ノートを効果的に取るために必要なことは?
ノートが効果的に取れない
巷にはたくさんのノート術と言われるものがあります。
ノートの取り方は人それぞれですし、目的によってもそのノートの取り方が変わってくるものです。
マインドマップのようにノートを取っていく、という方もいらっしゃると思いますが、それが自分にしっくりと来るのであれば続けていけばよいことです。
しかし、マインドマップのようなノートの取り方が、どうも自分には合っていないと感じる場合は、違うノートの取り方をすればよいのであって、効果が高いと言われるノートの取り方を続ける必要はないでしょう。
ちなみにマインドマップの効果が高いのは、いろんな情報を関連付けてみることができて、たくさんの情報が一気に記憶できるということにある、と私は考えています。
ノートをとる目的は何か?
ノートを取る目的が何か、ということをまずは明確にしなければ、ノートを取っても意味がないですよね。
ノートを取るのは、多くの場合は記憶すべきものを書くということではないでしょうか?
それ以外にも、考えを整理したり、新しいアイデアを生み出したい、というときにメモにいろんなことを書いてく、という使い方もあります。
その場合は、自分のアイデアのようなものを書き出していく、という作業になりますので、ノートを取ることはそれほど難しいことではないでしょう。
やはり問題になるのは、記憶すべきことをノートに取るという場合です。
記憶したいことをノートに取るのですから、ノートは記憶の補助としての機能を果たす必要があります。
しかし、その目的を忘れてしまって、ノートを取ることが目的になってしまっては意味がありませんので、最初の目的を忘れないようにすることが重要ですね。
ノートにアウトプットを取り入れる
ノートを記憶の補助として使うためには、記憶に残すことができるような工夫が必要です。
その工夫でとても重要なのは、アウトプットするために使うことができるかどうか、ということです。
何かを覚えようとする場合には、短期記憶から長期記憶に情報を移すことが重要であると言われますね。
そして長期記憶に移すためには、何度も思い出す作業を行う必要があるとも言われます。
つまりアウトプットを行うということが、長期記憶に情報を移すために必要なわけですね。
ですから、記憶の補助としてのノートの取り方は、それを見直したときに自然とアウトプットができるようになっているものが理想ということです。
アウトプットできるようにする工夫
アウトプットするようにノートを取る方法は、人それぞれの方法でよいのですが、効果的にノートがとれないと感じている方は、誰かのノートの取り方を真似することから始めるのが良いでしょう。
ノート術について書かれている本を読むことも良いことですし、周りにいる人でこの人はノートの取り方が上手そうだな、という人に聞いてみるというのも素晴らしい方法です。
ただ聞くだけというのは気が引ける、という場合はランチなどをご馳走するなどして、お互いWin-Winの関係になるように心がけるとよいでしょう。
多くの方がアウトプットに使っている赤いフィルムのシートを使って、アウトプットすべき情報を赤い文字で書いて、シートをかぶせるとその情報が消えるようにしてノートを取るというのは、資格試験や語学などの勉強にはとても良い方法です。
仕事などでノートを取るときには、なかなか使えない方法ですが、普段の勉強の時などは活用していけるものですね。
仕事やセミナーなどでノートを取る場合は、その時に感じた感情などを余白などに記入しておくと、思い出すときに効果を発揮します。
記憶というのは、いろんな情報を関連させればさせるほど、記憶保持が簡単になっていきます。
その時に感じた感情というのも、本当に重要な情報の一つです。
そんな大切な情報を記憶の補助として使わないのはもったいないですよね。
ですから、その時に感じた感情などはしっかりとメモしておきましょう。
もちろん、これは仕事やセミナーだけではなくて、資格試験や語学、また受験勉強であってもどんどん活用していきたいことです。
効果的にメモを取るために自分流の速記法を作る
このような本格的なノートを作ることができるときは、楽しみながら作ればよいのですが、仕事やセミナー、商談などではゆっくりとノートを取る時間はないことが多いですよね。
もちろんすべての情報をノートに残すことはしないと思いますし、ボイスレコーダーなどを活用して、後からでもその内容を確認することができるようにしている方が多いでしょう。
しかし、その場でノートを取るということも多いと思いますので、自分流の速記の方法を考えておくことが有効です。
速記と言っても本格的に行う必要はなくて、自分に合った方法を考えれば大丈夫です。
この記号はなに、この記号はこれ、というように簡単に決めておけば、ノートを取ることが簡単になります。
後々ノートを見て何を書いてるのかわからない、という状況は困りますので複雑なものはやめた方が良いです。
単純にすぐわかるように考えていくことが重要ですね。
イラストを使って覚える
ノートを取るときには、文字だけを書くことが多いかもしれません。
それで記憶できるという場合はそれでよいですが、なかなか記憶できないという場合はイラストを描いてみるのもよい方法です。
人は視覚から得る情報が大部分を占めるのですが、文字ではなくて絵や写真の方が記憶に残りやすいものです。
「モナリザが眼鏡をかけている」と文字で書いてあっても、今一つピンとこないかもしれません。
しかし、下の画像を見れば一発で記憶できるのではないでしょうか?
人によっては一生忘れないかもしれませんね。
やはり絵や写真、イラストは覚えようとしないでも覚えられる部分がありますので、ぜひともそれを記憶の補助に使いたいものです。
絵やイラストが苦手という方も、ノートにどんどん描いていって問題ありません。
記憶に残すための補助として使うだけですから、上手に描ける必要はなくて覚えられればそれでよいのですから。
一番簡単な方法としては、英単語をノートに書いて意味を書くのと同時に、その意味が分かるイラストなどを描くと効果的に記憶できる、という感想を述べる方が多いです。
記憶の補助に使えるものは、何でも使ってしまいましょう。
まとめ
ノートは記憶の補助として使うことが多いため、如何に記憶に残るように工夫するかということが重要です。
しかし、多くの方はノートを取る目的が、記憶に残すためということを考えつつも、その目的から外れてしまって、如何にノートをきれいに取るか、ということに流れることが多いです。
きれいにノートを取ることで記憶に残りやすくなる、というのであればそれでよいのですが、きれいなノートを取ることだけが目的になってしまっては良くないですよね。
如何に記憶に効果的に残すか、ということを考えながらノートを取る、という目的を忘れないようにしたいですね。
ノートを取る場合は、いろんな目的があり、記憶に残すためのものではない、ということはもちろんあるのですが、その場合もその目的を忘れないようにする、ということでいえば共通する部分があります。
それぞれの目的を忘れない、ということはすべてのノートの取り方に共通することです。