計画は立てるだけでは不十分。実際の行動記録をとることが重要です!
計画が予定通り進まない
自分の目標を達成したいと考えて、目標達成のための計画を立てるということは多くの方が実践されていると思います。
また、日々行うべきことをTo Doリストにして、いつもこなしているという方も多いのではないでしょうか?
しかし、計画を立てても、その計画をなかなかその通りに実行できないことって多いですよね。
その多くは時間が足りない、ということが理由になっているような気がします。
よく言われることですが、時間は誰に対しても平等に24時間であり、その中で何を成すか、ということがとても大切ですよね。
自分の目標に向かって一直線に向かっていけるように、その24時間をいかに効率よく使えるか、ということがとても重要だということを強調した言葉なのですが、それを理解していない人はおそらくいないでしょう。
そんなことは重々承知しています、という方ばかりのはず。
しかし、時間の重要性は誰もが理解しているはずで、誰もが自分の時間を最適化して有効活用している、と思いたいところですがなかなかそうはいかないのが現実です。
- 今日も一日無駄にした
- やるべきことが半分も出来なかった
- 仕事がスムーズに終わらない
こんな感じで、充実感を感じないまま一日が終わってしまうことがほとんどなのではないでしょうか?
その状況を改善したいけれど、なかなか改善することができない。
そのために、できない自分にストレスを感じてしまう、という方も多くいらっしゃると思います。
計画を立ててもその通り実行できないのは、自分が怠け者だからとか、できない人間だからというように、不必要に自分を否定してしまって自己嫌悪に陥ることも多いようです。
時間を有効に使うことができないのは、ほとんどの人がそうなので、自分だけができないと思って落ち込む必要はないのですが、失敗が続くとどうしてもネガティブな考えが起こってきます。
時間は有効活用できないのが普通なので、気にしないでよいですよ、ということも言えるのですが、それでは目標が達成できないから、時間を有効活用したいという場合は何をすればよいのでしょうか?
時間の使い方を把握する
時間が有効に使えない、ということでさらに厳密に計画を立てようとする方がいらっしゃいます。
それは改善しようとする意志の表れであり、素晴らしいことなのですが、おそらくそれはうまく機能しないでしょう。
時間を有効に活用するためには、そもそも自分自身がどのように時間を使っているのか、ということを把握することが大前提です。
そのため、計画を立てるのと同時に、自分がどのように時間を使っているのか、ということを記録することが重要になります。
自分自身がどのように時間を使っているのか、ということを把握していない方が多いわけですが、それは記録を全く取っていないことが原因です。
そもそも時間の使い方を記録しようという発想もないのが普通ですよね。
しかし、時間の使い方を記録してみると、自分の時間の使い方がすごくよくわかります。
ですから、まずは自分の行動を記録することから始めることがとても有効です。
何を記録するのか?
時間の使い方を把握するために行いますので、あらゆる行動の開始時間と終了時間を記載していきます。
余裕があれば、行ったことの詳細を記載する、例えば本を何ページ読んだとか、筋トレでダンベルを何回持ち上げたということを記載してもよいです。
データはたくさんあったほうが、より細かく分析できるのですが、細かくし過ぎて継続できなければ意味がありません。
ですから、最低限のこととして、行ったことの内容、開始時間、終了時間を記載していくことを行うようにしてください。
記録を取る方法
記録を取る方法については、一切の制限はありません。
スマホを使いたいという方は、スマホを使って記録を取ればよいですし、そのようなアプリも無料でダウンロードできるものがあるようなので、それを使うとよいでしょう。
しかし、記録はその都度取らなければ、すぐに忘れてしまいますので、行動したらすぐにその開始時間と終了時間を記録できるようなものでなければなりません。
常にスマホを使うことができる環境であれば、スマホを使って記録を取ればよいのですが、そうでない場合はスマホは不向きです。
私はスマホでは記録してないで、ノートに記載しています。
もちろんスマホで記録を取っておいてノートに転載したり、またその逆を行ってもよいのですが、できるだけシンプルな方が継続しやすいので、自分に合った方法を探すとよいと思います。
期待できる効果
自分が使っている時間を記録するということに関しては、いろんなことを考える必要はなくて、とりあえず何に時間を使っているのかを記録していくだけで十分です。
しかし、時間を記録するだけで期待できる効果はかなり絶大です。
時間を記録することで、行動療法で言われるセルフモニタリングが働くと考えられるからです。
難しいことは置いておいて、自分の時間の使い方をすべて記録すると、自分がどのようなことに時間を使っているか、ということが一目瞭然になります。
その結果、自分が理想とする状態と、現状とのギャップを明確にすることができます。
そのギャップを埋めようとして、理想とする状態に近づくための行動をとろうとするわけですね。
今までここで無駄にしていた時間を、有効に活用することができるようにしよう。
このような気持ちが働くことによって、時間の無駄遣いが減っていくことになります。
さらに、こんなに時間を使っているけれど、今一つ効果が出ていない、ということも把握できるので、より効果的に時間を使うことができる、ということもあります。
まとめ
私たちは、自分自身のことをすべてわかっていると思っていますが、実は自分が思っているほどに自分自身のことを理解しているわけではありません。
むしろ自分自身のことは、ほとんど理解していないというのが現状です。
ですから、自分自身を知るためには、どのような行動をしているのか、ということを記録しておく必要があるわけです。
記録しておけば、それをどう改善していくのが良いのか、ということも分かりますし、何より自分自身をより理解するためのステップとなります。
一番理解しておかなければならない自分自身を、全く理解できていないということは衝撃の事実かもしれませんが、記録してみれば本当に理解していないのだな、ということが分かると思います。
そこから、如何に時間を有効活用するか、ということも徐々にわかってくるはずです。