読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

悪いうわさ、悪口が大好き?それは人間の脳の性質ですが注意も必要です。

悪いうわさが好き?

 

人は悪い噂が好きな生き物のようです。

 

ニュースなどでは、明るいニュースはほとんど聞かないですし、芸能人などのゴシップネタが大好きな方が本当に多いです。

 

芸能人の不倫などはその代表的なものではないでしょうか。

 

私はそのような情報は、伝えるとしても一瞬で良いと思いますが、ワイドショーなどでは数時間も、時には大きなボードを用意してしっかりと解説しながら進めていきます。

 

よほど暇なのか、と思ってしまいますが、視聴率がとれるということでそれを取り上げるしかないのかもしれません。

 

なぜ悪いうわさが好きなのか?

 

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ではなぜ私たちは悪いうわさが好きなのでしょうか?

 

きっとそこには何かのメリットがあるから、悪いうわさが好きなのだと推測できますよね。

 

それは、私たち人類は、お互いにどのような関係にあるのか、ということを知っておくことが生存のためには有利であったからだと考えられています。

 

ですから、他人の噂、情報を広めたり知ったりすることで、満足感を得るように脳の機能が進化しているそうです。

 

ちなみに噂話というのは、誰かの情報を得ようということだけに限定して効果があるというわけではありません。

 

私たち人類は、歴史的に見ると集団で生活していたので、お互いの協力がとても重要です。

 

そんな集団生活の中で、反社会的なふるまいや、何かにタダ乗りするような状況を防ぐ効果があります。

 

言葉で言うとわかりづらいかもしれませんが、実際の行動を見るとわかりやすいです。

 

例えば、いろんなお店を回って試食だけしている人がいるとしましょう。

 

それ自体は悪い行為ではありませんし、犯罪でもありませんが、おそらくあの人は試食だけして何も買わない、という噂が流れるでしょう。

 

そうなると、バツが悪くなってそのような行為をしなくなる可能性が高いですよね。

 

また、飲み会や食事会で、支払いになるといつもトイレに行って支払いを免れるような人は、絶対に悪いうわさが立つものです。

 

そのような噂話はされたくないですから、そのような行為は控えようとします。

 

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このように、反社会的な行為や非協力的な行為を防ぐという意味でも、噂というのはとても大切なものということになります。

 

悪い噂には注意

 

しかし、少々取扱注意な性質があるのも事実なようです。

 

私たちは悪い噂の方が、良い噂よりも魅力的に感じてしまうということです。

 

人が上手に何かを行ったという話よりも、こんな失敗をしたということの方が興味をそそりますよね。

 

しかも、悪い噂を話す方が、より強い絆を作るということもあります。

 

2人が第三者のことを話していて、第三者の悪口や悪い噂を話しているところをイメージしてみてください。

 

そうすると、第三者を悪く言うことで、2人の絆が強くなる、話がどんどん弾むという状況は簡単にイメージできると思います。

 

これも私たちの脳が、とりわけ悪い噂に興味を示すという性質があるからなのですが、なぜ良い噂よりも悪い噂にこのような結果が付いてくるのでしょうか?

 

それは明確な原因はわかっていないようなのですが、おそらく悪い情報の方が重要であったからだと言われています。

 

誰が信用のできる人間であって、誰は信用できない人間だということがわかれば、生活しやすいのは明らかです。

 

なぜなら、人類同士の争いも絶えなかった昔は、信用できない人間であるというような情報は、とても有益だからです。

 

信用できない人には、近づかない、相手が近づいてきたら逃げるなどの対処が必要になるため、より重要な情報であったのでしょう。

 

ですから、何も意識しなければ、私たちの脳は悪い噂の方に引き寄せられてしまう性質があるのかもしれません。

 

悪口は依存性あり?

