読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

財務諸表は数字ばかりでよくわからない?売上高総利益率をまずは計算してみて!

財務諸表の数字がよくわからない

 

起業の利益については、財務諸表などを見ることで大まかに知ることができます。

 

そして、当たり前ですがそこでどれだけの利益を出しているのか、ということを見ることが重要です。

 

しかし、利益が大きいというだけでは、その企業が競争優位性を持っているのか、ということが分かりません。

 

なぜなら、利益が大きくても競争優位性を持っていないということは、将来にわかってその利益を確保することができるかどうかわからないということになります。

 

投資家目線で考えれば、起業の利益はできれば永遠に維持しつつ、その利益を伸ばしていくことを望みたいはず。

 

その考えで行くと、利益が小さくても競争優位性を持っている企業を選んだ方が、将来的には良いという可能性もあります。

 

ですから、利益を見るときにはその利益の大きさはもちろんですが、さらにその利益がどこから出ているのか、ということを見ることがとても重要です。

 

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とはいえ、財務諸表って数字が多くて何を見ればよいのか、ということがよくわからないということを感じる方が多いようです。

 

確かに数字だけを見ていても、今一つピンとこないということはよくわかります。

 

そこで投資家はいろんな指標を参考にして考えるわけですが、その指標の一つとして売上高総利益率というものがあります。

 

売上高利益率について

 

企業の利益は簡単に考えれば「売上高ー経費」、売上高から経費をマイナスしたものです。

 

税金などもありますので、利益は経費を引くだけではありませんが、一番大きくマイナスされるのはやはり経費ですよね。

 

ですから、企業の利益を考える上では、経費はとても重要な数字になります。

 

企業が高い利益を出すためには2つの方法しかありません。

 

  1. 売上が大きい
  2. 経費を節約して安く抑える

 

この2つです。

 

そこで、この2つの数字の関係性を表しているのが、売上高総利益率です。

 

売上高総利益は次のように計算されます。

 

売上高総利益率(%) = 売上高総利益 ÷ 売上高 × 100

 

売上高総利益は売上高から売上原価をマイナスしたものですが、その売上総利益だけでは、企業の収益性を比較することがちょっと難しいです。

 

しかし、比率で表すことでその数値を利用して時系列で比較することが可能になりますし、他社との比較も簡単です

 

企業の規模が違ってくると、他社との比較では数字が小さい企業と大きい企業があったりして、どうしても規模の大きな企業の方が成績が良いと感じてしまうものです。

 

しかし、このように比率でとらえることで、数字の大きさに惑わされることなく企業分析を行うことができます。

 

また、時系列で調べることができれば、どのような経営が継続されてきたのかということが分かります。

 

数字が比較的安定している場合は、健全な経営がされているな、ということが分かりますし、そうでない場合は他社との競争が激しいのかとか、薄利多売のためばらつきがあるのかなど、いろんなことが分かってきます。

 

数字だけで見ていては分かりづらいことが、このような比率に変わることで非常に分かりやすくなるわけですね。

 

投資家目線で考える場合は、この売上高総利益率が長期にわたって安定している企業を探すことになります。

 

長期にわたって安定しているということは、コスト競争に巻き込まれていないことを意味する可能性が高いのですが、それは売上原価に高いマージンを乗せて販売しているからです。

 

高いマージンを乗せて販売することは、コスト競争に巻き込まれている企業には到底不可能ですからね。

 

まとめ

 

売上と利益の関係はその数字だけを見ていては、なかなかその企業の性質のようなものがつかめません。

 

そこで売上高総利益率を使って、比率にすることで企業分析がより簡単になるのですが、重要なことはやはり長いスパンでの利益率を見ることが重要です。

 

過去は過去であり、未来はわからないというのはその通りですが、やはり過去、歴史から学べることを無視していては、未来はますます見えないものです。

 

過去からの流れを正確につかむことが、企業分析では不可避ですね。