安部前総理が総裁選で高市早苗氏を支持するとの報道について
安部前総理の支持
安部前首相が高市早苗氏を支持すると表明したようですね。
それ以前、安部前首相は、個人的には菅首相を支援すると言っていましたが、派閥として支援するとは言いませんでした。
これは麻生財務大臣も同じスタンスだったようです。
その状況で、菅首相の総裁選不出馬となったことで、派閥として誰を支持するかということが重要になってきたわけです。
菅首相と岸田氏の闘いのようになっていた自民党総裁選でしたが、菅首相の不出馬ということで、今後の展開がかなり大きく変わりそうですね。
私は、高市氏の総裁選に向けての政策に注目していたため、安部前首相の支持によって、その政策も実現する可能性が出てきたと思っています。
高市氏は無派閥のため、推薦人20名を集めることが難しかったのですが、安部前首相が支持を表明したことにより、それはらくらくクリアできるのではないかと思います。
高市氏はアベノミクスの信奉者のような方ですが、アベノミクスでやり切っていないことを指摘しています。
そして、それをカバーするためにいろんな政策を打ち出し、総裁選に挑んでいるわけです。
一番重要だと思うのは、インフレ率2%を超えるまで無制限に財政出動を行い、そこまではプライマリーバランスの黒字化を無視すると言っていることです。
今までの政府は、日銀の量的緩和でお金を増やす政策をしていますが、同時に消費増税などでそのお金を吸い上げるという意味の分からない政策をとっています。
これでは、私たち国民に届くお金の量はあまり変わらないわけで、その結果私たちはお金を貯める必要性を強く感じることになります。
その結果、いつまでたってもインフレ率が上がらないということになるのです。
お金が重要なために貯蓄などで使われないために、物は余ってしまって価格が下がっていくデフレから全く抜け出せません。
インフレになるためには、将来への不安が低下してお金を使っても何とかなる、という気持ちが強くならなければ実現できるわけがありません。
ですから、インフレ率が2%になるまでは、政府はお金を集めるのではなくて、お金を配るような政策が必要になります。
高市氏の政策はその意味では、私たちに大きな期待を抱かせてくれるものです。
清和会は一枚岩ではない
しかし、安部前首相の出身派閥である清和会は、高市氏を全面的に支援するということではなさそうです。
中には岸田氏を推す人、河野氏が立候補を表明したらそちらを支持する人など様々です。
したがって高市総裁誕生までには、まだまだ険しい道がありそうですね。
やはり一番最初に立候補を表明した岸田氏がリードしているような状況ですが、高市氏のような政策は、国民のために重要なものです。
まずはデフレを脱却することが重要であるということが分かっている人が総裁になってもらいらいものです。
その意味でいうと岸田氏は、コロナ禍でも消費税の減税は考えないということを主張していたことがありますので、国民の苦難を理解しているかは疑問が残るところです。
政策についてはピンポイントで見るべきではない、ということは当然ですが、今このタイミング以外に減税が効果を発揮するときはないと思います。
まとめ
自民党総裁選は事実上次の総理大臣を選ぶものです。
できれば民意をしっかりと理解して政策に反映させることができる人が選ばれてほしいですね。