読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

コーヒーが脳に与える良い効果とは?痴ほう症を予防する?

コーヒーの脳への効果

 

cup of coffee on white ceramic saucer

 

コーヒーを飲むことは、肝臓に良い効果があるかもしれない、というお話をさせていただきました。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

さらにコーヒーにはたくさんの健康への効果があり、研究も進んでいるのですが、その中でも今回は、脳の健康にも効果があるかもしれないという研究を見つけましたのでご紹介したいと思います。

 

またコーヒーか、という方もいらっしゃるかもしれませんが、コーヒー好きの私としては見逃せないものですので、ご容赦くださいね。

 

コーヒーが脳に好影響を与えるという報告はたくさんあるのですが、今回はアルツハイマー病やパーキンソン病の予防にコーヒーが効果的かもしれないという研究をご紹介したいと思います。

 

それはクレンビル脳研究所の研究です。

 

コーヒーとアルツハイマー病、パーキンソン病の発症リスクの低下に相関関係があるということは、いくつかの研究で報告されていました。

 

しかし、発症リスクがなぜ低下するのか、その原因を特定されていなかったために、クレンビル脳研究所では、その理由を特定する研究を進めたそうです。

 

クレンビル脳研究所の研究チームは、「カフェイン入りの深煎り豆」と「カフェイン入りの浅煎り豆」「デカフェの深入り豆」のコーヒーを対象とし、焙煎の過程で生成されるいくつかの化合物(カフェインを含む)について調査しています。

 

その結果、カフェイン入りもデカフェも深煎りのコーヒー豆に、より発症リスク低下の効果が認められたとのことです。

 

この結果によって、アルツハイマー病やパーキンソン病の発症リスクを低下させるのは、カフェインではないということがわかります。

 

なぜなら、デカフェのコーヒーでも同様の効果があったからです。

 

それではいったいコーヒーの何が、発症リスクの低下をもたらしているのでしょうか?

 

それは、コーヒーを焙煎することで生じるフェニルインダンという成分がもたらしていることが判明したそうです。

 

フェニルインダンの働きとは

 

coffee beans beside coffee powder on brown wooden board

 

それではこのフェニルインダンという成分はどのような働きをするものなのでしょうか?

 

この研究によると、フェニルインダンは、アミロイドβとタウを予防する効果、というより、むしろ阻害することが研究で確認されたとのことです。

 

アミロイドβとタウはともに、アルツハイマー病とパーキンソン病の患者の方の脳に蓄積されると言われているタンパク質小片のことです。

 

アミロイドβやタウは、脳を使うことで誰もが毎日作り出している老廃物なのですが、それは当然素早く排出されることが望ましいわけです。

 

さらに現代社会はストレス社会と言われるように、誰もがストレスを抱えながら生きているわけですが、ストレスによっても脳は疲弊してしまうことがありますし、いろんな悩みも浮かんできますので、脳の老廃物がたくさんできてしまう可能性があります。

 

ですから、なおさら早く排出させる必要あることになります。

 

脳は特に睡眠中に脳内に発生した老廃物を排出する作業を行っているのですが、その老廃物が何かの影響によってうまく排出されないようになると、脳にたまってしまうようになります。

 

このアミロイドβやタウなどの老廃物は、当然一気に脳にたまってしまうということはなく、長年かけて少しずつ脳にたまってしまうものです。

 

老廃物が脳にたまり始めるのは、なんとアルツハイマーなどが発症する20年以上前から始まっていると言われています。

 

そして、アルツハイマーなどの痴ほう症と呼ばれるものは、その原因がはっきりと特定されているものではないため、できる限り早い時期から予防を心がけることが大切だと言われています。

 

20年以上もかけて老廃物がたまることで発症するのですから、当然早いうちからの予防が一番重要になります。

 

今回の研究によって、コーヒーに含まれているフェニルインダンは、この厄介な老廃物である、アミロイドβとタウという標的2つの阻害剤として働くということが判明したのです。

