転売やせどりで月50万円稼ぐことはほぼ不可能な理由とは?
転売は悪?
転売が問題になることが多々あります。
転売にはいろんなものがありますが、以前のマスク転売のようなものはもちろん許されるべきではないでしょう。
線引きが難しいところがありますが、命に関わるような状況でそれを利用する転売は行うべきではない、というのが一般的な感情ではないでしょうか。
しかし、それ以外の転売については問題ないように思います。
転売、せどりというのは商売が始まったころからずっとあるビジネス形態ですし、突き詰めればほとんどのビジネスは転売のはずです。
リンゴを50円で仕入れてきて100円で売るというのが果物屋さんやスーパーマーケットが行うビジネスですが、これは転売ですよね。
サービスを販売するというのも、サービスという無形のものを販売しているのですから、広い意味での転売ということができそうです。
医師や弁護士、パイロットなど、あらゆる職業がビジネスである以上転売であるということができます。
電脳せどりや店舗せどりなどでは独立できない
しかし、「メルカリで月50万円稼げます、100万円稼いで独立しましょう」という文言をネットでよく見かけます。
50万円、100万円という数字はどうも人を惹きつける魅力があるようで、多くのネットビジネスなどの文言に使われますね。
しかし、転売、特に電脳せどりや店舗せどりと呼ばれる方法では50万円など達成することは不可能と思われます。
電脳せどりとは、例えば楽天で1000円で販売されているものが、amazonでは500円で販売されている場合に、amazonで買って楽天で売るという方法です。
店舗せどりでは多くて10%程度の利益しか取れず、中には現金ではマイナスでもポイントでプラスになる、という状況の仕入れをしている方もいるようです。
店舗せどりは、商品をドン・キホーテなどの激安店で仕入れてきて、それよりも高い値段でネットで販売する方法です。
転売せどりで月50万円稼ぐための仕入金額
通常のビジネスでは利益率が10%というのは、かなり良い方ですが、せどりや転売を行う人は10%程度では少なすぎるというかもしれません。
そこで、少し多く20%の利益率が望めると考えた上で、どれほどの仕入れを毎月行う必要があるのか、ということを考えてみます。
20%の利益率で50万円を稼ぐためには、次の計算が成り立ちますね。
50万円 ÷ 20% = 250万円
20%の利益率では、毎月250万円の仕入れが必要になるのですが、ここで問題が発生してきます。
250万円で仕入れた商品が、都合よく毎月月末までにすべて売れるわけがないということです。
50%の商品が売れるとすると、月の仕入れは500万円ということになるのです。
そして、これは利益率20%という前提で計算していますので、この利益率が10%になってしまった場合は、毎月1000万円の仕入れが必要になってきます。
仕入れを現金でなくてクレジットカードで行ったとしても、これを毎月コンスタントに返済していくことなどほぼ不可能でしょうね。
転売やせどりで成功している人は
転売やせどりで成功しているという人は、おそらくそのノウハウを販売することで生計を立てていて、転売やせどりからはそれほど利益を得ていない可能性があります。
本当に転売で成功している場合は、これまた推測ですが特別な仕入れのルートを確立しているのではないかと考えられます。
利益率が50%の仕入れ先があれば、先ほどの計算で行くと50万円稼ぐためには、200万円になりますから、そういうルートがいくつかある可能性があるのです。
今までのシュミレーションで言えることは、転売やせどりで生計を立てることはかなり難しいということになりそうですね。
転売やせどりに関しては、成功している人が高額塾やノウハウを高額で販売していることがあります。
しかし、先ほどのように数学的にちょっと考えてみれば、それはほぼ不可能ということが分かると思います。
まとめ
高額塾にはいろんなものがあります。
どうしても入りたいというのであればそれは自由ですが、藁をもすがるような気持ちでせどりなどの高額塾に入るのはやめた方が良いでしょう。
転売で稼げないということではありませんが、普通に行えば月に数万円というのが先ほどの計算からわかると思います。
ここから言えることは、転売やせどりは収入の柱の一つとして考えて、他の本業や別の副業を合わせて行うべきだということです。
高額塾に入るのであれば、そのお金を仕入れに使って増やすべきですね。