 

今まで見てきた通り、私たちの脳は悪い噂、悪口のようなマイナスの情報が大好きなようです。

 

あまり危険がない現代社会であっても、悪い噂が重要な情報を含んでいることもありますので、すべてが悪いというわけでもありません。

 

例えば、このような詐欺が横行しています、というような情報はマイナスの情報とはいえ、必要な情報と言えると思います。

 

しかし、悪い噂や悪口というものには依存性があるという研究もあるため注意が必要になります。

 

人類の歴史の中では、悪い噂は必要な情報であったということをお話ししましたが、その結果悪い情報を聞いたり話したりすることで、脳は楽しいという感情を生み出します。

 

そのような情報を得ることが重要だった時代には、悪い噂を得たり話したりすることで、やる気や快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出されるように脳が機能するようになったからです。

 

快楽ホルモンとも呼ばれるドーパミンが出ると、当然ですが楽しい気分になります。

 

だから、悪口を言うことは私たちにとっては基本的に楽しいことになります。

 

そして、ドーパミンの分泌が癖になると、より強い刺激を求めることになり、さらに悪口を言うという、まさに依存症と同じような状況になってしまうのですね。

 

悪い噂、悪口の悪影響

 

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悪い噂や悪口をたくさん言うことに悪影響がなければ、それを続けても良いのですが、悪影響があるのが困ったところです。

 

まず、悪口を言うということは、ストレス発散になっていると感じている方がいるかもしれませんが、実はストレスが溜まっている状態です。

 

悪口を言うと、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。

 

このコルチゾールというのは、ストレスを感じたときに放出されるホルモンですので、当然身体にはストレスがかかっている状態になります。

 

なぜストレスになるのかというと、悪い情報はそれに対して素早く対処する必要がある場合が多かったため、身体はいつでも動ける臨戦態勢を取ろうとします。

 

その状態では、当然リラックスした状態でいるわけはなく、ストレスをかけて心拍数を上げたり血圧を上げたりする反応が出ます。

 

そんな状況を長く続ければ、健康に悪いのは当然ですよね。

 

依存症のように悪口を常に言っていると、ストレスが常にかかった状態になるということを認識しておく必要があります。

 

ストレスをかけているということで、身体にも様々な悪影響が出てきます。

 

フィンランド大学の研究に、悪口による悪影響を調べたものがあります。

 

世間や他人に対する皮肉・批判度の高い人は認知症のリスクが3倍になり、死亡率が1.4倍も高いという結果が報告されています。

 

そして、批判的な傾向が高ければ高いほど、死亡率は高まる傾向にあったということですから、悪口を言えば言うほど悪影響が強くなりそうです。

 

悪口を言わないようにするために

 

健康に良くない悪口を言わないようにするためには、いったいどのようなことをすればよいのでしょうか?

 

私たちの脳は、悪い噂が好きだということはお話ししましたが、良い噂には何も反応しないということはなく、良い噂にも当然反応します。

 

ここに行けばとてもおいしい果物がとれる、という情報もとても重要な情報であり、このようなよう噂にも脳はしっかりと反応します。

 

ですから、良い情報を脳に与えるように心がけることが大切です。

 

ではどうすればよいのかというと、手っ取り早く自分を褒めてあげることです。

 

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悪口を言っている人は、自分に劣等感を感じている人が多いのですが、そのような場合は自分を褒めることがほとんどない、という人が多いです。

 

劣等感が強くて、誰かを貶めることで自分の優位を示したい、という本能が働いていると考えられています。

 

そして、その事実を逆に考えて、自分をたくさん褒めれば、自分の劣等感も消えて悪口も言わなくなるのではないか、という研究があります。

 

自分を褒める人ほど、自己肯定感が高く悪口を言わない傾向があることが、そのような研究から判明しています。

 

ですから、まずは自分を褒めることから進めていきましょう。

 

まとめ

 

私たちの生活は、悪い噂で囲まれているようなものですね。

 

そんな中でも、自己肯定感を高く、悪い噂に影響されないようにしたいものです。

 

ですから、まずは自分を褒めることから始めていくことが大切ですね。