 

この結果は、研究でも予想されていなかったそうで、かなり興味深い結果だという感想も報告されています。

 

コーヒーの焙煎によってフェニルインダンは増加するため、先ほどの研究結果では深煎りコーヒーの方が予防能力は高まっていましたが、それはこのような理由があるからのようです。

 

深煎りのコーヒーを飲むようにすれば、フェニルインダンの効果をさらにたくさん体内に取り入れることができるわけですね。

 

クロロゲン酸

 

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コーヒーポリフェノールと呼ばれるクロロゲン酸も、当然脳の健康にはとても重要な影響を与えるものです。

 

クロロゲン酸が持つ高い抗酸化作用によって、身体の酸化が予防されるのですが、それは当然脳にも良い影響を与えることになります。

 

なぜなら、アルツハイマーや他の痴ほう症の原因の一つとして、脳の酸化が考えられています。

 

特にアルツハイマー型痴ほう症の場合は、先ほど見た通りアミロイドβやタウが蓄積することで起こることがあるのですが、アミロイドβやタウがたくさん蓄積してしまうと、それらの老廃物はたくさんの活性酸素を発生させると言われています。

 

そのため、脳が酸化されてしまうことで、痴ほう症が発生してしまう可能性があります。

 

ですから、アミロイドβなどの老廃物をしっかりと排出できる健康な状態を保つこととともに、やはり活性酸素を抑えるために抗酸化物質をたくさん摂取することが、脳の健康にはとても重要になってくるわけです。

 

その点から考えても、コーヒーは最適の飲み物ということになりそうですね。

 

コーヒーに含まれるクロロゲン酸は、高い抗酸化作用があるために、例えば血管の酸化を防いでくれることで、血流をスムーズにするとともに、動脈硬化を防いでくれる効果があります。

 

そうなれば当然、脳への血流もしっかりと確保することができるため、脳の健康にとても良い効果があります。

 

コーヒーと運動

 

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コーヒーを飲んでいれば、それだけで痴ほう症などを予防できるのか、というとやはりそれは無理でして、他にも健康に良い生活を送ることで、コーヒーの効果をしっかりと自分のものにできるようになります。

 

痴ほう症などの病気を予防するための方法としては、やはり運動することがとても効果的なのですが、コーヒーを飲むことで運動の効果が高くなります。

 

アルツハイマーを発症した方の約60%が、内臓脂肪が基準よりも大きくなっているという研究結果があります。

 

つまり、余分な脂肪が脳にも悪影響を与えることになってしまいます。

 

特に内臓脂肪が悪影響を与えてしまうことが、先ほどの例でわかると思いますが、それを防ぐにはやはり運動をするしかないわけです。

 

その運動を効果的にするためには、ぜひコーヒーを利用していただきたいというのが、ここでの話になります。

 

というのは、コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、脂肪燃焼効果があると言われています。

 

クロロゲン酸は特に、肝臓についている脂肪を効果的に燃焼させてくれると言われていますので、脂肪肝を防ぐ効果もあります。

 

そしてさらに、コーヒーに含まれているカフェインも脂肪燃焼の効果があると言われています。

 

これはもう運動とコーヒーはセットにしないともったいないですよね。

 

まとめ

 

コーヒーの成分であるフェニルインダンには、驚くべき効果がありましたね。

 

脳の健康というのは、やはりアンチエイジングや美容のための前提とも言うべきものですし、健康促進にとっても重要なものですよね。

 

脳がしっかりと健康を維持していないと、身体の健康も当然維持できないのですから。

 

脳がダメージを受けるのは、長年かけて蓄積していくアミロイドβやタウなどの老廃物はもちろんですが、内臓脂肪や運動不足などからも影響を受けます。

 

コーヒーを飲みつつも、日ごろの生活を健康的なものにして、それを継続していく、ということがやはり一番大切だということを再確認させてくれる研究報告だったと私は思います。