもしれませんね。

 

人間の身体には、素晴らしい機能がたくさんありまして、痩せる、体重を落とすための機能も実は存在しているようです。

 

最近では、あるときは「やせホルモン」、またあるときは「長寿ホルモン」と呼ばれ、話題になっているのですがご存知でしょうか?

 

その正体は「アディポネクチン」という物質です。

 

このアディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種です。

 

生活習慣病の対策としても期待されるこのアディポネクチンには、いったいどんな働きがあるのでしょうか?

 

アディポネクチンは痩せホルモン?

group of women exercise using dumbbells

 

アディポネクチンが、なぜ痩せホルモンと呼ばれるのでしょうか?


ホルモンというと、内臓などから分泌されるのだろうとイメージするかもしれません。

 

しかしながらホルモンは、実は私たち人間の脂肪細胞からも分泌されているのです。

 

ちなみに脂肪細胞からはホルモンだけでなく、多くの生理活性物質が分泌されていますが、そのなかで善玉物質として注目されているのがこのアディポネクチンです。

 

それでは、なぜ注目されているのでしょうか?

 

それは、アディポネクチンには脂肪を燃焼させる働きがあるからで、まさに私たちが求めていたものです。

 

このアディポネクチンの効果から、テレビ番組などでは痩せホルモンと呼ばれたりして、しばしば取り上げられるようになったために、そのように呼ばれるようになったのです。

 

なぜアディポネクチンで痩せるの?

 

ダイエットや体重管理のためには、運動がとても重要であるということは疑いようもありません。

 

運動がなぜそのような効果を生み出すのかというと、体を動かしてエネルギーが必要になると、脂肪を分解する酵素「リパーゼ」が活性化されて、体内の脂肪をエネルギーとして消費します。

 

また、筋肉にある酵素「AMPキナーゼ」も活性化されて、糖や脂肪をエネルギーとして活用しようとします。

 

つまり、運動することでこのような酵素が活発になることで、脂肪が蓄積されるのを防いでくれるのです。

 

これに対して脂肪から分泌されるホルモンであるアディポネクチンには、運動を行わなくても運動したときに活性化される酵素である、AMPキナーゼを活性化する働きがあります。

 

運動をすればもちろん脂肪の消費ができますが、アディポネクチンがたくさんあれば、しなくても糖や脂肪の消費をサポートしてくれます。

 

つまりアディポネクチンが分泌されていれば、脂肪を燃焼しやすく、太りにくいカラダになることが可能というわけです。

 

アンチエイジング、抗酸化作用、脳への好影響などを考えると、運動は絶対に必要なのですが、アディポネクチンが十分にあれば、ダイエットなどがさらに効果的に行えるようになります。

 

脂肪が多いほどよい?

two smiling woman inside room

 

アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されているため、脂肪が多く太った人のほうがたくさん分泌されるのではないだろうか?

 

となると、この世から太った人なんていなくなるのではないか、と考えるかもしれませんが、アディポネクチンは脂肪がたくさんあれば分泌される量が増えるわけではありません。

 

実はその逆なのです。

 

脂肪、なかでも内臓脂肪が多くなればなるほど、アディポネクチンの分泌量が減ってしまうことが様々な研究で報告されています。


そのメカニズムに関しては、すべてが明らかになっているわけではありませんが、脂肪の量が多すぎるとアディポネクチンが減るのは確かなようです。

 

現在、その理由として考えられているのは悪玉物質との関連が指摘されています。

 

脂肪が多く太っている場合、狭い密室に脂肪細胞が詰め込まれていることになります。

 

満員電車のような状態になっているということですね。

 

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狭い場所に詰め込まれた脂肪細胞は炎症を起こし、炎症細胞であるマクロファージがそこに近づいてきます。

 

炎症が起こってマクロファージが近づいてくることによって、脂肪細胞から悪玉物質がたくさん分泌されてしまい、代わりに善玉物質であるアディポネクチンの分泌が減ってしまうと考えられています。

 

アディポネクチンがしっかりと分泌されるためには、脂肪をため込むことを防がなくてはいけないのです。

 

まとめ

 

私たちにとってはとてもうれしい効果があるアディポネクチンが、脂肪細胞から分泌されるのは、少し意外でしたね。

 

痩せホルモンと呼ばれるものが、減らしたい物質である脂肪細胞から出てくるのですから。

 

しかし、アディポネクチンをたくさん出したいから脂肪を蓄えるのは逆効果であるということは理解しておく必要があります。

 

やはり脂肪は適切な量が身体に蓄積されているときにのみ、私たちに良い影響を与えてくれるようですね。

 

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