AIは人の職業を奪うだけではない!さらなるインパクトとは?
デフレでも増税する政府
日本は長らくデフレになっているので、給料がなかなか上がらないというのが実感としてあるかもしれません。
日銀の異次元緩和が言われて長いわけですが、お金をたくさん市場に供給すればインフレになるはずなのですが、全くインフレになる気配を感じない。
お金がたくさんあるはずなのに、どうしてインフレにならないのか不思議ですよね。
理由は非常にシンプルで、市場にたくさんあるはずのお金が実はない、ということです。
日銀がたくさんお金を供給して、それを市場から吸い上げているところがあるわけで、それがどこかというと、増税大好き財務省ですね。
お金をたくさん供給してそれを吸い上げているわけですから、市場にお金があるわけがないので、デフレがずっと続いているということになります。
増税をやめて減税して財政出動を行えば、インフレが徐々に進んでいくはずなのですが、それをなぜかやりたくないようです。
デフレを早期に解決しなければならない理由
デフレはできるだけ早く脱却しておかなければ、経済的な成長ができないために、不況から抜けることができなくなります。
そして、さらに将来はデフレになる可能性が高いと忠告する人が何人もいます。
その一人が、アーク・インベストメント・マネジメントCEOのキャシー・ウッド氏です。
彼女は、AIの存在によってデフレがもたらされる可能性を指摘しています。
どういうことなのでしょうか?
AIが発達することによって、様々な場面で無駄が省かれることになります。
ビジネスでは、サービスや製品の品質を向上させるためには、従業員をトレーニングする必要がありますが、そのトレーニング費用が年68パーセントずつ低下していると言われます。
それはなぜかというと、AIによって以前よりも格段に速く品質が良くて安価であり、さらに想像力に富む製品が生み出されているからです。
AIによって無駄が省かれているという事実は、それを製品やサービスに転嫁することができるということであり、具体的には価格を下げることができるということです。
無駄が至るところで削減されることは素晴らしいことなのですが、それは価格が安くなっていくということを意味する側面もあり、それがデフレ圧力となる可能性が出てきているわけです。
AIの存在は、人から職を奪う可能性が指摘されていますが、見えないところでデフレ圧力として私たちに襲い掛かってくる可能性があるのですね。
このデフレ圧力から脱出するためには、インフレにしておくことが重要であり、インフレによって景気が回復すれば、企業の研究開発が活発になるため、将来のデフレ圧力に対する準備ができるわけです。
次の総選挙ではそのような視点で候補者を見ることも重要になりそうです。
まとめ
デフレ圧力は、将来的にはより強力になっていく可能性が高いです。
ですから、今すぐにインフレ目標2パーセントを達成する必要があり、プライマリーバランスの黒字化を言っている場合ではない、ということが理解できたのではないでしょうか?
強い企業、産業を生み出すためにも、無制限の財政出動をしてもらいたいものです。