成長していく企業ができていることとは?
変化についていく企業、そうでない企業
成長していく企業とそうでない企業を研究されている方はたくさんいらっしゃいますね。
成長していく企業というのは、その職場の雰囲気などが良くて、上下関係も温度差などがなく、生産性を高め行くことができる環境が整っています。
その逆が消えていってしまう企業ということですね。
では、その環境の違いというのはどこから出てきているのでしょうか?
大きな違いは環境の変化の速さについていくことができているか、ということになるようです。
社会全体が多様性を意識している
少し前、20年ぐらい前までは個人のキャリアや人間関係にはあまり重きが置かれずに、採用の抑制や従業員をリストラするなどに重点が置かれていましたよね。
バブル崩壊後の処理として、そのようなことが行われたわけですが、人材の発掘やトレーニングなどに使われる費用が著しく減ったために、様々な弊害が企業内にでてきたと言われています。
そのころまでの企業はトップダウンで、上からの指示に部下は従わなければならない、というのが当たり前でした。
社員もトレーニングされていないことが多いため、トップの命令に盲目的に従っていたようです。
その結果、企業の悪い体質が改善されることなく業務が進み、様々な弊害が明らかになっていったわけです。
JALの破綻や個人情報の漏洩、さらには人命にかかわる事故につながることもありました。
これらは現場の声がトップに届かない状況で、トップからの指示が来るために、間違ったことが行われていた可能性が高いわけです。
しかし、社会全体が私たちの多様性に意識を向けるようになり、企業の中にはトップダウンから、現場や部下からの声が届くボトムアップを重視するところが増えてきています。
これによって、現場の声がすぐにトップに届くことで、より顧客満足度を高めるための戦略をとることができ、企業も成長していくことができますし、風通しの良い職場になることで労働環境もよくなるという、素晴らしい循環が出来上がるわけです。
スポーツの世界では、コーチの言うことを聞いているのが当たり前だったようですが、最近では選手からも意見を言って、双方向のコミュニケーションが重視されるようになってきています。
そのような選手の方が成績も上がっていくということです。
この方法を取り入れている企業が、より成長していくというのはそれらの事実を考えても正しいことなのでしょう。
まとめ
トップになると権力を得ることになりますので、部下からの意見を偏見なく聞くことができなくなる方が多いものです。
しかし、それでは企業の成長にはつながらないということが徐々に示されてきているようです。
当たり前ですが部下の意見を何も考えることなく採用しても成果につながることはないでしょう。
どの意見を取り入れるか、ということもちゃんと理解している人がトップに立つことが重要なようです。