よもぎのアンチエイジング効果、美容効果について
よもぎについて
よもぎの効果をご存知でしょうか?
よもぎは古来から薬のように使われてきたもので、その理由は踏まれても、ちぎられても日当たりさえ良ければ、また生えてくるという生命力の強さをいただこうという発想からきているようです。
そのよもぎは野草の中でも栄養素がとても豊富で「和製のハーブ」「ハーブの女王」とも呼ばれるほど万能の効果を持つすごい野草です。
経験からでしょうか、よもぎは女性の悩みに効く薬草としても知られています。
これほどたくさんの効果があるよもぎは、昔から身近な薬草として民間で利用されてきました。
また、漢方でも艾葉(がいよう)と言う名前で知られています。
艾葉という言葉には、どのような意味があるか調べてみると、「艾」とは「疾(やまい)を艾する(止める)」の意味であるとされています。
春になると一気に芽吹き、食用としての旬は3~5月の新緑の季節が旬になります。
昔の人は、冬の寒さで調子が悪くなった体を、春になるとよもぎが旬になるため、その効果を得ることで、力をもらっていたのかもしれんね。
よもぎの効果
そのよもぎには、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
浄血・増血効果
よもぎにはクロロフィル、つまり葉緑素がたくさん含まれています。
クロロフィルはたくさんの野菜に含まれているものですが、よもぎに含まれている葉緑素は、他の植物に比べ良質で強く体内に摂り入れやすくなっていると言われています。
クロロフィルには血液をサラサラにして血液の循環を良くするため血行が良くなるという効果があります。
血流が改善されることで身体の隅々にまで血液がスムーズに届くことから、様々な好影響を身体に与えてくれるものです。
血流は、アンチエイジングや美容には欠かすことができない基本的なものです。
美肌効果を得たいと思った場合は、やはりスムーズな血流によって、美肌に必要な栄養素などを届ける必要がありますし、逆に老廃物などは血流によって、スムーズに除去される必要があります。
そして血流が悪くなると、どうしても冷え性などになりやすくなりますが、冷え性は万病の元と言われるものですが、よもぎがそれを予防してくれることになります。
また、クロロフィルにはコレステロール値を下げる効果もあるとされています。
コレステロールが下がることによって、血管に付着する脂質も減ることになり、さらに血流が良くなることになりますね。
そしてよもぎに豊富に含まれている鉄分が、クロロフィルとの相乗効果で造血作用を促進すると言われています。
重要な血液を増やすことができれば、健康への効果はイメージしやすいのではないでしょうか。
また、クロロフィルの構造はとても小さいため、腸内にも健康に良い効果があります。
それは、クロロフィルが小さいことから、小腸内の絨毛の奥に蓄積した環境ホルモン(ダイオキシンなど)や水銀や鉛などの有害金属、残留農薬や添加物などを取り除き、体外に排出させるので、体の中からきれいにしてくれる効果があります。
さらにクロロフィルには、抗アレルギー効果やガンを抑制してくれる効果もあると言われているため、積極的に摂りたい成分のひとつです。
利尿作用
よもぎには利尿作用がありますので、老廃物を排出して新陳代謝を高める効果があります。
さらに先ほどクロロフィルが血液を作りきれいにしてくれるため、血液循環がよくなり身体にたまった有害物質を外に排出してくれるという効果を期待することができます。
この効果によって、身体がスッキリ軽くなり、お肌の調子もよくなることになりそうですね。
腸内環境を整える
よもぎには、食物繊維がほうれん草の約3倍も含まれているため、腸内環境を整える作用があります。
食物繊維は、腸内に届くと水を吸収して膨張することにより、便の量を増やすことになります。
便の量を増やすことによって、便通を整える効果があるため、便秘などを予防することにつながり、腸内環境を整えることにつながります。
さらに、食物繊維は腸内細菌の善玉菌の餌となることで、腸内の善玉菌を優位にすることができます。
この意味でも、腸内環境を整えることにつながります。
βカロテン
よもぎにはたくさんのβカロテンが含まれています。
βカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換されるというとても便利な性質があります。
そのビタミンAは、身体の健康に必要不可欠なものであり、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
そして、βカロテンには抗酸化作用があります。
身体の老化を進める要因の一つは酸化にあります。
身体が酸化することで、老化が進んでしまうのですが、βカロテンの抗酸化作用によって、その酸化を防いでくれるため、アンチエイジングにも一役買ってくれることになります。
カリウム
ヨモギにはカリウムが含まれているため、塩分の摂りすぎによって体内で崩れたナトリウムバランスを整える効果もあります。
体内にある余分なナトリウムを、カリウムが体外に排出してくれることによって、ナトリウムバランスが整います。
その結果、高血圧、動脈硬化などを予防することができることになります。
さらに、カリウムがナトリウムバランスを整えることによって、体内の水分バランスも整うことから、むくみの解消にもつながると考えられています。
ビタミンK
傷ができてしまった場合に、止血のためによもぎをすり潰して傷口につけた経験がある方がいらっしゃるかもしれません。
これは、よもぎに含まれるビタミンKに止血効果があるからです。
ビタミンKは、止血のビタミンと呼ばれるビタミンですが、その効果を上手に使うためによもぎを昔から使っていたのですね。
さらにビタミンKには、骨を丈夫にする作用もあります。
アロマ効果
よもぎのさわやかな香りは、なんとなく品があって独特ですよね。
よもぎの香りの成分としては、シネオールやβ-カリオフィレン、リヨンなどがあります。
シオネールはローズマリーにも含まれている成分で、β-カリオフィレンはイランイランや黒コショウ、芳香シクラメンにも含まれているものです。
気分を落ち着かせる効果が高いよもぎの香りは、昔から食用としてだけではなく、アロマのような形で使われていました。
特によもぎ風呂として、お風呂によもぎを入れで薬効風呂のようにして入浴されていました。
よもぎ風呂には、血行を促進する作用があると言われています。
よもぎ風呂に入ることで、全身に血液が流れることで身体の芯から温まることができ、冷え性や腰痛、肩こりにも効果が期待できます。
また、よもぎの香り成分の1つであるシオネールには、脳神経を鎮静化させる働きがあり、質の良い深い睡眠を促すリラックス効果があると言われています。
深い良い眠りはアンチエイジングの基本となりますが、よもぎを寝室に置くことで、リラックスした良い眠りにつくことができそうですね。
まとめ
昔からよもぎは、健康への様々な効果が知られて使われていたものですが、それをアンチエイジングや美容、健康促進に取り入れないのはもったいないですよね。
ただ注意が必要なのは、よもぎとそうでない野草との見分けをしっかりとつける必要があります。
よもぎによく似た毒草もあるようなので、見分けがつかない場合は、知識のある人に教えてもらうか、市販のものを利用するのが安全でしょう。
手軽によもぎの香りのアロマオイルを利用するのも手軽な方法ですね。