幸福になるお金の使い方がある!それは?
お金の使い方
日々生活するためには、お金を使う必要がありますね。
よほど山奥に引きこもって仙人のような生活をしていれば別ですが、それ以外の方は常にお金を使って生きています。
いや、おそらく仙人であっても、いくらかのお金は使っているでしょうね。
また、今日は何も買い物をしていない、という場合でも電気代やガス代、水道代などはかかっていますし、食べるものも以前に買っておいたものを食べているはず。
そう考えていくと、いつお金を使ったかというタイミングで考えないで、日割りのような感じで考えると、やはりお金を使っていない日はないということになりそうです。
そして、お金の使い方というのはあまり意識していないという方が多いのではないでしょうか?
お金については、無駄遣いは良くない、節約しないと、貯金が大切というように、お金を貯めるということについてはよく言われます。
おそらく誰もが子供のころから言われていることですよね。
しかし、如何にお金を使うか、ということがほとんど語られていない、というのが現状であり、上手にお金を使うということに関しては、よくわからないという方が多いです。
お金を貯めることは悪?
では、お金を貯金に回す、無駄遣いをしないということは良くないアドバイスなのかというと、もちろんとても良いアドバイスです。
お金を貯めるということにはいろんな意味があり、将来に備えるということも理由の一つでしょう。
そして、お金を貯めることが正しい理由は、お金の性質にもあります。
お金というのは、基本的に腐ったり、使えなくなったりすることがありません。
それがお金を貯めるべきという理由につながるのですが、そのお金の性質によって私たちはいつまでもお金を持っていることができるということになります。
ですから、使わない分はためておくことができるのですが、それは経済的にはあまりよくないことですよね。
経済を考えた時には、お金は常に動いているのが理想的な状況ですから、止まったお金というのはあまりよくないものです。
不況が起こるのは、将来の不安などから、人々がお金を使わなくなるということが理由の一つということを考えるとわかりやすいと思います。
魚と野菜を物々交換するような状況ならば、どちらも腐ってしまうため、ためておくことができず、いつかは動いてくれます。
しかし、お金は腐らないためいつまでもためておいてしまう。
そのため、例えば企業が設備投資しようとしても、たまっているお金は動かないことから、利子をつけて返すからお金を貸してくださいということになるのですね。
その結果、お金はためておけば増えていく、という性質を持つようになったわけです。
つまり、無駄遣いをしない、お金をためておく、というような行為はお金の性質からも正しいということですね。
私たちはお金を直接貸したり借りたりすることはあまりなく、基本的に金融機関が間に入って取引されることが多いです。
ですから、私たちはお金の貸し借りを直接行わなくても、私たちのお金を使って毎日誰かが行っています。
金融機関に預けることで利子が付くというのは、このお金の性質を使ったものということができますね。
お金をどう使うのが正しいのか?
お金をためておくことが正しいということは分かったけれど、お金を全く使わないで生活することはできない。
使うのであれば、正しく使いたい、正しいというのは自分が幸福になるように使うにはどうすればよいのかということになりますね。
お金の使い方は、学校などでは教えてくれませんし、親たちもお金は貯金しなさい、ということしか教えないというのが現状です。
というよりも、お金について積極的に話すことは悪いことだ、というようにイメージしてしまうような教育になっていると私は思っているのですが、間違っているでしょうか?
子供は親の手伝いをするときには、お金を要求することが悪で、ボランティアのように手伝いをするということが善というようなイメージがあります。
そんな状況で上手なお金の使い方を学ぶということは、おそらく不可能ですよね。
私も上手なお金の使い方については知らないことが多いです。
しかし、いくつかの研究から、どのようにお金を使うことが幸福につながるのか、ということはわかりました。
それは、お金を使って、自分の時間を増やすようにすれば、幸福度が増していくということです。
時間を買うということは難しく感じるかもしれませんが、実は単純です。
家事を自分で行わないで、家事代行をお願いするとか、歩く時間を節約するためにタクシーを使って、自分の時間を確保するなどということです。
仕事についても、自分でなくてもできることは、積極的にアウトソーシングしていくことで、自分の時間を確保するということもその一つですね。
しかし、自分が欲しい物、服などにお金を使うことは、人生の幸福度にそれほど影響を与えないということが報告されています。
ですから、お金を上手に使うためには、自分の時間をいかに増やすかということを考えながら使うことが大切ということですね。
レバレッジをかける
お金を使って自分の時間をさらに増やすということは、お金でレバレッジをかけて人生の密度を上げるというイメージになります。
自分でなくてもできる仕事を第三者にやってもらうということで、自分は別のことができるため、自分の時間が何倍にもなります。
1日は誰もが24時間だと言われますが、上手に使うことで48時間にしたり、さらには240時間にしたり、ということが可能になるかもしれません。
如何に上手に時間を使うか、ということを考えるときに、時間の節約を考えることは大切ですが、さらにお金を使って増やす方法がないか、ということも考える必要がありますね。
時間を買うお金がない
時間を買うお金なんてない、という意見が多いかと思いますが、たくさんのお金を使って時間を作るということでなくても、人生の幸福感が高くなるということが研究によってわかっています。
本当にたまにタクシーに乗っても幸福感を増すことができますし、家事代行をたまに頼んだとしても、幸福感は増えていきます。
また、日本人の特徴として、勤勉であるべき、自分でできることは自分で行う、というようなことが美徳のように考えられています。
それは素晴らしことですが、より効率的に行うことができるのであれば、お金で時間を買うということは悪いことではない、という意識も必要でしょう。
お金を使って、小さいながらも雇用を生み出すことができる、ということにつながるため、他者の幸福にも資する行為だということが理解できれば、時間をお金で買うという行為も積極的にできるかもしれませんね。
当然ですが、実の丈以上のお金を使って時間を増やそうとしても幸福感は上がりません。
後々返済などで時間のほとんどを奪われてしまって、幸福など吹っ飛んでしまいますので、身の丈に合わせて時間を買う、という意識が重要ですよね。
まとめ
お金の使い方というのは、もちろんこれが唯一の正解ですというものはありません。
また、絶対に使わなければならない、買わなければならないものもありますので、それを避けることはできません。
食べ物や服などは絶対に買わなければいけませんし、通信費などの目に見えないものも買わなければならない。
しかし、それに加えていかに自分の人生を幸福に、豊かにするかということを考えながらお金を使う、という選択肢も今後は加えていくべきではないでしょうか?
それは必ずしも贅沢をするということではない、ということが分かったと思います。
お金を自分の時間を増やすためにどう使うか、ということを考えるということが幸福感の増大につながります。
そんな考えはなかった、という方も少しだけ自分の時間を増やすようなお金の使い方を考えてみると、きっと楽しいと思いますよ。