生姜の効果について。アンチエイジングには必須の効果がたくさん!
生姜は漢方に必須
生姜っていろんな料理に使うことができますよね。
多くの方に愛される生姜焼きなどは、もろに生姜の名前が入っている料理です。
そして、この生姜は漢方には必ず入っているというほど、健康には不可欠の食材です。
中国では生姜はあらゆる病気を防ぐと言われているそうですよ。
生姜は漢方では「しょうきょう」と「かんきょう」に分けられるようですが、同じ生姜を使って薬にしているものです。
しょうきょうは、生姜を生のまま乾燥させて作られるもので、かんきょうは生姜を一度蒸した後に乾燥させて作られたものです。
しょうきょうの主な効果は、吐き気や食欲不振を改善する健胃作用にあるようですが、他にも解熱や咳止め効果も期待できるそうです。
かんきょうは、体を中から温める作用が強く、胃腸の冷えている下痢や便秘、腹痛の際に効果を発揮します。
そんな漢方で大活躍する生姜ですが、私たちが料理に使う生姜も、健康に驚くほど良い効果をたくさん与えてくれます。
生姜の効果
私たちが日常使う生姜にはいったいどのような効果があるのでしょうか?
少し見てみたいと思います。
殺菌作用
生姜には殺菌作用があると言われています。
なぜ生姜に殺菌作用があるのかというと、生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれているからです。
ジンゲロールは生の生姜にたくさん含まれているもので、生の生姜の辛みのもとになっている成分でもあります。
ジンゲロールは、強い殺菌力があるため、昔から食中毒を予防する目的などで使われています。
例えば、お寿司屋さんで出てくるガリは、生魚で食中毒が起こるのを防ぐ役割があると言われています。
もちろんガリがお寿司に合うということも理由ですし、生魚を食べることによって冷えが身体を温める目的があるという説もあります。
また、カツオのたたきなどにもニンニクや生姜が使われていますが、これも毒消しの意味があると言われています。
また、生姜が生魚の臭いを消す効果があるため、という理由もあるようです。
このジンゲロールには、発汗作用がありまして、その結果として解熱作作用があります。
つまり、このジンゲロールは身体を冷やす作用があるということになります。
昔は夏に冷やし飴を飲んでいたというのは、冷やし飴に入っている生の生姜汁やすり下ろした生の生姜に身体を冷やす効果があったからだそうです。
この解熱効果によって、生の生姜は風邪の引き始めや、発熱しているときに摂ると効果があると言われています。
冷え性改善
生姜は冷え性改善に効果があるということは有名ですよね。
それは、生姜に含まれる「ショウガオール」という成分によって得られる効果です。
ショウガオールは、先ほどのジンゲロールを加熱することで変化して作られる成分です。
ショウガオールは、身体の血行を良くすることから、生姜湯などの飲んで体中がポカポカしてくることを感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ショウガオールは胃腸の血行を良くする働きがあるため、身体の中心部を効果的に温めてくれます。
その結果、手足まで温めてくれるという効果があるわけです。
血管拡張
生姜を加熱することでできる成分に、ジンゲロンがあります。
ジンゲロンもジンゲロールを加熱することでできる成分です。
ジンゲロンの効果としては、血管の拡張があります。
血管が拡張されることで、血流が活発になり、全身の隅々にまで血液が循環するようになるという、とてもうれしい効果があります。
ショウガオールが身体を温める効果があるのと同時に、ジンゲロンの血管拡張効果によって、身体の隅々にまで血流が届くことにより、効果的に冷え性を改善することができるということになりますね。
冷え性改善の注意点
ここからわかることは、冷え性改善のためには、生の生姜は逆効果になる可能性があるということです。
冷え性のためには、加熱した生姜をとる必要があり、生姜湯や紅茶に生姜を入れた生姜紅茶などが効果的ということになります。
もちろん生の生姜にも、健康に良い効果がたくさんありますし、特に殺菌作用があることから、摂るべきではないということを申し上げているわけではありませんのであしからず。
免疫力の向上
生姜を摂ることで、免疫力の向上が期待できます。
免疫力に関しては、実はわかっていないことがたくさんあるようなのですが、体温が上がることで免疫力が上がることは確かなようです。
いろんな理由があるのですが、一つは血流がアップすることによって、血流が身体の隅々にまで届くようになるのですが、血液の中には免疫を司る白血球が存在しています。
その白血球が、身体の中をスムーズに素早く移動できるということは、ウイルスなどの体内の異物を素早く発見して駆除することができるようになるわけで、結果として免疫力がアップするのです。
抗酸化作用
最近では、生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールに抗酸化作用があるということがわかってきています。
身体の酸化は、老化を進める原因の一つですので、できる限り酸化させないようにすることが重要です。
ジンゲロールやショウガオールを摂ることで、身体の酸化を予防することができれば、アンチエイジングや美容にもとても効果あるということになりますね。
ダイエット効果
生姜にはダイエット効果を高める効果が期待できます。
それはなぜかというと、生姜が体温を上昇させる効果があるからです。
冷えが改善されることによって、体温が上がっていくことによって、身体の代謝がアップしていきます。
体温が1℃上がることで、基礎代謝が15%近くアップすると言われていますので、体温の上昇がカロリー消費を高めてくれることになります。
基礎代謝とは、簡単に言うと私たちが生命維持のために必要な活動を行うための代謝で、内臓を動かしたり体温維持のために必要なものです。
ざっくりと、私たちが何もしていなくても消費されるエネルギーのことだと考えておけばよいかと思います。
そして、1日の総消費エネルギーは約60%〜70%が基礎代謝、残りの30%程度が生活活動代謝という、日常生活や運動などの活動で消費するエネルギーと言われています。
ここからも、生姜によって基礎代謝が上がることで、結果としてダイエット効果を高めるということがわかると思います。
むくみ改善
夕方になると、ふくらはぎがパンパンに張ってしまってつらいという、むくみに悩まされている方は、生姜がその状況を改善してくれるかもしれません。
やはりむくみは、結構不良が大きな原因の一つで、下半身の血流が悪くなっている可能性があります。
そんな状況も生姜の血流改善効果によって、脚の血流が良くなることで、つらいむくみの改善が期待できるかもしれません。
また、生姜にはカリウムも含まれていますので、体内のナトリウムバランスを整える効果があります。
体外に不要なナトリウムを排出してくれることによって、体内の水分バランスが整うため、結果としてむくみの解消につながるわけです。
まとめ
生姜の効果を見てきましたが、どんな感想を持ったでしょうか?
生姜は食事のメインになることはほぼない食材ですが、その実力は侮れないものですよね。
健康への効果も、本当にたくさんあるために、ぜひとも毎日の食事に取り入れていきたいものです。
お寿司屋さんでも、ガリはあまり食べない、という方がいらっしゃいますが、それはちょっともったいないかもしれませんよ。