読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

適量のアルコールも健康に悪い!それって本当でしょうか?

アルコールは飲むこと自体が健康に悪い?

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アルコールが健康に悪いというのはよく言われることです。

 

以前はアルコールを適量飲むことは、健康に良いということが言われていましたが、最近ではその説を打ち消す研究結果が報告されていますね。

 

その研究結果が主流を占めてき始めているようですが、その研究結果がどのようなものかが気になります。

 

というのも、私はアルコールを飲むことが好きなので、できればマイナスの考えを排除して飲みたいと考えているからです。

 

ちなみに私は、飲むと言っても350mlの缶ビール1本程度ですので、すごい量を飲むわけではありません。

 

それから、毎日飲むわけではありません。

 

決まった日に飲まないという、きちっと決めた休肝日というのはありませんが、自然と1~2日おきに飲まない日があります。

 

どうですか、理想的なアルコールの摂り方ではありませんか(笑)

 

このような飲酒ですから、自分では適量を飲んでいるつもりでいるわけで、その適量飲んでいるということに自信をもって飲みたいわけです。

 

主流になりつつある研究とはどのようなものか?

 

適量であってもアルコールを飲むことが身体に悪いという研究は、比較的新しい報告によるものです。

 

 2016年の研究をきっかけに、「少量のアルコールも結局は健康によくない可能性がある」という見解が広がっていったと言われています。

 

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この研究についてはテレビなどでも取り上げられたことがありますが、発表は新しいと言っても、その内容は新しい実験でもありません。

 

それは『ジャーナル・オブ・スタディーズ・オン・アルコール・アンド・ドラッグズ』誌に発表された、最新版のシステマティックレビューおよびメタ分析で、論文の著者の主張によれば、欠陥がある多くの研究を除外して再考察されたものです。

 

この論文で言われている最大の問題は、先行研究の多くで、かつては飲んでいたがもう飲んでいない人びとが、飲まない人びととひとくくりにされているということです。

 

さらに彼らは、これらの人びとの多くは、病気になってアルコールをやめるように指示されたから禁酒した可能性も十分にあると断言しています。

 

すなわち、これらの研究では、病気になってアルコールをやめた人が酒を飲まない人と見なされていることが問題であり、その結果として、適度に飲む人が、まったく飲まない人より健康に見えるように結果がゆがめられているというのです。

 

これらの表面的には偏った結果を除外したので、アルコールと健康についての関係がさらに明らかになったと主張しているわけです。

 

この研究ではまた、全死亡をまとめて扱った研究のみを検討しています。

 

全死亡というのは、あらゆる原因による死亡のことで、特定の疾病による死亡のみを扱うよりも説得力があると言われています。

 

むずかしい説明はさておいて、どのような検証が行われたのかを見てみましょう。

 

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この基準を満たした87件の研究のなかで、生涯にわたって酒を飲んでいない人(酒をやめた人ではない)のみを対照群としていたのは、わずか13件だけだったそうです。

 

それら13件の研究では、生涯を通して飲んでいない人と毎日飲む人とのあいだに、死亡リスクの統計学的な有意差はなかったとされています。

 

一方、一日にアルコールを六五グラム(約四・五杯)以上飲んでいた人では、死亡リスクが高かったそうです。

 

アルコールを大量に飲む人の死亡率は高かったということで、今でのデータとそれほど差はないということになりますね。


研究者たちは次に質の低い研究を除外し、わずか7件の研究を対象に検討をおこなったが、結果は変わりませんでした。

 

質の低い研究というのが、いったいどのようなものなのかはわかりませんが、何とか飲酒自体が健康に良くないという結果を導きたかった意図を感じてしまうのは私だけでしょうか?

 

さらに、アルコールの健康効果を強く主張する結果が出ていた、もう1件の研究を除外したそうです。

 

残った六件の研究から、一日に2~3杯飲む人びとでは、死亡リスクがわずかに高いことが示唆されたそうですが、一日に1~2杯飲む人びとや、3~4杯程度飲む人びとでは、死亡リスクは高くなかったそうです。

 

2~3杯程度飲む場合のリスクが高く、3~4杯程度飲む方がリスクが低いというのは一体どういうことなのでしょうね。

 

なんだか全然説得力がないデータの検証ではないでしょうか。

 

この結果のどこを見れば、適量のアルコールを飲むこと自体が健康に良くない、という結論を導き出すことができるのでしょうか?

 

その他の研究

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アルコールの健康への影響を調べる研究にはたくさんのものがありますが、信ぴょう性が高いのは、過去数十年にわたって行われたものになります。

 

注目すべきものとして、1990年に発表された研究では、1959年から追跡された27万5000人以上に関するものがあります。

 

それによると、アルコールを1日に1~2杯飲む男性では、待ったく飲まない男性と比べて、冠動脈性疾患による死亡、そして全死亡のリスクが大幅に低かったという結果が出ています。

 

女性に関しても2004年に研究結果が発表されており、1日1杯程度飲む場合は、全く飲まない人や1日に3杯以上飲む人よりも、平均して死亡率が低いことが報告されています。

 

研究結果を比べてみる

 

研究結果を改めてみてみると、アルコールを飲むこと自体が健康に良くないという研究報告は、どう考えても説得力がないと感じてしまいます。

 

研究の内容について詳しく発表されることなく、テレビやマスコミが発表するために、正しい判断がしづらい環境になっているのでしょう。

 

研究結果を見る限りでは、適量であればアルコールの摂取は問題ない、と考えるのが妥当なようですね。

 

とはいえ、あらゆる研究報告で明らかになっていることがあります。

 

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言うまでもなくお分かりだとは思いますが、大量のアルコール摂取は確実に健康に悪影響を与えるということです。

 

ですから、アルコールは適量を飲むということが重要になります。

 

アルコールを飲むときには、この適量というのがやはり一番重要なことであるということはわかっているとは思いますが、それを守ることもまた難しいですよね。

 

適量というのは、思いのほか少ない量ですので、それを把握して飲むようにすることが、楽しくアルコールを楽しむためには重要ということです。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

アルコールの適量などの情報はこちらを参考にしてみてください。

 

まとめ

 

アルコールに関しては、最近有力になりつつある、適量のアルコールも健康に悪影響を与えるという説が勢いを増してきているように感じます。

 

しかし、研究結果を見てみると必ずしも、それが正しいというわけでもなさそうです。

 

アルコールとは上手に付き合っていく分には、それほど健康への影響は意識する必要がない、ということが研究結果を考察すると出てくる結論だと思います。

 

アルコールが好きだ、という場合は適量のアルコールを摂ることを意識して上手に付き合っていく必要がありますね。

 

そして、適量でとどめるのであれば健康への被害も意識する必要がないと思われるため、無用な心配をすることなくアルコールを楽しめばよいのではないでしょうか?

 

もちろん、アルコールが嫌い、アルコールが飲めない、という場合に健康のためと考えて飲む必要は全くありません。

 

無理して飲むと逆にストレスになってしまう可能性もありますし、アルコールが健康を飛躍的に促進してくれるというものでもありませんから。

 

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また、アルコールの過剰摂取は確実に健康を害しますし、アルコール中毒になる可能性もあります。

 

中毒になってしまうと、日常生活すらままならない、という状況になり自分だけでなく周りにも多大な迷惑をかけることになります。

 

アルコールはくれぐれも適量を楽しむことを忘れずに、ということですね。