日本株はオワコン?よく見ていないだけかもしれません。
日本経済だけが成長しない?
日本経済については、先進国の中では一人負けのような状況になっていると、多くの専門家が話しています。
日経平均株価が少し上がってきているのですが、まだまだ十分に上がっている状況ではなく、バブル崩壊前の株価をいまだ突破していない状況です。
アメリカを見てみると、この20年でダウ平均株価は3倍程度にまで上昇しているし、ヨーロッパは2~3倍程度になっている市場が多いです。
この状況を見てみると、やはり日本の経済だけが低迷しているということもできますね。
ベンチャー企業が少ない
日本の経済が成長していない、ということには本当にたくさんの理由があるわけですが、一つはベンチャー企業がほとんどないということです。
ベンチャー企業というのはリスクもありますが、それがなければ経済はどうもうまくいかないようです。
今世界を牛耳っているような状況にあるGAFAMと呼ばれるような企業は、最初は自宅のガレージから始まっている企業が多いわけですが、それが世界的な企業に発展しています。
しかし、そのような企業は日本ではあまり生まれていない。
GAFAMに匹敵するような企業を作ろうとしてもそれは大変ですので、そこを目指す必要はないのですが小さなベンチャーであれば作ることができるはずですが、それを作ろうとしない。
そうなっている理由はどこにあるのでしょうか?
経団連などに理由が見える
女性では初めてとなる副会長にIT大手ディー・エヌ・エーの南場智子さんが就任しています。
南場さんが副会長になる前は、すべてサラリーマンが会長になっていて、南場さんが今回起業家として、経団連に入っています。
経済界のトップに立つ起業家がこれほど少ないのが日本経済の特徴の一つです。
サラリーマン自体が悪いわけではありませんが、企業の社長になるということが目標になってしまっているのが良くないと言われています。
新卒でサラリーマンとして大企業で働き、転職もしないでたたき上げで社長にまでなるということは素晴らしいことです。
しかし、社長になることが目的になっており、そこからの仕事については何も新しいことに取り組まない、ということが問題になります。
社長になったら問題を起こさないように、前例を踏襲しながら無難に経営していく。
このような意識を多くの社長が持っているとしたら、日本経済の成長はあり得ないということになりますよね。
なぜなら現状維持を目的としているわけですから、成長のしようがありません。
それに対して起業家はそうではなく、企業をいかに成長させるかということを目的として経営をしています。
転職の経験がある方も、即戦力として期待されているということで、業績アップの意識が高い方が多いです。
そのような目線を持っている人がたくさんいれば、日本の企業も成長していくことになります。
投資先として考える場合
そして、投資先として考える場合には、そのような積極的な経営を考えている経営者がいる企業を探す必要があります。
積極的な経営と無謀な経営というのは違いますので、その違いなども考える必要があります。
その方法はとても難しいと感じますが、やはり経営者の能力のようなものは、直接確認してくしか方法がありません。
財務諸表を確認して、営業利益は毎年着実に伸びているというような、定数的な要素はしっかりと確認することはもちろんですが、経営が堅実に行われているのか、ということもしっかりと見る必要があるわけです。
経営がしっかりと行われているかは、お店を経営している場合は、直接そのお店を見に行って経営の実態を確認する必要がありますし、株主として、株価購入を考えているということを話して、電話で質問してみるということも大切です。
直接質問して、しっかりとした回答ができないような企業は、社長の指示が隅々まで行き届いていないか、社長が良くないか、ということが考えられますので、投資判断の一つとなります。
まとめ
日本株への投資よりも米国株への投資の方が利益を上げやすい、と言われることが多くなってきています。
その一面も確かにありますし、米国株のインディクスファンドにドルコスト平均法で投資する方法もよく紹介されます。
米国の成長にかけるという投資手法は、もちろん選択肢としてしっかりと健闘する必要があることです。
しかし、日本の企業の中にも現金をたくさん保有している優秀な企業がたくさん存在します。
そのような企業が伸びていくためには、トップがいかにその現金や資産を上手く経営に利用していくかということがポイントの一つになります。
トップの経営を見抜いて、素晴らしい経営者だと思えるところがあれば、日本株であっても私は十分に利益を上げることが可能だと思っています。