読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

ウォーレン・バフェットは経営者の資質も見抜いて投資する?

Appleへの投資

 

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ウォーレン・バフェットは、著名なアメリカの投資家ですので、多くの方がご存知かと思います。

 

その投資手法は、一貫していると思うのですが、以前はIT関係の企業には一切投資をしていないというのが有名でしたね。

 

しかし、最近はAppleに巨額の投資をしているということが知られていますので、投資の方法に変化があったのかと思われています。

 

私はウォーレン・バフェットをとても尊敬していて、彼について書かれた書籍はほぼ読んでいるのですが、多くのことを学ぶことができました。

 

常々ウォーレン・バフェットは、「自分の理解できない企業に投資をするな」ということを話しているのですが、IT業界に投資をしなかったのは、おそらく理解ができなかったからだと思われます。

 

しかし、Appleについて理解できたことから、投資を開始していったと考えると、常に学ぶ姿勢を崩していない、ということについても学ぶべきところでしょう。

 

ウォーレン・バフェットが代表を務めているバークシャー・ハザウェイが、株主に向けて出したレポートによると、Appleへの投資がかなりうまくいっているようです。

 

バークシャー・ハザウェイは、年次レポートで、所有するApple株の時価総額が、2020年末の時点で、1204億ドルということなので、今の日本円で考えると約13兆円弱の規模になっているようです。

 

一部を売却して、1兆円程度の利益を出しているようですが、まだまだたくさんの株を保有している状態で、Apple株からの年間の配当は7億7500万ドルで日本円だと826億円になるそうです。

 

このような投資規模を真似することはできないのですが、そこから学ぶべきことはたくさんあると私は考えています。

 

投資方法について

 

ウォーレン・バフェットの投資については、師であるベンジャミン・グレアムのバリュー投資、そしてフィッシャーやマンガーのグロース投資がベースになっているようです。

 

企業の価値よりも株価が過小評価されている株を購入して、本来の価値になるまで保有するということがそのベースとなります。

 

しかし、企業の価値を正確に計算できなければ、それが過小評価されているのか、されていないのか、ということが判断できません。

 

しかも、将来に成長していく企業であればそれを把握する必要もあるわけですが、それが一般の投資家にはできないのですね。

 

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ですから、日々の株価のチャートを見ながら下がって焦り、上がればすぐに利益確定というような状況を繰り返してしまって、結局は大きなマイナスになってしまいます。

 

本来の価値をいかに見抜くかということが投資には重要であり、それが分かればそれよりも安くなっている企業の株を買えばよいだけであり、日々の株価の動きに惑わされることもない、ということになります。

 

投資の経験がある方はわかると思うのですが、株価だけを見ていると、その動きが気になってしまって仕事などが手につかない、ということが多々あります。

 

それは株価がどこまで上がるのか、ということが分からないから日々の株価の動きに気持ちが揺れ動いてしまうわけです。

 

しかし、どこまで株価が上がるのか、ということが分かっていれば、焦る必要もないためストレスが少ない投資が可能になります。

 

もちろんウォーレン・バフェットであっても、完璧にその価値を理解することはできないため、失敗だった投資もたくさん経験しています。

 

しかし、失敗よりも明らかに成功している投資の方が大きい利益を出していることから考えると、一番良い投資方法はウォーレン・バフェットが使っている方法ということが言えますよね。

 

優秀な経営者

 

そして、ウォーレン・バフェットが投資する際に重視していることとして、優秀な経営者かどうかということがあります。

 

ウォーレン・バフェットは、Appleのティム・クックを素晴らしい経営者だと、年次株主総会でほめたたえたそうです。

 

ティム・クックはこれまで過小評価されてきた。彼は世界でも最も優れた経営者の一人だ。私は数多くの経営者を見てきたが、彼は人々が本当に愛する製品を世に送り出してきた。

 

こう述べたそうです。

 

ウォーレン・バフェットについて書かれた著書を読んでいると、「馬鹿でも経営できる企業」の株を買え、という内容の記載があったことを思いだします。

 

経営者というのは、永遠に続けるわけではなくて、違う経営者に変わることがあるわけですが、その中には経営者としてはあまりよくない人も、経営に携わることがあります。

 

経営者が無能であると、企業が一気に傾いてしまうことがありますよね。

 

日本では大塚家具が一番分かりやすい例かもしれません。

 

そんな経営者が経営したとしても、盤石の経営ができる企業を探すことができれば、そこに投資すればよい、ということです。

 

しかし、そんな企業を優れた経営者が経営すれば、その成長力は計り知れないものがありますよね。

 

ですから、経営者は優れた人であることが望ましいことは言うまでもありません。

 

私たちも、ウォーレン・バフェットのように経営者を知ることはできないかもしれませんが、知ろうとする努力はするべきだということが言えそうですね。

 

株価だけを見ていると、企業の本質、経営者の資質などを見落としてしまって、必要のないことにストレスを抱えてしまうことになるかもしれません。

 

まとめ

 

ウォーレン・バフェットに限らず、著名な投資家は企業の本質的な価値を見抜くための努力を惜しまないようです。

 

そして、本質的な価値を見抜き、株価がそれよりもはるかに過小評価されているところに投資して、本来の価値になるまで待つだけ、ということです。

 

日々は本質的な価値を見抜くための準備というような感じになり、大量の資料を読むなどの作業を行う人が多いですね。

 

本質的な価値を見抜くということは、投資では当然必要なのですが、その他の場面でも必要になりそうな気がします。

 

読書なら、この本が伝えたい価値は何か、ということを見抜いていれば、読むのが非常に楽になりますし、その他の場面でも応用できそうです。