読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

痩せるだけではない!アディポネクチンは「長寿ホルモン」である理由とは?

アディポネクチンのさらなる効果

 

アディポネクチンは痩せホルモンと言われていることは、以前にお話しさせていただきました。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

私たちにとっては夢のようなホルモンですよね。

 

それが、嫌われ者になりやすい脂肪細胞から出てくるのですから、脂肪細胞ありがとうという感じで、見直してあげる必要がありますよ。

 

さて、そんな奇跡のようなホルモンであるアディポネクチンが注目される理由は、脂肪燃焼の働きだけではありませんでした。

 

man making thumbs up sign

 

今、最も注目されている点は、動脈硬化を予防し、改善するというこれまたありがたい効果です。


私たちの血管は加齢によって弾力が失われるだけでなく、糖や脂質などを摂取することで常に損傷する可能性があると言われています。

 

そのように血管が傷ついていってしまうと、血管壁にコレステロールプラークとして付着しやすくなり、血管を詰まりやすくしてしまいます。

 

血管が傷ついているので、そこを治さなければなりませんから、コレステロールがやってきて修復するわけですが、その過程で付着しやすくなるのでしょうね。

 

ですから動脈硬化は血流が悪くなる原因になってしまうのです。

 

血流が悪いわけですから、血液を押し出す力も強くなりますので高血圧になってしまったり、さらにそれが原因となって心筋梗塞脳卒中を引き起こす大きな原因となってしまうのです。

 

血管修復と拡張効果

man lifting black dumbbell

 

ところが、わがアディポネクチンには、またまたうれしい効果があるのです。

 

アディポネクチンは血管内の傷を修復してくれるというだけではなくて、血管を拡張する効果もあるというのです。

 

ですからアディポネクチンがちゃんと分泌されていれば、動脈硬化を予防することが可能ですし、高血圧や心筋梗塞脳卒中のリスクを低減できることにもつながるわけです。

 

動脈硬化とは真逆の効果を持っているこのアディポネクチン、やはりアンチエイジングや美容のために必須のホルモンですね。

 

なぜなら、血流の良さは健康促進やアンチエイジングには、基本となる前提条件のようなものですから。

 

肌一つをとってみても、血流が良く栄養を素早く届けて、老廃物を速やかに排出することができるために、ターンオーバーなどが効率よくできることになり、美肌を獲得することができるわけです。

 

いくら外からスキンケアなどのアンチエイジングを行ったとしても、内側の血流が悪ければ、望んだ結果を得ることは難しいでしょう。

 

ですから、アディポネクチンはアンチエイジングには必須のホルモンなのです。

 

アディポネクチンの糖尿病への効果

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さて、このアディポネクチンにはインシュリンの効果を高める働きもあります。

 

膵臓から分泌されるインシュリンは、私たちの体の中で唯一、血糖値を下げてくれる働きを持っているホルモンです。

 

インシュリンが正常に分泌されるからこそ、私たちは糖尿病にならないで、健康にいられるわけですが、アディポネクチンの値が低いとインスリンの働きが悪くなってしまる可能性が指摘されています。

 

アディポネクチンが少ないと、結果としてインシュリンがあまり分泌されずに血糖値が上昇してしまう危険性があるのです。

 

逆にアディポネクチンが、2型糖尿病に効果があるのではないかと考えられており、その分野での研究も進んでいるようです。

 

脂質異常症への効果

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また、脂肪を燃焼する働きがあるアディポネクチンの分泌が十分でなければ、当然ですが脂質の代謝が悪くなってしまいます。

 

このためアディポネクチンが少ない場合は太りやすくなるだけでなく、中性脂肪の数値が悪くなったり、善玉といわれるHDLコレステロールの数値が低くなったりします。

 

すると、脂質異常症にもつながってしまいます。

 

脂質については、様々な意見があり、見解が一致していないというのが現状のようですが、アディポネクチンが不足しないようにするという意味で、こういった数値も参考になるのではないでしょうか?

 

healthyounger.hatenablog.com

 

逆にアディポネクチンが正常に分泌されていれば、これらの生活習慣病を防いでくれる可能性があります。

 

そのためアディポネクチンは「長寿ホルモン」とも呼ばれており、その効果が研究されています。

 

ガンへの効果

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また、アディポネクチンにはがん細胞が増殖するのを抑制する働きがあるのでは、ともいわれています。

 

残念ながらすべてのがんに対して効果があるというわけではないようですが、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮体がん、前立腺がんなどに対して、アディポネクチンの予防効果が期待されています。

 

まだまだ研究段階のようですが、アディポネクチンの効果のすごさには驚かされますね。

 

腸内環境への好影響

 

アディポネクチンの効果は本当にたくさんあって凄いのですが、私は腸内環境にも良い影響があるのではないかと思っています。

 

腸内環境を改善するためには、やはり食物繊維をたくさん摂ったり、乳酸菌やビフィズス菌などをたくさん食べるようにするということが重要です。

 

そして、それに加えて腸自体が健康であるということがとても大切なことですよね。

 

腸内環境を整えるためには、腸内の善玉菌がたくさん増えることが大切なのですが、善玉菌と言っても、それは菌という名前がついている通り、腸に傷などがあるとそこから入り込んでしまって、悪影響を与えてしまう可能性があるそうです。

 

ですから、善玉菌をしっかりと増やすということを考えつつも、腸自体の健康をしっかりと維持していくということもとても重要になるわけです。

 

そこで、アディポネクチンの効果を見てみると、腸に良い効果が本当にたくさんあることがわかります。

 

アディポネクチンが血管や血流を改善してくれるということは、腸の血管も当然改善されるということになりますよね。

 

腸の血管が改善されたり、血流が良くなったりすれば、当然腸の健康を維持することができるということは簡単に理解できると思います。

 

腸自体の健康を維持して、腸内環境を整えることができれば、それは痩せ体質になると言われていますので、ダイエット効果も高くなるということになります。

 

アディポネクチンが痩せホルモンと言われている通り、脂肪燃焼に効果があるわけですが、さらに腸内環境を整えることによって、さらに痩せやすい体質になるのであれば、まさに一石二鳥ということになりますね。

 

まとめ

 

アディポネクチンは、まさに長寿ホルモンという名前にふさわしい活躍をしてくれますね。

 

アディポネクチンを効果的に分泌させるためには、脂肪細胞が多すぎず、少なすぎずという状態であることが重要になります。

 

脂肪が少なすぎず多すぎずということを実現させるためには、やはり食生活の見直しが必要であったり、運動習慣をつけるようにする必要があるのはもちろんです。

 

私たちは、アディポネクチンというとても便利なものを見つけると、それを使えば楽ができると考えがちですが、そんなに都合よくはいかないようです。

 

しかし、取り組むべきことはそれほど難しくはなく、アンチエイジングを促進したり、美容に良い生活を送ることで、自然と脂肪も減っていき、適正な量になるため、アディポネクチンも効果的に分泌されるようになります。

 

アディポネクチンだけを利用しようとするのではなく、アンチエイジングや美容に良い生活を送っている結果として、アディポネクチンの分泌が増えていくという認識が重要ではないでしょうか?