睡眠不足がダイエットの効果を帳消しにする!
がむしゃらに頑張る努力は大切?
言い古された言葉だと思いますが、やはり私たちは日々いろんなことに努力をして、望んだ生活や、自分自身を向上させるように生活していくことが大切ですね。
アンチエイジングや美容を手に入れたい、健康を維持したり促進したいというような場合も、やはりある程度の努力は必要になるでしょう。
しかし、その努力はできれば賢く行っていく、ということも合わせて必要になってくるでしょう。
がむしゃらに頑張る、ということも価値のあることだと思いますが、あまり努力していないように見える人の方が、良い結果を残してしまっているような場合は、努力もそこでストップしてしまうかもしれません。
他人との比較は健康やアンチエイジングには良くないので、他人は他人、自分は自分ということが基本になりますが、やっぱり私たちは他人のことが気になりますよね。
ダイエットの努力
ダイエットしたいと思って、かなり努力している方って多いのではないでしょうか?
ダイエットに取り組む理由というのは、人それぞれですが、アンチエイジングや美容においても、やはり重要なものです。
アンチエイジングや美容において、そして健康を促進するためにも、余計な脂肪をつけない、ということがとても重要ですし、ついてしまっている余計な脂肪はできるだけ早く燃焼させて、必要な分だけの脂肪を身体に残すということが重要です。
しかし、ダイエットをしても全く体重が落ちない、体型がスリムにならないと嘆いている方が多いですよね。
いろんなダイエット方法に取り組んでいるけれど、一向に結果につながらない、ということで何度もリバウンドを繰り返してしまう方って、やっぱりいらっしゃいます。
どうして食べている量は少ないのに、痩せないのだろう?
あの人は、私よりも明らかにたくさん食べているけれど、私よりもスリムでスタイルが良いのは納得がいかない!
そんな気持ち、ダイエットに失敗したことがある方なら、きっと何度も味わったことがあるのではないでしょうか?
ダイエットしたいという場合は、いろんな努力が必要になりますが、食べ物を無理に減らしたり、ある食材を食べないようにする、という方法にばかり注目されてしまいます。
しかし、それで結果が伴わない場合は、そこを改善することも重要なのですが、足りないものがある可能性があります。
そこで、ダイエットを効果的にするために、賢く努力する必要が出てくるわけです。
がむしゃらに食べ物の内容や、カロリー計算だけを行っていても結果が伴わない場合、別のアプローチを考えて、合わせて行うことで、効果的な結果を得ることができるかもしれません。
まず、食べ物だけに注意しても、効果的なダイエットはできません。
運動をしなければ、ダイエットは当然成功しないですよね。
日々の生活で、運動する時間をしっかりと取れる場合は、それを続けることが一番なのですが、運動する時間がどうしても取れない、という場合は日々の生活の中でできる限り身体を動かすことを意識する必要があります。
小さな努力が、後々の結果につながるということは意識しておく必要がありますね。
重要なのは睡眠
そして、ダイエットで見落とされているのは、睡眠に関してです。
食べ物や運動などに注意しているということはよく聞くのですが、睡眠に関してはあまり注意していない方が多いようです。
カナダ内科学会が発行している「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル」に、睡眠不足がダイエットに直接関係することを証明する実験についての記事があります。
その実験は、被験者は全員同じ食事内容で、同じ運動を行うものです。
ただ一つの違いは睡眠時間です。
一つのグループは8時間以上睡眠をとるグループ、そしてもう一つのグループは睡眠時間が6時間以下のグループです。
その結果は、睡眠時間が6時間以下のグループは、睡眠時間8時間以上のグループに比べて、一貫して体重や脂肪が減らなかったという報告になっています。
ダイエットをしている気配が全くないにも関わらず、あなたよりもスリムな体型を維持している人は、実は睡眠時間や睡眠の質が全く違うのかもしれません。
ですから、もしもダイエットを効果的に行いたいのであれば、睡眠の量や質は絶対に考慮しなければならないものなのです。
睡眠不足が肥満を招く
先ほどの実験では、食べ物や運動は同じで、違うのは睡眠時間だけですので、睡眠自体がダイエットに効果をもたらすことが分かったと思います。
しかし、睡眠不足はさらにダイエットに深刻な状況をもたらすことがあります。
それは、食べ物への誘惑が増してしまう可能性があるからです。
睡眠不足が続くと、体内のレプチンというホルモンが大幅に減少すると言われています。
このレプチンというホルモンは、満腹を教えてくれるホルモンなのですが、そのホルモンが減ってしまうのですから、当然満腹を感じないような状況になってしまうわけです。
そうなると、どうなるかは説明する必要もありませんよね。
さらに肉体的、精神的に疲れてしまうと、私たちの脳はすべての機能を基準値に保とうとする働飽きがあります。
その機能を保つために、さらにカロリーを摂れ、という命令を出すようになります。
そのため、カロリーを素早く補給できる、いわゆるジャンクフードに手が伸びるわけです。
睡眠不足の状態の時には、アイスクリームやポテトチップス、クッキーなどのお菓子を食べたくなるのは、身体がそれを欲しているからなのですね。
これは、人間の本能的な機能によるものですから、これに逆行した行動をとることは、かなりのストレスになりますし、おそらくジャンクフードのようなものを食べてしまう結果になると思います。
これは、意志が弱いとか、だらしない生活を送っているということではなく、私たちの意志の力ではどうしようもないものです。
運動と睡眠
運動と睡眠に関しても密接な関連性があります。
運動を行うことは、ダイエットにおいて脂肪を燃焼させるためには、やはり重要なものです。
運動を行うと、身体にいろんなダメージを受けることは理解されていると思います。
そのダメージから回復することで、身体はより健康に、若々しさを保つ効果も期待できるわけです。
そのダメージからの回復のほとんどは、実は睡眠中に行われるものです。
ですから、運動をしている場合は、しっかりと睡眠時間を確保して、回復に努める必要があるのです。
しかし、ダメージから回復する時間が十分にとれていない場合は、ダメージが蓄積していってしまうことになります。
その状態になれば、当然老化は加速してしまう可能性がありますし、ダメージを回復させるために、さらにカロリーを求めるようになり、ダイエットの効果を打ち消してしまう可能性もあることになります。
まとめ
ダイエットには食事や運動に注目することが多いですが、それよりも最初に注目するべきは睡眠ということになりそうですね。
なぜなら、睡眠不足だとダイエットの効果が全くなくなってしまう可能性がありますから。
ダイエットに必要な努力は、睡眠をしっかりと摂るために、早めに寝室に入る努力なのかもしれませんね。
さらに、睡眠不足はダイエットに大きな影響を与えるだけではなく、言葉は悪いですが「馬鹿になる」可能性もあるということが研究によりわかってます。
機会があれば、それについてもご紹介したいと思います。