【おすすめ】堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン 堀江貴文
プレゼンを学ぶために
ホリエモンこと堀江貴文さんの著書、「堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン」という本を読みました。
この本は、プレゼン、つまりプレゼンテーションについて書かれている本ですが、その内容は生活全般に必要となるものがたくさんかかれています。
プレゼンというと、あの有名なスティーブ・ジョブズのプレゼンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
もちろんそれもプレゼンテーションなのですが、それはプレゼンの最高峰とも言うべきものであり、私たち普通の生活をしている人間が、いきなりあの技術を得ることができるか、というとそうはいかないですよね。
そして、その技術を習得する必要のない人の方が圧倒的に多いということもまた事実です。
多くの人を魅了しながら話す必要がある場合は、しっかりとその技術を習得するようにトレーニングをしなければなりませんが、そうでない人にその技術を学べというのは少々酷な気がしますよね。
この本で、堀江さんはプレゼンテーションとは「情報伝達手段の一つにすぎない」と定義しています。
この定義で行けば、
自己紹介
好きな人に告白する
欲しいおもちゃを買ってもらえるようにする
これらも立派なプレゼンということになるわけです。
これを考えると、日常生活すべてコミュニケーションをとる場は、プレゼンになる可能性がかなり高いということになりますね。
ですから、プレゼン能力は高ければ高いほど、日常生活がうまくいく可能性があります。
そして、日常生活でスティーブ・ジョブズのようなプレゼンスキルは必要ないため、日常生活を上手に遅れる程度のスキルがあれば十分ということです。
プレゼンが上手いか下手かのポイントは?
プレゼンが上手いか下手か、ということはここまでの流れで考えるとどこにポイントがあるかわかりますか?
ポイントは、相手に気持ちが伝わり、理解してもらえるかどうかになりますね。
そして、相手に「イエス」と言ってもらえれば、そのプレゼンは成功ということになります。
プレゼンが成功するかどうかは、イエスと言ってもらえるかどうかが重要であり、そこに至る手段は無数にあるため、プレゼンはこれと決まったものではありません。
その人の個性にあった方法で行うことが重要であり、内向的な人がいきなり大声を張り上げて、プレゼンを始めることが良いのか悪いのか、逆に外向的な人が神妙な感じで話し出したときに、説得力があるかどうかは疑問ですよね。
ですから、プレゼンには決まった方法はなくて、その人にあった方法があるということになります。
もちろん、銃やナイフを突きつけて説得するようなことは言語道断ですのであしからず。
認識しなければならないことは
プレゼンには決まった方法、型のようなものがないため、人によっては異様にプレゼンの内容をもって話してしまうことがあります。
大量のデータをプレゼンに盛り込んで、結局何が言いたいのかわからない、という状況は最も最悪のパターンですね。
たくさん準備して、プレゼンに望んで相手に何も伝わらない、というのはまさに時間の無駄ですからね。
それは、プレゼンの意味を取り違えてしまっていることが原因になります。
プレゼンの定義を考えるとわかると思いますが、情報伝達のための手段の一つですから、重要なことはいかに相手に効率よく伝えるかということです。
データや資料をたくさん準備して伝えようとすることは大切なことなのですが、それは伝えたい「目的」を補完するものでしかありません。
そのため、伝えるべき目的を目立たせるものであれば十分に活用できますか、データ自体が目立ってしまっては、プレゼンの目的が果たせないわけです。
なぜなら伝えるべき目的よりもデータが目立ってしまえば、伝わるのはデータであって目的ではなくなってしまうから。
プレゼンをいかに成功させるかは、相手に伝わるかどうかであって、プレゼン自体の良しあしとは関係ないということです。
如何に伝えるかを工夫するということが重要で、伝わるのであればプレゼン自体を下手だと言われたとしても全く問題ないですよね。
プレゼンが必要なわけ
プレゼンというのは、なぜ行われているのか、ということにも回答されています。
今の時代であれば、プレゼンというのは必ずしも必要なものではありませんよね。
オンラインで、テレビ会議や電話会議もありますし、Zoomを使えばもっと簡単に会議ができてしまいます。
しかし、なぜプレゼンで人と人があって話をしなければならないのか、という疑問って誰でも持っているのではないでしょうか。
その理由は、プレゼンにはオンラインでの会議にはないライブ感、のようなものがあるからです。
というのは、対話を直接行うことで、思いもつかないものが生まれる可能性がありますし、何より、実際に合うことで感触やにおい、味などを体験できるのも大きいです。
試食などができる方がプレゼンの効果が高い場合などは、対面で行えることがメリットとなります。
新型コロナの流行で、対面でのプレゼンなどは少なくなっているとはいえ、その必要性自体は決して小さくはなっていないのではないか、と私は思っています。
飽きさせない工夫
プレゼンというのは、自分一人でできるものではなく、常に相手がいるものです。
そして、その相手に思いが伝わるかが最大の目的であり、そのためには常に相手の立場に立ってプレゼンを進める必要があります。
ですから、その相手が飽きてしまうというようなことがあれば、当然伝わるものも伝わらない、という結果になってしまうでしょう。
プレゼンをしている時は、常に相手を意識して、相手が飽きていないかということをしっかりと確認しながら進めることがとても重要です。
プレゼンというと、どうしても自分の主張を納得してもらいたい、という気持ちが強くなってしまうため、相手を置いていってしまう人が多いです。
しかし、プレゼンの目的は自分の発表を聞いてもらうだけではなく、自分の伝えたいことを納得して、いいよと言ってもらうことです。
ですから、何を置いても相手のことを考えるべきです。
プレゼンを上手く行いたい、という意識が強いとどうしても相手のことを考える、「相手ファースト」とも言うべき大前提をすっかり忘れてしまうことがありますので、そこは最大限の注意を払うべきことです。
相手を納得させるためには、相手がその内容を楽しいと感じるようにプレゼンを考える必要がありますね。
まとめ
プレゼンの本ですので、難しいのではないかと考えるかもしれませんが、この本は文字も大きく、ページ数も200ページないため、すぐに読み終わることができると思います。
しかし、その内容はプレゼンのエッセンスとでも言うべきものが凝縮されているイメージです。
プレゼンがしっかりとできるようになれば、日常生活ではいろんなことが可能になりますよね。
欲しい物を買ってもらったり、食べたいものを食べることができたり。
さらには、仕事で新しい融資が必要になった、というような場合もプレゼンの能力は如何なく発揮されるはずです。
銀行にビジネスに融資をお願いするときなど、しっかりとプレゼンを用意して担当者を魅了することができれば、融資が通り安くなるはずです。
もちろん稟議にかけての判断を待つわけですが、その稟議を通そうとする熱意をもって担当者が進めてくれるのと、そうでないのとでは結果は明らかですよね。
プレゼンをしなければならない、という場合はまずは入門書のようにして読むことができる本ですので、ぜひ一読されることをお勧めします。