苦手意識をそのままにすると起こる弊害とは
苦手意識は仕方がない
どんなことでも苦手なことってあると思います。
苦手なことって、やはりやりたくないですし、あまりうまくできないことがおおですから避けて通りがちです。
しかし、生活しているとどうしても苦手なことをやる必要がありますよね。
仕事や勉強などでは、避けられない苦手なものが誰でも一つや二つはあるのではないでしょうか?
苦手なものは失敗しても仕方がない、などとあきらめている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、苦手な意識が持つ悪影響がを知ると、できれば苦手意識はなくしたい、と考えると思いますよ。
苦手意識は伝達される
ニューヨーク大学での研究で、この苦手意識、偏見のようなものが伝達されるかどうか、ということを調べたものがあります。
その研究では、教師が「女性は数学が苦手な生き物だ」という偏見を持っている場合、その教師から教わった女子生徒は、はっきりと数学の成績が落ちていったという報告があります。
おそらく、教師の偏見が何らかの形で伝達されることで、女子生徒の数学の成績が落ちていったのが原因と考えられています。
この偏見は、教育学の世界でいわれている有名なもので、なぜか女性の方が数学の成績が悪い、という報告があるために行われたそうです。
ここから言えることは、苦手意識を持っていることは、自分自身にとってもよくないことですし、周りに伝達されてしまう可能性もあるため、被害を広げてしまう可能性がありますね。
チームで仕事をしていて、あるプロジェクトを進めなければならない、という場合に何らかの苦手意識があると、やはりそれが全体に影響してしまってプロジェクトがうまくいかない、ということが起こる可能性があります。
ですから、苦手意識というのはできれば克服してしまうに越したことはありません。
苦手意識を消すために
苦手意識はこれまで見てきた通り、できれば克服してしまうということが一番良いのですが、なかなかゼロにならない、というのが苦手意識の怖いところでもありますよね。
なぜなら、苦手意識というのは、昨日今日出来上がったものではなくて、長い時間をかけてしっかりと苦手になるように熟成されているから。
このような状況の苦手意識を今スグに、ぱっと魔法のように消すことができるわけがありません。
しかし、苦手意識というのはゼロにならなければ影響が消えないということはありません。
苦手意識について、考えておきたいことは、ゼロにならなければ克服できないというものではないということです。
苦手意識は、まずは少しずつ弱くしていくということを意識していくべきなのです。
そこで何を行うべきなのかというと、まず苦手意識のあるもので、うまくできたということを紙に書いていくことです。
どんなことでも構わないのです。
苦手意識のあることをやって、上司に褒められたとか、勉強ならば過去に良い点数を取ったということで構いません。
見つからなければ、苦手でも取り組んだ、ということだって立派な成功例です。
こういった成功例を常に記録しておくことで、苦手意識は少しずつ薄らいでいくようになります。
シンプルな方法になりますが、その効果が意外と高いので驚きますよ。
アメリカの検証テストでも、このテクニックを使った人のほとんどが問題解決の能力が高くなり、作業のモチベーションもアップしたという報告がされています。
まとめ
苦手意識があると、どうしても萎縮してしまうものですが、何かうまくいったことを糧にして、苦手意識を小さくしていくことが大切です。
いろんなことで高い効果を生み出している人ほど、こういった小さな努力を欠かしていなかったりします。